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2007 Golden Globe Red Carpet Fashion
2007年ゴールデン・グローブ賞のレッドカーペット・ファッション

毎年1月に行われ、ハリウッド・フォーリン・プレス・アソシエーション(ハリウッド外国記者協会)のメンバー、
約80人の投票によって決定されるゴールデン・グローブ賞は、小規模であるものの
ハリウッドの映画とTVのスターが一堂に会するイベントとして、
毎年オスカーに次ぐ視聴率を誇る授賞式番組としても知られている。
3年前まではゴールデン・グローブの授賞式が、オスカー・ノミネーションの投票用紙が
発送された直後に行われていたため、その結果が少なからずオスカー・レースに影響を与えると言われてきた同賞だけれど、
2年前からは、アカデミー賞授賞式のスケジュールが前倒しになったため、
ゴールデン・グローブ以前に、オスカーのノミネーション投票が締め切られるようになり、
アカデミー側が、同賞がオスカー・レースに影響を及ぼす可能性を否定した形になっている。
ゴールデン・グローブ授賞式の視聴率は2年前に前年より40%もダウンしたのに続いて、昨年もさらに視聴率低下がレポートされ、
今年も更なる下落を懸念する声が聞かれたものの、蓋を開けてみれば過去3年間では最高の数字。
それでも、同じ時間帯にフォックスで放映されていた人気番組 「24」のシーズン・プレミアの方が50%以上視聴者数が多かったことも
報じられています。
さて、レッドカーペット上のファッションと言えば、メイン・カラーはホワイト。それも今年春のトレンド、「グリーク・トーガ
(ギリシャのトーガ・ドレス)」がトレンドと言われているを受けて、
多くのセレブリティが同じようなドレープを寄せた白いドレスを着用していたのが印象的でした。
総評としては、スタイリストが安全なドレスを選ぶせいで卓越したドレスもなければ、大失敗も無いという
退屈なファッション・イベントという意見が圧倒的だったのが今年のゴールデン・グローブ。
さて、毎年オスカーやゴールデン・グローブでのセレブリティ・ファッションのコピーを製作しているのが、
アパレル・メーカー ABSであるけれど、ゴールデン・グローブ翌日には既にコピードレスを選び出していて、今回のチョイスは、
以下で紹介するペネロピー・クルーズのシャネル・オートクチュール、リース・ウィザースプーン着用のニナリッチ、
ビヨンセが着用したエリー・サーブでした。
以下、今回も例年通り、ゴールデン・グローブのドレスの数々をご紹介します。
左 : プレゼンターとして登場したキャメロン・ディアスが着用したのは彼女らしからぬチョイスのヴァレンティノ。
同ドレスはファッション業界紙WWDが今回のゴールデン・グローブ特集の表紙にしたものの、ファッション評論家の間では
至って不評だったもの。ランウェイでは非常に好評だったドレスだけれど、ゴールデン・グローブの小さなステージにはチュチュのような
ボリュームのあるスカートはちょっと大袈裟だった印象。ネット上のアンケートでも80%以上の意見は不評でした。
左から2番目 : シエナ・ミラーが着用したのはゴールド・プリントを施したボディにAラインスカートのマルケーザのドレス。
レポーターの多くが今回のゴールデン・グローブのベスト・ドレスの1つに選んでいたけれど、そのレポーター達もドレスが意外にテレビ映り、
写真写りが悪いのに驚いていたもの。インターネット上では70%以上の人々が「アグリー」と評したドレス。
右から2番目 : 「デビル・ウェアズ・プラダ」でメリル・ストリープのアシスタント役を務めて高い評価を得ていたエミリー・ブラントは、
TV部門の助演女優賞を受賞。ドレスはボディ・ラインをきれいに見せてくれるエルベ・レジェのヴィンテージ。シフォンのスカート部分が無い
タイトなミニドレスの方がベターとの声も。
右 : 出産後にウェイトを落としてから、以前のゴールデン・プロポーションが損なわれた感じのジェニファー・ガーナー。
彼女が着用したグッチのドレスはボディが水泳選手のように見えて、ゴージャスさやセクシーさが感じされなかったもの。
左 : ジェニファー・ラブ・ヒューイットが着用したのは、ダーク・ブロンズのドレスはジョージ・チャクラの作品。
リボンのベルトと刺繍のビスチェが何ともオールド・ファッションな1着。
左から2番目 : ビヨンセ・ノールズ着用のエリー・サーブのドレスは光り物が少なかった今回のゴールデン・グローブで最も派手と言えたドレス。
ちょっとラスヴェガスのショーガールっぽいけれど、ヘアとメークをシンプルにして若さを演出したのは正解。
中央 : 今やジェニファー・ロペスに替わってハリウッドのベスト・ヒップラインを誇るのがジェシカ・ビール。
彼女が着用したビーズのヴィンテージのヴァレンティノは、好評のドレスであったものの、昨年のリース・ウェザースプーンのシャネル同様、
既に2004年にヒラリー・スワンクがオスカーのアフター・パーティーで着用していたことが発覚してミソが付いてしまったもの。
右から2番目 : プレゼンターのキャンセルが出たために、突如穴埋めとして今回のゴールデン・グローブに出演することになったのがサラー・ジェシカ・パーカー。
急遽決まった出演のため、ヘア&メイクも彼女が希望したアーティストは既に別の女優達に予約されており、ドレスもローレン・スコットに
慌てて依頼したもの。なので、今回はレッドカーペットの上を歩かなかったのがサラー・ジェシカ。
ドレスと同じ素材のイヴニング・コートとクラッチ・バッグが製作されており、コートをプラスしたトータル・コーディネーションの方が見栄えがベターでした。
右 : 「デヴィル・ウェアズ・プラダ」でコメディ&ミュージカル部門の主演女優賞を受賞したメリル・ストリープと彼女の娘、ルイーザ。
着用しているのはプラダではなく、2人ともキャロリーナ・ヘレラ。
左 : 2年前には「デスパレート・ハウスワイブス」でTVコメディの主演女優賞を受賞し、ホットだったテリー・ハッチャーであるけれど、
今では同番組の他のキャストに押されて、肌もスターダムもかつての輝きを失ってしまった印象。
ドレスも「シーツを巻きつけてトーガ・パーティーに出掛けるよう・・・」と不評でした。
左から2番目 : TVのドラマ部門の主演女優賞を受賞したキーラ・セドウィック。ドレスは、このところ毛皮ブランドから
イヴニング・ウェア・ブランドに転身しつつあるJ・メンデルのもの。
中央 : 似たようなドレスが大行列する中、アリ・ラーターが着用したホワイト・ドレスは胸の開きが大きく、
しかも彼女のブロンド、焼けた肌がドレスのイメージにマッチすると好評。
右から2番目 : 今年のゴールデン・グローブには人気TV番組「アグリー・ベティ」のプロデューサーとして参列したセルマ・ハイヤック。
彼女が着用したのはジョン・ガリアーノがデザインしたディオール。ただ小柄でグラマラスな体型の彼女だけに膨張色のホワイトを着用して
実際より太って見えていたのは残念。
右 : エレン・ポンプエオが着用したのはヴェルサーチの背中にドレープを落としたドレス。
その場でドレスの実物を見たレポーターには好評だったものの、のっぺりして写真写りが悪いドレス。
左 : 「リトルチルドレン」で映画ドラマ部門の主演女優にノミネートされていたケイト・ウィンスレット。
ドレスはアザロのもので、真っ赤なリップ・スティックがアクセサリー&アクセントになっていました。
左から2番目 : 昨年の映画部門の助演女優賞を「コンスタント・ガーデナー」の演技で受賞したレイチェル・ヴァイス。
当時は妊娠中だったけれど、今年はすっかりスリムなボディ。着用したビル・ブラスのドレスは他の女優達と似たようなデザインでもカラーで差別化を図っていました。
右から2番目 : ドリュー・バリモアのドレスはホワイトに見えるけれど、実は薄いピンク。シーツを巻きつけたようなドレスは、
ディオールのオートクチュール。ヘアが似合っていない上に、彼女のイメージを老けさせていた印象。
右 : トニー・コレッティは同じグリーク・トーガ・スタイルでも目が覚めるようなブルーを着用していたけれど、
ドレスの派手さに彼女自身の魅力が付いていけなかったという印象。
左 : 人気TV番組「アグリー・ベティ」でTVコメディ部門の主演女優賞を獲得したアメリカ・フェレーナ。
彼女が着用するヴァイオレットのドレスはニューヨークの若手、ブライアン・レイズの作品。
左から2番目 : 「ドリーム・ガールズ」で映画部門の助演女優賞を獲得したジェニファー・ハドソンはオスカー助演女優賞の
最有力候補。今回彼女が着用したのはヴィラ・ウォンのネイビーともグレイッシュ・ヴァイオレットとも言えるカラーのドレスであったけれど、
ドレスそのものは不思議にドレープが寄っただけの平凡なもの。
中央 : 「デスパレート・ハウスワイブス」のキャストで最も人気があるエヴァ・ロンゴリア。
彼女が着用したネイビーのエマニュエル・ウンガロは、背中がオープンになっていて、彼女の腰のタトゥーが見えるデザイン。
右から2番目 : エリザベス1世を演じてTV部門の主演女優、エリザベス2世を演じて映画ドラマ部門の主演女優賞をダブル受賞した
ヘレン・ミレン。ドレスは彼女の演技ほどは素晴らしくなく、ドナ・キャラン・クチュールのもの。
右 : 「デスパレート・ハウスワイブス」のフェリシティ・ホフマンのドレスは、スカートのボリュームが大きすぎて、
垢抜けない印象。ヘアとメイクがキレイに仕上がっているだけに残念。
左 : 人気TV「グレイズ・アナトミー」に出演するキャスリーン・ヘイグルはエスカーダのオールド・ハリウッド・スタイルのドレスで登場。
ストラップレスのドレスを着用しても、ネックレスをつけず、ゴージャスなバングル・ブレスレットを複数つけるのが昨今のハリウッドのトレンド。
左から2番目 : ヒラリー・スワンクが着用したのはシャネルのオート・クチュール。センターにシルクのリボンが走る
スリムなドレスはシックであったけれど、髪に付けたダイヤモンドの花飾りは、ドレスの雰囲気を台無しにするもの。
右から2番目 : マギー・ジーレンハールが着用したのはイヴ・サン・ローランのストラップレスのドレス。
今回のゴールデン・グローブのブラック・ドレスの中では評判が悪かった1枚。
右 : カール・ラガーフェルドがペネロピー・クルーズのためにクリエイトしたオートクチュールのドレスは、
ボリュームのあるティアード・スカートとベルトがアクセントになったもの。
左 : エヴァンジェリーン・リリーが着用したヴェルサーチは、今回のゴールデン・グローブの中でも最もアグリーと言われたドレスの1つ。
ライラックのシフォンとベージュのシフォンの切り替えが見事に失敗している印象。
左から2番目 : ナオミ・ワッツが着用したストラップレスのドレスはグッチのもの。イヴニング・ドレスというよりは、
ハワイアン・ドレスのような1枚。
中央 : 離婚後初めて公の席に姿を見せたリース・ウィザースプーンが着用したのは、今シーズンから
オリバー・ティスケンズがデザインするニナ・リッチ。レモン・イエローのフラワー・ジャカード素材のドレスは大好評で、新生ニナ・リッチにとっては
幸先の良いニュース。ヘアをストレートにしたリースも若々しく、ブライアン・アトウッドのレッドのサンダルを合わせたのも大正解。
右から2番目 : 毎回アワード賞イベントではキャロリーナ・ヘレラを着用してきたレネー・ゼルウェガーであるけれど、
今回着用したグリーンのカクテル・ドレスは、クリスチャン・ディオールのヴィンテージ。
キャロリーナ・ヘレラを着用する契約が切れたのでは?というのが当日聞かれた噂。
右 : 「バベル」で助演女優にノミネートされていた菊池凛子が着用したのはシャネル。彼女はアワード慣れしていない
若年女優なのであることも手伝って、殆どのメディアのゴールデン・グローブ・ドレスのレビューからは外されていた存在。
でもニューヨーク・ポスト紙は、日本を舞台にしたソフィア・コッポラの映画のタイトルを引用して 「ロスト・イン・トランスレーション」と評し、
「laghable (ラッファブル:お笑い)」とこき下ろす厳しさでした。
左 : かつてのファッション・アイコン、昨今では常にワースト・ドレッサーに選ばれるクロエ・セヴィニエ。
今回もフォーマル・ドレスとしては不思議なプリントをピックアップ。もちろん大不評でした。
左から2番目 : このところエイジングが進んでいることが指摘されているジェニファー・ロペス。
自らのファッション・ブランドの売り上げが下がっていることが伝えられる彼女であるけれど、今回選んだのは
トム・クルーズの結婚式の際にも着用したマルケーザ。ギリシャというよりはインドのサリーのようなドレスは、
後ろから見た方がデザインの妙が光るもの。
中央 : 乳がんを克服したシェリル・クロウが着用した、プラム・カラーのドレス。フラワーをかたどった胸元の
ドレープがアクセントのドレスは可もなく、不可もなくといった1枚。
右から2番目 : ケイト・ブランシェットが着用したアレクサンダー・マックィーンのドレスはフロントから見るとカクテル・ドレス、
後ろから見るとフルレングスのドレスに見えるもの。フロントのレースは実際にはかなり透けるもので、ミニ丈のライニングがしてあるデザイン。
せっかく脚を見せているものの、それほど脚がきれいに見えるデザインではないのが問題点。
右 : 「ボラット」でコメディ&ミュージカル部門の主演男優を受賞したサーシャ・バロン・コーエンの婚約者でもある
アイラ・フィッシャー。彼女が選んだのはエルベ・レジェのヴィンテージのネイビーのホルター・ネックのラップ・ドレスで
スカートに大きなボリュームを持たせたもの。でもアフター・パーティーではドレスのラップが緩んできて、着崩れた姿がスナップされるという
醜態をさらしてしまいました。
左 : 今回のゴールデン・グローブ賞でセシル・B・デミール・アワードを受賞したウォーレン・ビーティーと
映画コメディ&ミュージカル部門にノミネートされていたアネット・ベニング。
タキシード、ドレス共にアルマーニのもの。
左から2番目 : ウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット・スミス夫妻は共にアルマーニを着用。
ジェイダのドレスはアルマーニ・プリヴェのもの。コーラル・カラーが新鮮なチョイスでした。
右から2番目 : 妊娠中のモデル、ハイディ・クルムと彼女の夫でありシンガーのシール。
ハイディはジヴァンシーのオートクチュールを着用していたけれど、テント・ラインのドレスが膨らんだお腹をさらに大きく見せていて、
特に横から見た姿は巨大なシルエット。妊娠中に選んではいけないドレスの典型例と言えるドレス。
右 : 今回のゴールデン・グローブでメディアの取材が殺到していたのがブランジェリーナこと、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー。
アンジェリーナ・ジョリーはセント・ジョンと契約しているためにセント・ジョン・クチュールが製作したドレスを着用しなければならなかったけれど、
アンジェリーナがセント・ジョンのドレスをなかなか気に入らず、メーカー側は作り直しを余儀なくされたエピソードが伝えられています。
その結果、仕上がったのがドレープを寄せたグレーのドレスであるけれど、アンジェリーナが石像のように見えると大方の不評。
アンジェリーナ自身もきれいではあるけれど出産後、すっかり頬がこけてしまって以前のウルトラ・セクシーな雰囲気が薄れて、
エイジングが顔に出てきた印象。ブラッドのJ.リンドバーグのタキシード姿はなかなかの好評でした。
Photo:HFPA, ImageDirect, Carlo Allegri / Getty Images
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