Vanity Fair's Best Dressed List
ヴァニティー・フェア誌が選ぶ、
2007年版インターナショナル・ベスト・ドレスト・リスト

ヴァニティー・フェア誌といえば、毎年オスカー授賞式の日に、ロサンジェルスのモートンズでハリウッド・セレブリティを一堂に集めた
パーティーを主催することで知られている雑誌。このパーティーはオスカーの授賞式よりも毎年豪華な顔ぶれとなっているけれど、
そのヴァニティ・フェア誌が毎年発表しているのが、インターナショナル・ベストドレスト・リスト 。
このリストは、そのネーミングからも分かるように、国やジャンルを問わず、世界中のベストドレッサーを選び出すというもの。
リストにはセレブリティ、スポーツ選手、ソーシャライト、ヨーロッパの貴族、フォトグラファー、作家、デザイナー、雑誌編集者など
様々な顔ぶれが並んでいるけれど、毎年このリストにはギョッとするような服装で知られる著名人も含まれており、
その人選には賛否両論の声が聞かれることもしばしば。
また、ヴァニティ・フェア誌と懇意な著名人、同誌にとって有益な人物が毎年選ばれる傾向にあるのは当然と言えば当然のこと。
したがって、どれほど公正で的確なリストであるかということについては保証の限りでは無いけれど、
どういった人物がその年のベスト・ドレッサーと見なされているかをインターナショナル・レベルでチェックできるという点では
興味深いリストであるのば事実。
以下、女性、男性、カップルなど部門別に分かれた2007年版ヴァニティー・フェア誌が選ぶインターナショナル・ベスト・ドレスト・リストを
ご紹介します。
Women (女性部門)
- Charlotte Gainsbourg / シャルロット・ゲンズブール (女優、エレン・バーキン&セルジュ・ゲンズブールの娘、写真一番左)
- Princess Alexandra of Greece / プリンセス・アレクサンドラ (ギリシャ大皇女)
- Bee Shaffer / ビー・シェイファー (アメリカン・ヴォーグ編集長、アナ・ウィンターの娘)
- Ivanka Trump / イヴァンカ・トランプ (ドナルド・トランプの娘、写真左から2番目)
- Marjorie Gubelmann / マージョリー・グベルマン (ニューヨーク・ソーシャリート)
- Renee Zellweger / レネー・ゼルウェガー (女優、写真右から2番目)
- Princess Mafalda / プリンセル・マファルダ (ドイツ、へセの皇女)
- Fran Lebowitz / フラン・レボウィッツ (著者)
- Michelle Obama / ミッシェル・オバマ (民主党大統領候補、バラック・オバマ夫人)
- Tilda Swinton / ティルダ・スウィントン (女優、写真一番右)
少々首を傾げるような人選が行われているのがこの部門。
イヴァンカ・トランプは、上のドレス姿で Wマガジンから 「ファッション・ディズアスター(ファッション災害)」と批判されていたし、
シャルロット・ゲンズブールも服装よりも存在感が評価されるタイプ。ニューヨークのソーシャリスト、マージョリー・グベルマンは、
日本では無名なのであえて写真は紹介しなかったけれど、時に時代錯誤と言えるようなイブニング・ドレスを豊満な身体にまとって
パーティーに登場する人物。
ビー・シェイファーについては、母親のコネクションで一流デザイナーにパーティー・ドレスを手掛けてもらえる割には、
飛びぬけてセンスが良いという印象は無かったりする。でも ヴァニティ・フェア誌がヴォーグ誌と同じ出版社であることを思うと納得するチョイス。
Men (男性部門)
- Nicolas Sarkozy / ニコラス・サルコジ (フランス現大統領)
- Lenny Kravitz / レニー・クラビッツ (ロック・ミュージシャン、写真一番左)
- Richard E. Grant / リチャード・E・グラント (英国俳優)
- Tiki Barber / ティキ・バーバー (スポーツ・ブロードキャスター、元NFLプレーヤー、写真左から2番目)
- Jonathan Becker / ジョナサン・ベッカー (写真家)
- Count Manfredi Della Gherardesca / マンフレディ・デラ・ゲラルデスカ伯爵
- Lapo Elkann / ラポ・エルカン (イタリア系アメリカ人のデザイナー、写真右から2番目)
- Luis and Rafael Medina / ルイス & ラファエル・メディナ (兄弟プロ・サッカー・プレーヤー)
- Hidetoshi Nakata / ヒデトシ・ナカタ (日本人元サッカー・プレーヤー、写真一番右)
- Gay Talese / ゲイ・タリーズ (著者)
ニコラス・サルコジ仏大統領は、就任以来、そのスーツのセンスの良さが指摘されている存在。
レニー・クラヴィッツ、ヒデトシ・ナカタは適切なチョイス。
ティキ・バーバーについては、インターナショナル・レベルのベスト・ドレッサーであるかは「?」というのが正直な印象である。
Couplings (カップル部門)
- David and Victoria Beckham /デビッド & ヴィクトリア・ベッカム (写真一番左)
- The Earl and Countess of Cawdor / コーダー伯爵夫妻 (英国伯爵)
- Damon Dash and Rachel Roy / デーモン・ダッシュ (ヒップホップ・アントレプレナー) & レイチェル・ロイ (ファッション・デザイナー、写真左から2番目)
- Frederic Fekkai and Shirin von Wulffen / フレデリック・ファッカイ (ヘア・ドレッサー) & シリン・フォン・ウォルフェン(YSL、PRディレクター)
- Mitch Glazer and Kelly Lynch / ミッチ・グレーザー(脚本家) & ケリー・リンチ (女優、写真右から2番目)
- Ashton Kutcher and Demi Moore / アシュトン・クッチャー & デミ・ムーア (写真一番右)
- David Lauren and Lauren Bush / デビッド・ローレン(ラルフ・ローレンの息子) & ローレン・ブッシュ(ブッシュ大統領の姪、ファッション・モデル)
- Viscount and Viscountess Linley / リンレイ子爵夫妻 (英国皇室)
- Brad Pitt and Angelina Jolie / ブラッド・ピット & アンジェリーナ・ジョリー
- Ruben and Isabel Toledo / ルーベン・トレド (ファッション・イラストレーター) & イザベル・トレド (ファッション・デザイナー)
今回のベスト・ドレスト・リストで比較的 適切な人選が行われていたといわれるのが、カップルのリスト。
でも、ベスト・ドレスト・カップルに選ばれるのに、カップルのうちのどちらの功績が大きいと見なされているかと言えば、
アシュトン・クッチャー&デミー・ムーアならばデミーの方、アンジェリーナ&ブラッドについてはアンジェリーナの功績が大きいとされており、
デヴィッド&ヴィクトリア・ベッカムは、あれだけファッションで頑張っているヴィクトリアよりも、デヴィッド・ベッカムの方が、
その服装のセンスが高く評価されていることが指摘されています。
Fashion Professionals (ファッション・プロフェッショナル 部門)
- Amy Astley / エイミー・アシュレー (ティーン・ヴォーグ編集者、写真一番左)
- Tory Burch / トリー・バーチ (デザイナー、写真左から2番目)
- Jefferson Hack / ジェファーソン・ハック (編集長、ケイト・モスの子の父親、写真右から2番目)
- Liya Kebede / リヤ・ケベデ (モデル、写真一番右)
- Alexandra Kotur / アレクサンドラ・コトゥー (英国版ヴォーグ編集長)
- Margherita Missoni / マルガリータ・ミッソーニ (デザイナー)
- Stefano Pilati / ステファノ・ピラーティ (イヴ・サンローランのヘッド・デザイナー)
- Michael Roberts / マイケル・ロバーツ (ヴァニティー・フェア編集者)
- Katherine Ross / キャサリン・ロス (米国プラダPR幹部)
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- Hedi Slimane / エディ・スリマン (ディオール・オムの元トップ・デザイナー)
ファッション業界の人間ならば、センスが良いのは当たり前であって欲しいけれど、残念ながら決してそうとは言えないのが実情。
上記のセレクションも本当にセンスが感じられる顔ぶれと、お義理でリストされている面々が混ざっているという印象になっている。
Hall of Fame (殿堂入り)
- Alba Clemente / アルバ・クレメンテ (女優)
- George Clooney / ジョージ・クルーニー (俳優、写真一番左)
- Marina Rust Connor / マリナ・ラスト・コナー (ソーシャリート、ヴォーグ編集者、写真左から2番目)
- Anderson Cooper / アンダーソン・クーパー (CNNの人気看板キャスター)
- Sofia Coppola / ソフィア・コッポラ (映画監督・脚本家、写真右から2番目)
- Jemima Khan / ジェミマ・カーン (英富豪令嬢、ユニセフUK大使)
- Anna Piaggi / アナ・ピアッジ (ファッション・ライター、スタイル・アイコン、写真一番右)
ホール・オブ・フェイムの顔ぶれは、ジョージ・クルーニやソフィア・コッポラ、マリナ・ラストコナー といった納得の顔ぶれに加えて、
「アレだけお金があったらベスト・ドレッサーは当たり前」、未だ殿堂入りするには若すぎるといわれるジャミマ・カーン、
ファッション業界の人々にのみセンスが評価されるアナ・ピアッジなどが選ばれている。
アンダーソン・クーパーは彼の母親がグロリア・ヴァンダービルト
(鉄道王、ヴァンダービルト家の娘でありデザイナー、ファッション・アイコンであった人物)という血筋で獲得した部分も大きいのは事実。