Metropolitan Museum Costume Institute Gala Red Carpet Fashion 2007
メトロポリタン・ミュージアム・コスチューム・インスティテュート
2007年 ガラ・レッド・カーペット・ファッション
2007年5月7日に行われたのがメトロポリタン・ミュージアム・コスチューム・インスティテュートの毎年恒例のパーティー。
このパーティーは、同美術館のコスチューム部門のエキジビジョンのオープニングを兼ねて行われるもので、
ヴォーグ誌が協賛する 一大ファッション・イベント。
パーティーのディナー・チケットの高さでも有名な同パーティーであるけれど、一流デザイナーにとっては
自分の作品をモデルやセレブリティ、ソーシャライトに着用してもらい、自分のファッション業界における存在感を示さなければならない
イベント。
このため、ニューヨークのデザイナーはもちろんのこと、ドナテラ・ヴェルサーチ、ロベルト・カヴァーリ、カール・ラガーフェルドなど、
世界中のトップ・デザイナーがこの日のためにニューヨーク入りするのは例年のこと。
今年は特にセレブリティが大勢顔を見せたことで、例年よりメディアからの注目が集まっていましたが、
同イベントが面白いといわれるのは、オスカーのレッドカーペット・ファッションには昨今見られなくなった
ワースト・ドレッサーが沢山登場していること。
しかもそのワースト・ドレッサーというのがデザイナー・本人であったりするので、ファッションというのは実に不思議なもの。
デザイナーを職業にする人々が必ずしも良いセンスの持ち主ではないことを感じさせるイベントになっています。
以下、今年のコスチューム・インスティテュート・ガラのレッド・カーペット・ファッションの数々をご紹介することにします。

写真左より、ヴァレンティノ・オートクチュールを着用したジェニファー・ガーナー。レッド・カーペット上では
ヴァレンティノ・ガラヴァー二 本人にエスコートされての登場。
左から2番目は、自らデザインするトップショップのドレスを着用したケイト・モス。ドレスは高そうには見えないものの、
シックでエレガント。加えてケイト自身の美しさを指摘する声が多く聞かれていました。
中央は、今回のコスチューム・インスティテュートのガラのベスト・ドレッサーと言われたキャメロン・ディアス。
フューシャのドレスと、ターコイズのアクセサリーが絶妙に美しいコントラストを見せていました。
長身のキャメロンだから着こなせるドレスはクリスチャン・ディオールのもの。
右から2番目はターコイズ・ブルーのカルヴァン・クラインのドレスを着用したリブ・タイラー。
真っ赤なリップと白い肌とのコントラストが美しかった1枚。
一番右は この春封切られた「グラインド・ハウス」の主演を務めたローズ・マクガヴァン。
肌の色が極めて白い彼女が着用しているのは、そのスキンカラーにコーディネートしたようなJ・メンデルのドレス。
写真左より、プラダのカクテル・ドレスを着用したケイト・ブロスワース。クラシックに纏めたブロンド・ヘアとシャンパン・カラーのドレス、
ゴールドのバッグ&シューズが良くコーディネートされていた。
左から2番目は、マルケーザの美女デザイナー・チーム、ジョルジーナ・チャップマン(左)とカレン・クレイグ(右)に囲まれた
女優のチャン・ツィー。着用しているのは3人とも、もちろんマルケーザ。
右から2番目、デザイナーのザック・ポーゼンと、彼の作品を着用したルーシー・ルー。
ルーシーのドレスは長いトレーンを引いており、そのトレーンには巨大なフリルとフラワーがあしらわれており、
小柄な彼女の身長よりも 長いトレーンを引いていたもの。
一番右は、ディテールに凝ったクリスチャン・ディオールのドレスを着用したモデルのジェシカ・スタム。
彼女はランウェイ上では、必ずひと癖あるアウトフィットを着用して登場するけれど、
そんな彼女だからこそ難なく着こなせる1枚。ジュエリーはロレイン・シュワルツのもの。
写真左より、自らの作品を着用したソーシャライト・デザイナー、トリー・バーク。彼女が着用するようなグレーがかったブルーは
今回のレッドカーペット上で目立っていたカラー。
左から2番目は、レネー・ゼルウェガー。着用しているのは、彼女がかつてレッドカーぺット上で必ず着用していた
キャロリーナ・ヘレラのドレス。
中央で、カミラ・ベルが着用しているのは、ジャン・ポール・ゴルティエのオートクチュール。
宗教モチーフをゴールドで刺繍にしたドレスは、スカートのボリュームも大きく、
オスカーだったらワースト・ドレッサーに選ばれそうなものであるけれど、コスチューム・インスティテュートのパーティーなら許されるもの。
右から2番目、元スーパーモデルのヘレーナ・クリスチャンセンが着用しているのは、カルバン・クラインのドレス。
彼女の焼けた肌とはミスマッチのカラー。
一番右は、今もロレアルのCMなどでモデル業を続けているクラウディア・シファー。ドレスはアルベルタ・フェレッティのもの。
ジュエリーはブルガリ。
写真左より、マイケル・コースのドレスを着用したジェニファー・ハドソン。オスカーのレッドカーペット上よりも
ウェイトを落としたとのこと。
左から2番目は、ジェニファー・コネリーとポール・べッタニーのカップル。2人ともバレンシアガを着用しているけれど、
ジェニファーのサンダルはアウトフィットとミスマッチ。
中央は、マイケル・コースを着用したエヴァ・メンデス。彼女の焼けた肌とシルバーのドレスが美しいコントラストを見せていた上に、
ヘアもメイクも美しく決まって、シューズも完璧にコーディネート。
右から2番目は、アルマーニ・プリヴェのエンパイア・シルエットのドレスを着用したシンガーのアリシア・キーズ。
一番右は、オスカー・デ・ラ・レンタのコンサバティブなドレスを着用したブルック・シールズ。
もうちょっとデザインか素材にひねりが欲しいところ。
写真左より、デザイナーのステラ・マッカートニーを中心に、左は昨今女優に転身しているアンバー・ヴェレッタ、
右は女優のスカーレット・ヨハンソン。スカーレットのバルーン・スカートのドレスは、誰もが指摘したワースト・ドレスの1枚。
左から2番目は、サンローランのブラック&ホワイトのドレスを着用したジゼル・ブンチェン。
このフューチャリスティックなドレスは賛否両論であったけれど、ジゼルが現モデル、元スーパーモデルの中で郡を抜いて
美しかったのは誰もが認めるところ。
右から2番目はカルバン・クラインのデザイナー、フランシスコ・コスタと昨今ありとあらゆるファッション・イベントに登場している
クリスティーナ・リッチ。クリスティーナのドレスはカルバンのものだけれど、このドレスにブラックのパンプスを合わせるのはちょっと疑問。
一番右は、ジャンバティスタ・ヴァリのドレスを着用したミーシャ・バートン。ドレスは美しかったけれど、
バストの部分がミスフィットなため、どんどんドレスが下がって来て、胸が飛び出しそうになっていた。
写真左より、アシュレー・オルセンと、シューズ・デザイナーのクリスチャン・ルブタン。
アシュレーのシンプルなドレスは、メアリー・ケイトのものより遥かに好評だったもの。
左から2番目は ザック・ポーゼンのドレスを着用した女優のナオミ・ワッツと、トム・フォードのタキシードを着用した俳優のリーヴ・シュライバー。
写真には写っていないものの、リーヴがつけているカフ・リンクはヴァン・クリフ&アペルのもの。
右から2番目は、俳優のエド・バーンズ&元スーパーモデルのクリスティ・トゥーリントン夫妻。クリスティのドレスは
ヴェルサーチのものだけれど、胸元の切り替えにあしらわれたシークィンがビバリーヒルズの結婚式に参列するドレスのように垢抜けないもの。
エドのタキシードはプラダ。
一番右はニューヨークの不動王、ドナルド・トランプ&元モデルのメラニア夫人。
夫人のドレスはマイケル・コース。ドナルド・トランプは新たに「トランプ・ステーキ」というビジネスをスタートするせいか、
かなり体重が増えた印象。
写真左より、デザイナー・チーム、ビクター&ロルフと彼らの作品を着用したシャローム・ハーロー。シャロームのアウトフィットより
彼らのタキシード姿の方が好評でした。
左から2番目は、ニコラス・ゲスキエールと彼がデザインするバレンシアガのドレスを着用したケイト・ブランシェット。
ニコラスはダンディに決まっていたけれど、ケイトのドレスは胸のラインがミスフィット。しかも「フランケン・シュタインの花嫁みたい」
と言われた彼女のボワボワで纏まりが無いヘアと、顔の表情が怖く見えるメークで、美しいとは言い難い仕上がりでした。
右から2番目は、ヴィクトリア・ベッカムのマネージャー、サイモン・フラーのバックアップで再びファッション界に復帰するローランド・ムーレ。
2年前にギャラクシー・ドレスで大きな話題を集めて以来スポットライトから遠ざかっていた彼は元モデル。
彼がエスコートしているのはモデルのジャケッタ・ウィーラー。ドレスは見事にカットされてた美しいものだけれど、バッグとヘアバンドは
余計なアクセサリー。
一番右は、マーク・ジェイコブスと かつて彼の作品を万引きして逮捕された経験を持つワイノナ・ライダー。
マークはすっかりウェイトを落として、日に焼けた肌が似合う健康的な印象。
写真左より、4月末にマディソン・アベニューにブティックをオープンしたばかりのトム・フォードと、フレンチ・ヴォーグの編集長で、
かつてはグッチのスタイリストだったキャリーヌ・ロワットフェルド。トムはウェイトが増えたところに来て、スカーフをジャケットの中に入れているので、
膨れ上がって見えていた。
左から2番目は、イブ・サン・ローランを着用したジュリアン・ムーアと、サンローランのデザイナーであるステファノ・ピラーテ。
ジュリアンのアウトフィットはシンプル過ぎて華が無く、本人が美しかっただけに非常に残念。ステファノ・ピラーテの
スカーフと帽子は不必要なアクセサリー。
右から2番目、ロング・スカートのようなタキシードを着用したジャン・ポール・ゴルティエがエスコートしているのは、彼のドレスを着用したモデルのココ・ロシャ。
一番右はTV女優、ジュリア・ルイ・ドレイファスと共に現れたナルシソ・ロドリゲス。
彼のブランドは つい最近、リズ・クレイボーンに買い取られたばかり。ジュリアのドレスはもちろん彼の作品。
でもナルシソの白いネクタイは、ちょっとオールドファッション。
写真左より、ザック・ポーゼンのドレスを着用したリンジー・ローハン。ライティングの関係で、
写真写りの悪いブラック・ドレスが多かった中、このドレスは3種類のテクスチャーを使っている分、比較的写真写りが良かったドレス。
左から2番目は、ジゼル・ブンチェンの前にヴィクトリアズ・シークレットの”顔”であったモデル、ステファニー・シーモア。
今ではマルチ・ミリオネアの実業家夫人となった彼女であるけれど、このアウトフィットを着用するにはエイジングが
進んでしまったという印象。どのデザイナーの作品かは未発表。
右から2番目はアルマーニ・プリヴェのドレスを着用したモデルのモリー・シムズ。
ドレープやフリルというよりはシワクチャという印象に見えてしまうドレス。
一番右は ソーシャライトのファオビラ・ベラカーサ が着用するジヴァンシーのオートクチュール。
文句なしに今回のガラのワースト・ドレッサーに選ばれていたドレスであるけれど、
誰もがそのアウトフィットの酷さを話題にするほどに エンターテイメント性があったのは事実。
写真左より、このところレッドカーペットではマルケーザのスポークス・モデルのようになっているジェニファー・ロペス。
今回着用しているシルバーのドレスもマルケーザのもの。クラシックはバレッタをアクセサリーにしているけれど、
評判は今ひとつ。
左から2番目は、デザイナーのヴィラ・ウォン。ウェディング・ドレスのデザイナーとしてスタートし、その後フォーマル&カクテル・ドレス、
今では、デイタイム・クローズや、よりカジュアルでカッティング・エッジなアフター・ファイブ・ファッションを手掛けるようになった彼女。
着用している教祖っぽいドレスはもちろん彼女の作品。
中央は自らの作品を着用したドナテラ・ヴェルサーチ&彼女の作品を着用したヒラリー・スワンク。
右から2番目はジェイソン・ウーの シーツを巻きつけたようなドレスを着用したイヴァンカ・トランプ。
父親、ドナルド・トランプのリアリティTVに出演するようになってから、様々なパーティーに招待されるようになった存在。
一番右は、アルベルタ・フェレッティの作品を着用したサンドラ・ブロック。
写真左より、アメリカン・ヴォーグの編集長であり、パーティーのホストでもあるアナ・ウィンター。
着用しているのはシャネルのオートクチュールであるけれど、あまり趣味が良いドレスとは言えないもの。
撫で肩に見える肩のデザインのせいで、スタイルも良く見えないのも問題点。
左から2番目は、かつてのファッション・アイコン、クロエ・セヴィニエ。
最近ではすっかりワースト・ドレッサーの常連になってしまった彼女であるけれど、このバレンシアガのアウトフィットも失敗と言えるもの。
シューズのコーディネートもドレスと同様に失敗!
中央はラスヴェガスのナイトクラブ・シンガーのようなドレスを着用したジェシカ・シンプソン。
今回の不評ドレスの1枚。
右から2番目クレア・デーンズが着用しているのはプラダ。ウエスト部分がグラデーションでオレンジになったドレス。
一番右、メアリー・ケイト・オルセンが着用しているカラスの羽で作ったようなドレスは、どのデザイナーの作品かは不明。
写真左より、多くの人々がワースト・ドレッサーの1人に挙げたナオミ・キャンベル。着用しているのはアズディン・アライア。
遠目だとスニーカーのように見えるシューズも悪評の的。
左から2番目は、「スパイダーマン3」のヒロインを演じているキルスティン・ダンスト。彼女が着用しているこの上なく悪趣味なドレスは、
イブ・サン・ローランのもの。トレーンが長過ぎて、歩くとドレスのスカートのボリュームがどんどん広がって、
写真によっては彼女のボディが4倍くらいに膨れ上がって見えていた。
ヘッドピースも時代錯誤と言わざるを得ないもの。
右から2番目、デヴィッド・ボウイとイマン夫妻。デヴィッドのタキシードは無難に纏まっているものの、
イマンのメンズ仕立てのスーツはインパクトが弱いアウトフィット。加えてステッキを持って登場しているのも不思議。
一番右は、クリスチャン・ディオールを着用したモデル兼ソーシャライトのローレン・デイビス。
キャメロン・ディアスでは成功していたディオールのボリュームあるティアード・ドレスも、ここまで来ると現実離れが激しくて ステージ衣装のよう。
写真左は、最近メディアからご無沙汰している女優のアンジー・ハーモン。着用しているドレスは極めて評判が悪かったけれど、
どのデザイナーの作品かは明らかにされていない。
左から2番目は、この夏「オーシャンズ13」に出演するエレン・バーキン。着用しているのはローレン・スコットのパンツ・スーツ。
ジャケットがトレーンを引いている不思議なデザインで、ヘアとのカラー・コーディネーションもミスマッチ。
中央の 金縛りのようなドレスは、マルゲリータ・ミッソー二が着用する ミッソー二のドレス。
どうしてこんなブランドのイメージを損ねるようなドレスで登場しなければならないのかは理解に苦しむところ。
右から2番目は今回のパーティーで、 と並ぶ2大ワースト・ドレッサーであったケイト・スペイド。彼女はバッグや、インテリア小物などのデザイナーで、
日本以外では服を商品化したことは無いけれど、それが言い訳にならないほど酷いコーディネート。
一番右は、ダイアン・フォン・ファーステンバーグと夫でありメディア界の重鎮、バリー・ディラー。
プリント・ドレスで有名な彼女であるけれど、フォーマルなパーティーにこのプリントは適していない印象。
写真左でミューシャ・プラダが着用しているのはもちろんプラダ。なんとも不思議なスカートと
シンプルなトップの組み合わせで、シューズをオレンジでコーディネートしているけれど、
デザイナーとは思えないアウトフィットになっています。
左から2番目はそのプラダを着用したエリザベス・バンクス。
ウエストについた丸い3つの花がなんとも安っぽい印象で、ドレスのグレーのカラーが肌をキレイに見せないのも問題点。
中央はマーク・ジェイコブスを着用したアマンダ・ピート。彼女自身はきれいなのに、ブラック・タイツがなんともカジュアルな印象で、
ドレスも本人に似合っていない感じ。
右から2番目、シャルロット・ゲンズブールが着用しているのはバレンシアガ。シューズもバレンシアガであるけれど、
捻挫用のスポンジギブスのように見えるもの。彼女をエスコートしているのはイヴァン・アタル。
一番右、キャロリーナ・クルコヴァが着用しているのは、ロベルト・カヴァーリ。どうして暖かい気候にファーのカラーが必要なのかは不明。
そのファー・カラーのせいでアンバランスなほど首が長く見えているけれど、このアウトフィットの問題はもっと根本的なもの。
Photo: Donate Sardella, Steve Granitz/Wire Image,Reuter, CelebrityPhoto, Getty Image
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