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Spa & Beauty Trend In Paris
By Yuko Ishihara
Tokyoite VS. Parisienne ビューティー・ライフ比較
通常、女性は 朝起きてから寝るまでに、一体 幾つのビューティー・プロダクトを使っているでしょうか?
クレンザー (洗顔料)、モイスチャーライザー (保湿アイテム)、メークアップ・ベース、ファンデーション、アイシャドウ、デオドラント等・・・、
改めて数えてみると、かなり多くのプロダクトを 毎日のように使用していることに気が付きます。
調査によれば、20〜50代の日本人女性が使用するプロダクトは平均で23アイテム。
これに対して、フランス人女性は遥かに少ない 7アイテム というのが平均だそうです。
その内訳は・・・
朝:香水、モイスチャーライザー or リキッド・ファンデーション、マスカラをたっぷりつけて仕事へ。
夜:クレンジング・ミルクでメイクを落とし、モイスチャーライザーを塗って終了。
これにシャンプー、ボディー・シャンプーを入れて合計 7アイテムというのがごく一般的なルーティーン。
この使用アイテムの少なさで フランス人女性がどうやって美しさを保っているのか?と考えてみた時に浮かんで来る答えが、
美容のプロによる様々なサービスの浸透率。
フランス人女性は、スパやエステに頻繁に足を運ぶ傾向にあるけれど、その立役者と言えるのが 『街角エステ』 的ポジショニングの
アンスティチュ / Institutの存在。 「パリ市内で、アンスティチュの無い通りは無い!」と言い切れるほどに、あちこちに見られるものです。
パリを訪れたことのある方なら、街角のパルフュムリー(香水店) の多さにも気付かれたかと思いますが、
こうしたパルフュムリーの2階やバック・ルームにも アンスティチュが潜んでいることが とても多いのが実情です。
その結果、増えてくるのが、化粧品や香水を購入した後、併設のアンスティチュで 脱毛などを済ませるという購買パターン。
「フランス人女性の半数が脱毛、美顔などのサービスを求めて毎月1〜2回の割合でアンスティチュに通っている」というデータがありますが、
逆に これだけ街にアンスティチュが溢れているだけに、その利用度の高さも納得出来る感じです。
さらに最近では、今までアンスティチュに通っていなかった女性をも リクルートするような 新らしいコンセプトのサービスが出現して人気を博しています。
例えば、世界一の売り場面積を誇るパルフュムリー、セフォラ・シャンゼリゼ店のビューティー・バー。
ここでは、ネイル・バーはもちろんのこと、アイブロウ(眉毛)バー、 超音波 もしくは マイクロダーマブレーション によるピーリング・バー、
パーティー用ヘア (シニョンや、フレンチ・ロール、カーリーetc)を手掛けてくれるフレデリック・フェッカイのヘアサロン・バーなど、
数々のサービスが 予約無しで、しかもアンスティチュの半額程度の料金で受けられることから、若い女性にも大人気になっています。
そもそも、パリでは2000年頃から 新たなスパ・ブームがじわじわと盛り上がってきており、
これにセフォラのようなビューティー・サービスのディスカウントが始められたことにより、
現在は 「美容はプロの手に任せる」という いかにもフランス的 なビューティーのライフスタイル・トレンド がさらに強まりつつある状況と言えます。
この時流に乗って、資生堂、ランコムなどの大手化粧品ブランドも、高級アンスティチュやスパを新たに設けるなど、
プロダクト中心のブランド戦略からサービスの分野への進出。
ブランドの持つラグジュアリーなイメージと、時代の求めるラグジュアリーを呼応させること、
さらには女性顧客とブランドとの距離を縮めることに成功しています。
The Greatest Spas in Paris
隠れ家風 モロッコ式 デトックス・スパ
Aux Bains Montorgueil / オ・バン・モントルグイユ
CUBE Parisのビューティー・セクションでは、フランス人女性の 美貌の秘密であろう スパや アンスティチュをシリーズでフィーチャーして行く予定ですが、
そのまず第1回としては、知る人ぞ知る、隠れ家風モロッコ式デトックス・スパ、オ・バン・モントルグイユ (Aux Bains Montorgueil) をご紹介します。
同スパのロケーションは、活気ある市場とファッショナブルなショップが混在することで知られるエチエンヌ・マルセル地区・モントルグイユ通り の55番地。
何の変哲もないアパートの大きく、どっしりとした木の扉を開けると、その奥にはキャンドルが点されていて、
さらなる大きな木の扉に遭遇するけれど、これがオ・バン・モントルグイユの入り口。
パリの雑踏から完璧に隔離されたスパ内部は、まるでアラビアン・ナイトの世界!
完全予約制で顧客の人数制限(10人以下)をしているため、何組ものグループや女性達とすれ違う 人気スパとは一線を画し、
ゆったりと美しいスパを満喫できる環境になっています。
お勧めのコースは、モロッコの伝統的な美容術が堪能できる ”リチュエル・マロカン(Rituel marocain)”。
ゴールドとターコイズのモザイクがゴージャスな内装、エキゾチックなお香、そしてモロッコの伝統音楽にうっとりしながら、
ウェルカム・ミント・ティーを頂いた後、ドレッシング・ルーム(更衣室)へ。
もちろん、ここも非常にエキゾティックで凝った内装。併設のシャワールームの壁の一部は、熱帯魚が眺められる水槽になっています。
シャワーを浴び、ゆったりしたドレッシング・ルームで パレオとビーチサンダルに着替え、準備完了。
先ずはユーカリがさわやかに香るモロッコ風スチーム・サウナ、ハマムへ。
オ・バン・モントルグイユで堪能できるのは 正統派の モロッコ式ゴマージュ、簡単に言えば「モロッコ式垢すり」。
同スパには、ワファとファチアという2人の専属ゴマージュ係の女性が居て、専用グローブで丹念に身体を磨いてくれるけれど、
このゴマージュの刺激を抑え、完璧な肌の仕上がりを得るコツは、「ハマムに10分入って、5分休む」というセッションを2〜3回ほど繰り返し、
肌を十分に柔らかくしておくこと。
皮膚に湿気がたっぷりと行き渡った時点で、ゴマージュの下準備が整います。
次のステップは、 ミネラルとオリーブオイルをたっぷり含んだ黒石鹸を身体に塗ってもらうこと。
この黒石鹸は皮膚の汚れを落とし易くする上に、クッション効果があるので、同じ垢すりでも韓国のものより 肌への刺激はマイルドに感じられます。
そして、更に2〜3分スチームに入ると、マッサージルームへ案内され、いよいよゴマージュを受けることに・・・。
黒石鹸とハマムの相乗効果で古い角質がボロボロと落とされて行きます。
ゴマージュの後は、アルガン・オイルによるマッサージ。アルガン・オイルとは、モロッコ南部の砂漠に生息する果実アルガンから取れるオイル。
老化防止、乾燥予防、さらには生殖機能の活性化など、奇跡的な効果が得られると言われるものだけれど、
その蜂蜜のように濃厚かつ、肌に吸い付くように浸透するテクスチャー、そしてナッツのように香ばしく、かすかに甘い香りに思わずうっとり・・・。
塗れた身体に直接オイルをつけるため、ちょっとヌルヌル感があるけれど、それが何とも言えず 気持ちが良く感じられるのです。
オイルマッサージを終え、バスローブに身を包んだ後は、リラクゼーションルームへ。
すっかり暖まった身体にミントティーとアラビア風のお菓子が出され、ゆったりと ほてりを冷まして、リチュアル・マロカン・コースは終了となります。
『モロッコの美しいお城に親しい友人を招くような、気取らない、インティメート(親密)なスパを作りたかった』と語るのは、
モロッコ系フランス人のオーナーで、デコレーター兼 スパのマネージメントもこなす アルマン・ガべー/ Armand Gabbay氏。
その言葉を裏づけるように、ゴージャスな雰囲気と、スタッフの温かいサービスが心地良いオ・バン・モントルグイユ。
同スパでは、贅沢に全スペースとサービスを カップルが貸切で楽しめる "Privatisation / プリヴァティザシオン "も行っているそう。
これは お好みのマッサージ&ゴマージュの他、休憩タイムにはカット・フルーツのバスケットとミント・ティーがサーブされ、
最後はシャンパンとプチフールで締めくくるという3時間コース。
でも、これはあくまでコースの基本スタイルで、フレキシブルにリクエストに応えてくれるとのこと。
もちろん、カップル・コースを友達同士でお願いすることも可能だそうです。
さて、ハマムにくると、血行が促進され、汗もかくため、心地良い疲労感に襲われるもの。
初めてオ・バン・モントルグイユを訪れた時の事、余りの気持ち良さに 「もう夕食を作るのなんてイヤ!」と漏らしたところ、
スタッフのファチマに言われたのが 「ハマムに行った後は料理なんてしないで、外に食べに行くものよ。自分にご褒美をするなら徹底的にするの!」
ということ。
以来、私の定番は、オ・バン・モントルグイユから 歩いて10分ほどの 「404」というモロッコ料理のレストランへハシゴするというコース。
「404」はエキゾティックなインテリアの心地良い、レストランで、
クスクスやタシンといった本格的なモロッコ料理がモロッカン・ワインや 同店の名物ドリンク、「カクテル 404」(北アフリカ風のモヒート)と共に味わえるスポット。
内からも、外からも モロッコのスパイス、エッセンシャル・オイルで満たされることによって、芯からリフレッシュされて、
身も心も 本当に元気になるので、パリ滞在中の ”To do” リストに是非加えることをお薦めします!
Aux Bains Montorgueil / オ・バン・モントルグイユ
55 rue Montorgueil 75002 Paris (メトロ Etienne Marcel)
Tel : 01 44 88 01 78
E-mail : auxbainsmontorgueil@wanadoo.fr
Open: 10時〜21時 月曜休業。 要予約。 貸切り や カップル・コースについては直接問い合わせを。
お薦めコース: リチュエル・マロカン (78ユーロ)。 内容は ハマム + ゴマージュ + オイル・マッサージ 15分
404
69, rue des Graviliers 75003 Paris (メトロ Arts et Metiers)
Tel : 01 42 74 57 81
Fax : 01 42 74 03 41
Open : ディナー 20時より。日曜のバーベキュー・ブランチは21ユーロ。人気のお店なので、予約して出掛けることをお勧めします。
Sephora Champs-Elysees Beauty Bars / セフォラ・シャンゼリゼ店 ビューティー・バー
70-72 avenue des Champs-Elysees, 75008 Paris
Tel : 01 53 93 22 50
Open:10時〜24時
執筆者プロフィール
2003年よりパリ在住。慶應義塾大学SFC卒業後、パリ政治学院・マーケティング修士課程終了。
現在はランコム・フランス社勤務。
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