Nouvelle Boutique Ralph Lauren a Paris
ラルフ・ローレン サンジェルマン・デュプレの新フラッグシップ



ブランド創設47周年を迎えるラルフ・ローレンが4月15日にサンジェルマン通りにオープンしたのが新しいフラッグシップ・ブティック。
1200平方メートルの規模を誇るこのブティックはラルフ・ローレンのブティックの中ではヨーロッパ最大のもの。
エレガントでクラシックな建物は1754年に建設されたもので、かつてはプライベート・レジデンス、オランダ大使館、カーネギー財団、 そして最も最近では政府のオフィスが使用していたスペース。
ここを2007年に買い取ったラルフ・ローレンが2年間と巨費を費やして階層し、ヴェルサイユ・スタイルの デコレーションやオーク材のパネル、ライムストーンの階段などを復元したのがこの新ブティック。
フランスの伝統とクラフトマン・シップが、コマーシャルなサクセスを収めているアメリカ人デザイナーによって リクリエイトされるというのは、フランス人の本音では不思議な部分もあるけれど、 そんなフレンチ・シック&エレガンスが溢れる空間に不思議にマッチしているのが オール・アメリカン・スピリッツを打ち出すラルフ・ローレンの作品の数々。
メンズ&ウーマンズがイヴニングからポロシャツまで揃う同ブティックは、いかにもアメリカのブランドらしく モードよりもライフスタイルを打ち出したコンセプトの構成となっています。





今回オープンしたブティックの目玉的スペースになっているのがラルフ・ローレンとリッチモント・グループのコラボレーションで 展開されている高級ウォッチのセクション。
ピアジェやIWCといったブランドを傘下に収めるリッチモント・グループがラルフ・ローレンのためにクリエイトしたハイエンド・ウォッチは、 エクスクルーシヴなプライベート・サロンのセッティングでのみ販売されており クライアントはレザーのスツールに腰掛けて、ディスプレーケースを閲覧することになるけれど、このスペースはライブラリーのようなセッティングで、 わざと敷居を高くしてあるスペース。

エレガントでありながら、全体的にオープンな同ブティックの中で 少し隔離された雰囲気が 高級ウォッチというシリアスなショッピングにマッチすると同時に、 ブティックの構成に深みを与える役割を果たしています。



優雅でエレガントなブティックと共に、同店のアトラクションとなっているのがレストラン。(写真下)
ラルフ・ローレンは近年オープンしたアップスケールなブティックの中にレストランを含めるコンセプトを展開してきており、 これはジョルジォ・アルマーニも行っている試みであるけれど、その他にもファッション業界では ドルチェ&ガッバーナ、ロベルト・カヴァーリといったデザイナーがナイト・クラブやレストランを展開しているの周知の通り。



今回オープンしたパリ・ブティックに併設されているレストランは、Ralph's / ラルフズ とネーミングされたもので、 そのキュジーヌはもちろんアメリカン。
パリジャンは通常、アメリカン・キュジーヌはファスト・フード程度にしか捉えていないものであるけれど、 ラルフズが展開しているメニューは、あえて そうしたパリジャンが軽視しがちな アメリカン・コンフォート・フード。 フレンチの影響を強く受けたヌーベル・アメリカン・キュジーヌとは全く異なるもの。
でもラルフズの展開するアメリカン・キュジーヌは、パリジャンが食しても 美味しいと認めざるを得ないディッシュの数々。
季節の野菜を添えたサーモンのグリルや、ゴート・チーズと季節のグリーン・ヴェジタブルを使ったサンタ・バーバラ・サラダ、 メリーランド・スタイルのクラブ・ケーキ、えんどう豆とクレーム・フレッシュの冷製スープ、そしてステーキ、クラブ・サンドウィッチなど、 全くトリックが無いストレート・フォワードなアメリカン・キュジーヌが繊細なタッチと新鮮な食材でクリエイトされているのがラルフズ。
中でも評判になっているのが写真右のハンバーガー。 ビーフはコロラド州のラルフ・ローレン自身が所有する牧場から輸入されたホルモン・フリーのブラック・アンガス。 これが特性のバンズ、ピックルス、ヘアルーム・トマト、レタス、チェダー・チーズ、ベーコンとレイヤーでサーブされるもので、 既にパリのベスト・バーガーと言われるほどの美味しさ。
バーガーにはツナ・バーガー、ターキー・バーガー、ヴェジー・バーガーといったチョイスがあり、お値段は決して安くない24ユーロとなっています。
加えてデザートもチーズ・ケーキ、キャロット・ケーキといった典型的なアメリカンで、 こちらもパリで味わう新鮮さだけでなく、気取らないシンプルなアメリカンの魅力が存分に堪能できるもの。
ショッピングの合間のランチはもちろん、ショッピング抜きで レストランにだけでも訪れたくなる魅力的なスポットに仕上がっています。 レザー・ソファーがシックなインドアのレストラン・スペースもさることながら、暖かい季節はガーデン・エリアが 緑に囲まれたセッティングで エレガント かつ、リラックスできる空間。 夜になると建物がライトアップされ、キャンドル・ライトが点されて とてもロマンティックな雰囲気が演出されます。
ちなみに、ラルフズのレストランのメニューのコンサルタントを担当したのは、ユニオン・スクエア・カフェ、グラマシー・タヴァーン、 イレブン・マディソン・パークといったニューヨークの人気レストランを経営することで知られるレストランター、ダニー・メイヤー率いる ユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ。
それだけに、ツボを心得たレストランの展開がなされています。





服はもちろん、アクセサリー、バッグ、シューズなどラルフ・ローレンの魅力の全てが凝縮されているのがこのパリの サンジェルマン・デュプレのブティック。
アメリカのデザイナーのブティックとは言え、パリのアトラクションとなりうる 優秀なコンセプトに仕上がっているので、訪れる価値は大ありです。


Ralph Lauren
173 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris
Ralph's
休日無し、営業時間:平日ランチ 12:00 〜 14:30、平日ディナー 19:00 〜 23:00、土曜ランチ 12:00 〜 15:00、 サンデー・ブランチ 11:30 to 15:30、土日ディナー 19:00 〜 23:30





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