Le nouveau bistrot d'Helene Darroze "Toustem"
エレーヌ・ダローズの魅力が手ごろな価格で味わえるトゥーステム






エレーヌ・ダローズといえば、フランスの南西部、ランド地方出身の女性シェフ。 アラン・デュカスの下で修行をした後、ランド地方で家族が代々経営してきたホテル・レストランを引き継ぎ、 ミシュランで1つ星、ゴーミヨの評価で16点を獲得していた有能なシェフである。
そんな彼女がパリに進出してきたのは1999年。サンジェルマン・デ・プレ に Helene Darroze / エレーヌ・ダローズ というネーミングで レストランをオープンしたのである。 50人以上のスタッフ抱え、バー・ラウンジ、ダイニング・ルーム、テイスティング・セクション、ショップ・エリアから構成される このレストランは、エレーヌの従兄弟であるデザイナー、アンリ・べックがデザインしたもの。(写真右はそのダイニング・ルーム)
そしてこのレストランは、ミシュランの2001年版で1つ星を獲得。その2年後の2003年版では2つ星を獲得するに至っている。 ちなみに現在 フランスのミシュランで星を獲得している 女性シェフは、彼女と Anne-Sophie Pic / アンヌソフィー ピック (3つ星)のみ。



そんな エレーヌ・ダローズ が2007年にパリ5区、ノートルダム寺院に程近いロケーションにオープンしたのが ランド地方の方言で、”toujours / トゥールジュール(いつも)” を意味する ”Toustem / トゥーステム”とネーミングされた 新しいレストラン。
同店は 1店目のエレーヌ・ダローズ とは異なり、 アップ・ビートな インテリアで、3つのダイニング・ルームから構成されている。 エレーヌの希望で 同店のインテリアを担当したのは デザイナー、マタリ・クラッセ。 椅子やテープルはコンテンポラリーなスタイル。 カラーは 椅子のグリーンと カーペット&プレートのオレンジが基調で、スタイリッシュなカジュアルさを演出している空間である。
でもカウンターや天井などにウッドのディテールが盛り込まれ、それが何とも言えない温かみを加える仕上がりとなっている。

このインテリアからもイメージ出来る通り、トゥーステムは エレーヌ・ダローズの クリエイトするキュジーヌを より手ごろな価格で味わえるビストロ としてオープンしたもの。
友人同士で気軽に食事を味わう際に訪れるタイプのレストランである。

エレーヌ・ダローズの キュジーヌは基本的に彼女のルーツであるランド地方のクッキングに忠実なものであるけれど、 イタリア、スペイン、インドなど、彼女が旅をした国々の料理からのインスピレーションも感じさせるもの。
ランド地方が誇るフォアグラの扱いを得意とする彼女は、トゥーステムのメニューでも フォアグラと しいたけを一緒に用いるなどユニークなミックス&マッチを見せている。

食材は全てエレーヌが信頼するソースからのみ調達しており、肉類はランド地方の一流肉業者、メゾン・エイメのセレクション、 フォアグラはロベルト・デュペリエ、野菜はジョエル・ティエボー、パンはジャン・リュック・プージョラン、チーズはマリー・キャトルオムと ベルナール・アントニーなど、こだわりが感じられるラインナップ。
既に評判になっているメニューとしては、7時間を掛けて調理したレッグ・オブ・ラムや、 スパイシーなタンドリ・チキン、トリュフを用いたマカロナードなどがあるけれど、 同店ではアペタイザーの他に、バー・エリアでサーブされているタパスを選ぶことも出来るようになっている。

サンジェルマン・デ・プレのエレーヌ・ダローズでは、ランチでムニュ(プリフィックスのコース)を選んでも、 1人100ユーロは覚悟のレストランであったけれど、トゥーステムは 上手くメニューをチョイスすれば、 1人当たりのお値段はディナーでも 40〜60ユーロ。 カジュアルなセッティングなだけに、友人同士で 料理をシェアできるのも 食事のお値段を安く済ませられる秘訣。
なので、 「エレーヌ・ダローズは高額すぎて、敷居が高かった」という人、 「エレーヌ・ダローズに行って大金を払うまえに、 エレーヌのキュジーヌを味わってみたい」という人にとって、トゥーステムは絶好のスポットと言う事が出来るだろう。


Toustem
12, Rue de l'Hotel Colbert 75005 Paris
Tel : 01 40 51 99 87
ランチ 12:00〜2:30、 ディナー 7:00〜11:00 PM
日曜休業、土曜、月曜のランチはクローズ。