Jan. Week 2, 2013
★ Gold Digger or Not?


久しぶりにCUBE New Yorkにアクセスしたら、このコーナーが出来ていて思わず読み入ってしまいました。
私もご相談したいことがあります。

29歳になる独身の弟が居ます。女性には奥手というか、これまであまり交際してきた女性が居る訳ではなかったのですが、 9月(2012年)くらいから、 ある女性とデートを始めました。
そろそろ弟に結婚してもらいたい家族としては、女性と交際を始めるのは大歓迎だったのですが、 そのデートで金遣いが荒くなりました。 いつもではないですが、何度も高いレストランやお寿司屋さんに彼女を連れて行っているようで、 クリスマスには クリスチャン・ルブタンのシューズをプレゼントしたと言っていて、 姉として、弟の変貌にビックリしています。

と言いますのも、弟は気前が良いタイプではなくて、どちらかと言えば ケチで倹約家なのです。 頭は良いのですが、ファッションには興味が無いタイプで、フランス料理のレストランにも興味はありません。 クリスチャン・ルブタンもブランド名までは分からなくて、「あの底の赤い靴」とか言っているレベルですが、 彼女に高額な靴を買ってあげるために、親にお小遣いを貰っているような情けなさです。 両親はあげたお小遣いが彼女の靴代になっているとは知りません。
実はCUBEさんに、久々にアクセスしたのは、彼女のクリスチャン・ルブタンの靴を海外からの通販で取り寄せたと言っていたので、 ひょっとしてCUBEさんのサイトだったりして?と思って、お値段を調べる目的も兼ねてのアクセスでした。

弟に「何でそんな高い靴、買ってあげることになったの」とさり気なく尋ねたら、 クリスマスに何をプレゼントして良いか分からないので、彼女に訊いたら ルブタンの靴が欲しいと言われたようでした。 「クリスマスなんて年に1回なんだから」というのが弟の言い分ですが、 日頃からデート代が嵩んでいるだけに、心配しています。
弟には、「そんな贅沢な女性とやっていけるの?」とさり気なく、経済的に無理があることを 匂わせる忠告をしているのですが、かなり好きなのか 「大丈夫」と言って、流されてしまいます。 弟はそんなに収入は無いので、私の夫も 「そんなに高い物を3ヶ月程度の付き合いの女性にプレゼントする必要は無いよ」と 忠告したのですが、男同士の忠告でもダメのようです。
弟の貯金が無くなってしまう前に、彼女と別れて、もっと経済的に無理の無い付き合いが出来る女性を探して欲しいと思うのですが、 何か良い方策はあるでしょうか? 未だ両親には心配をかけたくないので、このことは話していませんが、弟の出費を知ったら両親も交際に反対するように思います。
身内のことで恐縮ですが、よろしくお願いします。

−N −





基本的に倹約家の弟さんが、高額なレストランに彼女を連れて行ったり、クリスチャン・ルブタンのシューズをプレゼントしているというのは、 弟さんが 彼女に夢中なのに加えて、 自分が気前良くお金を払わないと彼女が離れて行ってしまうことを危惧している、 もしくは彼女のためにお金を払うことで男性としてのプライドや自信を保っているという部分があるかと思います。
もちろん、男性が交際をスタートした時点で、張り切って高額のデート代を支払うケースは決して珍しくありません。 そのケースでは、最初は高額のデートを2〜3回しても、徐々にそのバジェットが下がってくるものなので、 弟さんの場合は、それが3ヶ月続いているということは、”一時的な大盤振る舞い” という感じではないように思います。

頂いたメールから拝見した限りでは、弟さんと彼女のお付き合いの主導権を握っているのは明らかに彼女だと思われますし、 弟さんのお金使いが荒くなったのも、女性のリクエストに応じているためなのは明らかだと思います。
Nさんがおっしゃる弟さんの人柄からだと、ご自分で高いフレンチ・レストランを調べて彼女を連れて行くタイプには思えませんし、 クリスチャン・ルブタンにしても女性側の名指しの指定だったことを思うと、 女性側の意図がどうであれ、弟さんは女性が行きたいと思うレストランに彼女を連れて行って、女性が欲しいというものを買ってあげている 訳ですから、 ”言いなり” といったら表現が悪いですが、かなりそれに近い状態です。

一番厄介なケースは、 女性側が弟さんをお財布替わりに利用していて、弟さんがそれを認めようとしないほど女性のことが好きな場合です。 このケースだと、貯金を減らすならまだしも、借金までして女性に貢いでしまうという極端な例も時にあるようです。
女性が、弟さんの収入が実際より多いと思って、贅沢なデートや高価なプレゼントをねだっている場合もあるかも知れませんが、 真剣な交際を考えず、お財布代わりに利用しているのであれば、”金の切れ目が縁の切れ目” になります。
今は弟さんも貯金を減らしながら、お付き合いが続けられても、男性からお金を巻き上げていく女性というのは、 誕生日、初めてデートをした記念日などと言って、スペシャル・オケージョンを理由に高額レストランでのディナーや、 プレゼントをねだったり、男性の性格を見抜いて、それに合わせて相手を持ち上げたり、蔑んだりしながら、 どんどん男性にお金を払わせる術を心得ている場合が少なくありません。
なので、ご両親にはさり気なく、 弟さんにあげた年末のお小遣いが、ガールフレンドのシューズ代になってしまったことをお伝えしておくのが良いかもしれません。 そうでないと、今後金策に追われた時に 再びご両親を頼って、そのお金が右から左に彼女のために使われてしまうのでは、 ご両親に申し訳ないように思います。

こうした状況で、一番大切なのは弟さんを孤立させないことです。 つまり、「そんなお金を使わせる女性はやめておきなさい」 などと周囲が言えば、弟さんは女性が好きなだけに、Nさんやご家族から距離を置くようになって、 逆に益々女性にのめりこんで、それこそ借金までして尽くしてしまうかもしれません。
内心はどうあれ、Nさんやご主人が 弟さんの交際を応援しているかのように 振舞っている方が、弟さんがいろいろな状況をオープンに相談し易いはずです。

それと、お薦めするのは 週末のランチなど、 弟さんが女性を同行して、ご家族と対面するカジュルアルなオケージョンを企画することです。 メールからお察しして、Nさんのご家族の関係でしたら そうした機会があっても不自然ではないようにお見受けします。
実際に相手の女性に会ってみることは、正体が分からないまま、弟さんのお金遣いだけを見て反対しているよりも、建設的です。
もし、女性が弟さんとの将来を真剣に考えているようなことがあれば、ご家族に会うことを厭わないと思いますし、 たとえお友達の延長程度の仲だとしても、女性がボーイフレンドの家族とランチをするのは、珍しいことではありません。 一度、ご家族に会うと 女性がそれほどお金を払わせるようなデートをしなくなる例は少なくありません。 また、実際にお会いになってみたら、女性が 弟さんと相性の良い、きちんとした方であるケースもあるかと思います。

逆に、弟さんのことを一時的なお財布代わりだと思っているのであれば、 女性は弟さんの恋愛感情を利用していることを熟知しているだけに、 「家族に紹介されるなんて、面倒に巻き込まれるはまっぴら!」と考えて、 「未だそんな仲じゃないから・・・」などと、理由をつけて断るかと思います。
でも、それが2回、3回と重なった場合、弟さんが自分の家族に会いたがらない彼女の姿勢に疑問や不満を感じるようになるかもしれませんので、 そうなれば、「自分と彼女の付き合いが一体何なのか?」を弟さんがご自身で考えるようになると思います。

もし弟さんが、女性とのことを疑問に感じるようになった時に、Nさん、もしくはご主人などが相談相手になってあげられることが出来れば、 弟さんが真っ当な判断を下せると思いますし、女性と別れることになった場合は、 弟さんをサポートしてあげることによって、心の傷を癒して差し上げることも出来ると思います。

いずれにしても、弟さんが女性のことを好きな限りは、周囲がお金遣いを問題視して、反対したところであまり効き目は望めません。 恋愛の問題点は本人が悟るしかありませんので、Nさんが姉として、良き相談相手になりながら、 弟さんがご自身で問題を悟れるようにして差し上げるのが一番だと思います。
これが弟さんにとって女性について学ぶ良い機会になるかも知れませんので、ご本人の意思を尊重して、 脱線しない程度に見守って頂くのがよろしいかと考えます。


Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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