Jan. Week 3, 2013
★ The Friend of My Friend is My Friend?


いつも楽しくショッピングさせて頂いています。
ご相談したいことがあってメールしました。

たしか10月末頃に、友人宅のちょっとしたパーティーに招かれて、そこに来ていた男性とお友達になりました。 携帯メールで何回かやり取りをして、職場が近いこともあって、何回か2人でディナーに出かけました。
それ以外にも、お互いの友達と一緒とか、パーティーに来ていた共通の友達と一緒に 何度か出掛けたのですが、パーティーを主催した友人にとっては、私達が勝手に仲良くなってしまったのが面白くなかったようなのです。

パーティーを主催した友人を仮にNさんとすると、Nさんは 友達から、私とその男性が 何回かディナーに出かけたり、パーティーに来ていた友達を誘って一緒にコンサートに行った というような話を聞いて、 「自分のパーティーがきっかけで出会った同士なのに、自分に報告もなければ、一緒に出かける時に自分を誘いもしないのは 礼儀知らず」 と 思ったようなのです。 実際に、Nさんが、「そうやって私の友達と仲良くする時は、一言くらい私に報告してくれるべき」というような内容の 文句を言っていることは 人づてで聞きましたし、私が別件でNさんに出した携帯メールは無視されたままになっています。

そのせいなのでしょうか?いつもNさんが年末に自宅で行なうパーティーには、私と男性には お声が掛りませんでした。
彼は全く気にしていませんが、私は何となく Nさんのご機嫌を損ねたので、お友達のサークルから外されたような気分です。 私達が、Nさんに何も言わずに会っていたのは、そんなに悪いことだと見なされるべきなのでしょうか? その男性とは 今も友達の状態で、時々2人で、もしくは友達と一緒に出掛ける程度の仲です。
その男性はNさんとお付き合いしていたというようなことはなくて、ごく普通の友達同士です。
こういうケースで私はどうするべきだったのでしょうか?

−F −






このケースでは、もしFさんがパーティーの席で、お友達のNさんから 男性を直接紹介されて お友達になったのであれば、 Fさんは、その後 男性とディナーをする前に、 Nさんに何らかのご報告をするのが筋だと判断します。
でも Fさんがパーティーで ミングルしているうちに、たまたまその男性とお友達になったのであれば、 基本的には Nさんには 報告の”義務”や”必要”はありません。
でも人間関係や、人と人の感情というのは、真っ当な理屈が通じないケースが殆どです。 報告すべきであったか 否かは、 Fさんと Nさんがお友達としてどの程度親しい関係にあるかに加えて、Nさんのお人柄によると思います。

Fさんが Nさんと、とても親しいお友達でしたら、その後 男性と お友達を交えて会われた際に、お誘いしていたかとお察しするので、 さほどの親しいという間柄ではなかったかもしれません。 その場合、Fさんは 男性と交際している訳ではないので、「特にNさんに 報告しなくても・・・」と考えても不思議ではありませんし、 周囲は それで納得してくれると思います。
ですが、このケースで 唯一問題になっているのは Nさんのお気持で、たとえ理屈に適っていても、 周囲が納得しても、Nさんが気分を害していれば、Fさんが Nさんのお友達のサークルから外されてしまうのです。

世の中には、人と人を紹介しておいて、 その人同士が 自分との関係以上に親しくなるのが面白くないという人は沢山います。
そういう人は往々にして、自分が話題の中心になるのを好む人、ジェラシーが強い人、詮索欲が旺盛な人で、 たとえ有り余るほど友達が居たとしても、自分の知らない間に 自分が紹介した友達同士が仲良くなるのを嫌うケースは珍しくありません。 意外にパーティーを主催するような、友達が多く、一見華やかな人柄の人物が、そういう性格である場合も多いのです。

もし、Nさんがそういうお人柄と判断される場合は、何らかの形で Fさんが 男性とお友達付き合いをしていることをお伝えしておく方が賢明なのです。 こうした性格の人は、自分に少しでも関わることは、全て自分で知り尽くしているのを好む反面、 自分が知らないことを人から聞かされるのを嫌って、時にそれを ある種の侮辱とさえ受取る場合があります。

例えば、Nさんと別のお友達との間で、 「Fさんが、パーティーがきっかけで 男性と時々ディナーに出かけている」という話題が出たとします。 その際、もしFさんが Nさんに事前にコンタクトをしていて、 Nさんが 「でも本人達の言い分では、職場が近い同士のお友達付き合いみたいよ」と、 その場のお友達が知らない情報を 提供できる立場になっていれば、Nさんのプライドは保たれるのです。
ところが、そのニュースがNさんにとって初耳となると、「私のパーティーで知り合っておきながら、どうして私だけがそれを知らないの?」というような、 反感を買うことになっても不思議ではありません。
ですから Nさんのお人柄から、状況を報告した方が良いと判断される場合は、 それを行なった方が 社交という見地からは、波風が立たずに済むのです。

「友達を通じて出会った”友達”が、果たして自分の友達か?」、「どの時点で自分の友達と判断して良いか?」というのは、 非常に難しい問題ですし、 「自分を通じて知り合った 友達同士が仲良くなる」ことについては、個人の意見の ”大義名分” と ”本心” が非常に異なるのが通常です。
誰もが「友達は自分の所有物ではないから・・・」という大義名分を語りますが、実際に自分を通じて知り合った友達同士が、 自分をそっちのけにして非常に親しくしている場合、それを心から手放しに歓迎出来る人というのは、それほど沢山は存在しません。
自分が紹介した友達同士が企画したディナーに招待されなかったことで 「私が引き合わせた友達なのに」と クレームを言う人、セレブリティがやってくるパーティーに 友達が自分を連れて行ってくれると思っていたら、 自分が紹介したばかりの友達を連れて行ったと腹を立てる人、友人宅のパーティーに出掛けたら、ゲストが全員、自分を通じて 知り合った人ばかりだったと、蔑んだように語る人など、私が過去に見てきた例を挙げたら、切りがありません。

また、数年前に友人宅のパーティーで出会った男性によれば、私の連絡先をパーティーのホストだった女友達に尋ねたところ、 「彼女(私のこと)は 自分でビジネスをしていて忙しいので、迷惑になるから連絡しないで欲しい」と女友達に断られたとのこと。 結局、彼が別の友達から私のEメール・アドレスを聞いてコンタクトしてきたので、このことが判明しましたが、 このようにパーティーに招待した人間同士が 友達にならないように画策する というのも珍しいことではありません。

それとは別に、私の知人には、友達のパーティーで知り合った男性と結婚した女性がいますが、事ある毎に そのパーティーを主催した友達に 恩を着せられるのに疲れ果てて、結婚式までは何とか我慢をしたものの、それ以降はパーティーの主催者とは 絶縁状態になってしまったという例があります。
このことからも分かる通り、パーティーを主催するなどして、友達に新しい出会いを提供することは、人から感謝されることですが、 その出会った人同士の関係に とやかく口出しをしたり、不満を訴えていれば、周囲は当然のことながら「この人の紹介で人に会うと、 こんな目にあう」と感じて、警戒心を抱くようになっていきます。
なので、Nさんのように振舞っていることは、決して人間関係のプラスにはなっていないと思います。

それでも、「一応は相手の顔を立てる」というのは社交面では大切なことです。
これは常識とか、理屈などで、一律に判断するのではなく、1つ1つの人間関係に応じて やっていかなければならないことだと思ってください。
こうした人付き合いの苦労をしていくと、常識という範囲内で 無理なく付き合える友達というものが、 いかに有り難いかが 実感出来ると思います。


Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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