Feb. Week 2, 2013
★ Should I Let Him Move In?


8歳年下のボーイフレンドと1年半ほど付き合っています。
私は都心に1人暮らしをしていて、彼は都心から1時間以上の両親の家に住んでいます。 週に平均で3回ほど彼に会いますが週末を含め、彼が泊まっていくことが殆どです。 それだけでなく、彼が友達と飲んでいて、終電を逃した時も、友達のところに転がり込めない場合は 私のところに泊まりに来ます。
私の方が、ずっと収入が多いので、デートは私が払う場合が多くて、 時々、安い店で彼が払うことがある程度です。映画を観に行く場合には、彼が映画のチケットを払って、私がその後の食事を払う感じです。
でも私が彼より年上なこともあって、彼は私がデートの食事を払うことは、あまり気に掛けていないと思います。

はっきり言って、私は彼と結婚する気は全くありません。 経済的に頼り無いからです。
付き合っているのは、やっぱり好きだし、若くて可愛い男の子と一緒に時間を過ごすのが、 自分の女性としてのプライドを満たしてくれるという理由からだと思います。 それと、同じ年齢の男性より時間に自由があるので、週末に小旅行に行ったり、 楽しくやっているのです。
結婚する気が無いのは彼も一緒で、彼が32歳になったら、私は40歳ですから、お互いに先のことは考えていないです。

でも先日、私が仕事で帰りが遅くなった日に、彼が泊まりに来たいということになって、 私が帰宅する夜中まで、彼が時間を潰していなければならないということがありました。
それがきっかけで、彼が「そろそろ鍵をくれても・・・」と言い出しました。 確かにそうすれば、私も彼を待たせていると思って、イライラしながら仕事をする必要も無かった訳です。
でも彼が鍵を持ったら、一緒に住んでいるも同然なほど、私の家に来るのでは?と 言ったのがきっかけで、 彼が一緒に住むことを提案し始めました。もちろん、一緒に住むというのは、彼が私の所に住み始めるということです。
1人で暮らすのも、2人で暮らすのも生活費では、さほど変わらないし、一緒に住み始めたら、 彼は、今 実家に入れている お金を家賃として払うと言っています。 家賃は別として、確かに彼と一緒に暮らすメリットも私にはあるのです。
でも一緒に居ると、どうしても私が年上なせいか、彼の面倒を見るという立場になってしまいます。 それに今は家賃を払うと約束していても、本当に払うかは分かりません。 彼は、お金にルーズではないのですが、払いを私に押し付けて 逃げてしまうのが上手いのです。
今までは私も、彼を金銭的に随分甘やかしてきましたが、 今後それを家賃でもやられたら、頭に来てしまいそうな気もします。

そこで、秋山さんにアドバイスを頂きたいのは、もし一緒に住む場合、どうやったら お互いに公平に生活費や家賃を分けることが出来るでしょうか。 彼の方が稼ぎがずっと少ないだけに、半分ずつにするというのはちょっと無理な感じです。
でもそれ以前に、私は彼と一緒に住むべきなんでしょうか。このところ、彼と会うとその話ばかりで、 彼は一緒に住むつもりでいるようです。 私は実家を出て1人暮らしをしてきましたが、誰かと一緒に暮らした経験は無いので、ちょっと不安です。
最初に 彼が一緒に暮らす話を持ち出した時は、「まさか」と思いましたが、最近は彼に説得されているせいか、 「 既に週に3〜4日は彼が来ているのだから、一緒に暮らしても・・・」とも 思えてきました。
彼はそんなに荷物が多いタイプではないので、家が手狭になることは心配していません。 心配なのは、知らず知らずのうちに家賃の払いや、彼の世話など、彼のペースで物事が進んでしまうことです。
アドバイスをいただけると大変助かります。

−E −






メールを拝見した限りでは、鍵も渡していない関係で、しかも彼のペースで物事が進んでしまうことを危惧されている状態なのですから、 いきなり一緒に住み始めるのは かなり ”リスキー” だというのが私の意見です。
たとえ彼が週に平均3〜4日、Eさんのところで過ごしていたとしても、それが週7日になって、寝ても覚めても相手が居るという状況は全く異なります。 特にEさんのように、相手の面倒を見る立場になっている場合、自分では意識していなくても、 相手が居ない残りの週3〜4日で、かなり息抜きをしている場合が多いのです。
また Eさんはお仕事で多忙な様子をお察しするので、そんなお仕事から離れた時に、若くてルックスが良くて、時間に融通が利くボーイフレンドというのは、 ストレス解消や、ご自身が指摘されていたよううな女性としてのプライドを保つのにとても役立ってくれる存在だと思います。 そして それがEさんにとって、 彼の分を払うことが多くても、彼とデートを続けるメリットなのだと思います。
でも 彼と一緒に暮らし始める事によって、これまで楽しかった彼との時間の意味合いが変わってくることが見込まれます。
カップルは一緒に暮らし始めると、外でのデートの回数が減るのが通常です。 なので、彼と一緒に居る時間の過ごし方が、以前とは変わってきます。
今までは 彼と過ごす時間が 仕事の疲れやストレスから逃れられる 楽しいひと時 だったと思いますが、 一緒に暮らし始めれば、仕事で疲れて家に戻ってから ”彼”という 「面倒を見る対象=仕事」が待っていることになります。 一度、相手の面倒を見る関係になってしまうと、どんなに気を遣わないように心掛けても、結果的には相手のために何かをし続けることになってしまうのです。 それは、「彼のペースで物事が進んでいる」と自覚されているEさんであれば、強く感じていることと思います。

さらに「1人で暮らすのも、2人で暮らすのも生活費では、さほど変わらないし」というのは、頭で描いているだけの計算です。
確かに同じ生活費の人間が2人で暮らせば、1人分の生活費の2倍よりは安くなります。 でも 「1人でも、2人でも、さほど変わらない」と言う計算が成り立つのは、女性が男性の家に転がり込んだ場合です。 その逆は 食費を含む生活費が、女性の1人暮らしより 明らかにアップするのが通常です。

加えて Eさんのように、 相手の面倒を見る立場になっている女性が、ボーイフレンドと一緒に住み始めて 一番こぼしているのは、 「洗濯物が増えた」、「掃除の頻度が増えた」ということです。 例えランドリーを分けていても、自分の洗濯のついでに 相手の分をしてあげると、結果的に 女性側が殆ど2人分のランドリーをすることになります。
ボーイフレンドが料理をしてくれたとしても、彼が汚したキッチンの掃除は女性の仕事になるケースが殆どです。
洗濯にしても、掃除にしても自分と相手の ”クリーン”のレベルが異なると、 女性でも、男性でも、清潔をモットーとする側が、相手の分も掃除や洗濯をするようになって、結果的に不満を抱えるのは、カップルが一緒に暮らす上で頻繁に浮上する問題です。

とは言っても カップルのうちの収入が多い側が、生活費を全て、もしくは殆どを負担して、その替わりに家事で恩恵を受けているのであれば、 一緒に暮らす上でのバランスは取れているのです。
でもEさんの場合、生活費も多目に負担し、家賃も相手が本当に払うか分からない状態で、 相手の面倒まで見ることになると、彼にとっては良い事だらけでも、Eさんにとっては、何のメリットがある生活なのかが 全く分からない状況です。
目先の損得で、人間関係を判断するのは良くないですが、男女間でも、友達関係でも、ギブ&テイクのバランスが取れていることは、 長く良好な関係を保つ上で大切なことです。 精神的なメリットでも、経済的なメリットでも、自分が相手に与えているものと、相手が自分に与えてくれているもののバランスが取れている関係であれば、 ストレスを感じることなく続けることが出来るのです。

彼にとってEさんの家で暮らすことは、交通の便が良くなるのに加えて、 経済的にも楽になって、しかもEさんに世話を焼いてもらえるのですから、申し分の無い状況といえます。 ですから、彼の立場になってみれば、彼がEさんとの関係を利用しているという意識があっても、無くても、一緒に暮らすメリットは 多大です。
これに対して、Eさんが彼との生活から得るメリットが何であるかは、メールでは詳しくご説明が無かったので、私には分かりませんが、 そのバランスが取れていて、彼だけのためでなく、お互いにとって一緒に暮らすことにメリットがある場合、 そしてEさんが「彼ともっと一緒に時間を過ごしたい」と思うのであれば、それを 真剣に考えてみるのは良いかもしれません。

しかしながら、Eさんは 彼との結婚を考えている訳ではなく、彼にも結婚の意志が無いとのことなので、 お2人の関係は、”いずれは別れる関係”と言えると思います。
そうなった時に、一緒に暮らしているというのは、ただ関係を解消させる以上のダメージを、特に収入の多い方にもたらします。 婚姻関係など無くても、Eさんの場合、彼のペースで物事が進むことが多いようですので、 別れる際にも、それと同じ状況が見込まれます。
もし一緒に暮らし始めてから、Eさんに 「結婚して、子供を作る」というような ”将来”を 考えられる 経済的に安定した相手が現れた場合は、 単なる別れより難しい状況からスタートしなければなりません。 ですから この先、別の男性との交際や結婚を考えているのであれば、身軽にしておく方が賢明なのは言うまでもありません。

ニューヨークはレントが非常に高い街ですが、それでも自分のアパートをキープしながら交際相手のアパートで 暮らしているという ケースは少なくありません。
喧嘩したり、1人になりたい時に、行く場所がある方が かえって関係がスムースに行くと考えている例もあれば、 ニューヨークではアパート探しが本当に大変なので、何かが起こった場合に自分の場所を確保しておくことが大切と考える人も居ます。 さらには、交際相手のクローゼット・スペースが狭すぎて、自分の持ち物が全て収納できないという理由から、 自らのアパートをキープしている場合もあります。
私の友人の指摘に 「35歳を過ぎても独身で居る人は、1人で居る時間が大切な人」というものがありましたが、 私が知る35歳以上のシングルでこれを否定した人は未だ居ません。
もし Eさんも「1人で居る時間が大切なタイプ」に当たる場合は、その1人で居る大切な時間を削って 一緒に暮らす相手は、 将来を真剣に考えられる人であるべきだと思います。 その人物は、自分が相手に尽くした分、何らかの見返りが得られる相手であるべきで、 自分だけが持ち出す関係は、自分のしたことが報われないだけでなく、最終的には不満がストレスが貯まることになります。 20代の数年間だったら、見返りが無くても、相手に尽くすだけで幸せと思える時期があるかも知れませんが、 それを一生 幸せに続けられる人というのは、まず存在しません。
ですから、Eさんが彼と得られる楽しい時間の分、彼に良くしてあげることは大切ですが、 どんなに説得されても 「一緒に暮らす」という シリアスなレベルには、 簡単に踏み切るべきではありません。

最後に、アメリカのファイナンス・アドバイザーによれば、カップルが一緒に暮らす場合の、 公平な生活費&家賃の分担は、お互いの収入から同じパーセンテージを出し合って、その中で生活を回していくというものです。 つまり、手取りの月給が 5000ドルと7000ドルのカップルが、その50%を出し合ってレントと生活費に当てると決めた場合、 2500ドルと3500ドルをお互いに出し合って、その中から電気代等、共通の生活費やレントを支払うというものです。
これをきっちり決めても、食費や外食代など、細かい出費まではコントロールするのは難しいですが、 とりあえず、毎月決まった金額をお互いに生活費として出し合っていることで、かなりお金の揉め事は防げるようです。
もし一緒に暮らすことになったら、お金のことはしっかり管理することをお薦めしますが、 相手がお金を払ってくれない方が、追い出したい時に簡単に追い出せるのは事実です。
いずれにしても お金の問題は、一緒に住み始めてからよりも、事前に話し合うべきことです。 もし、Eさんが 金銭管理に厳しい姿勢を見せて、一緒に暮らす方が 彼が実家に入れているお金より高くつく場合、 彼も考えを改めて、現状維持を望むかも知れません。


Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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