Feb. Week 3, 2014
★ Plus One Problem


こんにちは、
いつも愉しくサイトを拝見していますし、ショッピングもさせて頂いています。
いろいろな方が、状況は違っても、私が日頃直面しているようなことで、悩んだり、人から迷惑を掛けられたりしていらっしゃるのを読んで、 「私だけじゃないんだ」という気持ちになることが多いのですが、それを明解にアドバイスされていらっしゃる秋山さんをとても尊敬しています。
私もアドバイスを頂きたいことがあります。

友達が、外国人と結婚しているのですが、女性だけの集まりの時にご主人を連れてきたがるのです。
そうなったきっかけは、友達のバースデー・パーティーを友人宅でした際で、その時は週末だったのと、 会場になった家の友達も結婚しているので、彼女のご主人も参加すると思って 友達が連れてきたのかと思っていました。 でも実際には パーティーをした家は、ご主人が たまたま その週末に出張だったので、パーティーに使わせてもらっていて、 私たちは 何の前連絡もなく 友達がいきなり外人のご主人を連れて現れたので、内心ビックリしてしまいました。
この日は週末でしたし、ご主人はあまり日本に友達が居ないようでしたので、ご主人を1人で留守番させるのが可哀想だと思って友達が 連れてきたのだと思って、 皆普通に振る舞っていました。
そうしたら それで味をしめたのか、以来、平日の夜にレストランで食事をする時にも、その友達がご主人を連れてくるようになりました。 いきなり連れてくるのではなく、前もって食事の間際に参加者の誰か1人にだけ連絡することが殆どで、 「xxxxxちゃんに前もって言っておいたけど、聞かなかった?」と ご主人の参加は事前承諾のように振る舞いますが、実は 間際にスマホで一方的にメールして来ただけだったりします。

そのご主人の参加に嫌気がさしてきたお友達が、ある時 「今回は女性だけ」といって 食事をしたことがあリました。 ところが、その時も「主人が後で迎えに来る」と言って、 帰り際に迎えに来るのかと思ったら、食事の真っ最中に「お腹が空いた」と言いながら現れて、 結局 その時も 食事時間の半分以上を、ご主人と一緒に過ごすことになってしまいました。

他のご主人達も呼ぶような会ならば、男性が男性同士で固まって、女性は女性で好き勝手に話が出来ますが、 女性の中に1人だけ男性が入ると、雰囲気や話題も変わってきますし、何より気を使います。 問題のご主人は、日本語はそこそこ喋れるのですが、普通の日本人の男性と全く同じようなペースでは話せませんので、 話の相手をするのもかなり疲れるのです。 それに、いろいろなことで手が掛ったり、知らないことが多いので、 彼が参加すると、まるで私たちが彼の付き人のように世話を焼くことになってしまいます。

友達は、私たちの迷惑など省みないで、「うちの旦那は、空気みたいで邪魔にならないでしょ?」と言ったかと思えば、 ご主人に向かっては、「私の友達は皆、あなたのファンなのよ」などと言っていて、 私達は、彼女にも、ご主人にも段々と腹を立て始めています。
それだけではなく、そのご主人は 私達よりずっと沢山食べて、飲むのに、会計の段階になると 人数で頭割りにした2人分しか払いません。 前述の友達を迎えに来て、居座った時は、彼がパスタとデザートとワインをオーダーして、 会計はアペタイザーとメインとデザートを食べている私たちより 若干安かったのですが、 そういう時に限っては、自分の食いぶちしか払いません。 友達の中には、彼女のご主人が参加するようになってから、ディナー代が高くなっているという人も居ます。 それは本当で、いつも3000円以下で済んでいた中華のお店で、先日は3500円になって、「そんなに食べたっけ?」と 誰か言った途端、皆で目配せをし合ってしまいました。

ご主人を連れてくる友達によれば、外国では 夫婦単位で行動することが多いそうですが、女性の集まりにご主人がやってくるというのも 外国では普通なのでしょうか。 普通でも、そうでなくても、どうやったら参加を 波風立てずに断わることが出来るでしょうか?
いつも食事をするメンバーの中には、「彼女を外せば ご主人も来ない」とはっきり言う人も居ますが、 私は その友達がメンバーから外されてしまう前に 忠告をあげたいのですが、何て言ったら良いのか分かりません。 アドバイスをいただけますでしょうか。お願いします。

−H−






欧米では夫婦やカップルで社交の場に出掛けることは多いですが、それでも女性だけの集りに 男性が1人で参加するというのは、やはり少々不適切な印象です。
確かに女性だけの集まりに男性、それも言語が流暢ではない男性が1人加わると、 どうしても参加者の女性は気を遣うことになりますので、女性だけで集まる時ほど楽しい会ではなくなってしまうのはとても良く理解出来ます。
男性側にしても、通常は 気を使われながら女性の中に男性1人で居ることを 居心地悪く感じるものですが、 私が知る限りでは、日本人でも 外国人でも、時に女性に囲まれていることを厭わない男性が居るので、お友達のご主人はそのタイプなのかもしれません。 でも女性に囲まれているのを厭わない男性が 必ずしも女性の扱いが上手な男性という訳ではありませんし、もしそうであれば こうしたご相談を頂くことは無かったと思う次第です。

一方のご主人を連れてくる友達については、何かにつけてご主人と一緒に行動をするのを好んでいるのは明らかだと思います。 その背景には、日本に友達があまり居ないご主人を置いて、友達と出かけることに罪悪感を感じているという理由もあるかもしれません。 でも Hさんがメールに書いて下さった 「うちの旦那は、空気みたいで邪魔にならないでしょ?」、 「私の友達は皆、あなたのファンなのよ」といったコメントからして、ご主人を連れてくることが Hさんと 他のお友達の迷惑になっているとは 考えていない様子が窺えます。

「今回は女性だけ」といって お食事をした時にしても、途中でご主人が登場したことを考えると、ご本人たちは ご主人が頻繁にグループに加わる仲であるだけに、「ひとしきり女性だけの時間を過ごした頃を見計らって登場すれば、 構わないだろう」という風に思っていたのかもしれません。
いずれにしても、 Hさんを始めとする他のお友達が ご主人の参加を快く思っていないことを ご本人たちが全く察知していない場合、それを波風立てることなく 忠告するのは かなり難しいと言わなければなりません。

Hさんとはケースが若干異なりますが、私の経験をご紹介すると、 ミル・クレープで有名なレディMがニューヨークに進出したばかりの頃に、ネットワーク・パーティーに参加して下さっていた女性達を集めて、 ミル・クレープ試食パーティーを、レディMさんのご協力を仰いで主催したことがあります。 その時に参加女性から 「主人が一緒に行きたいと言っているのですが、連れて来ても良いでしょうか?」というお問い合わせを3〜4件頂いたのです。 でも会場を提供してくださった方が、「プラス1を受け入れると 人数が膨れ上がってしまう可能性があるので、女性のみの参加にして欲しい」 という意向だったので、リクエストを下さった方達には その旨お伝えして、 丁寧にお断りしたつもりでいました。 でも後から聞いた話では、 やはり気分を害した方がいらしたようでした。
この時に 私は ご主人同伴のお断わりというのが、独身者が 頭で描いているよりも ずっとセンシティブな問題であることを初めて悟った次第でした。

Hさんがシングルか、既婚でいらっしゃるかは別として、 ご主人同伴についてお友達にご忠告しようとした場合に私が危惧するのは、 親切心からしたことが仇になって返って来ることです。 世の中には 人から何を言われても、自分が良いようにしか解釈しない人が居るもので、ご主人を同伴するお友達からは、少なからずそうした 印象を受けてしまいます。
ですので、Hさんがどんなにお友達の気持ちに配慮しながら、食事メンバーから外される事が無いようにと気遣って 忠告をされても、お友達は Hさんだけがそう思って文句を言っていると決め付けてくるかもしれませんし、Hさんがシングルでいらっしゃる場合は、 お友達とご主人のカップルにジェラシーを抱いていると受取るかもしれません。 お友達がHさんからのご忠告で 非常に気分を害した場合には、Hさんの事を別のお友達に悪く言う可能性も高いですし、 更に攻撃的な性格であれば 逆にHさんを仲間から外そうとするかもしれません。
それに比べたら Hさんと他のお友達との間で、徐々に、そして何気なく ご主人を同伴するお友達を避けるようになる方が、 Hさんにとっても、お友達にとっても遥かに穏便なプロセスに受け取れます。
もしご主人を同伴するお友達が、「何となく最近食事の誘いが来なくなった」と気付いて、自分自身で ご主人を連れて行くことが 女友達の集まりには不適切であることを悟ることが出来れば、その方が波風も立たず、 誰もストレスを感じずに 問題が解決するかと思う次第です。

Hさんのお友達を思う優しいお気持ちは素晴らしいと思うのですが、 人間関係というのは、放っておいて 成り行きに任せた方が良い場合も多いのです。
ですから この状況では事態を静観して、特にHさんから積極的にお友達に忠告されるのは控えることをお薦めします。


Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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