Mar. Week 3, 2014

★ No Male Strippers Please!



秋山曜子さま、
こんにちは、現在アメリカの西海岸に暮らしています。 以前から、「Catch of the Week」の大ファンで、このコーナーも欠かさずに読んでいます。 早速なのですが、私もアドバイスを頂きたいことがあります。

キューブ・ニューヨークのウェブサイトを私の周りにも読んでいる人が何人も居るので、 私が曜子さんにご相談しているとバレてしまうかと思って 遠慮していたのですが、それでも やっぱりアドバイスして頂きたいので、メールを出すことにしました。

もうすぐ結婚するので、友達がバチェラレット・パーティーをしてくれることになりました。 私はただ、女友達でクラブとかに出掛けることを考えていたのですが、友達は男性ストリップ・クラブで パーティーをする企画をしていて、それはアメリカでは珍しくないことなので、 あまり気乗りはしなかったのですが、とりあえずは せっかくプランしてくれた友達の案の通りにすることにしました。
私はパーティーの主賓で お金を払わなくて良いので 参加費が幾らか知らなかったのですが、別の仲良しの友達から 「行ってあげたいけれど、会費が高すぎて」といわれました。 聞けば会費は1人250ドルで、そんなに高かったら私だって参加しないと思います。 それに、全員ミニ・ドレスにハイヒールというドレス・コードまで指定されていて、 私は それが本当に自分のために企画されたバチェラレット・パーティーなのかと思って、耳を疑う思いでした。

どうしてそんなに会費が高いかというと、どうやらVIP席を予約してしまったからで、最低で3000ドルは支払わなければならないそうで、 しかもそれには男性ストリッパーに支払うチップは含まれて居ないそうです。
私は最初から気乗りがしなかった上に、そんな高い会費で友達に迷惑を掛けたくないので、 企画をしてくれていた友達に「せっかく準備をしてもらって悪いけれど、 会費が高すぎるし、バチェラレット・パーティーは もっと普通のところでやりたい」と言いました。

そうしたら友達が怒り出してしまって、もう私のためにはバチェラレット・パーティーもしたくないし、私の結婚式にも来ないと 言い出しました。それだけでなく、ストリップ・クラブのパーティーが 私のアイデアで、私がVIP席にして欲しいと言ったから 高くなったと 他の友達にウソの噂を流し始めて、「散々無理を押し付けておいて、私が突然キャンセルした」と 悪意があることを言いふらし始めたことを知りました。
バチェラレット・パーティーに誘われていた私の友達は、最初は友達のウソを信じた人もいたみたいですが、 私が真相を話したら、男性ストリップ・クラブでのパーティーが私のキャラに合わないこともあって、 「やっぱり そうよね」などと言ってくれました。 そして、別の友達が レストランでバチェラレット・パーティーを開いてくれることになりました。

それで一件落着かと思っていたら、突然ストリップ・クラブから300ドルの請求が送付されてきました。 予約をキャンセルした10%のフィーだそうです。
婚約者に相談したところ彼は、私がキャンセル料を支払うという協約書にサインした覚えさえなければ、 支払う必要は無いといっていたのですが、友達がインターネット上から申し込んでいて、 その申し込みの際のタームズ&コンディションというボックスをクリックしないと予約が入らないシステムになっていました。 そしてそのタームズ&コンディションの中に、VIPエリアを利用する客は、ダンサー個人に支払うチップの他に、 店が定めた Gratuity/グラテュイティ (チップのこと)が料金に加算されること、 そして、予約の72時間を切った段階でのVIPエリアのキャンセルには、ミニマム料金である3000ドルの10%がチャージされるという項目がありました。

カレンダーをチェックしたのですが、私が 友達に、「ストリップ・クラブのパーティーを止めにしたい」と伝えたのは、パーティー当日の72時間前よりも さらに10日くらい前のことです。
そこで 友達に問い合わせたのですが、彼女は 「最初はストリップ・クラブでバチェラレット・パーティーをしたいと言っておいて、勝手にキャンセルしたのだから、 自分でキャンセルするべき」といって、私のせいにします。 でも私は 申し込んだ本人ではないので、そんな項目があったなんて知りませんし、まさか私のバチェラレット・パーティーが私の名前で 申し込まれているなんて夢にも思っていませんでした。普通だったら、どう考えてもホストしてくれるお友達が自分の名前で申し込むものですよね。

私は、その友達と話すだけで気分が悪くなるので、 キャンセル料を支払ってしまおうかと思っているのですが、 どうも腑に落ちません。誰の名前で申し込んだとしても、キャンセルは 申し込んだ人間がするべきだと思うからです。
もし友達が、私がストリップ・クラブでのパーティーを止めてほしいといった時に、「それならキャンセルは自分でやってね」 とでも言ってくれたら、私は自分でキャンセルしたと思いますし、こんな請求を 今受取ることも無いと思います。

確かに、最初は彼女にストリップ・クラブでのパーティーを企画してもらったので、私に少しは責任があることは認めますが、 キャンセルの責任を私1人で負う必要までは無いと思います。 私の意見では、150ドルずつ折半するのが妥当だと思うのですが、間違っているでしょうか?
アドバイスを頂けると嬉しいです。

−A−





まだちょっと早いかと思いますが、ご結婚おめでとうございます。
せっかくのバチェラレット・パーティーにトラブルが生じてしまったのは残念ですが、 厄落としだと考えてしまうのが良いかと思います。

さて、キャンセル料の300ドルですが、これについて もし交渉するとしたら、その相手は お友達ではなく、 ストリップ・クラブ側だというのが私の考えです。 請求が書面で送られてきたのか、Eメールで送られてきたものなのかは 頂いたメールからは 分からなかったのですが、 「間際に予約をキャンセルした場合、 キャンセル料がチャージされる」という条件が ウェブサイトで謳われているのでしたら、 店側は申し込み時に クレジット・カード番号を請求してから 予約を確定するのが通常です。
お友達が申し込みの際に、Aさんのお名前を使っていたとは言え、Aさんのクレジット・カード番号はお持ちでなかったと思われますので、 Aさんのカード番号が入力されているということはないはずです。 もし入力されていたら、ストリップ・クラブはとっくにチャージをしていたはずです。
また、請求がAさんに送られてきたのですから、お友達のカード番号も申し込み時には入力されていないはずです。

ということは、そのストリップ・クラブのウェブサイトというのは、カード番号の入力による予約の確定、及び申込者の本人確認をしていない訳で、 Aさんを装った人が 簡単にVIPルームのパーティーの予約をすることが出来るということになります。
たとえAさんのためのパーティーであったとしても、 お友達はAさんの名前で申し込みをするべきでは無かったと思いますが、 本人でない人間が キャンセルすると料金が発生するパーティーの申し込みが出来るようになっているというのは、 簡単に詐欺や嫌がらせに利用されるリスクがあるだけに、ビジネス側の落ち度と言えます。

加えて Aさんは、お友達に対しては ストリップ・クラブでのパーティーを行うというプランに承諾しましたが、 サイトの条件を承諾した本人ではありません。 お友達は、自分の判断でサイトの条件の承諾ボックスをクリックした訳ですが、 お友達はAさんの法律で認められた代理人ではありませんので、お友達が承諾した条件の責任を Aさんが負う必要はありません。

ストリップ・クラブ側になってみれば、お友達が自分の名前を使わず、Aさんの名前や個人情報でVIPルームのパーティーを申し込んだ訳ですので、 キャンセル料の請求をAさんに 送りつけてきても不思議ではありまません。

でもこうしたケースでは、たとえ承諾の条件で店側が何を謳っていたとしても、 事前にクレジット・カード番号も請求せず、申し込んでいるのが本人である確認も怠っているのですから、店側にキャンセル料をチャージする権利はありませんし、 チャージしようとしても、その手段がありません。
したがって店側は 法律上、支払い義務の無い相手に対して 勝手に請求を送ってきているだけの話なので、 本来ならば Aさんは特に店側に コンタクトをする義務さえないのです。

でも、「これからも 何らかの請求が来るかもしれない」 という状況が 煩わしいとお考えになるようであれば、 店側にコンタクトをして 「自分が予約を入れた本人ではないこと」、 「店側の予約システムに問題があること」の2点にのみフォーカスして、Aさんには支払い義務が無いことを Eメールか書面で 簡潔に、そして簡単に伝えれば、 店側は事を荒立てるよりも、請求を取り消すのが普通です。
店側とて、「請求して払ってくれたら儲けもの」程度の気持ちで 請求しているのかもしれません。

いずれにしても、このケースでは、たとえAさんが請求を無視しても、Aさんにはそもそも支払いの義務が無いので、 相手には訴える権利などはありません。 もし支払い義務の無い相手に対して 何度も請求を繰り返した場合は、 店側の行為の方が ハラスメントにあたります。

ですので、この問題で気持ちを煩わされるよりも 新たにお友達が計画してくれたバチェラレット・パーティーを楽しんで、 晴れやかな気分でウェディングを迎えて頂きたいというのが私の気持ちです。
お幸せに!

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。



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