Mar. Week 3, 2015
★ Our Rerationship is Nomal in US?
初のアメリカ人ボーイフレンド、でも何かあやしい…


ニューヨークに来ている留学生です。
ニューヨークに来てから、友達に教わって、このサイトを知りました。 特にこの相談コーナーがとっても役に立ちます。 私もアドバイスをお願いしたいです。

やっとアメリカ人のボーイフレンドが出来たのですが、彼はいつも 私の家にばかり泊まりに来て、私は彼のアパートに行ったことはありません。 私は ルームメイトが居るわけではないですし、冬の間は寒かったので、あっちが来てくれるのは便利だったんですが、 外が寒い中を帰らせるのが可哀想なので、彼が泊まっていくことが多くて、どんどん彼の荷物が増えていってしまいました。
彼の荷物のせいで、どうしても部屋の中が何となく乱雑な感じで、 髭を剃ると洗面所も汚れるし、あと彼が来るとシーツとかタオルの洗濯も大変で、 ちょっと腹立たしくなることもあります。 何で こんなに彼のために料理や洗濯をしているのか自分でも不思議になることがありますが、 実は彼の家族はハンプトンに別荘があって、夏になったらそこに招待してくれると言っているので、 それがお目当ての我慢というところもあります。

友達に彼の家に行ったことが無いと話すと、彼が別の女性と暮らしているかもしれないので、絶対に彼の家に行ってみるべきだと言われます。
でも「彼の家に行きたい」というと、実家はコネチカットで、今はロングアイランドに住んでいるから、 来てもらうのが面倒だと言われたり、話がこじ れて喧嘩になってしまったこともあります。  彼は以前にも日本人女性のガールフレンドが居て、そのガールフレンドも 付き合っているのに自分を信用してくれなくて、 いつも身辺調査のようなことばかり訊いてきて、本当に面倒だった、どうして日本人はそうなんだ?とも言われました。
私は喧嘩は嫌ですし、冬の間は寒くて遠くまで行くのは面倒だと思っていたんですが、 もう3ヶ月も付き合っていて、彼の家に行った事が無いなんて、 さすがにのんびりした私でも、ちょっとおかしいと思い始めました。 ニューヨーク生活が長いYokoさんは、私の彼のような人をどう思いますか? これってニューヨークではあまり珍しくはないんでしょうか? 人によっては「アメリカ人なんてそんなもの」という人もいますが…。
アドバイスをよろしくお願いします。

−M−





Mさんのメールを読んだ私の第一印象は、正直なところ 「あまり良くない男性と出会ってしまったのでは?」というものでした。
私にとって引っかかるのは、以下の4点です。

★ 自分の家に呼びたくないMさんを、ハンプトンの家族の別荘に招待すると言っていること

★ 自分がいつもMさんの家に来ておきながら、Mさんが彼の家に行きたいというと「自分を信用していない」、「身辺調査」だと言って、半ば逆ギレ的な態度を取ること。

★ 付き合っている者同士がお互いの家に行くのはアメリカ社会でも当然なのに、「どうして日本人はそうなんだ?」と、 Mさんが日本人なので、アメリカ社会のスタンダードとズレているかのように丸め込む姿勢。

★ 普通のカップルであれば、片側が相手の家にばかり行っている場合、「自分の家には、一度も来てくれない」と不満を言うのが普通であること。

この4点から、私はこの男性には後ろめたいところがあると判断しますが、それは「別の女性と一緒に暮らしているから家に呼べない」という理由ではないと思います。 一緒に暮らしている女性が居たら、冬の間に頻繁にMさんのところに泊まって、荷物を残していくよりも、 一緒に暮らしている妻やガールフレンドに怪しまれないように、真夜中でも荷物を持って家に帰るはずです。

私の見解では、Mさんのボーイフレンドが本当に 「家族がコネチカットに暮らして、ハンプトンに別荘を持っている」という、アメリカ社会において 裕福と見なされる家庭出身であるかは 疑わしいように思われます。 というのはカップル間においては、お互いにルームメイトと暮らしているような状況を除いては、 どちらのアパートで過ごしている時間が長いかに、経済力の優位が現れます。
ですから、女性の家にばかりやってくる男性の場合、女性より経済力が劣っていると判断するのが、アメリカのスタンダードです。 女性側に「自分の家の方が料理がし易い」というような考えがあったとしても、経済的に優位な側のアパートで過ごす時間が長くなるのは 自然というより必然です。
したがって、Mさんのボーイフレンドが Mさんを自宅に呼びたくないのは、「ハンプトンに家族の別荘がある」と言っておきながら、 Mさんより経済的に劣っている姿を見せたくないのかも知れません。

Mさんのボーイフレンドは、以前も日本人女性と付き合っていたとのことですが、NYに来て日が浅い日本人女性は、アメリカ社会を深く知らないので、 男性側が自分を良く見せるウソをつくケースはは少なくありません。
ニューヨークで初めて出会った相手の素性が分からない というのは、アメリカ人同士の出会いでも同様ですが、 「何処の州のどの街の出身で、何処の大学を出て、大学時代に何をして…」という具体的なバックグラウンドを話し始めた場合、 フェイスブックのようなソーシャル・メディアが存在する現在では、アメリカ人同士であれば、 相手の大体の素性を把握することは難しくないのが実情です。

でも それが日本人とアメリカ人になると、そうは行かないのは当然なので、私が以前聞いた話では、 出会った時には 玩具会社の御曹司だと言っていた男性が 実は郵便局の職員で、 それがバレた途端に「親の会社を継ぎたくなかっただけだ」と狂ったように言い訳をされたり、 デザイナー物で身を固めたリッチそうな男性が、実際は殆ど仕事をしていなくて、 それを全て買ってくれたのは、大阪出身の大金持ちの日本人ガールフレンド。彼は その彼女と別れたので、「クラブで次の収入源を探していた」 というようなものもありました。
そんな状況なので、かつての知り合いは私立探偵を雇って、相手の素性をチェックしていたほどでしたが、 これはアメリカ人でもすることです。 私もNYに来たばかりの頃に出会った男性というのは、大ボラ吹きが多かったと記憶していますが、 その頃は こちらも英語が全然出来ない状態だったので、相手のいう事がちょっとつじつまが合わないと思っても、ただただ相槌を打って 聞いていただけでした。

いずれにしても、日本人の感覚で「これはおかしい」、「何か変」という付き合い方や、相手の行動は、 ニューヨークのスタンダードでも十分に 「これはおかしい」、「何か変」に値します。 むしろニューヨーカーの方が、日本人女性よりも遥かに相手を信用しない傾向にありますので、 「どうして日本人はそうなんだ?」とやり込められても、疑いをかき消す必要はありません。
むしろかき消そうとすれば、それは相手の思うツボのように思います。

Mさんのボーイフレンドがそうだとは申しませんが、ニューヨークには 自分のことが好きで「No」と言えない相手の アパートに転がり込んで、家賃も払わずに暮らしたり、友達の家を転々として、現住所を持たずに 事実上ホームレスとして暮らしている人は、若い世代には決して少なくありません。
HBOのミレニアル世代を描いたコメディ「ガールズ」の中でも、そのキャラクターの1人、ショシャーナのボーイフレンド、レイが シーズン1では、そんなホームレス状態でしたが、家賃が高いニューヨークで、なかなか仕事が見つからないミレニアル世代にとって、 そんなホームレス状態は あまり驚くべきことでなかったりします。
私が過去に聞いた話の中には、「ボーイフレンドが出張から戻ってみたら、隣のアパートがペンキを塗り替えたばかりで、 その匂いのせいで、鼻炎のアレルギーがある彼は1週間は、自宅に戻れないと言って、 出張かばんを持ったまま転がり込んできて、そのまま6週間住みついたけれど、”出張”というのは、 荷物を持って転がり込むためのウソだった」というものもあれば、 「喧嘩をする度に出て行くけれど、寂しくなる頃を見計らって戻ってきては、それを繰り返す」というケース、 「1日、2日置きに、安いワインを持って遊びに来ては 泊まっていく」パターンなどがあるようです。
そういう暮らしぶりをする人は、相手を騙し騙しサバイブしていく術を心得ているので、一筋縄では行かない相手であったりもします。

いずれにしても 私がここで何を言っても推測の域を出ませんので、ボーイフレンドの実態が知りたければ、 相手に尋ねても 喧嘩になったり、丸め込まれたりするだけなので、調査をお薦めします。 インターネット上のバックグラウンド・チェックでも、自宅の住所くらいは簡単に出てきますし、 自宅が無くても、以前住んでいた場所くらいは簡単に分かりますので、相手が経歴や学歴についてウソをついていた場合には、それが判明するかもしれません。
「何か変」という男性は、ここニューヨークの場合、”本当に変” な場合がありますので、 今後のお付き合いはくれぐれも気をつけて下さい。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。




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