Apr. Week 1, 2013
★ Dealing With Negative Friend


いつも、サイトを楽しく拝見しています。
ずっと、ご相談のメールを出すか否か迷っていたのですが、思い切って出すことにしました。 お答えをいただけると嬉しいです。

実は、今年に入って離婚しました。
離婚の理由はいろいろあるのですが、やはり最初から結婚が間違いだったという感じで、 今から思うと、どうして結婚してしまったのか、自分でも分からない感じです。
当時は、キャリアも無く、自分に自信もなくて、結婚するのが当たり前のような感じに思えていましたが、 元夫と7年暮らすうちに、本当に生活が苦痛で、無理になってしまいました。 お互い、浮気などしていません。
離婚は、昨年の秋ごろから話し合うようになって、離婚が決まってからの方が、むしろ元夫との仲は上手く行くようになりました。 年末年始は、親族の集まりなどがあるので、1月末まで待って離婚しましたが、その前から別居し始めて、 引越しなど、全てスムースに行って、心に傷が無いと言えばウソになりますが、 平穏な離婚をしたと思っています。
でも やはり離婚というのは、 周囲はかなりのことがあったかのように受け止めるようで、 親戚にはまだ知らせていませんが、友達に話したところ、あっという間に、私が話していない友達まで 知るようになりました。

それは別に構わないのですが、私が頻繁に会わなければならない友達の1人が、私の離婚の話を頻繁に持ち出してきては、 「早く別の人を見つけないと、老後が心配じゃない?」とか、「これからずっと1人で生きていくつもりなの?」とか、 「離婚する勇気があるっていうのはすごい事よ。私は老後のことを考えたら、ちょっとくらい結婚に不満があっても今の旦那で我慢するっていう感じ」とか、 私の将来に不安を抱かせるようなことを言います。
私は離婚したばかりなので、別の人を探す気になんてなれませんし、仕事をしていますし、持ち家に住んでいるので、 今から老後は心配していません。だからと言って、友達にこんなことを言われ続けるのも嫌なのです。 私が言い返したりすれば、相手の思う壺と思うので我慢しているのですが、ストレスになっています。
離婚の多いアメリカでは、こんなことを言われた人はどう対応しているのでしょう。 それと何か、秋山さん流の発想の転換方法などがあったら、教えて頂けると嬉しいです。

−S−






先日、アメリカの有名コメディアンが語っていたジョークに、「既婚のカップルが、自分の結婚を最も幸せだと思う瞬間は、 他のカップルの離婚話を聞いている時」というものがありました。 確かに、他のカップルの離婚話を聞いて、「自分達は、そんな風にならずに上手くやっている」というような、何らかの優越感を抱いたり、 自分の結婚に対する有り難味を実感するケースは少なくないようです。
でもSさんのお友達のように、将来の不安を煽るようなことを言ってくるというのは、まず第一にお友達が”老後の実態”というのを未だ深く理解していないからだと思います。

結婚しているということは、老後の保険ではありません。相手が交通事故や心筋梗塞で 突然で先立つかもしれませんし、別の相手に走るかもしれません。 またアメリカでよく危惧されるのは、夫婦のうちの1人が先に病気になって、老後の蓄えが医療保険でカバーされない治療費に食いつぶされて、 伴侶が死去した際には、残った側が年金だけでは暮らしていけずに破産 というシナリオです。
したがって、50代になって再婚した私の知人は 「シングルで居た方が老後の計画が建て易かった」、「健康で、本当に思いやりがあって、自分の事を自分で出来る相手でなければ、 結婚していても、老後の頼りになんてならない」と言っています。

「1人で、老後を過ごすなんて心配じゃない?」などと、不安を煽るようなことを言ってくる人というのは、 往々にして 「老後を1人で過ごすのが心配でたまらない」という人で、 ご本人も言っていた通り、「年をとって1人で生きていくことを思ったら、離婚しないで我慢する」という程度の 結婚生活を送っているのです。
また「離婚して生活に 困らないの?」などと言ってくる人がいたとしたら、その人は 離婚したら生活していけない人なのです。

要するに、人間というのは 自分が恐れていることで、相手を威嚇することが多い生き物なのです。 恐れるものに対して、「自分はしっかり対策を立てているから大丈夫」と思い込んでいる人ほど、 他人も同じように恐れるだろうと考えて、見下し目線で 威嚇してくることは、日常生活の様々なケースで頻繁に見られます。
これは相手を威嚇して、追い詰めたいというよりも、優越感を感じたいと思ってやっている場合が殆どですが、 それは見方を変えれば、自分が恐れていることを露呈することでもあります。

ですから 今後 Sさんが 同様のことを言われた場合、それがお友達が最も恐れている事なのだと、じっくり観察することをお薦めします。
会話というのは、相手と同じレベルでする必要はありません。 一歩引いて、相手が何故そんな事を言ってくるのかを考えてみると、相手の弱さや、相手が置かれている状況が自分で言うほど 幸せだったり、 恵まれている訳ではないことが分かってくる場合が多いのです。
幸せな人ほど、挑発的なことや、人の不安を煽るようなことは言わないものなのですし、 会話をしていて楽しい存在です。

私は、”リベンジ”という言葉は決して好きではありませんが、もしそんな事を言ってくるお友達に対して反発する気持がおありでしたら、 嫌がらせのコメントなど全く無視して、幸せそうに朗らかに振舞うことが一番のリベンジです。
周囲にしても、聞き流しているようなふりをしていても、実際には良く見ていますから、 Sさんがお友達の不安を煽る言葉に全く動じずに、明るく振舞ってたら、「離婚して良かった」と思ってくれるはずですし、 そんな幸せそうなSさんに、嫌がらせめいたことを言うお友達を、「自分の結婚が不幸なので、ひがんでいるだけ」と、 見るようになると思います。


Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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