Apr. Week 2, 2014
★ Looks? or Personality?
デート相手を断る理由は 外観?人柄?


秋山さん、初めまして。
もう何年も秋山さんのコラムを読み続けてきた男性読者です。
このコーナーも、女性の悩みがよく分かって勉強になってます。 半年くらい前には、会社の女性の同僚にこのコーナーで出てきたような悩みというか、愚痴を聞かされたので、 秋山さんの文章のウケウリで、アドバイスをしたら スゴく尊敬されました。
男性の悩み相談にも乗ってもらえるか分かりませんが、先週のアドバイス(3月2週目 "Put Some Makeup On!") の中に出てきた話が自分の悩みに似ていたので、メールしました。

少し前に、仲が良い友達の奥さんに 立て続けに3人女性を紹介されました。
恥ずかしながら、今、30代半ばにして バツイチの独身なので、早く次ぎの結婚相手を探した方が良いと思われているみたいで、 その奥さんの職場の女性とか、大学時代の友達とかを紹介してくれました。 その人たちは、みんなきちんとした服装で、先週秋山さんに相談していた人の友達みたいに 化粧無しで現れたりすることは無かったんですが、 3人とも一目見て ピンと来ないっていうか、自分が付き合いたいと思うタイプではありませんでした。
別にきれいじゃないという訳じゃなくて、そのうちの1人は かなり美人な方だったと思います。 バツイチなのに贅沢かもしれませんが、好きになれるタイプじゃなかったんです。

3人とも きちんとした感じで、それぞれに趣味があって、そのうちの1人の人とは お互いの趣味である旅行の話で盛り上がったりもしました。
でも友達の奥さんからは、「3人とも結婚する相手を探している」と言われていたので、 付き合ったら、将来的に結婚するかも知れないと思うと、そういう気持ちになれない女性ばかりでした。 離婚はしたものの、別れた妻に会った時は 第一印象で運命的な出会いをしたという感じだったので、 それに比べると、物足りない印象でした。一度失敗しているだけに、よほど上手くやっていける自信が持てる相手でない限りは、 結婚したくないというのが本音です。

それで、友達の奥さんには「何となく、見た感じでピンと来ない」と言って断わりましたが、 そのせいで友達の奥さんには、「外観にこだわって相手を選んでいて、人柄を考えない」タイプだと思われてしまい、 「だから結婚に失敗した」と言われてしまいました。
それを言われたのは、3人目を断ろうとした時だったんですが、その時に「相手の女性もが自分を好きとは思えない」と言ったら、 相手は自分を気に入ってくれたそうで、結局「お互いをよく知る目的」で数回デートをすることになりました。
その後、映画に行ったり、レストランに行ったりして、そこそこ一緒に時間を過ごしたんですが、 第一印象が変わることは無くて、一緒に居て楽しい時もあるんですが、気を使うこともあって、 2回目のデートくらいから、頑固っていうか、自己主張とか、自分の考えを押し付けてくるところも 少しずつ気になってきていました。 たいした事じゃないんですが、言葉の端はしにそういう雰囲気があって、遠慮が無い間柄になったら 大変だろうな、と思うこともありました。

それで、相手の女性には「これ以上デートしても、進展があるとは思えない」と正直に話したんですが、 そしたら「最初から気が無かったのに、何度もデートして、気を持たせるなんて酷い」と言われました。
友達の奥さんには、相手の人柄を知ってから断れといわれて、肝心のデート相手には、最初からピンと来なかったのなら 何でデートしたのか?となじられた側としては、女性は理解に苦しむとしか言い様がありませんでした。
そう思っていた最中で、秋山さんが「男性は視覚的に惹かれない女性を恋愛対象にはできない」という内容を 言い切っていたのを読んで、こういう事が分かる女性も居るのかと思って、正直 ホッとしました。
それと、女性の頑固さが男性を遠ざけているという部分も、数回デートした相手と驚くほどマッチして、 自分が第一印象で嗅ぎ分けていた何となく好きになれない部分は、やっぱりコレだったのか!とさえ思って、 何となく頭の中がスッキリする思いでした。

そこで秋山さんに相談したいのは、今後、また女性に引き会わされて、その女性が気に入らなかった場合、 どうやって断るのが女性にウケが良いんでしょうか?
このまま断り続けていると、女性の敵になっちゃいそうで、恐れてます。 アドバイスしてもらえると助かります。 これからも男性ファンとして 応援していますので、頑張ってください。

−H−





男性からご相談をいただいたのは初めてなので、嬉しいです。
私の考えでは、Hさんの最初のアプローチ、すなわち最初に会った段階で、ピンと来なかったということで、 それをはっきり伝えたことは正しかったと思います。 特に相手の女性が結婚を望んでいることが明らかな場合は、早い段階でそうした方が相手が時間や労力を無駄にせずに 済む分、親切だと思います。

でもお断りする際に、「見た目でピンと来なかった」という表現は、確かにあまり女性にウケが良くないかもしれません。 私は、以前のこのコーナーに書いた通り、「男性は 相手が美人であっても、なくても、外観に惹かれない限りは、 その女性と恋愛関係になることはない」と考えていますが、 Hさんのお友達の奥様のように、それを「外観で相手を選ぶ」という風に解釈してしまう女性も居るようです。
私の考えではむしろ、一度会っただけの相手に対して 「性格が合わない」、「価値観が違う」等、 人間性についてのコメントをしてお断りする方がずっと失礼だと思います。 というのは 外観については、女性はヘアやメークで変わるとは言え、見た状態の姿が外観な訳ですが、 人柄や人間性というのは上辺では判断することが出来ませんし、一度会っただけでは分からない部分が殆どです。 にもかかわらず、 一度会った印象で 既に人柄を把握しているようなことを言う方が、 相手の人間性の奥行きを考えずに、勝手な思い込みをしている感じがします。

アメリカでは、肌の色から髪の毛の色、人種や体型など、ルックスのバラエティが幅広いだけでなく、 個人の好みも多様化しているので、 外観を見て「She is not my type(自分の好みじゃない)」というのは、失礼なコメントではありません。 「I'm not your type」と言い合っている男女が、良い友達同士というケースは非常に多いですし、 アメリカではブラインド・デート(日本で言うお見合い)で出会った男女が、 恋愛の対象にはならなくても、お互いに話が合って、楽しい時間を過ごせたので、 その後は友達付き合いをするケースは少なくありません。
そんな男女が第一印象で 恋愛関係に発展するか、しないかをジャッジするポイントが ”ケミストリー”、”スパーク”と呼ばれるもので、 これは お互いが共通に感じる親密感や気分の高揚を意味します。
それが感じられない相手でも、「友達にならなれる」とお互いが思えば、 友達付き合いをしながら、相手をそれぞれの女友達や男友達に紹介するという広がりが出てきます。
私の考えでは 結婚だけに絞って相手を選ぶより、 相手との相性で、恋愛対象になるか、友達になるかといった選択肢のあるマッチメーキングをした方が、 上手くいく場合でも、いかない場合でも、何らかの実りがあるように思えます。

でも、お友達の奥様や、彼女が紹介してくれる女性は、 そうしたフレキシブルなマッチメーキングを想定できないマインド・セッティングになっているように思うので、その場合はやはり きちんとお断りすることになるでしょう。
お断りする場合、Hさんが数回デートをした女性がおっしゃる通り、最初から駄目だと思う相手とデートを続けて、 その後で断る方が、相手をよく相手を知らない段階で断るよりも性質が悪い印象を与えます。 1度会っただけの相手だったら、女性側は断られてもさほどショックではありませんが、数回デートしてからお断りした場合、 「見た目でピンと来なかったけれど、さらに人柄でもピンと来なかった」というメッセージになりますので、 女性側の傷口を深くするだけです。

それと「見た目」という言葉は使わず、「会った印象」のようにルックスだけに拘っている訳ではない言葉を使った方が良いと思います。
また「良い友達にはなれると思うけれど、自分の結婚相手になるような予感やひらめきが無かった」というような 表現は、女性の人間性を「友達になれる相手」として評価しながら、自分の結婚相手という特定のポジションについて お断りすることになるので、決して悪い印象は与えないと思います。

いずれにしても、既に2回お断り しても お友達の奥様が3人目の女性を紹介してくれるところからお察しして、 Hさんは魅力ある男性なのだとお察しします。 ですので、ちょっと表現さえ工夫をしていただいたら、デート相手のお断りが続いても女性の敵になるご心配は無用かと思います。

むしろお断りが続くことは、本命が現れた場合には有利に働きます。 「今まで何人も女性を紹介してきたけれど、彼が興味を示したのは貴方が初めて」などと言われたら、 どんなに日ごろから男性にモテている女性でも、気分が良くなったり、Hさんに対して興味が沸くものです。

お友達でも、恋愛相手でも、Hさんに 良い出会いがありますように お祈りしています。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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