Apr. Week 4, 2016
★ How To Have Self-Confidence in a Relationship?
恋愛関係に自信が持てません


秋山様、
たまたまサーチをしていてこちらのサイトを見つけて以来、時々お買い物をさせていただいたりして15年近くたちます。
このコーナーが大好きで、他の方のご相談のアドバイスも自分のことのように読ませていただいています。 悩みは色々いつも尽きないのですが、相談させていただきたいことがあります。

私は、元々何につけ自信があるほうではありませんが、恋愛になると特に自信がなくなります。
以前アメリカ人の男性と結婚していたことがありますが、その時の彼にはかなり執着し、 何度も別れを告げられたのにしがみつき、最後に彼はアメリカに帰国して一旦終了しました。 ところが私の気持ちが整理がついた頃に、彼からやり直したい的なメールが来て、彼が再度来日し、結婚しました。 来日してから結婚するまでの間も、婚約破棄されそうになったりしたのに、 またしてもしがみつき、結婚までとりつけました。
その後、彼に好きな人ができ、つきあいから数えると ほぼ10年も経つのに、 私は"I have never been in love with you"の理由で別れたい、(新しい)彼女のせいではない、と言われ離婚しました。 彼と一緒にいる間中、常に自信がなく、「いつかこの人は私の元を去る」と考え続けていました。
思い返すと 高校時代に 初めて彼氏が出来た時も、同じようなことを考えて、出会った頃はお互い冗談を言い合って楽しかったはずのお付き合いが、 段々と不安でいっぱいになり、冗談も言えなくなり、「これを言ったら嫌われるのでは?」とばかり考えをめぐらせて、 楽しめなくなり、その結果 彼の方も楽しくなくなって別れてしまいました。
ですので 結婚した彼が原因というわけではなく、元々そういう傾向があり、結婚した彼のせいで、それがトラウマとなり増長したように思っています。

離婚から2年くらいあと、またご縁があってアメリカ人の彼が出来ました。 ところが彼は出会ってすぐにアメリカに帰国ということでしたので、「これは彼氏と呼べるのだろうか?」という不安のまま、彼は帰国しました。 彼はとても純粋な 気持ちのいい人で、愛情も示してくれましたが、遠距離なため、不安な日々が続きました。 それが四年続き、「遠距離とはいえ 安定してきたな」と思うこともありました。が、やはり「この人は私を好きではなくなるのでは」という不安は常にあり、 ついに先日別れを告げられました。わたしはもう40代で 彼は10歳くらい年下で、 若い彼が まともに働いたのはアメリカに帰国してからが初めてなので、働き始めたばかりだから (結婚が)決心できないのもわからないでもないのですが、「私の年齢のことを考えたら 早い段階で決心してくれてもいいのになあ」と思いながらも、 彼を失いたくない気持ちがあり、なかなか私からは決着をつけることができませんでした。
そして彼がかなり初めの頃に愛情を示してくれていた時も、遠距離のせいもあるのかもしれませんが、常に不安でした。

元夫のときも、この彼のときも、別れるときには、友だちのようだ、(彼にはtravel buddy みたい、といわれました。遠距離なので会うときは旅行という形だったからだと思います)みたいなことも言われていますので、長い間一緒にいると女性としての魅力に欠けるのかなと思ったりもしました。元夫にいたっては、新しい彼女のことを彼女はとてもフェミニンだ、と言っていたので、わたしはフェミニンではないのか、と感じさせられました。
今後、素敵な男性と出会い、一緒に家庭を作れればいいなと考えているので、この「誰からも恋愛対象として 愛されないのでは」と 思い続ける不安を取り除くにはどうしたらいいのか、自信をつけるためにはどうしたらいいのか、何かアドバイスいただければ幸いです。

長々とすみませんがもし何かアドバイスいただければ嬉しいです。
これからもcubenyの益々のご活躍お祈りしています。

- Y -




もし私がこのご相談を Yさんと実際にお目に掛かった際に頂いたとしたら、私は次の4つの質問をYさんにしていたと思います。

  1. Yさんは ご自分自身をお好きでしょうか? 自己愛が強い方でしょうか?

  2. Yさんは ご自身のどんな部分が最も魅力的だとお考えでしょうか?

  3. Yさんが求める恋愛関係、Yさんにとって理想的な恋愛関係とは どんなものでしょうか?

  4. Yさんは 周囲の人々や意中の男性を魅了するために、どんな点に気を配っているでしょうか? もしくはどんな努力をされているでしょうか?


残念ながら Yさんのお答えを知ることができませんが、恋愛が良い状態で長続きする人というのは、 2つ返事で「自分が好き」と言える人が多いのです。すなわち自分自身にポジティブで、 自己愛も強い人です。自分を愛せない人に他人など愛せませんし、 自分が信じられない人には 他人も信じることはできません。
恋愛関係を築く上で 私が最も大切なことの1つと考えるのが、「自分自身にポジティブで、自分に愛情を注いでいるか」ということです。
Yさんは、メールの最初の部分に「元々何につけ自信があるほうではありませんが、恋愛になると特に自信がなくなります」と書いていらっしゃいましたが、 ”自信”というのは自分を信じるパワーです。したがって 自信がなければ、 恋愛相手とその愛情を信じるパワーが持てなくても不思議ではないように思います。

2番目の「ご自身のどんな部分が最も魅力的か?」という質問には、ご自身のチャームを即座に最低5つは挙げられるほどに 自分にポジティブであるべきというのが私の考えです。
魅力というのは、卓越したものである必要はありません。自分についてポジティブな要素であればそれが魅力なのです。
私は「ロイヤルで人を裏切らないこと」が私の信条であり、自分の魅力の1つだと思っていますし、 人より記憶力が良いことも、どんなに以前に出会った人のことも覚えていたり、本人さえもが忘れている思い出を語ってあげられるという点で 私の魅力であり、武器でもあると思っています。 また、アメリカ社会では人見知りをしない性格も ”オープンである”として 魅力と見なされます。 どんな小さな事でも自分の魅力として解釈していくだけで、自分が魅力に溢れた人間であると 自覚できるようになっていきます。
完全に自分の魅力になりきっていないことでも、それを自分の魅力として認識するうちに それが実践できるようになります。 そうやって自分の魅力を発掘することによって、自分にポジティブな視線を向けることにより、自己愛や自信は知らず知らずのうちに高まるものです。 もちろん人間なのですから、不完全な部分や、欠点があるのは当たり前ですが、それを上回るだけの魅力があれば、 その人はチャーミングで 愛される存在ですし、愛される人の欠点や問題点というのは、更に愛される要因になるケースも少なくありません。
逆に「自分にはそんなに魅力と言えるような魅力はないかも…」と一見 謙虚そうでいて、自分の魅力発掘をサボる人は、 結果的には自己アピールが出来ない、もしくは下手なので、自分が思うほどには周囲にはポジティブな印象を与えることが出来ないため、 徐々にネガティブで消極的な人間になっていきます。
要するに自分の魅力を自覚せずして、それを相手にアピールすることは出来ません。 社交上手、恋愛上手は、自己アピールが上手く、人を惹き付けることが出来る存在なのです。

3番目の質問、「Yさんにとって理想的な恋愛関係とは どんなものでしょう?」については、 私がメールの文面からお察しした答えは 「安定した永続的な関係」でした。 すなわち、彼が去っていくことを心配しなくても良い関係、不安を感じなくても持続できる関係を望んでいらっしゃるのでは?というもので、 恐らくYさんのメールを読んだこのページの読者も同様に考えられることと思います。
それが当たっているか、外れているかは別として、残念ながらメールを拝読した限りでは Yさんの中に”ハッピーな恋愛ビジョン”を見出すことは出来ませんでしたし、 ビジョンがなければ 物事は実現しないのです。
人間という生き物は どんなに小さな事でも、日常のどんな些細なスケジュールでも「ああしよう、こうしよう」という考えを まず頭に描きますが、それがビジョンなのです。すなわち人間の行動を導き、リードする思考がビジョンです。
Eメールに描かれていたYさんの恋愛ビジョンは「いつかはこの人は去っていく」というもので、 Yさんもそのビジョンに従って行動し、結果的に彼が去って行った訳ですが、それはYさんが描いたビジョンであり、シナリオなのです。
恋愛で幸せになりたいと思ったら、幸せなビジョンを描いて、相手と楽しく 充実した時間を過ごして、相手と自分を一緒に幸せにすることを考えるべきです。 一緒に居て楽しい相手、幸福感が味わえる相手と 別れたいと考える人は、この世には殆ど存在しません。

もしYさんが 私の察した通り 「安定した永続的な関係」を望んでいらした場合、それ自体はさほど悪い響きではありません。 でも、何も起こらない3時間のドキュメンタリー映画を 3本立てで見せられることを想像してみて下さい。 私だったら、最初の1時間で映画館を飛び出します。

Yさんのメールの最後の方には、「今後、素敵な男性と出会い、一緒に家庭を作れればいいなと考えているので」という 一文がありましたが、これとて素敵な男性との出会いのビジョンはあっても、一緒に作る家庭については幸せな家庭なのか、 円満な家庭なのか、苦労はあっても楽しい家庭なのか、具体的なビジョンが明記されていませんでした。
単に文章から形容詞が欠落しただけとも考えられますが、文章というのは驚くほど潜在意識や思考回路を表すものなのです。
頭で日頃から考えていることが 無意識のうちに文章に表れますので、 「素敵な男性とめぐり会って」と書く人は運命的な出会いを信じている人ですし、 「素敵な男性と恋をして、結婚して」と書く人は、その後に「子供を2人作って」などと 具体的なタイムラインを順番に書いて、頭の中でもしっかり計画を立てているものです。
そう考えた場合、Yさんには「素敵な男性と出会い、一緒に家庭を作れれば」というセンテンスよりも、 「素敵な男性と結婚して、一緒に幸せな家庭が築ければ」というセンテンスを 無意識のうちに書いているようなメンタリティを持って頂きたいと思います。

4番目の質問で、「Yさんは 周囲の人々や意中の男性を魅了するために、どんな点に気を配っているでしょうか? もしくはどんな努力をされているでしょうか?」 とお伺いしたのは、メールに書いてくださった以下の部分が気になったためです。
「元夫のときも、この彼のときも、別れるときには、友だちのようだ(彼にはtravel buddy みたい、といわれました。遠距離なので会うときは旅行という形だったからだと思います)みたいなことも言われていますので、長い間一緒にいると女性としての魅力に欠けるのかなと思ったりもしました。元夫にいたっては、新しい彼女のことを彼女はとてもフェミニンだ、と言っていたので、わたしはフェミニンではないのか、と感じさせられました。」

個人的な見解では、元ご主人はYさんを幸せにするような男性ではなかったと思いますし、彼がYさんに"I have never been in love with you"と語った通り、 愛情以外の何かを求めて Yさんと結婚したという印象は否めません。ですので、彼が「フェミニンだ」と言った新しい彼女のことは、 彼が今 彼女のことが好きだから そう表現したまでで、それはYさんの魅力とは無関係です。男性から見た好きな女性は 誰でもフェミニンですし、 結婚3年後にその形容詞が消え失せていることは珍しくありませんので、そんな事は気にかける必要はありません。

私が気になったのは遠距離恋愛をしていた彼に「travel buddy みたい」と言われたことです。
”遠距離なので会う時は旅行”という状況は理解出来ますが、普通、遠距離恋愛をしている者同士というのは、 実際に会える機会をスペシャル・オケージョンと捉えて、張り切って準備をしたり、相手をサプライズする何かを考えたりして、 お互いに会える時間をできる限り楽しんで、特別なひと時にする努力をするものなのです。 にもかかわらず その時間が”トラベル・バディ”という不名誉なレッテルを貼られる要因になったのは、 Yさんの魅力ではなく、演出が欠落していたように思えてなりません。これは相手がアメリカ人なら尚のことですし、 その男性がロマンチストであった場合には、その欠落はかなりの痛手です。
遠距離恋愛というのは、お互いに不安を抱えるもので、会う時間を作るのはそれを払拭する理由もあるかと思います。 そんな時に 旅行かばんを持ってやって来て、一緒に外泊するだけのトラベル・バディになるのと、 2人の時間を特別なものにするために、張り切って準備をしたり、サプライズを用意するのとでは、 愛情を繋ぎ留めるパワーが全く異なるのは言うまでもありません。
たとえ相手が何もしてくれなくても、Yさんが彼を大事だと思う限りはそうした何らかの工夫や努力をするべきで、 彼に本当に愛情があれば、彼もそれに応えてくれるはずですので、そうやって2人の間に愛情が育つのです。

Yさんはご自身に欠けているのは「自信」と分析されているようでしたが、私の厳しい目から見てしまうと、 Yさんに今直ぐに取り組んでいただきたいのは、「ポジティブなビジョンとそれを実現する努力」です。 40代を迎えたYさんに対して、男性側は大人の女性としての包容力や、優しさを 求めてくるかも知れませんが、私の意見では 自分に合わない型に はめられる必要はありません。
自分自身、およびその恋愛感を もっとポジティブに見つめ直して、ご自身の魅力を自覚しながら、それを存分に発揮&アピールすること、 そして周囲に幸せのオーラを発しながら、活き活きと振舞うことが、 Yさんが求める素敵な男性を惹き付けて 離さないためのキーポイントです。
それに加えて相手を幸せな気分にする心遣いやサプライズをしてあげること、 結婚を考えるのならば、将来の家族として 相手を守ってあげること、いたわってあげることも大切です。 以前のように しがみついたら、いずれは離れて行くだけです。
相手の男性に自分と結婚した場合のポジティブなビジョンを描いてもらうことが出来れば、 ”一緒に家庭を作る”ことが出来ると思います。

また結婚に至るような関係になるには、周囲からのYさんに対するポジティブ・フィードバックを男性が受け取る事は不可欠です。 自分が良いと思っている女性のことを 男性が益々好きになるのは、周囲がその女性を褒めてくれたり、評価してくれたり、 女性との関係を羨ましいと思ってくれるからです。
そのためには自分の周囲、彼の友人や家族はもちろん、彼とショッピングや食事に出かけたお店の店員など 2度と会わないような人をも魅了して、Yさんのポジティブ・フィードバックを彼に向けて発信してもらわなければなりません。 自分と彼との関係だけにフォーカスしていたら、やがて飽きられてしまうだけです。
こうした努力に取り組んでいたら、「彼が去っていくのでは?」などとパラノイア的に心配しているエネルギーなど残らないはずです。 これまで心配に注いできた時間とエネルギーを、ポジティブなビジョンと努力に変えることで、 Yさんの恋愛は好転すると信じています。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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