May Week 3 2018
★ "My Ex Got Married"
4年半交際した彼が、私と別れた途端に結婚


秋山さま、 スタート当時からこのコーナーを読んでいます。 電子書籍の出版、おめでとうございます。是非読ませていただきます。
ここ数か月ずっと私の中でくすぶっている問題があって、ついに私もご相談する決心をしました。よろしくお願いします。

4年半交際した男性が居て、何度か結婚の話が出たことがあったのですが そこから先に進むことなく、1年ほど前に別れました。 そして2か月ほど前に彼が結婚したという話を人づてに聞きました。 婚約ではなくて、結婚です。
私とは4年半も付き合って 結婚に踏み切らなかった彼が、出会って数か月の女性と結婚したというのは本当にショックでした。 彼が私との交際中から 結婚した女性とコッソリ浮気をしていたのなら未だ分かりますが、 私と別れてから出掛けたコンサートで知り合った女性だと聞いているので、本当に数か月で結婚してしまったようです。

彼が私との結婚に踏み切らなかった理由の1つが「結婚式できるほどのお金が今はない」 という事だったんですが、 その女性との結婚式も小さなレストランを貸し切って友達が集まっただけのもので、 ホテルに親戚一堂が集まるようなお式ではなかったみたいです。 もちろん私は招待されず、後で友達から話だけ聞かされました。
以来、友達から仲間外れにされたような疎外感もさることながら、私が女性として何か至らない存在で、彼が4年半も交際しながら 結婚に踏み切れなかった問題があると見なされている気がして、自分に自信が持てなくなってしまいました。

友達は「結婚は最終的には本人同士の相性だから」とか、 「相手が変わると結婚観も同時に変わるもの」とか、「長く付き合っても結婚までたどり着かなかったのは 運命の人じゃないということ」 というようなことを言いますが、何となく女性として見下されているような気がしてしまいます。 結婚パーティーに出た友達に言わせると、「可愛い感じの人だったけれど、電撃結婚するような大恋愛という感じではなかった」のだそうで、 そんなことを聞くと 益々納得できない気持になって、ずっと彼の結婚のことばかりを考えて過ごす毎日で 自分でも嫌になります。
情けないのですが、何かこんな気持ちを吹っ切るようなアドバイスを頂けたら嬉しいです。 よろしくお願いします。
これからも応援しています。

- T -



Tさんの彼のように、長く続いた交際が終わった途端に とんとん拍子に結婚に至るケースというのは、私が知る限り特に珍しいものではありません。
10年交際して、後半の5年間は一緒に暮らして、子供まで1人設けても結婚しなかったカップルが別れた途端に、 男性側が結婚したケースもあれば、学生時代から続いた長年のローラーコースターのような交際の終焉と共に、女性が年上の裕福な男性と結婚した例などがあります。 いずれにしても長い交際で 結婚を話し合うような間柄であったものの、 結婚までたどり着かなかったカップルというのは どちらか、もしくはお互いの状況や気持ちの中に結婚に踏み切れない事情&障壁、 もしくは不安を抱えているケースが殆どです。
その障壁や不安は自分の中に見い出す場合もあれば、相手の人柄や、バックグラウンド、もしくは周囲の状況に見い出す場合もあります。 またその障壁や不安の要因が何であるかを 本人がしっかり見極めているケースもあれば、それが何であるか分からず 「何となく結婚に向けて積極的に動く雰囲気にならない」という状態を続けるケースもあります。

でもひと度相手が変わると、以前の相手との間で長く抱いてきた障壁や不安が無くなる訳ですから、 特に結婚を先送りにしたい人でなければ、突然目の前の霧が晴れたような気分を味わって、それが結婚へのGOサインだと思い込む事は少なくありません。 そんな時には たまたまトントン拍子で物事が進むように出来ているのも世の中であり、運命でもあります。
ですが それが正しい選択で、結婚すべき相手であったかは また別問題です。 前述のように 長年の交際相手に感じてきた障壁や不安が無いことは、新たに出会った相手との結婚の後押しにはなりますが、 それに気を取られ過ぎて 新たな相手との間にも別の問題があることを認識せずに結婚してしまうことが多いので、 それに気づいた時に意外にあっさり別れてしまうことは少なくないのです。 そうなってしまうのは 長い交際を続けるうちに その相手との間の特定の問題や不安にこだわる習性がついてしまった結果、 「木を見て、森を見ず」の状態になってしまうためと私は考えます。

例えば私が知る例では、女性の方が高学歴で友人も全てエリート校出身であることから、男性側がその学歴コンプレックスから結婚に踏み切れないという状況で、 5年ほどの交際後に別れてしまい、男性は学歴コンプレックスを抱く必要が無い女性と巡り会った途端に結婚しました。 ですが自立したキャリア・ウーマンと長く交際した彼にとって、経済的にも社交面でも彼に頼りきる女性と結婚生活を続けるのは徐々に苦痛になっていったようで、 2年足らずで離婚してしまいました。
すなわち彼は 自分より学歴が上の女性と交際していた時には、彼女とその交友関係のエリート意識にコンプレックスを感じて、それに捉われていた訳ですが、 彼自身も上昇志向が強いので、 彼女との交際を通じた人脈や社会的ステータスの恩恵を受けていたのです。 結婚した女性とは一時的に恋愛感情が盛り上がるだけの要素はあったものの、それが冷めた時には 人生のパートナーとしては役不足であることを悟る結果となり、結婚生活も終わりを迎えました。

Tさんが長く交際した彼が必ずしも こうしたケースにあてはまるとは言えませんが、Tさんがここでやってはいけないのは 「彼や周囲を見返したい」とか、「見下されているような状況を払拭する」ことに捉われて、特に好きでもない相手と無理に付き合って 先を急ごうとすることです。
そうしたメンタリティだと、違った意味での「木を見て森を見ず」の状態になりますので、自分の幸せや相手との相性を深く考えずに、 「周囲に自慢できる相手で、自分とすぐ結婚してくれる人」といった基準で相手を探したり、選んだりして、結局は不幸な人生を歩むことになってしまいます。
またTさんは「彼が私との交際中から 結婚した女性とコッソリ浮気をしていたのなら未だ分かりますが」と書いていらしたのですが、 世の中一般の見解では、彼がTさんとの交際中から結婚相手と浮気をしていて Tさんと別れた直後に結婚した場合の方が、 遥かにTさんにとって屈辱的で、明らかに結婚相手の方が女性として彼にアピールしたという印象を与えます。 Tさんとて 頭を冷やせばそう考えるはずで、その事からも いかに「彼が自分と別れた直後に結婚した」という ”スピード” & ”タイムテーブル” が Tさんの現在のコンプレックスの大きな部分を占めているかが窺い知れる状況です。 Tさんの「彼の結婚のことばかりを考えて過ごす毎日」というのは、実際には彼が結婚したことではなく、 彼が”スピード結婚”したことで、恐らく彼の結婚が2年先だったら こんな思いはしていなかったように思われます。
その一方でTさんのメールの文面からは、Tさんが感じている屈辱や煮え切らない気持ちは深く感じ取れましたが、 正直なところ彼を思う気持ちは殆ど感じられませんでした。

ですからこれを機会にTさんには、ご自分の気持ちがとっくに彼から離れていることを自覚して頂きたいと思いますし、 Tさんの気持ちを混乱させているのは、Tさんの4年半という交際期間と 彼が新しい相手とあっという間に結婚したという時間の対比だということも同時に悟って頂きたいと思います。 そしてそれを自分と彼の結婚相手との比較や優劣にまで拡大解釈しているのは、Tさん自身に他ならないのです。
人生において結婚というイベントは起業に最も似ていて、勢いやタイミング、もしくはそうせざるを得ない状況がトリガーになるものです。 それが無い場合は、しないまま何年が経過しても決して不思議ではないのです。

もしTさんが今の気持ちを払拭するために、何等かのターニング・ポイントが必要とお考えでしたら、 私は彼に結婚のお祝いの短いメッセージをEメールなどで送ることをお薦めします。 「おめでとう」&「お幸せ」にという月並みでシンプルなメッセージで構いませんし、これは彼のためではなく Eさんの気持ちのクロージャーのために送るので、返事の有無や返事があった場合の内容などは一切関係ありません。 メールを打つだけで、送付しなくても構いません。
メールを打っているうちに 文面から自分が何に一番拘っていたかが悟れるかもしれませんし、 既に気持ちが離れた彼の結婚を祝福する気持ちが高まることによって、 彼の”スピード結婚”が単なる”結婚”であることが自覚できるかもしれません。
いずれにしても今のTさんの気持ちの葛藤は単なる独り相撲の状況ですので、ご自身さえ考えるのを止めれば 全てが丸く収まって、新しい可能性や幸せの模索に向けて歩き出せることと思います。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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