June Week 4, 2015
★Mind Your Own Business!
他人の人生に口出ししてくる友達への対処法は?


いつもサイトをとても楽しく読んで、時々お買い物もさせていただいています。 ずっとキャッチ・オブ・ザ・ウィークのファンでしたが、このコーナーも人生の指南本みたいに思って読んでいて、 すごくためになります。こんなためになるアドバイスをタダでして頂けるなんて、すごく有り難いと思います。

ずっとこのコーナーにご相談して秋山さんのアドバイスを頂きたいと思っていたことがあるのですが、 迷った挙句、やっぱりメールをお送りしてみようという気持ちになりました。 下らなかったら、採用して頂かなくて大丈夫ですので、よろしくお願いします。

私は、30代後半で独身です。以前婚約した男性が居ましたが、その人と別れることになって、最初はショックでしたが、今から思えばその人と 結婚しなかったのは、正解でしたし、それは私達2人を知る人達も言うことです。
その彼と別れてから、結婚って一体何なんだろう?と思うところもあって、その時に手元にあった貯金を頭金にして、 自分のためにマンションを買いました。 そうやって動かぬ財産を初めて手に入れたのは、私がこれまで生きてきた中でのベストの選択だったと思ってます。

ところが彼と別れた時も、不動産を買った時も、学生時代からの友達で、さほど仲良くは無いのですが、何となく友達の グループに入っている女性から、いつも嫌がらせめいた、余計なお世話という感じのアドバイスをされます。 その女性をAさんとすると、 彼と別れた時には、「一刻も早く次の男性を探した方が良いわよ」、「しばらく彼を作らないでいると、もう出来なくなっちゃうから」、 「30代半ばで婚約がダメになると、どうしてもキズモノっていったら悪いけれど、何となく問題があるっていうイメージがあるし・・・」などと、 私が傷ついたり、頭に来たりすることを選りすぐったかのような事を言ってきました。
そして私が不動産を購入しようとして、手続きをしている最中には それを話した友達は皆、 「うぁー、頑張るね〜」、「買ったら遊びに行きたい!」とか言ってくれたのに、 Aさんだけは、「今不動産なんて買っちゃったら、絶対結婚できないから、それだけは止めて〜!それよりも、 ちゃんとおしゃれをしたり、外に出かけたりして、良い人を見つける努力をして!」 などと言って、場をシラケさせてくれました。

Aさんは、20代半ば過ぎに結婚してた主婦で、結婚しても仕事を辞めない友達が多い中で異質な存在です。 私がAさんと さほど親しいと感じない理由の1つは、 Aさんは 週末を必ずご主人と一緒に過ごす主義なので、私達グループが週末に出かけるときは不参加ですし、 他の結婚している友達は、私達の週末旅行に参加しますが、Aさんは不参加です。
皆で食事をしていても、Aさんは子供も居ないのに早く帰ることが多いので、 「ひょっとしたら、時間が自由になる独身が羨ましいのかな?」と思うこともありましたが、 「もし結婚できなかったら、老後はどうするの?、病気になったりしたら誰が面倒みてくれるの?」とか、「何か人生寂しいわよね、1人じゃ…」とか、 とにかく結婚していることが、素晴らしくて、独身の私なんて取るに足らない人間のように扱っきます。 そんなAさんの嫌がらせコメントは、マンションを買ってからの方が酷くなったように感じました。
少し前には、ご主人と一緒にどなたかの結婚式に出たそうなのですが、「花嫁さんが、結構な歳だったから…」というので 何歳だったかを訊いたら、私より2歳ほど若くて、私の年齢を知りながらそういう事を言います。 私の年齢で独身でいることについて、とやかく言うのはAさんだけではありませんが、 私を傷つけようとする毒気があるようなことを言うのは 断然Aさんです。

つい最近、同じグループの友達に、Aさんのことを愚痴ってしまったところ、彼女もそれに気づいていたそうですが、 その友達のご主人は Aさんのご主人と大学時代から一緒で、その噂ではAさんのご主人は浮気をしているそうで、 「Aさんだって、口で言うほど幸せではないから、無視した方が良い」と言われました。
私はAさんが思うほど不幸だったり、将来の心配をしている訳ではありませんので、 浮気をしているご主人に頼って生きている彼女の方が、よほど自分のことを心配するべきだという気持ちで一杯です。 Aさんが、ご主人の浮気を不安に思って 私に対して嫌がらを言って気晴らしをしているのか、それとも浮気を知らずに 結婚している自分は一生安泰みたいな有頂天で、嫌がらせを言うのかは分かりませんが、 何かにつけて、そんなことを言われ続けていたら 私もやがて堪忍袋の緒が切れて、 ご主人の浮気についてズバリとは言わなくても、それをほのめかすような嫌味を言ってしまいそうな気がしています。
でもそんなことを言ってしまったら、気持ちがスッとするよりも、 きっと後悔して 心が小さい自分を情けないと思うでしょうし、 友達も私がそんな事をいったら「そんなキツイ事を平気で言う性格だから、何時までも結婚できない」などと、 陰で言うかもしれません。
だからといって、結婚しているくらいで威張られるのはもうまっぴらです。 どうやってAさんの嫌がらせコメントを追っ払うべきでしょうか? 何か良い言い方や、割り切る方法とかがありましたら、お知恵を拝借できたら光栄です。

−F−





先日、ニューヨークにやって来て間もない日本人女性と話していた際に、 日本で女性がシングルとして生きて行くのが いかに難しいかが話題になっていたので、 Fさんの状況を少なからずお察しします。
かく言う私も、仕事を通じて出会った 年上の日本人ビジネスマンには、 以前何度か同様のことを言われたことがあります。 私の場合、シングルな上に自営業者なので、大企業のビジネスマンには さらにイビリ易かったようで、初対面なのに「どの程度貯金や投資をしているか?」を失礼にも尋ねてきたり、 「老後に病気になった時に、誰が面倒を見るのか?」なども訊いてきたというよりは、 脅してきたという感じでした。
その都度 私が不思議に思っていたのは、「どうしてこの人は赤の他人、それも初対面の私の 将来を見下して、優越感に浸ろうとするんだろう?」ということでした。 自分がそんなに幸せで、安定していて、将来の心配もゼロならば、他人のことなど気に掛けたり、見下したりする必要は無いわけで、 何が 私のようなニューヨークに住むシングルの自営業者をイビリたいという意識を駆り立てているのかに、興味を持ったのを覚えています。

とは言っても、こうしたビジネスマンとは 1回しか会うことが無いので、その人のバックグラウンドがどんなもので、 やがてどういう人生を送ったかなどは 知る由もありません。 でもたった1人だけ例外が居て、その大企業のビジネスマンは 私と出会った時には、恐らく40代の終わりくらいで、 「もし自分に何かが起こったら、 自分と家族のことは会社が面倒を見てくれるから、自分の未来には何の心配も無い」と豪語した人物でした。
私は内心、「部下には嫌われるけれど、出世するタイプなのかな?」などと思いながら この男性を見ていたのを覚えていますが、 2年ほど前に偶然、この男性の 意外な人生展開についての噂話を聞くことになりました。
それによれば、この男性は 喫煙と飲み過ぎのせいで体調を崩して入院。その後、職場に復帰を果たしたものの、程なく 地方の関連会社に左遷となり、 2人の子供が私立校に通っていたことから、単身赴任の身になったとのこと。 やがて 赴任先で子持ちのスナックのママと浮気をしていたのが夫人にバレて、 単身赴任が別居になったのも束の間、今度は肩叩きにあって定年前に退職。 退職金が入った途端に夫人には離婚され、スナックのママにはフラれてしまい、 すっかり老け込んで、見る影も無くなってしまった というのが そのストーリーでした。

こうした類のストーリーを聞いて、私が常に思うのは 「他人の人生に とやかく口を出したり、その状況を見下して 優越感を覚えることは、 自分の人生に不幸を招き入れるようなもの」 ということです。
この男性に限らず、自分の結婚生活が完璧だと思い込んで、離婚した友達に批判めいたことを言っていた女性が、 その2年後にはご主人に離婚を言い渡されたり、羽振りの良い生活で 裕福さを誇示していた人が、 突如 金策に追われるようになったり、大金持ちと婚約して 「離婚しても、扶養手当で一生食べていける」と自慢していた女性が 婚約を破棄される等、自分の一時的な優位をひけらかして、周囲を 見下す言動や態度を取っていた人は、必ずと言って良いほど その状況が悪化して、 かつての言動や態度を周囲が覚えているだけに、 益々その状況が惨めになる傾向にあるようです。

ですので、Aさんがおっしゃることに腹立たしく感じることがあっても、 それはFさんに対する批判や 嫌味とは思わずに、Aさんが自分の人生に不運を招き入れて、 自身の墓穴を掘っている姿だと思いながら 聞き流すのが一番なのです。
そもそも優越感から幸せを感じる人というのは、自分1人では幸せが感じられない、何が幸せかも分からない人が少なくありません。 幸福感は他人との比較で感じるものではなく、自分自身の中に見出すものですから、 他人が自分より社会的、経済的に遥かに優位にあったとしても、それが幸福感に影響することなどありませんし 逆に自分が優位にあったとしても幸福感が高まる訳でもありません。

結婚に関して言えば、アメリカ社会では離婚率が高いだけに、「結婚=老後の安定」というセオリーは成り立ちませんし、 どんなに自分が健康でも 伴侶が先に病気を患えば、その看病に明け暮れることになる一方で、自分が病気になった時に 同じように看病してもらえる保証などありません。 ですので、結婚を老後の保険のように考えるのは、日米の違いを問わず、リスキーな考えだと思います。

また、何時現れるかわからない未来の伴侶との出会いを期待して、無駄なことにお金を使うよりも 不動産を購入する方が、私は前向きな人生だとも思います。
Cube New Yorkで、不動産コラムを書いてくださっている村松京子さんによれば、 独身女性が好物件を買い逃す理由のNo.1が「結婚するかもしれない、結婚したらこの不動産は足かせになるかも…」と 考えるからだそうで、京子さんは その後値上がりした物件の値段を知った女性たちから、 何度も「あの時、どうしてもっと熱心に薦めてくれなかったんですか?」と責められるとボヤイテいました。 それを思うにつけ、「お金を使うのなら 明日の結婚よりも、今日の不動産」であることは、間違いないので、 Fさんの選択や生き方について、Aさんに批判される理由は全くありません。

以前キャッチ・オブ・ザ・ウィーク のコラムに書いたことがありますが、 人間というものは、自分が恐れるものを他人に突き付けて、その危機感や恐怖心を煽ろうとする生き物です。 ですからAさんの場合、1人になること、1人で過ごす老後を恐れているからこそ、 「もし結婚できなかったら、老後はどうするの?」、「何か人生寂しいわよね、1人じゃ…」と Fさんにプレッシャーを掛けてきては、彼女自身がその状況に陥らないための解決策である結婚に価値を見出しているとも考えられます。
したがって、この先また我慢出来ない思いをされた場合には、 Aさんのご主人の浮気を持ち出すよりも、「結婚したところで、相手が健康で長生きするとは限らないし…」とか、 「Aさんのご主人は、Aさんの老後の面倒を見るって言ってくれているの?」 程度の切り返しで済ませるのが、 それを聞いているお友達にも 不愉快な思いをさせずに済むものと思います。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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