July Week 1, 2013
★ Summer Hostess Gift Ideas?


いつも 楽しくサイトを拝見しています。
夫がアメリカ人で 頻繁にニューヨークに行くことがあるのですが、CUBEさんのサイトの情報が一番役に立ちます。 それと、Yokoさんのコラムを読んでいると、パーティーなどでもアメリカ人の会話にリアルタイムで付いて行けるので、 とっても有り難いです。ネット上には 偉そうにニューヨークのことを書いている日本人は沢山居ますが、 実際にニューヨークで ニューヨーカーと接してみると、そういった人が書いている内容が 日本の島国から脱出していないと 思うことが多いのですが、Yokoさんは 本当にニューヨーカーという内容をいつも 書いていらっしゃるので、尊敬しながら読んでいます。

私もアドバイスを頂きたいことがあります。
この夏、ニューヨークで2週間ほどを過ごすことになったのですが、そのうちの週末1回を 夫の大学時代の友人で 今はヘッジ・ファンドをやっている人の ハンプトンのビーチ・ハウスで過ごすことになりました。
ハンプトンは これが初めてではないのですが、以前滞在したのは いずれも 3ベッド・ルームくらいの普通の別荘という感じのビーチハウスで、 その時は 朝はレストランでブランチ、昼間はビーチやショッピングに出かけて、ディナーは家でバーべキューという感じで、 お土産も食べ物を中心に持って行って、それなりに好評でした。

でも今回は、さすがにヘッジファンドのマネージャーとあって、ビーチハウスには住み込みのメイドが居て、プライベート・ビーチに面しているような 数億円の物件だそうです。 そのうちの一晩は、主人の友人がパーティーをすることになっていて、そうなると食べ物を持って行っても 仕方ないですし、ワインなども沢山用意しているように思うので、何をお土産にするべきか、頭を悩ませています。

主人は、「ニューヨークに入ってから、花を贈って、現地調達で高いワインを数本持っていけば良い」と言っていますが、 男性の社交マナーのポリシーはあまり鵜呑みに出来ません。 私は、素敵なビーチハウスに滞在させて頂くようなので、恥ずかしいような思いをしないようなギフトを持っていくべきだと思っているのですが、 主人の友人には2〜3回しか お目に掛った事が未だ無いので、どんな物をギフトにするのが良いのか、頭を悩ませてます。
それと こちらも旅行中なので、あまり大きな物は持ち運びが出来ません。 こんなケースで、どんなギフトを持参するのが適しているか、アドバイスを頂けると嬉しいです。

−J−





英語には「ホステス・ギフト」という言葉があるほどで、バーベキューに招待された場合でも、 Jさんのように サマー・ハウスでのウィークエンドに招待された場合でも、ホスト&ホステスにギフトを 持参するというのが通例です。
これは当然のことながら、招待されたイベントの性格やフォーマル度、カジュアル度、滞在期間に加えて、ホスト&ホステスとの個人的な関係に応じて そのバジェットが変わってきます。

ご主人の友人とJさんは、2〜3回しか お目に掛った事が無いとのことでしたが、あまり相手を良く知らない段階だからこそ、 Jさんの「恥ずかしいような思いをしないような ギフトを持っていくべき」というお考えには大賛成です。
お互いを良く知らない関係の場合、最初のインパクトとして 相手の好意に見合わないような ギフトを持参すると、 そこで強烈に 「礼儀を知らない」とか、「ケチ」というイメージがついてしまいます。 逆に きちんとしたギフトを贈って、良い第一印象を持ってもらえば、その後の人間関係がスムースに行くだけでなく、 たとえ時にギフトで失敗することがあったとしても、「贈り物上手」、「きちんとしたマナーの持ち主」というイメージが揺らぐことはありません。

ご主人の友人のビーチ・ハウスは数億円の物件とのことですが、そんな 物件で、滞在中にパーティーを控えてるとあれば、 そのビーチ・ハウスに滞在するのはJさんご夫妻だけとは限りません。
ハンプトンの高額ビーチハウスには、ベッドルームが10室あるような物件は珍しくありませんので、 他のゲストが滞在する可能性も非常に高いかと思います。したがってJさんが持参するギフトは、 ホスト&ホステスだけでなく、一緒に滞在するゲストに対しても、Jさんご夫妻の印象を与えるポイントになるかと思います。

さて何を持参するべきかですが、アメリカではパーティーやバーベキューなどに招待された場合には、 ワインを持参するのが非常に一般的なアイデアです。
ワインは余れば次のパーティーに回したり、ホストが個人で味わうことも出来ます。 でも逆に、あまりに一般的過ぎて インパクトの無い、無個性なギフトになってしまう場合も少なくありません。
ホストがワイン好きであれば、高額のワイン、特にボルドーの当たり年など、良いヴィンテージの一流ワインはとても喜ばれますが、 コレクターのレベルの愛好家の場合は、 ワインよりもむしろシャンパンを贈った方が無難ですし、喜ばれる場合が多くなります。

滞在中にパーティーを控えているホスト&ホステスにギフトとしてシャンパンを贈る場合は、ケース(6本もしくは、12本)で デリバリーさせるのが リッチ・ピープルの間では 一般的なマナーです。 この場合、同じお値段を払うのならば、ノン・ヴィンテージのプレステージが高いシャンパンの方が、プレステージが劣る ヴィンテージ物のシャンパンよりも 格が上のギフトと見なされます。
シャンパンは クリュッグが王道のイメージですが、ワイン通の間ではドンペリやクリスタルよりも サロンのようなエレガントなシャンパンの方が 評価が高いように思います。もちろん どれを選んでもケースだと かなりのお値段なので、喜ばれることは確かです。

このオケージョンで 私があまりお薦めしないのは、花を贈ることです。
というのは、ハンプトンの邸宅はローカルのフローリストが定期的にフラワー・アレンジをデリバリーしているケースが多くて、 既に花が間に合っている場合が多いですし、インテリアが分からない状態でフラワー・アレンジを贈ると 部屋にマッチしない場合も出てきます。またパーティーを企画している場合、ホストが日頃より多目にフラワー・アレンジを オーダーしていると思うので、花が届いてもそれほど嬉しいとか、気が利いたギフトだと見なされないケースが多いように思います。

私が、今まで受取ったギフトで最も気が効いていると思ったと同時に、嬉しかったギフトの1つが、キャビアで有名なペトロシアンのギフト・バスケットだったのですが、 それをプレゼントしてくれたのが、かつて一緒にビジネスをしていた ヨーロッパの貴族の家柄の女性。 彼女曰く、「キャビアとロブスターを贈れば、誰にでも喜ばれる」とのことで、 彼女は 夏はロブスター、冬はキャビアを贈るのを常にしていました。
それは言いえて妙で、キャビアやロブスターを受け取って迷惑がるリッチ・ピープルは居ません。 ロブスターは生物ですが、殻がついたまま冷凍すれば、ある程度日持ちがしますし、 茹でるだけで直ぐに食べられるだけでなく、ロブスターがあるとバーベキューも高級イメージになります。 デリバリーさせる場合は、先方に前もって連絡するのがベターです。

それ以外だと、ジョー・マローンのソープやキャンドル、ボディ・ウォッシュなどは、ゲストが多い高級ビーチ・ハウスでは 消耗品なので、 セットで贈ると喜ばれます。
更に カンバセーション・ピースになるようなガジェットなども、値段に関係なく喜ばれるもので、 サマー・ホステス・ギフトとしては、バーベキュー・グッズで変わった物、最新の物を贈るケースが多いのが アメリカです。 例えば、肉の焼き具合をチェックするミート・サーモメーターも、最新の物だと焼き上がりを携帯電話で知らせてくれるものがあったりします。 でもアメリカはバーベキュー・グッズが豊富なので、バーベキュー事情に通じていない場合はこのカテゴリーは避けた方が無難かもしれません。

ギフトは1つだけを持参するよりも、インパクトの強いギフトを1つと、それほど高くなくても 気が利いたもの別に1つ、2つ用意した方が イメージが良いのが実情です。特にホスト夫妻の夫人側には、Jさんから 何か女性としてギフトを贈る方が 滞在ゲストとして好ましいマナーになります。この場合、心遣いを見せることが大切なので、 ちょっとしたもので良いのです。季節柄、日本の扇子などは とても喜ばれます。
夫人の心象を良くしておくと、この先もご招待が増える可能性が高いので、夫人へのギフトは意外に大切なのです。

ご主人のお友達夫妻には子供が居るかもしれませんが、 Jさんが別荘ではなく、本宅に滞在するケースであれば、子供にも何らかのお土産を持参する方がベターです。 でもビーチ・ハウスに滞在する場合は、子供にまでは特にお土産は用意しなくても大丈夫かと思います。

ギフトを持参した以上に、ホスト夫妻にお世話になってしまった、もしくは滞在中にホスト夫妻に迷惑を掛けてしまった場合は、 後日、カードを添えてお礼やお詫びのギフトを送付することで、ダメージ・コントロールが可能です。
またギフトが十分に喜んでもらえた場合でも、後日、滞在中のお礼をカードでお伝えするのは正式なマナーです。

それと1つ忘れてはいけないことは、住み込みのメイドに帰り際にチップを渡すことです。
チップとは言え、レストランのウェイター相手ではないので、キャッシュをそのまま握らせるのではなく、 きちんとメッセージ・カード付きの小さな封筒に入れるのが正しいマナーです。 カードには一言「Thank you!」と書いて、Jさんご夫妻のお名前を書くだけで十分です。
私は 滅多に友人宅に滞在することはなくて、唯一滞在するのはフロリダに住む親友の家で、 彼女の家には住み込みのメイドが居ますが、私1人が2泊するケースで支払うのは、 よほど迷惑をかけない限りは、 50ドルのチップです。

最後に、アメリカでは リッチな人々は 非常に オーガニックに拘るので オーガニックのチョイスがあるものに関しては、 必ずオーガニックを選ぶことをお薦めします。

では 楽しい NY & ハンプトン滞在を!


Yoko Akiyama


このセクションへのご質問は、ここをクリックしてお寄せください






執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


PAGE TOP