July Week 1, 2015
★ No New Friend, No Good?
新しい友達が出来ないのは 悪い事?


毎日、サイトを楽しく拝読しています。
特にこのコーナーとキャッチ・オブ・ザ・ウィークは、必ず2回以上読み直しているほど大好きです。 先日初めてお買い物をさせていただいたのですが、とても迅速に対応していただいて、気持ち良くお買い物が出来ました。 ありがとうございました。
私もご相談というか秋山曜子さんのご意見やアドバイスを頂きたいことがあります。

私は、私立の学校でずっと大学まで来てしまったせいで、学生時代からずっと同じ友達に囲まれてきていて、 社会に出てからも、職場の友達が数人増えただけで、何となくいつも同じ友達とばかり付き合っています。 お稽古ごとなどをして、新しい友達を作ろうとしたこともありましたが、2〜3回お茶を飲んだ程度で、 お友達付き合いにまでは発展しませんでした。
同じ学校を出た友達の中には、社交的な人も居て、大学時代にアルバイトを通じて別の大学の友達を作ったり、 社会に出てからでも、合コンで新しい友達グループが出来たり、楽しそうにやっていて、そんな様子を見ると羨ましいと思うのですが、 なかなか同じことが私には出来ません。 少し前に友達と一緒に、とあるイベントに出かけたのですが、そんな時も周囲には名刺を交換したり、連絡先を交換している人達が居たのですが、 私と友達は周囲を見回しながら、2人でずっと喋っていただけでした。

私は新しい友達は欲しいと思っているのですが、正直言って どうやって人にアプローチしたり、 会話をしたら良いかに困ることが多くて、時々社交的な人が話しかけてくれた時は、 初対面でも話が弾むことがあるのですが、それでもその人とその後 友達になったことはありません。
友達の中には 「XXXのイベントに行ってみない?」と誘うと、 「あのイベントって、派手そうな人ばかりだから行きたくない」とか、 子供を産んで主婦になっている人とかは、子育てで忙しいのだそうで、「今更友達を増やしても、会っている時間が無いし」などと言います。
でも、友達の中でも ご主人の転勤で地方に行ってしまう人が居たり、志願して海外赴任になってしまった人も居て、 友達が少しずつ減ってきているのを私は心配しています。

少し前には、やっと新しい友達になれるかと思った人が 実はMLMで物を売ろうとしていただけで、ガッカリしてしまいましたが、 私の友達の中には、セレブっぽい人と仲良くするために、その人が売っている高額なジュエリーを買って、 一時的にそのセレブっぽい人とランチをする仲になって 喜んでいた人も居ました。 しかし、そういうセレブっぽい人は、一度ジュエリーが売れたら、その後はあまり誘ってくれなくなったみたいで、 そういうのを見ていると、学校を卒業して 社会に出て、どんどん忙しくなってくると、今更新しい友達なんて、もう出来ないような気がしてしまいます。

キューブさんのサイトを見ていると、ディナー・クラブで 初対面の女性たちが楽しくお食事をした様子が書いてあったりして、 羨ましいと思うのですが、日本に居るとそんな機会も無いですし、 今までの経験で、新しい友達がなかなか出来ないのが分かっているだけに、何となく同じ人間関係の中でだけで 暮らしている状態が続いています。
そういう友達とは気心が知れていて、一緒に居て楽なので、よく映画を観たり、食事に出かけたりしています。 ですから友達が大勢居ないとは言え、現状が孤独だと思っている訳ではありません。
それでも新しい友達が増えないというのは、やはりあまり良くないことだとは思っていて、 友達がそう簡単に出来なくても、作る努力を続けるべきなのか、 それともその時間や労力を別のことに注いで、自然に友達が出来るのを待つべきなのかなど、 いろいろ考える毎日です。
社交的でない私が新しい友達を増やすには、どうするべきなのでしょうか。 人へのアプローチのやり方でも、友達についての考え方でも、 何かお知恵があれば、是非教えてください。 どうかよろしくお願いします。

−S−





私が 頻繁に人生の教訓を学ぶのが著名人の語録ですが、 新しい友達に関する語録で私がなるほど!と思うのは以下の3つです。


でも私が個人的に 新しい人間関係の大切さについて心に刻み付けた一言は、私が高校時代に友人宅で麻雀をしていた時に 親友に言われた言葉でした。 手役が全く出来ていないのに、引いて来たパイを2回連続で 直ぐに捨てた私を後ろから見ていた彼女は、 「そんな風に来たパイをどんどん捨てていたら、何時まで経っても上がれないじゃない!」と 忠告してくれたのですが、私はその言葉を 何故か麻雀のレッスンとしてよりも、 人間関係に置き換えて学ぶことになりました。
すなわち、「新しく引いて来たパイを取り込んで手役を作らなければ、手持ちのパイだけでは何時までも上がれない」という状況を、 「人間関係においても 新しい出会いをどんどん取り込んで、その人達から学んだり、アイデアを得たり、 考え方や話術を学ぶなどして、自分を高めていかなければ、自分の夢や目標を達成することが出来ない」と解釈するようになりました。

私は新しい人と出会うことは、たとえそれが友達関係に発展しなかったとしても、とても大切なことだと思います。 一度しか会うチャンスが無かった人でも、日頃とは違う話題について話したり。 自分の従来の友達からは決して聞けない体験談を話してもらったり、異なる物の見方、考え方をシェアすることは、 脳に新鮮な刺激や新しいアイデアを与えてくれるきっかけになります。
私は見ず知らずの人との会話がきっかけで、新しい商品や記事の情報やアイデアを得ることは決して珍しくありませんし、 穴場のレストランを教えてもらうこともあれば、ショッピングでディスカウントを得る方法を教わることもあります。 単にエレベーターに乗り合わせただけの短い時間でも、気の効いたジョークを言うアメリカ人は決して珍しくありませんので、 そんな話術を学ぶケースは多いですし、 パーティーで初めて出会った人にしても、連絡先などを交換しなくても 短時間の会話が楽しめた相手というのは、 心地よい余韻を心に残してくれるものです。

そんな新しい人との出会いや会話で、悩みが吹っ切れることもあれば、 謎が解けたり、物事が割り切れたりして、それが人生を好転させるターニング・ポイントになるケースは少なくありません。 また、それがポジティブな経験でなかった場合でも、 後から振り返ってみたら、そこから様々な事を学んでいたと気付くことになるはずです。

そんな新しい人に出会った際には 相手に興味を持って、その人と一緒の時間を楽しむこと、 相手にポジティブなインパクトを与えることの方が、友達になろうと努力することよりも遥かに大切です。
というのは、人間は自分にとって興味や利点がある人、一緒に居て楽しい人と友達になりたがるためで、 たとえ連絡先を交換し合うに至っても、インパクトが無い人は 直ぐに忘れ去られてしまいます。
ポジティブなインパクトさえ与えることが出来れば、たとえ初対面の段階では交友関係がスタートしなくても、 次に出会う機会があれば、必ずと言って良いほど そこから友達関係がスタートするものです。

Sさんはご自分を「社交的でない」とおっしゃっていましたが、 社交上手な人というのは、友達を作る努力をしたり、そのきっかけを探している人ではなく、 相手に対してポジティブな探究心を持って接することが出来る人です。 したがって社交上手な人の会話の上手さは、質問の上手さでもあります。 その質問は、プライベートな事や、あまり人に言いたくない事を 詮索するような質問ではなく、 それに答えて会話をしているうちに、それまで気付かなかった自分自身を再認識、再発見させてくれるものです。 ですから、その人と話していると 誰もが楽しくなったり、エネルギーを感じたり、ポジティブな気分になれるので、 友達が寄ってくるのです。
もちろん世の中には、自分の体験談や、知識をダイナミックに語って、周囲をエンターテインすることによって、 社交的に振舞う人も居ますが、そうした人は”社交家”ではあっても、コミュニケーションがワンウェイである場合が多いだけに、 私は”社交上手”とは見なしていないのが実際のところです。

では、初対面の人と連絡先を交換するところまで辿り着いたと仮定して、次のステップに目を向けるとすると、 社交慣れしていない人の場合、例えばパーティーで出会った人と、 「また何処かで 会いたい」と思った場合、当人同士の2人だけで会おうとする傾向にあります。
でも じっくりビジネスの話をする間柄や、デートで無い限りは、次に会うオケージョンは 自分の友達を混ぜたり、同じパーティーで出会った別の初対面の人も一緒に誘った方が、 遥かに友達関係に発展するチャンスが広がります。

そして、例えば相手が ワイン好きであった場合、 「今度ご都合が良い時に、どこかのワイン・バーに行きませんか?」とメールに書いたとすると、 たとえ「是非!」という返事が返ってきたとしても、それが実現する可能性は極めて低いと言えます。
というのは、人間というのは 考えを巡らせたり、気を遣う物事は、よほどの義務やモチベーションが生じない限り、 避けたり、後回しにする傾向にあります。 したがって、良く知らない相手と都合が良い日時をアレンジした上で、ワイン・バーを選ぶという作業を、お互いにやろうとするとは思えません。

でも そのお誘いが「来週火曜日に、ワイン好きの学生時代のお友達と XXXXXのワインバーに行くのですが、 ご一緒しませんか? もし御都合が良かったら、現地で7時半に集合です」 というものであった場合、 相手は 「仕事が時間通りに終われば間に合いますが、ひょっとしたら15分くらい遅れるかも知れません」などと、 その時間と場所に来る努力をしてくれるのが通常です。
またその場合、相手にとっては 「誘ってくれた本人と もっと親しくなれるかもしれない」という目的に加えて、 「そのワイン好きの友達にも出会うチャンスもある」ことになりますから、 「飲み友達が増えるかもしれない」と考えるでしょうし、 もしそのワイン・バーが 相手にとって 行ってみたい場所であれば、 尚のこと、そのお誘いを受けたいという気持ちになるはずです。

要するに 社交上手な人というのは、誘い上手でもあって、上手い誘い方というのは、相手にとって魅力的なお誘いを 具体案として提示することなのです。
社交上手のお誘いは 「私のお友達がギャラリーでパーティーをするのですが、いらっしゃいませんか。 場所と日時は以下の通りです。」と詳細や、出会う目的を明確にしますが、 これにさらに 「この日は私のお友達が何人も来るので、ご紹介しますね。」というセンテンスをつけるなどして、 たとえ相手にとって 周囲が知らない人だらけのパーティーでも、「出かけてみよう」という気にさせるものです。

世の中には、「新しい友達がまず自分と親しくなってから、従来の友達に紹介しよう」と考える人も居るようですが、 偶然共通の友達が居ることに気付いた者同士が急激に仲良くなれるように、 友達というのは繋がりの本数が増えた方が、仲良くなり易いのが通常です。 したがって、新しく出会った人と 仲良くなりたいと思った場合には、自分の友達を紹介するのが 得策なのです。

友達というのは、出会いの段階から育って行く人間関係ですので、 出来る、出来ないという形でジャッジをせずに、社交術を磨きながら、ゆっくりと取り組むうちに交友関係が広がって行くと思います。

最後に、子育てで忙しいお友達が、「今更友達を増やしても、会っている時間が無いし」とおっしゃっていたとのことですが、 親の交友関係は、子供の人生に少なからず影響を与えます。 人脈というものは、時に資産よりも有益な財産として子供が受け継ぐことが出来るものですから、子供が居る方達こそ、 社交に力を注ぐべきというのが私の思うところです。


Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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