July Week 1 2018
★ " Mother in Law in the House"
同居の義母が原因の家庭不和と子供への過保護


Yokoさん、こんにちは。
毎週欠かさずCube NYをチェックしています、いつも有益な情報を掲載いただきありがとうございます。
今回相談させていただくのは2回目となります。 1回目は4年ほど前に、仕事の人間関係の件で相談させていただきました。 その後、転職し、今はまた同じ業界で働いていますが、前のような人間関係のストレスはなく、また仕事範囲も広がりました。 その節はアドバイスいただき大変ありがとうございました。

今回相談させていただきたいのは職場ではなく、家庭での人間関係です。
私は子供を出産してから、旦那の両親といっしょに同居しています。 すでに8年が経過しましたが 子供が大きくなるにつれ、今まで気になっていた義母の行動が目に余るようになってきました。 私は毎日子供を見てもらっていることから、基本的に義母に対して文句を言うことはないのですが、 子供の教育については 私の方針に従ってほしいと考えています。 それも難しい要求ではなく、「子供に自分のことは自分でさせてほしい」というだけです。
ただし過去数年間に渡って 私及び旦那がどれだけ伝えても、義母は8歳になる子供の着せ替えから、食事、手洗いまで、 全てを手伝おうとします。 また子供が毎日着る服にも常に口を出しますし、子どもに食事を与え過ぎます。 とりあえず何においても自分の意見を曲げることを絶対しません。
また義母はすごく短気のため、私が少しでも意見すると ひどく激しく私を攻撃してきます。 とうとう数ヶ月前に私も我慢できず、大喧嘩に発展しました。 その際、義母は昨年亡くなったばかりの私の母親の名前を出して私を罵ったり、考え付くすべての言葉で私を攻撃してきました。 そもそも自分の子供の教育について母親の私が意見するだけで、どうして罵られる必要があるのか私には一切理解ができません。
私はこれ以上一緒に住むことは無理であると判断し、旦那と近くに住む旦那のお姉さんに 別居することを相談しました。 義理のお姉さんは自分の家で両親を引き取る手配をすぐにしてくれました。 もともと旦那と義母の喧嘩が絶えなかったので、その解決になると考えたようでした。
ところが問題は 義母自身と旦那が別居に反対しています。 義母は 孫と離れて暮らすのが堪えられないため、旦那は お手伝いさんを雇うよりは実の母親のほうが 子供を見る上で安心できると考えているためです。
その後2ヶ月以上が経過し、私は義母と一切口をきいていません。 そもそもせまいマンションで生活していながら口をきかないのはそもそも不自然な関係ですし、 実際、顔を見るだけ、声を聞くだけで毎日嫌な気分になっています。 また私たちの関係が影響して、旦那自身もすぐに怒りやすい状況になっています。

Yokoさんに相談させていただきたいのは、私はこの先どうするのが一番よいでしょうか?
自分のストレスは我慢して、このまま同居を続けるべきでしょうか? その場合は、いかに心構えを変えることができるでしょうか? 私が文句ばっかり言っていると、旦那との関係も悪くなると思います。 もしくは、ストレスを抱えないためにすぐに別居して、親が帰宅するまでの子供の世話について旦那としっかり話し合うべきでしょうか?
ちなみに子供自身は 義母との関係は良好ですが、 義母の行動の善し悪しが子供なりに判断できるようになってきており、義母に対する態度がぞんざいになっています。 また義母の言葉使いが悪いため、その影響も出ています。
大変くだらない質問ですが、もしアドバイスいただけますと大変助かります。どうぞ宜しくお願い致します。

- K -



私は何年も前に アメリカの古い映画の中で「家の中に母親は1人しか居るべきでない」という台詞を男性俳優が言っているのを聞いて、 どの国でも どんな時代でも 嫁と姑は1つ屋根の下で良好な関係になれない様子を悟ったことがあります。
事実、私が個人的に知る 嫁姑の良好な関係は年に1回程度しか会わないケースだけで、 結婚前はどんなに仲が良く、お互いに「理想的な嫁姑の関係になれる」と言い合っていたとしても、 結婚から数か月後には 悪口しか言わなくなるようなケースが殆どです。 また姑側にしても傍に居て頻繁に関わる嫁よりも、離れていて時々しか連絡を取らない嫁の方が遥かに可愛く感じるようで、 遠慮がある関係を保っていられる分、穏やかな間柄です。
要するにもしお姑さんと上手くやって行きたいと思ったら距離を置くしかありませんし、 距離が近い場合には上手くやって行くことを諦めて、他の方策を模索するしかありません。

Kさんがメールに書いていらしたご様子は 家族全員にとって不幸、もしくは引いては不幸になるような状況と言わなければなりません。 距離が近い嫁姑の関係においては、嫁が我慢を重ねた挙句に爆発するというのが非常にありがちなシナリオで、 そうなるに至るまでには以下のような問題が姑側にあるのが一般的です。

どうして姑が嫁に対して判で押したようにこんな態度を取るかと言えば、 自分の育てた息子を取られたという気持ちの場合もあれば、嫁の若さが妬ましい場合もありますが、 キレイ事を抜きにして単刀直入に言えば 要するに 嫁のことが嫌いなのです。 別の形で出会っていたら、上手くやって行けるかもしれない相手でも 「嫁」という立場であれば、 本音で「好き」、「嫌い」の二者選択をした場合、その答は九分九厘 後者になります。
ですからKさんは、世の中の一般常識として お姑さんと1つ屋根の下で上手くやって行くことなど不可能であることを自覚するべきです。 相手が変わろうと、環境が替わろうと、努力しようと、思いやりを注ごうと、水と油が混ざらないのと同様、 不可能なものは不可能と割り切るべきなのです。

その上で 最初に取り組むべきステップは ご主人とKさんの関係の修復です。 そのためにはご主人にも 嫁と姑のリアリティについて理解して頂く必要があります。 世の中では嫁と姑が険悪な仲である方が当たり前で、これはKさん一家に特別に起こっている状況ではありません。 それによって離婚に追い込まれるカップルさえ居ますし、 お姑さんが 自分の嫌いな嫁よりも 息子の浮気相手を応援するようなケースさえあります。
ですので ご夫婦同士が上手くやって行くことだけを考えて、 お姑さんとの関係に無駄な努力やエネルギー、感情を注ぐのをご夫婦で止めるべきなのです。 そうするだけでもKさんとご主人が心理的にずっと楽になりますし、お姑さんの言動や行動で お互いに嫌な思いをしても、顔を見合わせて呆れていられるような状況になります。
私としては Kさんご夫妻とお子さん3人のために 別居をお薦めする立場ですが、それはご主人の協力なくしては有り得ません。 加えて ご主人が「何とか騙し騙しやって行けるだろう」という甘い考えを捨てない限り 別居は有り得ませんので、 ご主人との関係修復がまずは最優先課題です。

次に申し上げるのは苦言になりますが、お子さんの両親はKさんご夫妻なのですから 例え昼間に仕事をしていて その間にお姑さんがどう甘やかそうと、お子さんの成長ぶりに責任と主導権をしっかり持つべきだと思います。 たとえ血が繋がっていたとしても、基本的にはお姑さんとナニー(欧米の子供の世話役)の役割と やっている事は一緒です。 ナニーが雇われ人だからといって、両親の指示通りに子供の面倒を見てくれるとは限りません。 自分の仕事を簡単にするために親が設けたルールを破って長時間ビデオゲームをさせたり、 甘いものを与えたりするのは決して珍しいことではありません。
お姑さんがしているのも、まさにそんなナニーと同じことなのです。 日中の不在中にどんな風にナニーが子供の面倒を見ようと、子供を立派に育て上げるのは両親の使命であり責任です。 したがってお姑さんの面倒の見方やその影響について 不満や苛立ちを覚えるのは間違っています。 子育てはKさんご夫妻が直接お子さんと向き合ってするべきことで、代理人を通じて行うべきことではありません。

やがてお子さんはお姑さんでは手に負えない、 お姑さんと一緒に居るのが退屈な年齢になりますが、今のような状況を続けた場合、 お子さんが知恵を付けて お姑さんを自分がやりたいようにするための武器や道具として使うようになります。 それはお子さんがずる賢いというような意味ではなく、人間というのは自分に有利に、自分に楽になる手段を 模索しては、それを利用するように本能的にデザインされているのですから仕方がありません。 この本能がポジティブに生かされた状況が合理性の追求で、ネガティブに働いた場合は 怠慢で依頼心の強い人間性の形成となります。

自分のことが自分できちんとできる子供というのは、そうすることに価値や何等かの誇りを見出して、 自立心を抱いているもので、それさえあれば どんなにお姑さんが横から世話を焼こうとしても、 それを断って 自分で状況をコントロールしようとするものです。そして こうしたことはKさんご夫妻がお子さんに教えるべきことであって、 お姑さんの出る幕ではありません。お姑さんの立場からすれば、そうした親としての厄介な責任が生じないからこそ 孫というものが可愛く、甘やかしたくなるのです。

要するに子供を育てるにあたっては 両親が愛情を注いで、両親が物事の善悪を教えて、 両親が人生の苦労や素晴らしさを自分の経験を踏まえながら子供に語って行くと同時に、 自分達の人生から学んでもらうべきなのです。 そのためには、両親であるKさんご夫妻が幸せで、生き生きとしたお手本を見せなければなりません。 お姑さんに振り回されて、感情的になったり、ストレスを貯めていたら、 お嬢さんも前述のように お姑さんを盾に自分に楽な道だけを選ぶような性格を形成してしまいますし、 家庭不和がノーマルだと捉えるメンタリティを持つようになります。
Kさんご夫妻が真剣にお子さんの将来を考えるのであれば、目先の状況や感情に振り回されず、 まずは自分達の夫婦として、両親としてのあるべき姿、なすべき事をしっかり見極める冷静さと穏やかさを取り戻すべきなのです。 そうなってから、始めて見えてくるのが最善の状況と それを実現するための選択です。

お姑さんとは、しばらくは”自分の嫌いな職場の上司” という付き合いをされてみると、 だんだんと 感情的にならない関わり方が出来るようになってくるかと思います。
お姑さんに対する不必要なエモーションさえなくなれば、Kさんは十分に強い女性ですから 相手に振り回される事無く、今の状況を好転させることがきっと出来るはずです。頑張って下さい。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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