July Week 3, 2013
★ Delivered and Damaged


いつも、サイトの更新を楽しみにしている秋山さんのファンです。
私にも、是非ご相談に乗って頂きたいことがあります。

昨年から 弟夫妻がイギリスで暮らし始めることになりました。
以来、イギリスからオンライン・ショッピングをする際に、送料を節約するために弟の家に送付して、ある程度 纏まった時点で、 義理の妹(弟の嫁)に送付してもらうようになりました。 もちろん、無料で頼むのは悪いので、こちらからも弟夫妻がイギリスで必要なものを送付したりして、 ギブ&テイクの状態ですが、あちらは 私が買ったものを箱に詰め替えて 私宛に送るだけの手間。 こちらは、先方に頼まれたものや イギリスには売っていなくて、あったら便利だろう思う物を買って、送っていて その代金は請求していません。

最初の3回ほどは、上手く行っていたやり取りだったのですが、4回目に届いた荷物の中のシューズの靴底やシューズ本体が、どう見ても 一度履いたとしか思えないほど汚れていました。
義理の妹に頼んでクレームをしてもらうのには気が引けたので、直接購入先にメールで問い合わせて、状況を説明して、 恐らく別のお客様が履いて 返品した商品が私に送付されてきたのでは?と言ったのですが、 先方からの返事は、 「一度履いた靴の返品は一切受け付けていない」、「検品をきちんとしているので、シューズがそんな風に汚れているはずは無い」とのことで、 私は徐々に 義妹が履いてから送付してきたのでは?という疑いを持ち始めました。
それというのも、私と義妹は身長がほぼ同じで、靴のサイズも一緒。以前、義妹に私が履いていない靴をあげたこともあるのです。

そういう疑いの目を持ち始めたら、その前に送られてきたジャケットに薄っすら香水の匂いがついていたことなどが、 義妹のものでは?と思うようになってしまいました。
でも問題は、その次の時のことです。 ジュエリー・デザイナーのウェブサイトから、ハンドメイドのバングルを購入したのですが、そのブレスレットの大きな石が落ちていて、 それが非常に目立つのです。 まずは、デザイナーのウェブサイトに 写真を添えてメールをしたのですが、「こんな破損を検品の際に気付かないはずが無い」、 「送付中に破損したのなら、箱の中に石が入っているはずなので、それを一緒に送付してもらえれば 修理は受ける」というレスポンスでした。
そこでかなり探したのですが、バングルの箱の中にも、 荷物全体の中にも 石は入っていません。

あまり気乗りがしなかったのですが、義妹に訊いて見たところ、最初は 私が購入した物の中味は見ないから と言っていたのに、 突然話を翻して、「最初から石はついていなかった」と言い出しました。 私がちょっと頭に来て、「それなら私に送る前に、破損していることを知らせてくれたら、日本に送られてくる前に デザイナーにコンタクトが出来たのに・・・」と 言ったところ、 義妹は「オリジナルがどんなだか分からないから、不思議なデザインだと思っただけ」という言い訳でした。
靴といい、今回のバングルといい、義理の妹が私がショッピングしたものを一度、もしくは何度か身につけてから、私に送ってきているのは 明らかだと思うのです。 ショッピングしたものが ある程度溜まってから日本に送付してもらっているので、品物が送られてきてから 義妹のところに、 3〜4週間滞在している物も少なくありません。 その間に義妹がそれを身につけていても不思議では無いのです。

今回私が頭に来たのは、もしこっそりつけて、バングルが破損してしまったら、私に送付する前に直しを試みるのが普通だと思うからです。 それを、壊れたまま送り付けて来て 「最初から壊れていた」 というのはあまりに白々しいにもほどがあると思うのです。
友達や主人にも相談しましたが、皆、「もう義妹を通じてショッピングをするのをやめるべきだ」と言ってくれるだけです。
結局ブレスレットは、デザイナーのオフィスに直接送付して、修理してもらうことになりましたが、石が見つからないので、石の代金や修理代、 往復の送料の全てが私の負担です。 私のブレスレットを勝手につけて 壊しておいて、自分でそれを払いたくないから 最初から壊れていたふりをしているなんて、 私には考えられません。 私がショッピングをしたものを、勝手に身につけて出かけるのも酷いですが、 最初からそれが壊れていたと 有り得ない言い訳をすることも、どういう神経なのかと思ってしまいます。
それが、こともあろうに弟の嫁というのも私が頭を悩ますことの1つです。

もう、義妹を通じてショッピングをすることは無いと思いますが、この悔しい気持や、義妹への不信感をどうやって 処理したら良いか分かりません。 秋山さんは、これまでのアドバイスで、気持の切り替えや、物の違う見方をいろいろ提案していらしたので、 私にもそんなアドバイスをいただけると嬉しいです。
よろしくお願い致します。

−E−






もうかなり以前になりますが、CUBE New York のお客様の中にも、アメリカ国内のお友達を仲介して商品を受け取っていた方がいらして、 ある時、こちらからお送りしたセーブルのファー・カラーが、車に轢かれた猫のようになった状態の写真が送られてきました。
お客様には、「サイトの写真とあまりに異なる状態で届いた」とクレームを頂いたのですが、もちろん当社ではそんな状態で 商品はお送りしていません。 仲介したお友達は、「CUBE New York から届いた時点で袋にしか入っていなかった」と言って、 事もあろうにセーブルのファーを袋詰めにして、他の荷物と一緒にパンパンに詰めた箱に入れて 送付してきたとのこと。 そのため、当社からお客様に当社の梱包状態を説明して、その写真までを送付をして、こちらの送付には落ち度が無かったことを証明した記憶があります。

恐らくこのお客様のお友達は、セーブルが如何に高価な品物かを知らずに、パッキングをしたものと思いますが、 もし、これがお金を払って引き受けているプロの業者の仲介であれば、依頼者は、 梱包ミスの責任を業者に負わせることが出来るので、受けたダメージの賠償を請求する権利がありますし、 それを行なったところで 良心が咎めたり、人間関係がギクシャクすることもありません。
でもそれが ビジネスではなく、個人的な関係に基づく関係で行なわれていた場合、たとえギブ&テイクになるように御礼をしていたとしても、 相手の好意や善意に甘えてサービスを受けていると カテゴライズされてしまうもので、 そのケースでは 一度問題が起こった場合、 仲介をビジネスで行なっている業者と同じように責任やダメージを追及することが出来ないのは 仕方が無いことなのです。

家族や、友達という間柄でも、こうした送付の代行を依頼する場合、プロの業者への依頼と同様に、中味と請求書を調べて検品をして欲しいかどうか、 品物の性格に応じて梱包を簡略化するべきか?、それとも そのまま送られて来た状態で送付するべきか?、 送付中のダメージや紛失の責任は誰が負うのか?、そして そのサービスに対して幾らを支払うか?等を 最初から明確にする方が、 遥かにトラブルが防げるのは言うまでもありません。
もちろん、こうしたことを頼み易い間柄というのは、近しい関係で 思い立って簡単に頼んでしまうことも多いかもしれませんが、 それが一度きりのことなら別として、何度も続く場合は、近しい間柄であるからこそ きちんとルールを決めておかないと、トラブルが起こった時に 大切な関係にヒビが入ってしまいます。
これは品物の送付だけに限らず、近しい人の好意に定期的に甘える場合、お金を払わなかったとしても その代償となる物や行為の 等価交換の取り決めを明確にしておくのは、人間関係を守るために必要かと思います。

それと、もう1つ言えるのは Eさんは 送料を節約するために弟さん夫妻宛てに荷物を送付していたとのことですが、 実際に、節約した送料と弟さん宅にEさんから送付していた荷物の代金、また今回のダメージの修理代とその送料などを 考えると、決してそれが効を奏していた訳ではないように思います。
お互いの好意で、バランス良くやり取りが出来る間柄というのは、双方が同じ価値観で、 お互いが 「相手に 自分より多く持ち出して欲しくない」という気持を抱いている場合ですが、 最初はそのように見える関係が、やがてアンバランスになって、 その関係がギクシャクするケースは非常に多いのです。
恐らく義理の妹さんは、Eさんが考える以上に 荷物の送付をかなりの手間だと考えて、 Eさんが弟さん夫婦のために代金を請求せずに日本で購入したり、揃えたりしたものを梱包して送付することで イーブンだと考えていることと思います。 また妹さんが本当に Eさんが購入された物を 身につけていたのであれば、 「これだけ手間を掛けて、タダで送付してあげているのだから、1度や2度身につけても・・・」と 考えているかもしれません。
世の中には、「自分が相手に対して やってあげている事の方が、相手が自分にしてくれている事よりも大切、大変、重要」と 考えがちな人は少なくありませんので、義理の妹さんがそういうお考えの場合、 Eさんが これまで弟さん夫妻に対してして 何をしてあげていても、 Eさんのショッピングの荷物の送付 という行為で帳消しになっているかと思います。

ですから これを機会に、 こうした関係を解消するのは、むしろ良い事と考えるべきです。
ブレスレットの破損は お気の毒ですが、修理が可能なトラブルで済んだのですから、修理費や送料は 義理の妹さんのそれまで知らなかった一面について 学んだ レッスン・フィーだと思って処理してしまうべきだと思います。
義理の妹さんとは、親戚という間柄で この先も様々な関わりがあるはずですし、その中には お金が動くものや、様々な責任が絡む問題も出てくるかと思われます。 そうした際に、今回経験されたことを頭に入れて、トラブルを防ぐ方向で義理の妹さんと関わるようにすることは とても大切だと思います。

人間は様々な価値観や道徳観を持っているので、それが理解し難い場合は多々あります。 でも自分と価値観や道徳観が違う人が悪い人間という訳ではなく、 単に自分とは 合わないタイプなのです。
Eさんと弟さんは 同じDNAをシェアする姉弟ですが、違う人間なのですから、Eさんと合わないタイプが 弟さんとマッチしても 全く不思議ではありません。 ですから、義理の妹さんのことはEさんとは価値観が異なる人物と思って、 ご自分の尺度でジャッジをしないようにすることをお薦めします。
Eさんがメールに書いていらした通り、一度疑いの目を持ち始めたら いろいろなことが気になって、 物事を必要以上に悪いように考えてしまうのが人間心理です。 今回経験されたことは、教訓として心に留めることは大切ですが、 必要以上にネガティブに捉える必要もありません。

義理の妹さんを通じてのショッピングが無くなれば、今後はその分 先方とのコンタクトも減ることと思いますので、 今回のトラブルのほとぼりが冷めたら 心穏やかに過ごせるようになると思います。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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