July Week 3, 2015
★How to Break Up With a Married Man
4年続いた不倫相手との別れ方


友達にこのサイトのこのコーナーを教えてもらいました。
サイト全体の内容が 充実していて、商品も素敵なものばかりで、どうして今までこのサイトに巡り会わなかったんだろうと 思いましたが、中でもこのコーナーが一番好きで、欠かさずに、そして何度も読んでます。 また遡ってバック・ナンバーも全て読んで、すっかり秋山さんを尊敬しています。

私も悩んでいたことをご相談して、率直なアドバイスを頂きたいことがあります。
私は、30歳半ばに差し掛かった独身で、過去4年近く、家庭のある男性と不倫をしてきました。 最初は仕事を通じて知り合って、私が勤めていた会社がクライアントの側だったので、時々食事をご馳走になっている間に、 仲が深まってしまいました。 一度は、彼が離婚を真剣に考えてくれたこともあったのですが、その直後に彼の奥様の妊娠が判明して、 離婚は出来ないと言われた時には、目の前が真っ暗になって 「今度こそ別れよう」と思いましたし、 実際別れました。 「今度こそ」と思ったのは、それまでにも何度も別れると言っては、よりを戻してきたからです。

でも強がりで別れても、ちょうど寂しくなった頃や、やっぱり誰かに居て欲しいと思う頃になると、 必ず彼から連絡があって、元に戻ってしまいます。 過去4年でそれを何度繰り返したことか・・・。

彼と会っている時は とても楽しく、私はこの人と一緒に居るのが一番幸せなんだと思うのですが、 1人で彼のことを考えている時は、 彼が自分の不倫がバレないようにするために、私を素敵な場所や旅行に連れて行こうという気が全く無いことが 腹立たしく思える時もあります。それに友達がどんどん結婚して行く中で、私が取り残されていく感じで、 落ち込むことも多いです。早く彼と別れて、違う男性とお付き合いしなければと思いますが、なかなか出会いが無い上に、 どうしても彼と比較して、新しく会う男性が物足りなく感じます。新しい男性とデートをして、 私は彼じゃないとやっぱりダメなんだと思ってしまうこともありました。

彼は私の家に来て、2人で一緒に居るときに、時々「このまま帰らないで、ずっと2人で一緒に入れたらいいなと思うよ」と 言ったりしますが、子供が生まれる前のように、離婚するかもしれないようなことは言わなくなりましたし、 私が離婚の話をすると、凄く不愉快そうにするので、私も言わなくなりました。
要するに離婚する気が無くて、私と付き合っているっていうことです。

友達にも彼のことは反対されていて、早く別れるようにと言われますが、私にとっても、それはずっと考えてきたことで、 それでも別れられないので、苦しんでいます。 友達は「私のためにならない」とか、 「不倫なんて良くない」と しつこく言う割りには、どうしたら良いかとか、どうやったら別れられるかなどについては、 「電話が鳴っても無視すること」、「メッセージを返さないようにする」、 「新しい男性に会うべき」とか、「お稽古事などをして、忙しくするべき」とか、既にやってみてダメだったような ことしか言ってくれません。
そんなことくらいで別れられるのだったら、とっくに別れているとも考えずに、 適当なことを お説教がましく言われるのには こちらも飽き飽きしています。 それだけでなく、「不倫をする人って、何か陰がある人が多い」などと言って、まるで私が 生まれながらに 幸が薄いかのように言う人も居ます。
そんな訳で、友達にはもう相談したくないと思って 秋山さんのアドバイスを頂こうと決心しました。
不倫なんて、馬鹿な女のする事だと思われるかも知れませんが、 今度こそ別れたいと思っているので、よろしくお願いします。

−C−





私は長くシングルですが、不倫だけはしたことが無くて、どちらかと言えば既婚の男性には拒絶反応を示してしまいます。 どうしてそうなったのかには理由があって、私が大学時代、旅先で訪れたお寺の 偉い僧侶が 2つのアドバイスをして下さったのですが、 その1つが「霊感を磨きたかったら、もっと脂を抜いて精進するように」ということ。そしてもう1つが 「結婚している男性は女性をダメにするので、決して好きにならないこと」でした。
当時の私は前者のアドバイスについては、「本当にその通り!」と思って聞いたのですが、 2つ目のアドバイスは あまりピンと来なかったのを良く覚えています。
でも今となっては、知り合いや友達で不倫をした女性が、ことごとく その関係のせいで 傷ついたり、一時的にでも不幸な思いをしているのを 見てきただけに、 本当にアドバイス通りだと思うと同時に、不倫をしている女性の話を聞く度に、そのアドバイスを思い出します。

果たして私が大学時代にその運命的なアドバイス(?)をされていなかったら、既婚者を好きになっていたかは 定かではありませんが、そのアドバイスを受けてから 私の中では「既婚者は論外」というセオリーがしっかり確立されたので、 それが不倫に対する免疫効果になったのは紛れもない事実です。 違う見方をすれば、そんな些細なことに 不倫を未然に防ぐ効果が十分にあった訳ですが、 不倫に限らず、人生の厄介なことは、未然に防いだ方が、起こってから解決するよりずっと簡単です。 マーク・トゥウェインの語録に 「It is easier to stay out than get out / 避けている方が、抜け出すことより簡単」というものがありますが、 まさにその通りなのです。

不倫でも、普通の恋愛でも、自分のためにならないと知りつつ、自分では止めたいと 思っているのに、止められない、戻って行ってしまう、というのは ある種の中毒です。 要するにアルコール中毒、タバコが止められないニコチン中毒、ドラッグ中毒と同じと考えて間違いありませんが、アルコールやタバコ、ドラッグが、 精神だけでなく、身体の内側も蝕むのに対して、恋愛や不倫が引き起こす中毒症状というのは、 頭と心の問題です。
Cさんは、「今度こそ別れたい」とメールに書いていらっしゃいましたが、実は別れることは簡単なのです。 前述のマーク・トゥウェインの語録に「It’s Easy to Quit Smoking. I’ve Done It a Thousand Times / 禁煙なんて簡単だ。 自分は1000回もやっている」というものがありますが、 ご自身でも 「過去4年で それを何度繰り返したことか・・・」と書いていらっしゃる通り、 別れるだけなのであれば、既にCさんは 何度も実践していらっしゃる訳です。
難しいのは 別れることよりも、彼に何の感情も抱かなくなることで、電話が掛かってこようと、 街でバッタリ会ってしまおうと、「もうこの人だけはご免!」と 平然と考えるられるようになることなのです。

かく言う私も不倫ではありませんが、3年半の交際で14回別れた男性が居て、その関係は私にとって まさに”中毒”でした。 相手はチャーミングで、グッド・ルッキングでしたし、一緒に居て楽しかった反面、私は彼を全く信頼していなくて、 人間として高潔さがないことを軽蔑さえしていました。
14回の別れの原因の殆どは、相手が私が言うことに過剰反応して、勝手に別れを言い渡すというもので、 私もそれを追いかけないというのがパターンでしたが、短い時は2日後、長い時で3ヶ月後には、 相手から連絡があって、元に戻ってしまいました。 そのうちの1度は、偶然道で会ってしまったというケースがありましたが、 いずれの場合も、私は「自分からは戻って居ない」と思っていましたが、戻ってきた相手を 簡単に受け入れていたので、結果的には自分で戻っていくのと同じくらい愚かな事ではありました。

私は母がプロの占い師なので、時折、恋愛相手を占ってもらうことがありますが、この男性については、 「嫌なタイプの相手に捕まった」とはっきり言われました。しかも交際のタイミングも最悪だったそうで、 彼の運のピーク、私の運のどん底で出会っているので、私の運が向上してくるまでは 「蛇に睨まれたカエル」の状態で、 別れられないし、振り回されると言われましたが、彼と一緒の3年半は、まさにその通りでした。
その相手と どうやって別れたかと言えば、3年半苦しんだ挙句、ようやく私の運が向上してきたのか、 全く労せずして別れることになりました。

その時は、季節が真冬で 外に出たく無かったので、彼が私のアパートにディナーにやってきたのですが、 例によって下らないことで喧嘩になりました。私が自分のために買ったメンズ・ウォッチを彼が 物凄く気に入ってしまい、 「数日つけさせて欲しい」というので貸してあげたところ、その後2回会っても返さないので、 「このままだと、着服されてしまう」と思った私が 時計を返すように言ったのが 彼が不機嫌になったきっかけでした。
私は私で、「そんなに返して欲しいなら」 と彼が時計をキッチン・カウンターの上に放り投げたのに腹を立ててしまい、 お互いに しばし口をきかずに居ましたが、私はその時に背中を向けて座っていた彼の後ろ姿を見て、 恋愛感情がすっかり冷めてしまいました。

彼は仕事が非常に忙しくて、会う時は常にスーツを着ていたのですが、その日に限って 分厚いセーターを着ていて、それを着た後姿が まるで ”となりのトトロ” のように大きく膨らんでいたので、唖然としてしまったのです。 これは決して冗談でも 笑い話でもなくて、私は彼が痩せているとは思ったことはありませんでしたが、そんなに膨らんでいるとも知らずに 付き合っていたので、本当にビックリして 「Oh My God! You're So Fat!」と 思わず言ってしまいました。
当然のことながら 突然 「太っている」と言われた彼は、「何を言いだすのか?」というリアクションでしたが、 それに腹を立てて アパートを出て行きました。
彼が出て行った後、私は「一体、今まで彼の何がそんなに良く思えたのか?」、「あんなに不摂生で、不健康な相手のために、 私だけがダイエットやエクササイズの努力をしてきたなんて」と日記に書いたのを覚えていますが、 とにかくこの日を最後に彼に対しては 全く魅力を感じなくなりました。
その後、彼と道でバッタリ出くわしたことがありましたが、以前のように一緒にコーヒーを飲みに行って 元通りになるようなこともありませんでしたし、 数ヵ月後に電話が掛かってきた時も、全く相手にせずに切りました。

こうやって 一定の時間が経過して、別れたい相手にやっと見切りがつけられる例は私だけではなくて、私の女友達が、 やはり4年ほど不倫をした相手と別れた時も、似たようなストーリーでした。 彼女は いつも不倫相手と、周囲が旅行者や出張者ばかりのホテルのレストランで ディナーをしていたのですが、ある日 突然、そこの食事が如何に不味いかを実感して、 「もっとマシなレストランに行きたい」と言ったところ、不倫相手に言い訳がましく反対されて、 それを聞いているうちに、「もう我慢できない」と思ったとのこと。
そして男性が仕事絡みの電話に出るために席を外している間に、 レストランを出てきてしまい、それ以来2度と彼に会っていないし、別れの言葉も言わなかったそうで、 その後、彼が連絡してきても、全く苦も無く、無視し続けたと話していました。

すなわち中毒症状の恋愛というのは、相手に未練があるうちは、新しい人に出会っても、距離を置く努力をしても 結局、元の木阿弥になってしまいますが、何かのきっかけで突然その中毒常態から解き放たれると、 何の苦労も無く、別れられるようです。そしてその中毒常態から解き放たれるという状況は、 現実に目が覚めることであり、本来の自分に返ることでもあります。
中毒症状の不健康な恋愛に陥っている状況は、言ってみれば白雪姫が毒りんごを食べて 眠っている状態と同じで、悪い魔法に掛かっているようなものなのです。

そういう状態の時は、別れようと努力すれば、逆に苦しむことになります。 それよりも相手や 相手と一緒に居る時の自分を 客観的に観察して、自分は本当にこの人が好きなのか?、この人と一緒に居て楽しいのか?を その場の感情に流されずに しっかり見極めることが大切です。
浮気をしている既婚者というのは、仕事や結婚生活といった現実からの逃避で浮気をしているケースが少なくないので、 一緒に居る時が楽しいのは不思議ではありませんが、そんな時間の中でも 良く観察していると、相手が語るきれい事の矛盾や身勝手さ、自分を利用しているずるさ等が見えてきますので、 一度それが鼻につき始めたら、悪い魔法から徐々に、もしくは突然解き放たれることと思います。

そのためには「私はやっぱりこの人でないとダメ」というような 自分を盲目にしてしまう考えを払拭して、 別れる理由を探すのではなく、「この人の何処がそんなに良いのか?」、 「何が自分を別れられなくさせているのか?」にフォーカスしてみたら、 相手が特に良い訳ではなく、自分が弱いことにも気付くはずです。
私が今まで生きてきて感じるのは、 ”人生=自分を幸せにするためのプロジェクト” というのは、常に自分の弱さとの戦いです。 特定の相手や周囲との戦いや競争ではありません。
不倫の問題に限らず、Cさんがご自分を幸せにしたいと思ったら、 自分の弱さの克服は不可欠ですので、今回のことを機に それに真剣に取り組んでみることをお薦めします。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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