Aug Week 2 2017
★ "Need to Break Up, Right Now"
"夫が私のアシスタントと浮気、離婚したいのですがそうも行かず…"



秋山曜子さま、
CUBEさんのウェブサイトを10年以上愛読するファンです。 私も是非秋山さんのアドバイスをお願いしたくてメールをしています。よろしくお願いします。

もう何年も前に、夫をパートナーにして起業しました。最初は鳴かず飛ばずでしたが、数年前から経営が軌道に乗り、 かなり多忙な日々となりました。 夫との間は子供が1人居て、仕事と子供の面倒に追われる自分に比べると、ずっと時間にゆとりがあるのに さほど子育てや家の中のことを助けてくれない夫に不満を感じる毎日で、 特に喧嘩はしませんでしたが、愛情が冷めて、話すことも仕事と子供のことしかない感じでした。 ですがそういう夫婦は私の周りに珍しくないので、別に気にすることも無く日々の仕事と生活の忙しさに追われていました。
そうするうちに、私の下で長くアシスタントとして働いた女性の態度や、夫が仕事の打ち合わせで事務所にやってくるタイミングなどから、 2人が不倫をしているのでは?と疑うようになりました。 アシスタントは勘が働くので、私がそんな目で見るようになったのを直ぐに悟って、 しばらくは私の間違いか、さもなければもう終わったことなのかと思える時がありました。 ですが不安が拭えず、興信所を雇って 動かぬ証拠を掴んでアシスタントを解雇しました。それは一年近く前の事です。

夫は浮気については私に謝りましたが、今も腹が立っていて、特に話したいとも思いませんし、時々顔を見ているだけで怒りがこみあげてくることがあります。 夫とアシスタントは2人で私を騙して、裏切っていたのに、アシスタントだけ解雇という形で処分して、夫は誤っただけで無罪放免にするつもりはありません。 夫に対しては、どうしてわざわざ私の仕事の戦力だったアシスタントと浮気をしなければならなかったのか、私の会社は夫の会社でもある訳ですから、 どうしてそこまで気が回らなかったのかと思っていて、 辞めたアシスタントの後がなかなか育ってくれないのも 私のストレスになっています。
夫と離婚して、夫に会社からも出て行ってもらうことも何度も真剣に考えましたが、会社の体制が整う前に夫まで追い出す勇気が持てないのに加え、 子供の世話についても とりあえず最低限のことはしてくれるので、それが無くなったら今の私が潰れてしまいます。 だからと言って、時間が経っても夫を許せるとは思えません。

アシスタントに解雇を言い渡した時に、ちょっとした口論になったのですが、その時にアシスタントに女性として侮辱されるようなことを言われたのにも 傷ついていますし、怒りが収まってもいません。 アシスタントが辞める時に、他のスタッフが驚かなかった様子からして、おそらく知らなかったのは私だけで、 スタッフはずっとそれに気付いていたか、そうでなければアシスタントが自分の不倫についてスタッフに話していたように思えてなりません。 自分が忙しく働いている間に、スタッフの噂話のネタになって馬鹿にされていたかと思うと、情けないやら、腹立たしいやらで、 想像しただけで怒りや涙が込み上げてきますし、自分がこんな惨めな思いをするために働いてきたかと思うとやるせなくなります。

もしアシスタントが見とれるような美女であれば私ももっと警戒したと思います。 ですがアシスタントはそういうタイプではなく、むしろ地味で 恋愛に奥手で、 周囲から婚活をするように言われるようなタイプなので まさか彼女が夫と…という感じです。 それでも彼女が会社を辞める時に私に言った言葉は、耳を疑うようなものだったので、私はアシスタントの性格を誤解していたのかもしれません。

そんな訳では私は離婚できるものなら、1日でも1時間でも早く別れたいのですが、仕事と家庭の両面でそういう訳には行きません。 ですが我慢しながら、表面だけでも上手くやっていくのさえ無理で、これはどんなに時間が経っても変わることは無いと断言できます。 何時かは離婚することは確かですが、それまで夫婦のふりをしているのは凄くストレスになるのが目に見えています。 たたでさえ私は2人の不倫が発覚して、アシスタントを解雇してから、ストレスのせいか風邪や感染症にかかり易くなって、 今まで一度も仕事を休んだことがなかった私が、過去1年に3回も病欠をしました。 体重も減ってしまって、髪の毛や肌も健康でない私の体調を示しているよう色つやで、こんな状態が続いたら病気になるのではと心配しています。
どうやったら今の夫への怒りを抑えて、職場で以前の通り周囲が思っていることを気にせずに、仕事に励むことが出来るでしょうか。 友達に相談をすると、自分のストレスを軽減をして健康を保つためにも早く離婚するようにという人も居ますし、 パートナーとしての夫婦関係だけ保っていたら、時間が掛かっても徐々に夫を許せるようになるという人も居ますし、 今離婚をしたら、夫とアシスタントがまた付き合始めるのでは?という人も居て、誰を信じて良いのやら分かりません。 毎日が辛くて、気が重くてたまらないので 秋山さんにご相談しようと思いました。
何かお知恵を授けて頂けたら嬉しいです。何でも結構なので、秋山さんの考えをお聞かせください。 よろしくお願いします。

-F-





伴侶の浮気というのは、どんなに夫婦の愛情が冷めていたとしても、浮気された側は深く傷つきますし、 Fさんのケースでは、浮気の中でも最悪のパターンをご主人が実践した訳ですから、Fさんの怒り、失望、フラストレーションなどが 約1年が経過しても和らぐことが無いのは良く理解が出来ます。

同じ浮気でも、例えば夫が出張先などで1晩だけ浮気をしたという いわゆる”出来心”というケースや、ご主人がFさんの知らない女性と不倫をしていたというのであれば、 時間の経過と共に乗り越えられるケースは多いのです。 しかしながらFさんのケースのように、夫が自分の知る女性と浮気をしたというケース、それも妻の方が浮気相手を良く知る関係であった場合、 少なくともアメリカ社会では 私が知る限りほぼ全てのカップルが離婚しています。それは妻が心に追った傷、失った信頼など全ての被害が ダブルになることを思えば当然のように思われます。

Fさんもメールに書いていらした通り、ご主人とアシスタントは 2人してFさんを騙して、裏切ることで、 子供の世話と仕事で忙しく働いていたFさんの家庭と職場の双方にダメージをもたらした訳です。 2人が関係すれば そうなることはお互いに分かっていたはずですから、Fさんが2人を許せないのは当然だと思いますし、 もし夫を許して結婚生活を続けようとすれば、被害者であるFさんが越えなければならないハードルが多すぎます。
そんな思い出すだけで悔しさや悲しさがこみあげてくるような状況で暮らし続けていたら、 ストレスが溜まって、体調を崩し易くなっても当然ですし、それを続けることは決してFさんのためにはなりません。
アメリカ社会で同様のケースのカップルがことごとく離婚しているのも、相手が許せない不幸せな状況で結婚生活を続けていても仕方がないためです。

Fさんの場合、「既に離婚をする」、「ご主人を会社からも追い出したい」と決めていらっしゃる訳ですが、今はそれが出来ないということに ついて苦しんでいる訳です。 その場合、ご自分をそんな精神的な地獄から救い出すには離婚と仕事のパートナーシップの解消に向けて 実際に動き出すしか方法はありません。 時間を見つけて、腕の良い弁護士を探すところからスタートして、最善の離婚&パートナーシップの解消のシナリオがどんな状況であるかを 模索しなければなりません。 その場合、家庭とビジネスを一緒にしないこと すなわち離婚は離婚で片づけて、ビジネスはビジネスでパートナーシップ解消に向けて動くことをお薦めします。

この段階で大切なのは、ご主人に悟られないように準備をすることです。 というのは、今のFさんの精神状態でご主人と直接離婚やパートナーシップ解消を冷静に話し合うのは無理があります。 まずは1人で専門家と話し合って、家庭と仕事の双方で、どういう形でご主人と別れるのがベストかを検討して、 それに向けて準備をしながら、客観的に事態と向き合う時間がFさんには必要なのです。
Fさんの中で空回りしている怒りやフラストレーションを、離婚やパートナーシップ解消の最善のシナリオ模索のために注いで、 Fさんが既に見舞われた災難よりも、Fさんのこれからの人生にフォーカスするべきなのです。

この準備をご主人に悟られると、ご主人が離婚やパートナーシップ解消のための余計な知識を得たり、 自分が取れるものを取ろうとする準備に入る可能性があります。 離婚やパートナーシップ解消は出来るだけ短時間で、精神的な負担を最小限にして行わなければなりません。 ですからそのためにも、周囲に余計なことは一切言わず、お1人で準備をすることをお薦めします。
一度準備を初めて、トンネルの向こうから光が見えて来るだけで、精神的な苦痛はかなり軽減されますし、 準備が進めば進むほどトンネルの出口が近付きますので、 それまで自分を苦しめてきたものから解放される思いを実感するはずです。

アシスタントの女性については、辞める際の口論でFさんに対して侮辱の捨て台詞を言った事からして、 ご主人のことが本当に好きだったのだと思います。 長年の信頼できるアシスタントであった女性が Fさんが耳を疑うような言動をしたのは、 彼女にとってFさんが上司ではなく 恋敵になったためで、 Fさんが彼女の性格を誤解していたからではないと思います。
恋愛慣れしていない女性ほど、恋愛感情のせいで人を見る目が変わったり、 突然自信家になったり、自分の恋愛の障壁に敵対心を露わにするものです。 おそらくご主人にとっては、アシスタントの女性が 自分に夢中になってくれる、もしくは 自分に関心を注いでくれることが心地好かったのだと思います。 もしくは、久しぶりにそういう女性が現われて 何かが満たされたような思いを抱いたのかもしれません。

アシスタントの女性にとっては長年勤めた仕事をクビにされて然りの不倫、ご主人にとっても 妻を最悪の形で裏切る浮気と分かっていたことですが、人間というのは自分の心の渇きに勝てない時に 愚かなことをする生き物で、それが一度や二度で止められないのもまた人間の愚かさです。 ですからFさんは ご主人とアシスタントの不倫関係を 自分を苦しめる解釈で受け止める必要はありませんし、 ご主人の不倫は Fさんの女性としての優劣をジャッジするものでもありません。
Fさんが他の事に気が回らない、時間に余裕が無いほどに家庭と仕事で忙しく働いて毎日を過ごしていた時に、 いつも同じ毎日を生きながら 退屈したり、何か違う物を求めていた者同士が不思議にかみ合ってしまったのです。 したがってFさんは このことでインフェリオリティを感じる必要性はないのです。

まずはFさんの怒りやフラストレーションを離婚やパートナーシップ解消の準備に注ぐことによって 前向きなエネルギーに変えて、頭の中をクリアにする努力を試みてください。 そうすれば、過去約1年近くの間 自分がネガティブなせいで 諦めていたこと、見逃していたこと、勘違いしていたことなどが見えてくるはずです。 そうすれば終わりの無い地獄のような状況が、実は自分の気持ちの持ち方1つであったことに気付くと思います。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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