Aug Week 3, 2015
★ Pregnancy Is Special Status?
妊婦は特権階級 ? それとも…


いつもサイトをとても楽しく読んでいます。
今はアメリカ在住ですが、キューブ・ニューヨークは日本にいた時から アクセスし続けている唯一のウェブサイトで、 日本に住んでいる妹や母もサイトにお邪魔させて頂いています。 特に母はヘブンのブラック・ラベル・マスクを愛用していて、外国の製品は大体私が買って送ることが多いのですが、 ヘブンのものやドクター・アルカイタスのジェルやオイルなど、こちらのデパートで買えないスキンケアはキューブ・ニューヨークから購入しています。 いつもカストマー・サービスの方に親切に対応していただいて、とても信頼しているウェブサイトです。

私も、Yokoさんに是非アドバイスを頂きたいことがあります。
私は、友達が結婚や妊娠を迎える年齢で、Yokoさんもご存知のようにアメリカでは、 バチェラレット・パーティーやべビー・シャワーといったパーティーをするので、私は何となくいつも幹事役を引き受ける立場になっています。 この秋には仲が良い友達が結婚することになったので、式の直前にバチェラレット・パーティーを男性ストリップ・クラブで 行うことにしていて、 場所を何処にするかなどを考えているところなのですが、ちょっと問題が出てきてしまいました。 バチェラレット・パーティーは、私達の友達グループ8人と、結婚する友達の日本から来る従姉妹や親友を含めて、 12人くらいで考えているのですが、主役である友達が 日頃仲良くしているグループの中の1人を メンバーから外して欲しいと言ってきました。

それには理由があって、彼女は今、2人目の子供を妊娠中なのです。 私達のグループには、あと2人 子供を産んでママになった人が居ますが、その2人が妊娠した時は レストランなど皆で会える時は参加して、クラブに出掛けるような時は不参加で、至って普通だったのですが、 問題の女性をAさんとすると、Aさんは妊娠が何か特別なステータスのように思っていて、 周囲をアゴで使うような態度をすることがあります。
例えば、お店に忘れ物をして 未だお腹が大きくなっていないのに、妊娠を理由に人に取りに行かせたり、 時間に遅れるのも妊娠のせいにしたり、レストランで食事をする時も ウェイターに「妊娠しているから、腰に当てるクッションを持ってきて」などと 頼んだりするのですが、クッションが無いといって断られると、 「酷いサービス!」などと言うので、もちろんウェイターに嫌な顔をされます。
それ以外にも、レストランの椅子の座り心地が悪いと 文句を言って「今度レストランに行く時は、椅子の座り心地の良いレストランでお願いね」などと 言うので、その時のディナーのレストランの予約をしてくれた友達は「何様だと思ってる訳?」と気分を害していました。

Aさんは、そもそもアルコールを飲まない人なのですが、ラウンジ等のお酒を飲む場所で友達と会う時にも一緒に来たがって、 先日は友達のボーイフレンドやその友達も一緒だったのですが、妊娠している女性がお酒を飲むオケージョンに加わるのは、 皆 歓迎しません。 その日は、彼女は先に帰ったので 男性メンバーが気を使って 彼女を外まで送って、車に乗せてあげたのですが、 送ってくれた男性に「ラウンジの冷房が効きすぎていた」とか、「アルコールが入っていないドリンクの種類が少ない」 とか愚痴っていたそうで、車に乗る時も 「家で右側のドアから降りるから左から乗りたくない」と言ったりして、 紳士的なその男性さえ 彼女のわがままぶりを ちょっとこぼしていて、Aさんが第一子をベビー・シッターに任せて 出てきた妊婦だと知って、 さらに呆れていました。しかも その男性に「妊娠している女性って、セクシーだと思う?」などと訊いたそうで、 その場では 笑い話になっていましたが、後で友達の間では 「やっぱり彼女って、ちょっと妊娠を勘違いしているかも」と噂していました。

Aさんは、いつも「妊娠って楽しいし、楽よ。皆が親切にしてくれるから」などと言っているのですが、 私の友達グループの中では、Aさんのそんな態度がまた批判を買っていて、 「こっちが気を使わなきゃならない迷惑を考えていない」と皆口々に言っています。
別の友達が妊娠した時は、その人が周囲に迷惑をかけないようにしていたので、 こちらも気持ちよく、彼女を気遣っていたのですが、Aさんの場合は 態度が大きすぎて。 少し前には すっかり腹を立てた友達が 「妊婦の何がそんなに偉いの?」と言い出す始末でした。

そんな有り様なので、私が仲良しの友達が結婚する時のバチェラレット・パーティーは、 主役の友達がリクエストするまでもなく、友達のグループの中でもAさんが入ると、皆がAさんに気を使う羽目になって、 主役の友達がせっかくのパーティーを存分に楽しめないと思うと話しています。 バチェラレット・パーティーは独身時代最後に羽目を外してお遊び気分を味わう時なのに、妊婦のAさんに何かあったらと思うと 幹事の私もナーバスになってしまいます。
でも本人は参加意欲満々で、Aさんにパーティーに来て欲しくないことは 幹事の私が話すことになっています。

そこで、Yokoさんのお知恵を拝借したいのですが、Aさんに何て説明するのが波風が立たない方法でしょうか。 Aさんは、日頃からちょっとプリマドンナ的なところがありますが、妊娠すると、それがさらに輪をかけて酷くなります。 機嫌が悪いのも妊娠のせいにします。 Aさんは美人で、お洒落で、以前はアメリカ人の男性にチヤホヤされることが多かったみたいですが、 「子供が生まれてから、男性に口説かれなくなった」と、しょっちゅうぼやいていて、そんなことも 「結婚しているのに、何を考えているのやら」と陰では言われています。

Aさんは怒ると、人前で平気で喧嘩をするので、リアリティTVの「リアル・ハウスワイフ」の日本人版みたいなんですが、 リアリティTVみたいなアグリーなドラマ無しで、Aさんを バチェラレット・パーティーのメンバーから外せる方法があったら、 是非教えてください。 よろしくお願いします。

−C−





妊娠した女性というのは ”特別な存在”で、人によってその考え方や見方が大きく異なる存在でもあります。
よくアメリカの妊娠中の女性が 文句を言うのが 「見知らぬ人に声を掛けられて、お腹を触られることがある」ということで、 それは妊娠していなかったら 絶対に起こらないことですし、もし起こればセクシャル・ミスコンダクトという軽犯罪扱いになっても不思議ではない行為です。 お腹を触られなくても、見知らぬ人に「何ヶ月?」と訊かれるのは常ですし、 既に子供を産んだ女性から 頼みもしないレクチャーをされるとボヤくケースも少なくありません。
そうかと思えば、私の知り合いの男性は、「結婚している女性は誘っても、妊娠した女性は誘う気になれない」 と言いますし、既に子供がいる男性は「妊娠した女性が、フラフラ遊んでいると、無責任に思えて腹が立つ」と、 自分のモラルを押し付けたりします。 妊娠した友達の世話を焼くのが好きな女性が居たかと思えば、「2人分食べないと・・・」と余分な食べ物を押し付ける人も居ますし、 若い世代には「妊婦って怖くて近寄れない」といって隣に座るのも避けようとする人も居ます。

要するに妊娠した女性に対しては 周囲がお節介になったり、オーバーリアクトになりがちですが、 Aさんのように妊娠という状態を、特権階級のように考えていたり、そう取れるような言動をしていた場合、 周囲がそれを大目に見るかというと、決してそうではないというのが実情のようです。 ですからCさんのお友達のAさんへのリアクションは、その方達が既婚でも、未婚でも、子供が居ても、居なくても納得できるところです。
でも見方を替えると、この状況の根本的な部分は Aさんが日頃から 自己中心なプリマドンナであるということで、妊娠はその性格に拍車を掛けている要素に過ぎません。 妊娠というデリケートな状況を考えて、Aさんの身勝手を周囲が表面的に我慢する一方で、 Aさんは それがまかり通ると考えているという悪循環です。

Aさんは美人でお洒落とのことですし、Cさんのメールからプライドも高い印象を受けましたが、 そういう女性を相手に、物事を断ったり、メンバーから外そうとする場合、 妊娠という要素が絡む方が、むしろ話が簡単であったりします。 というのは Aさんの側から参加を遠慮せざるを得ない状況に出来るためで、 そうするのが一番の円満解決法でもあります。

私の考えでは このケースにおいての キーポイントは、”男性ストリップ・クラブ”という部分だと思います。 Cさんが どういったヴェニューでのパーティーを企画されているか、またAさんが妊娠何ヶ月でいらっしゃるのかは定かではありませんが、 男性ストリップ・クラブのバチェラレット・パーティーは、眺めているだけでなく、 ストリッパーがチップ目当てに1人1人の観客のところにやってきて、 一緒に踊ったりするのが通常ですし、貸切でない限りは他のバチェラレット・パーティーや バースデー・パーティーのグループも来ているはずです。 アメリカ人の若い女性のこうしたクラブでのパーティーぶりは、かなりワイルドですので Cさん一行がどんなに気を使ったところで、Aさんに限らず 誰に何が起こるか分かりません。
おそらくAさんも あまり深く状況を考えずに参加すると言っていると思うのですが、 普通の健康体であれば、ストリッパーや他の来店客に押されたり、ぶつかったりして ”転んで擦り剥いた”程度で済むことでも、 妊娠しているAさんにとっては流産になり得るリスクです。 またクラブによっては、スマートフォンの電波が入り難いところもありますので、万一怪我をしたり、体調が悪くなった場合に直ぐに電話が出来るとは限りません。
ラウンジのような社交の場であれば、アルコールが入って、音楽が煩くても、 リスクは知れていますが、 ストリップ・クラブのように 羽目を外して楽しむ場ではアルコールの量も増えますし、人々の関心がパフォーマンスに集中すると 周囲は Aさんを気遣えるような状況にはありません。 もし何かが起これば、Aさんは「妊娠しているにも関わらず、男性ストリップ・クラブでパーティーをしていた 非常識な妊婦」という体裁の悪いレッテルが付きまとうだけでなく、お友達のバチェラレット・パーティーを自分のせいで台無しすることになります。

そんな Aさんのお腹の子供へのリスク、Cさんのお友達のバチェラレット・パーティーにダメージを与えるリスクを説明すれば、 よほど頑固でない限りは、参加を見合わせるのが普通だと思いますし、別のアングルから言えば 「そこまでのリスクを冒してまで参加する価値が何処にあるのか?」という話になります。
Aさんがどんなに自己中心的な方だったとしても、Cさんを始めとするお友達グループが居てくれないと一番困るのはAさんのばずです。 なので、”仲間はずれにされた”というような印象さえ与えないようして リスクを説明すれば、”妊娠中の大切な時期”なのですから、 Aさんの方から 参加をご辞退してくださるものと思います。



Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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