Aug. Week 4, 2013
★ Gift Confusion


いつも楽しく読んでいます。
7月1週目の「Summer Hostess Gift Ideas?」を読んでメールをしています。
昨年夏にニューヨークに滞在した時に、ニューヨーク郊外のアップステートの家庭のバーベキュー・パーティーに 友達と一緒に出掛けました。 友達はニューヨーク在住の日本人で、私達を招待してくれたのは 彼女の友達のアメリカ人夫婦でした。 私は、何かお土産を持っていくつもりでいたのですが、友達に「こっちは遠路はるばるマンハッタンから1時間半も掛けて行ってあげるんだから、 特にお土産は持たなくても大丈夫」、「アメリカ人は日本人みたいに、誰が何を持ってきたなんて気にしていないから・・・」と言われました。
私は「そんなものなのか」と思いましたし、「招待してくれたアメリカ人の夫婦がどんな人かも分からないまま お土産を買うのも・・・」と考えて、そのまま彼女と一緒に何も持たずに出かけてしまいました。 気が引けなかったかと言えば、ウソになります。でも、カップルのことを個人的に知っている友達が「お土産は必要無い」と言っているので、 相手を知らない私が、1人で何かを持参しても、さしでがましいように思ってしまいました。

アメリカ人夫婦の御宅にお邪魔してみると、ゲストはデザートとか、ワインを持って来ている人ばかりで、 私は内心「これで本当に良かったのか?」と思っていましたが、友達は「大丈夫、大丈夫」の一点張りでした。
ですので、「Summer Hostess Gift Ideas?」の中にあった 「あまり相手を良く知らない段階だからこそ、 Jさんの「恥ずかしいような思いをしないような ギフトを持っていくべき」というお考えには大賛成です。」とか、 「アメリカではパーティーやバーベキューなどに招待された場合には、 ワインを持参するのが非常に一般的なアイデアです。」という Yokoさんのアドバイスを読んで、やっぱりそうだったのか…と思ってしまいました。

友達が1人で大丈夫だと思いこんでいても、私のことも含めて 「なんて礼儀を知らない日本人!」というような目で アメリカ人夫妻に見られていたかと思うと、 本当に恥ずかしいのですが、こういう時 私はどうするべきだったのでしょうか? 1人でも何かお土産を持っていくべきだったのでしょうか。その場合、やはりワインを持っていくべきなのでしょうか。
教えて頂けると助かります。

−A−


Yokoさん、こんにちは、 いつも参考になるアドバイスや、素敵なコラムをありがとうございます。
私もご相談したいことがあります。 アメリカ人の友達が妊娠して、ベビー・シャワーというパーティーをすることになりました。 私は、アメリカに来てまだ4ヶ月しか経っていないこともあって、初めて参加するベビー・シャワーです。
Yokoさんはご存知だと思いますが、ベビー・シャワーには レジストリーというのがあって、予め本人が選んだ 品物の中から 予算に応じてギフトを選ぶようになっていると、友達に教わりました。 ところが別の友達が、レジストリーは「何を贈ったら良いか分からない人のためのギフトのリスト」、 「レジストリーからギフトを贈るとインパーソナルな感じで、相手を思っている友達という感じではない」と言って、 彼女がプレゼントしようとしている超キュートなベビー服を、お金を出し合って一緒に贈ろうと誘ってきました。
私は最初は 彼女の誘いを受けようかと思ったのですが、そのベビー服の半額のお金が、3ヶ月ちょっとしか知らない友達に贈るにしては、 ちょっと高いので 躊躇して、また別の友達に相談したら、その友達は レジストリーからは選ばずに、サンプルセールで買ったアロマ・セラピーのキャンドルを持っていくと言っています。
ベビー・シャワーは ベビーに関係がある物を贈るのかと思っていたのですが、そんなプレゼントもありなのでしょうか?
あとレジストリーから選ぶのと、貰った相手が喜びそうなギフトを個人的に選ぶのとでは、どちらが適切なのでしょうか? アドバイスをいただけますでしょうか。
よろしくお願いします。

−M−






まずAさんのご質問について。
こちらに在住のお友達の考えがどうあれ、やはり個人宅にご招待された場合は、相手を良く知らなくても ギフトを持参するのが正しいマナーです。 以前のこのコーナーに書いた通り、バーベキュー・パーティーであれば 2人で出掛けた場合、最低でもワイン1本は持参するのが常識です。
お友達の顔を立てる場合には、Aさん1人がお金を払っていても 「2人から」 といってホストに手渡すのが良いかと思います。 ワインのような無難なギフトの場合は、相手を深く知る必要など無しに持参できますので、どんな物を選んでも失礼になることはありません。
何も持参せずに出掛けてしまって、後から良心が咎めた場合は、Thank You カードとワイン、もしくは花を贈るなどの ダメージ・コントロール・ギフトで、かえって相手の心象が良くなる場合も非常に多いのです。
パーティーをして人を喜ばせるというのは、かなりの時間とエネルギー、費用が掛るものなので、 ホストに対して心遣いを見せるのはとても大切な事です。 ですから、ギフトを持参していた場合で、相手が初対面であっても、後日 Thank You カードやThank You Eメールを送るのが本来のマナーです。


Mさんのご質問についですが、レジストリーというのは、ブライダル・レジストリーでも、ベイビー・シャワーのレジストリーでも ギフトを贈るための非常に便利で合理的なシステムです。
ブライダルの場合は、新郎新婦が新居で新しい生活をスタートさせるにあたって必要なものを、ギフトとして友人や家族から受取れるように、 特定のストアで欲しいものをリストして、その中から予算に応じて ギフトを選んでもらうというもので、 誰かが既に選んだアイテムは贈れないようになっているので、ギフトがダブる心配もありません。

ベイビー・シャワーの場合は、新生児が生まれるに当たって必要なものをリストして、ベイビー・シャワーのゲストが その中から 予算にあった物を贈るというものですが、当然のことながらレジストリーにリストされているアイテムは、これから子供が生まれるお友達が 必要=欲しいと思っているからリストしている訳です。 したがってレジストリーの中から 予算に応じてプレゼントをする方が、受取る側にとっては遥かに有り難いのが実情です。

私は個人的には、 Mさんのお友達が計画しているような レジストリーに指定されていない ベビー服をプレゼントするのはお勧めしません。
私が以前出かけたベイビー・シャワーの中には、ゲストの何人もが レジストリーからギフトを贈らず、 見た目にキュートで、高額なベビー服をギフトにしていたケースがありましたが、 後から主役である友達が、「こんな写真撮影用のベビー服ばかりがあっても・・・」と、ちょっと愚痴交じりなコメントをしていたのを良く覚えています。
実際のところ、高額なベビー服というのは あまり着せるチャンスが無いままに 子供が大きくなってしまうケースが殆どです。 またベビー服は、着せ易い、脱がせ易いものが母親に喜ばれますが、どんなデザインを着せ易い、脱がせ易いと判断するかは 母親の意見が異なる場合が多いのです。
加えて、子供を産んだ経験が無い女性がギフトを選ぶと、18ヶ月以上のベビー服をピックしてしまうなど、 的が外れたギフトになってしまうケースも少なくありません (贈った側は「やがては着られる」と考えますが、 実際には 子供がそれより大きくなってから クローゼットの奥から出てくるのが お決まりのシナリオです)。
ですから、レジストリーから選ぶのが 一番確実に 先方に喜ばれるギフトが贈れると考えて間違いありません。

恐らく お友達のレジストリーは、 オンラインでギフトが選べるようになっているかと思いますが、その場合は商品代金に 税金と送料が加わるので、予算の70〜80%の価格のギフトをリストから選ぶと、きっちり予算内に収まる感じになります。
レジストリーにリストされているアイテムが予算をオーバーしている場合は、お友達との折半で贈るケースもありますが、 予算内でチョイスがある場合は、出産後 直ぐに、そして必ず必要な物を選ぶ方が喜ばれます。

それと Mさんのもう1人のお友達の 「アロマ・セラピーのキャンドルを持って行く」という案ですが、これはかなり突飛なアイデアと受取られると思います。 ベイビー・シャワーは、前述のように 子供が生まれるお友達のお祝いに、必要な物をプレゼントするためのパーティーと言って過言ではないイベントです。 ですから、ベイビー・グッズを贈るのはマストです。
キャンドルというのは、子供が生まれたら 全く使うチャンスが無いプロダクトの1つですので、それを贈るのはちょっと常識から外れているという印象を 他のゲストに与えてしまうと思います。

ギフトというのは、予算に関わらず 受取る相手の都合、ニーズ、気持を考えて贈るべきものです。 自分の都合や考えを優先させると、独りよがりなギフト選びになって、その結果、 受取る側にあまり喜んでもらえないケースも出てきてしまいます。
世の中には ギフトによって相手を喜ばせようとするよりも、 「贈るべきオケージョンで、とりあえずギフトを贈っておいた」という義理を果たすことを重視する人も居るようですが、 贈るからには、受け取る側に喜んでもらえるギフトを選ぶべきというのが 私の考えです。


Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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