Sep Week 2, 2015
★ Anger Turned Into…
姉の夫の浮気を責めているうちに…


とても楽しくサイトを拝見して、ショッピングもさせて頂いています。 私もこのコーナーにご相談される方たちと同じで、Yokoさんが書いているコーナーが大好きで、 特にこのアドバイスのセクションは、時々厳しくても、愛情溢れる力強いメッセージが好きで、 何度も読み返しては納得しています。
そんなYokoさんのアドバイスを読んで、少しは賢くなれれば良いのですが、先日ちょっと問題が起こってしまって、 それで頭を悩ませていて、恥を忍んでご相談することにしました。

現在、姉が第一子を妊娠中なのですが、少し前に姉の夫が若い女性と一緒に居る姿、 それもイチャイチャ楽しそうにしている姿を目撃してショックを受けてしまいました。 どう見ても会社の女性スタッフと仕事関係の食事をして居る姿などには見えなくて、 その姿を見てから 子供が出来たのを喜んでいた義兄の様子を思い出しては、何となく怒りがこみ上げてくる日が続きました。
それで、ある日思い切って義兄に「どういうつもりなのか?」、「妊娠中の姉が知ったら、どんなに傷つくか」と 問いただすようなEメールを出しました。 そうしたら、「一度会って話した方が良いから」という返事で呼び出されて、30分くらいコーヒーを飲む予定が、 一緒に飲むことになって、本人の浮気の話は、ただの遊びで、姉が妊娠中でイライラしているから、 結婚生活を守るための気晴らしだ と説明されました。 その後は私の別れた彼氏のことなどを訊かれているうちに、2時間くらい一緒に居たように思います。 義兄に「これ以上遅くなると、浮気していると思われるから…」と言われて 店を出たのですが、 その途端に いきなり義兄にキスをされました。 どうやって反応したら良いか分からなかったのと、少しだけですが酔っ払っていたのもあって、 そのまま何回かキスをしてしまいました。 そして義兄に「もうこれで、立派な浮気だなぁ」と言われてしまったのですが、 情けないことに その日以来、義兄のことが頭から離れなくなってしまいました。

最初は腹を立てていたのに、会って話すと 義兄は話し上手ですし、 何となく家族だと思って気を許している部分もあったのかと思います。 誓って私の方からキスをした訳ではありません。

幸い義兄からは、その後何の連絡もありませんが、それにホッとする自分と、 義兄からの連絡が来ているのでは?と待っているようにメールをチェックしてしまう矛盾した自分を感じて、何となくモヤモヤした日が続いています。
もちろん、私は義兄と不倫をしてみたいというような願望も全くありません。 なのに、気が付くと義兄のことを考えている自分に気付いて、情けなく思っています。 こういう気持ちをどうしたら良いでしょうか。
口が裂けても誰にも言えないので、Yokoさんにアドバイスをお願いしたいと思ってメールをしました。 恥知らずな質問で失礼なのですが、お答え頂けたらとても嬉しいです。

−HK−





私がHKさんのメールを読んで、まず最初に思い出したのが、以前のテニス・パートナーの伯父さんの話でした。
敬虔なカソリック一家に育ったものの、”怠け者で女たらし”と家族や親族に言われていたのが この伯父さんで、 同じ音楽の英才教育を受けても、私のテニス・パートナーの父親である 彼の弟が、 プロのピアニストとしてコンサート活動をしていたのに対して、 彼は地元のハイスクールの音楽教師に甘んじていた立場。 テニス・パートナーによれば、厳しすぎる彼の父親に比べて、伯父さんの方が 「人の弱さや不完全さに優しい分、 ピアノを教えるのは遥かに上手かった」そうなのですが、その伯父さんの型破りなエピソードとして私が聞いたのが、 伯父さんが 教え子の女子高校生と関係したことに腹を立てて 彼を訪ねて来た母親とも関係してしまい、 「親子2代と不倫をした」というストーリー。
伯父さんによれば、「母親は怒りながら彼を訪ねて来た時点で、既に ”Horney / ホーニー(性欲が高まっている状態)”だった」のだそうで、 「彼が口説いた訳ではない」 と言い訳していたそうでした。

私は、女性と男性とでどちらが賢いか?と尋ねられた場合、女性の方が策略家であったり、考えにも柔軟性があることを考慮して、 恐らく女性と答えるかと思いますが、女性が男性に決して適わないと思う部分も沢山あって、その1つが ”動物的直感”とも表現される 本能的な洞察力です。 人類学の専門家から 恋愛の専門家までもが、この能力は石器時代から狩猟で獲物を獲得する役割を担ってきた男性に先天的に備わるものだと説明しますが、 個人差はあっても、男性には自分の獲物を嗅ぎ分けたり、獲物の居場所を探し当てる能力が備わっていて、 女性側が全く自覚していなくても、男性はそれを察知する場合が非常に多いのです。

私がHKさんからのメールから受けた印象では、義理のお兄様は HKさんからのEメールを受け取った時点で、そんな手ごたえを察知したように思いますし、 だからこそ、わざわざ呼び出したのだと思います。 またこうした言い方をすると大変失礼ですが、HKさんにしても 「妊娠しているお姉さまのことを思って」という大義名分で 自分の気持ちをごまかしながら、 Eメールを送ったり、呼び出されるままに 会いに行ったように見受けられます。
本当に腹を立てていて、お姉さまのために 浮気に抗議するだけであれば、相手の釈明がどんなに長くても30分もあれば十分だったかと思いますが、 それを延長して、しかもお酒を飲みながら2時間も一緒に過ごしていたというのは、HKさんがおっしゃる通りに義理のお兄様の話し上手や、 家族として心を許していたという部分があるのかも知れませんが、基本的にはHKさんがその場を心地よいと思っていたためです。 すなわち、義理のお兄様との時間を楽しんでいたからで、そのことは義理のお兄様が 事前に予測した通りのシナリオだったものと思います。
したがって、お店を出た途端にキスをしてきたのは、話をしている最中からずっと考えていたこと、もしくは HKさんが彼の呼び出しに応じた時点から考えていたことかも知れません。 男性というのは、英語で ”Creature of Habit / クリーチャー・オブ・ハビット(習慣性の生き物)”と呼ばれるだけあって、 同じようなことをリピートする習性があります。ですので、出た途端に 目撃されたら困る相手とキスが出来る場所があるような店を HKさんとのミーティングに選んだ背景には、その店を特定、もしくは不特定の浮気相手との密会に頻繁に使っていたからかも知れません。

HKさんが、自分からキスをした訳ではないこと、義理のお兄様との不倫など 全く考えていないことは、事実だと思いますが、 メールからは、HKさんがご自分の気持ちに気付いていない、もしくは義理の関係のせいで、自分の気持ちを否定する 様子が窺えた次第です。 したがって、キスの後HKさんが ”気付くと義理のお兄様のことを考えてしまう”という状況は、私には良く理解できる次第です。

でも、だからと言って 義理のお兄様を男性として好きになり始めている気持ちに正直になってくださいという意味ではありません。
誰にでも何かのきっかけで、本来好きになるべきでない相手を一時的に 好きだと感じることはあるものです。 それは、後から思い返すと「あの時は、一体何を考えていたんだろう?」というケースもあれば、「あの時、好きだと告白していたら、今頃どうなっていただろう?」 というケースもありますが、いずれにしても そういった状況は、HKさんが本来愛情を注ぐべき相手がいない、もしくは 愛情を注いできた相手に退屈してしまったとき、自分が注いでいる愛情が相手から返ってこない不満を抱いているときに起こりがちです。
HKさんは、彼氏と別れた後だったようなので、恐らくそんな心の乾いた部分が、 若い女性と浮気をしていた義理のお兄様に対して過剰反応して、 それが相手のレーダーに引っかかるような感情になったものと私は判断します。

多くの気の迷いと同様、こうした感情は 相手と関わらずに居さえすれば やがては忘れ去るだけのものですし、 もしHKさんの前に魅力的な男性が現れれば、「あの時は、私は一体何を考えていたんだろう?」と思い返すだけの話です。 状況が状況なだけに、1人で考え過ぎて、余計な波風を立てるようなことをしてしまえば、 それこそ妊娠中のお姉さまにご迷惑が掛かりますし、 もしそんなことになったら、HKさんがどんなに純粋にお姉さまを心配して 行動を起しただけと説明したところで、誰も聞く耳を持たないと思います。
ですので あまり深く考えず、例えば「合コンで会った男性と 酔っ払ってキスをした」程度に割り切って、 とにかく義理のお兄様とは関わらず、時間の経過を待ってみてください。

そして次回、家族としてお兄様に会うことがあった場合、余計なコンタクトは避けて、何も無かったように振舞うのはもちろん、 お2人だけで会った時のことは、今後一切、たとえ当人同士の間であっても 話さないと心に決めることが大切です。
それと同時にご自身に言い聞かせて頂きたいのが、たとえそれがお姉さま夫婦であっても、夫婦関係にかかわることには 今後一切口出しや、余計なお節介をするべきではないということです。 夫婦間には 当人同士でなければ 分からないことが沢山ありますので、たとえ家族であろうと しゃしゃり出て行くのは不適切ですし、 好結果を生み出すことなどありません。
義理のお兄様が浮気をしていたのなら、それはお姉さま本人が自分で気付いて、それに対してどうするかを考えるべきであって、 HKさんが出る幕では無いのです。
今回のことは教訓の部分だけを今後に生かすようにして、あとはキッパリ忘れる事が HKさんだけでなく、周囲にとっても最善の策だと思います。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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