Sep Week 3, 2015
★ My Friend is Too Pretty…
自分よりキレイな友達と一緒だと、損をするのでしょうか?


こんにちは、いつもサイトにお邪魔して、ショッピングをしたり、秋山さんのコラムでお勉強をさせて頂いています。
ご相談にのって頂きたいからではないのですが、BKのバッグとか、アルカイタスのスキンケアとか、あとCJのピアスとか、 私が長く愛用するものは、全てキューブさんから購入していて、とても満足しています。 私がキューブさんの情報や、秋山さんの視点をとても信頼するのは、キューブさんで取り扱われている商品が素晴らしいというところも 大きいと思ってます。
私も、ご相談しようかとずっと考えていたことがあって、一度メールを書きかけてそのままになっていたのですが、 先日、それについて考えさせられることが起こったので、思い切ってメールをすることにしました。 よろしくお願いします。

私が一番仲が良い友達は、すごくキレイで、背も高くて、スタイルも良くて、髪の毛もツヤツヤで、2人で出かけると、彼女だけ男性に声を掛けられたり、 彼女だけレストランの人にチヤホヤされることが少なくありません。 それだけでなく、周囲には「よくあんなキレイな友達といつも一緒に居られるね。男の人とか取られちゃうでしょ」などと 言われたりします。
そのキレイな友達は、自分が特に美人であることをひけらかすような態度を取ることは無いのですが、 一緒にいて、違う扱いをされることが多いのと、周囲からまるで私がその友達と一緒に居て損をしているかのように言われることが多く、 何となく侮辱されているような思いをすることが多いのです。
私はごくごく普通のルックスで、友達のように美人ではないですが、だからといってキレイな友達と一緒に居て蔑まれるような ルックスでは無いと思います。 でもその友達と一緒にいると、何故か周囲から「どうしてあんなキレイな人と一緒に居られるの?」というようなことを言われ続けて、 段々自分に自信が無くなるような思いをすることがあります。
先日は、2人でホテルのラウンジに居たところ、全然知らない男性が2人寄って来て、ずっと彼女とだけ話していて、 私には時々気を使うそぶりだけを見せるだけで、興味が無いという感じでした。

私は友達のことはとても好きで、キレイさをひけらかしたりしないので、自分のことがモテルと思い込んでいる友達よりも むしろずっと謙虚だと思っています。それに彼女はチヤホヤされますが、彼氏が沢山居るというタイプでもなくて、 付き合う男性とかも地味というか、まともな人ばかりです。
それでも彼女と一緒に居て、女性の友達から 引き立て役扱いをされて、寄って来た男性からは無視されるという状況は、 自分に自信が無くなる原因のように思えて、これが続くのはどうかと思っています。 私の別の友達は、キレイな友達を男性と一緒の飲み会に連れて行くと言おうものなら、 「何でそんなことするの? それじゃあ飲み会をする意味が無いじゃない!」と 露骨に嫌がったりしますし、写真で隣に写りたくないと陰で言う人も居ます。
そんな風に言う人は、逆にあまりキレイとは言えない友達とも行動したがらなかったりしますが、 それが普通なんでしょうか? 女性の友達は、キレイな友達とずっと一緒に居たら 「結婚相手なんて絶対見つからない」とまで脅かすのですが、 本当にそんなものなのでしょうか。

もし、秋山さんが キレイな友達と一緒に居ることが私にマイナスにならないとお考えの場合、 私を引き立て役扱いする人や、私を無視して彼女に寄って来る男性とはどう対処したら良いでしょうか?
アドバイスをして頂けると嬉しいです。
いつも応援していますので、ずっとこのコーナーや、ウェブサイトを続けてください。

−E−





私がEさんのメールを読んでいて、まず思い出したのが、 以前フェイバリットのコーナーで御紹介した ニューヨークのトップ不動産エージェント、フレデリック・エクランド著の「The Sell / ザ・セル」の前書きとして、 大手不動産会社コーコランの創設者であり、CEOであるバーバラ・コーコランが寄せた文章の中のエピソードでした。
彼女は、若かりし頃はダイナーでウエイトレスとして働いていたそうで、もう1人のウェイトレスと来店客を奪い合う関係にあったとのこと。 すなわち、ダイナーのカウンターで それぞれが担当するセクションに より多くの来店客が座った方が、 それだけチップが増えて、収入が増えるという仕組みでした。 そのライバル・ウェイトレスは バストが大きく、男性客はそれを目当てに彼女の前に座りたがったそうで、 そんな豊かなバストに恵まれなかったバーバラ・コーコランが お客を取られ続けていた時に、母親に言われたのが 「自分に無いものにフォーカスするのではなく、自分が持っているもので勝負をしなさい」というアドバイス。 以来、彼女は自分のスマイルとパーソナリティで 来店客を魅了し、自分のセクションを常に満席にしていたエピソードを その前書きで紹介していたのです。

かくいう私は、幼い頃から 私よりずっと美人の姉と比べられて育った経験があって、 ルックスだけでなく、習い事から学校の成績まで、姉には敵わなかったのですが、 姉が恥かしがりやだったのに対して、私は愛嬌で勝負すれば 少しは姉に追いつけることを子供心に悟っていたので、 挨拶をきちんとして、”人の印象に残る、何か面白いことを言おう” という努力は人一倍、意識的に行ってきました。 姉よりもずっとファッションやメークに夢中になっていたのも、そもそもそれが好きだったこともありますが、 自分をキレイに見せたいという意識が そんな姉との比較で高まっていた部分もあったと思っています。
ですから、今の自分像は 子供の頃に自分より優れた姉と比較されたことで 向上したと私は考えています。

ニューヨークに来てからは、私が親友と呼ぶほどに仲良くなった日本人以外の友達3人は、ことごとくブロンドの美女で、 そのうちの1人は 私より10歳以上年下の元モデル。身長も私より20cmくらい高くて、スタイルも抜群なので、 バーやラウンジに彼女と一緒に出掛けると、周囲の男性の視線が彼女を追って移動するのが分かるような状況です。 でも、私はその女友達と一緒に居る経験から、逆に男性がルックスだけにフォーカスする訳ではないことを学んだので、 対男性という意味で自分に自信が付いたのは、むしろ彼女と時間を過ごすようになってからでした。
彼女と2人で出掛けると、特にバーでは男性が彼女目当てに寄って来ますが、 中には彼女のルックスを見て、気位が高そうだとか、自分のことなど相手にしないだろうと思って 逆に敬遠したり、 彼女のことを ”笑顔で何でも手に入れようとする 考えの甘いブロンド”だと決めつけて、彼女と目線さえ合わせない男性が居たりします。 ですから彼女の美しさが 人を惹きつけるのに常に役に立っているかというと、必ずしも常にそうではないのが実情です。

またアメリカ人男性を対象にした交際相手のルックス・レベルの調査結果によれば、男性は理想的なルックスの女性を100とした場合、 70ポイント以上であれば、妥協していると思わずに付き合うそうで、その70ポイントというのは、個人差はあるものの、 男性が平均と見なすレベルより少し上程度であるとのこと。 すなわち、よほどのルックスコンシャスの男性を除けば、平均値ビューティーでも 100点満点の美女に対して 勝算があるという事ですが、実際に 美女が常に男性にモテるかと言えば、決してそんな事はありません。
男性のアトラクションというのは外観からスタートするのは紛れも無い事実ですが、 アトラクションというのはウィンドウ・ディスプレーのようなもので、人をお店の中に呼び寄せる効果はあっても、 そこでお財布を開いて ショッピングをするか否かは、中にある商品の魅力で決まります。 ウィンドウに飾られた商品に引かれて店内に入って、違う商品を買って帰った経験は誰にでもあるものですが、 それは男女間のアトラクションにも言えることなのです。

ですからキレイなお友達と一緒に居ると損をするというのは、表面的なことしか理解していない人の戯言でしかないというのが 私の意見です。私は 自分の興味や向上心を掻き立ててくれる人、お手本にすることが沢山ある人、魅力的な人と一緒に居るのが好きで、 私が友達と呼ぶ人は、それぞれに個性や魅力に溢れる人達ですし、何よりも一緒に居て楽しい人たちです。 ですから、Eさんにはルックスだけを比較してとやかく言うようなネガティブな人達よりも、Eさんが人間的に好感が持てるキレイなお友達と一緒に時間を過ごして、 そんな彼女の美しさに負けない ご自分だけの魅力を磨いて頂きたいというのが私の考えです。
周囲に「どうしてあんなキレイな人と一緒に居られるの?」と言われたら、「私の友達だから」と答えれば良いだけだと思いますし、 「男の人とか取られちゃうでしょ」と言われたら、「世の中にはキレイな人が沢山居るから、取って行くのは彼女だけじゃないわよ」と、 その人の世界と視野の狭さを遠まわしに指摘するだけで十分です。

美人のお友達目当てで寄って来た男性については、一番やってはいけないのは「どうせ私のことなんて 興味が無いんでしょ」というな態度を 身体から発することです。会話に割って入る必要などありませんので、男性が彼女にアプローチする会話を、興味を持って眺めているだけで十分です。 もし話題を振られて、自分が話したいことだったら それに答えても良いですが、それよりも「彼女がキレイだから、一緒に居るといろんな男性が 寄って来るんですけれど、男性のアプローチって いろんなパターンがあって面白いですね」 などと言ってみると、男性は自分以外の男性が彼女にどんなアプローチをしているのかを絶対と言えるほどに知りたがるので、 お友達の美貌に注がれていた関心が、Eさんとの会話への知的興味に移行します。こうしたことは 皮肉めいた口調で言ったら 相手は敬遠しますので、 あくまでポジティブなエンターテイメント性を打ち出すことが大切です。

私が以前フランス語を一緒に習っていたアメリカ人の女友達は、「美人で退屈な友達と一緒に居ると、彼女がルックスで惹き付けた男性を 自分のユーモアのセンスで獲得できる」と自信を持って語っていましたが、 私はそれは事実だと思います。
この事に限らず、同じ状況でも 考え方や取り組み方を変えるだけで、周囲がマイナスだと思うことが、逆に自分の大きなプラスになることは沢山あります。 ですから、あまり周囲の言うことをシリアスに捕らえずに、Eさんにとって本当に良いと思われることや、楽しいこと、Eさんが好きな人や 好きなことに フォーカスして過ごすことをお薦めします。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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