Oct. Week 1, 2013
★ How To Deal With "Flake"


こんにちは、
このコーナーに相談を寄せる方々同様、私も 「Catch of the Week」を長年愛読している 秋山曜子さんのファンです。 毎週、質の高いコラムをありがとうございます。そしてこのコーナーや、フェイバリットも 必ずチェックしてビー・ヴェノム・マスクなど、お薦めのプロダクトを購入させていただいて居ます。

私も是非 秋山さんにご相談したいことがあります。
2年くらい前に知り合ったお友達のことなのですが、とにかくドタキャンが多いのです。
一緒にコンサートに行こうとか、レストランに行こうという予定を立てていて、こちらがその気になっていると、 前日やその日になってドタキャンをしてくることが多いのです。 私だけに対してではなく、共通のお友達に対しても同じことをします。
お友達数人でお食事に行く時も、皆が都合が良い日ということで前もって予定を合わせて、 全員参加を示し合わせても、その日になって 「仕事が入った」とか、「クライアントに会わなければならない」などと言って、 ドタキャンします。 本当に仕事なのであれば、理解出来るのですが 実は後から家でテレビを見ていたことが発覚したり、 ジョギングしている姿を友達が目撃したこともあれば、出張に行っているはずの日にスーパーで夕食を買っている姿を別の友達が見たこともあります。 要するに、約束しておいて、別に用がある訳でもないのに ドタキャンするのです。

ドタキャンされている側の 私とお友達は、最初は仕事で忙しいのだと思って彼女のドタキャンに理解を示してきたのですが、 だんだんと 仕事だと言っていたアリバイ(?)が崩れてきてからは、彼女がドタキャンをする度に 不愉快な思いをするようになってきました。 ドタキャンされると、皆でお食事する時は 1人メンバーが減って、楽しさを殺がれたような感じになりますが、 2人で出かけようとしている時に、ドタキャンされると、特にその日の朝とか昼間に夜の予定のドタキャンの場合などは、 その行事に合わせた格好をして出てきている場合も多いので、予定がつぶれてガッカリというより、 本当に腹が立ってきます。
それだけでなく、ある時 コンサートをドタキャンされた時に、私がチケット代を立て替えていたので、「キャンセルは困る!」と言ったところ、 「誰でも私の友達を誘って、コンサートに行ってもらって構わない」と言ったので、てっきりチケット代は払ってくれるのだと思い込んでいました。 そこで、チケットがタダだからということで、友達を誘って 承諾してもらったのですが、後日、チケットはコンサートに行った私の友達が支払うべきで、 彼女は行ってもいないコンサートのチケットを払う気など無いこと、そして私の友達を誘うようにとは言ったけれど、チケット代を自分が払うとは言っていないと 言い出しました。

私の友達も、週末の小旅行を彼女を含む3人で計画していたのに突然ドタキャンされて、それが予約キャンセルのお金が掛るホテルなのに、彼女はお構いなしだったと 言っていました。友達の場合は、彼女を除く2人は予定通り旅行に行ったので、ホテルからはキャンセル代は請求されずに済んだと言っていましたが、 こんなようなドタキャンが多くて、その割りにはいろんなところに顔を出したがるのです。
このドタキャン魔の友達は、見た目はきれいで 周囲からチヤホヤとまではいかなくても、何となくもてはやされるタイプではあるので、 彼女が一緒にどこかに行きたいと言うと、何となく 皆、彼女のことを数に入れてしまうのですが、 ドタキャンには皆、嫌気が差しています。 でもいつも仕事が理由のドタキャンなので、こちらはどうすることも出来ません。
こういう友達に対して、どんな態度を取るべきなのでしょうか。 是非、秋山さんの経験豊富なアドバイスがいただけたらと思っています。 よろしくお願いします。

−A−






Aさんのお友達のようなタイプは、英語では「Flake / フレーク」と言います。
約束をしておきながら、間際になってフレーク(破片)のようにボロボロ砕け落ちて、当てに出来ない人を指す言葉です。
私の観察するところ、フレークには4種類があります。

1種類目は、ソーシャル・バタフライ系、すなわち社交で忙しいフレークです。 このタイプは 1日に複数の予定を入れては、自分が行く価値があるイベントを選んで、他をすっぽかす人。 もしくは 複数のイベントを欲張ってこなそうとするものの、タイム・マネージメントが出来ず、 予定以上に先のイベントに長居をしてしまい、後の約束をすっぽかしてしまうケースもあります。

2種類目は、健康的理由、もしくは体力面からフレークになる例。
約束があっても、前日の夜更かしで疲れて果ててしまったので 出掛けたくないと考えたり、直ぐに体調を崩しがちで 約束や予定をキャンセルしてしまうのが この類です。体調が優れない場合、予定をキャンセルしたとしても 理解を示すべきか?と言えば、決してそうではないのが社交の世界。
精力的に社交に勤しむあまり、予定をすっぽかすソーシャル・バタフライ系のフレークが 何度も予定をすっぽかしても お誘いの声が掛るのに対して、健康的理由、体力の乏しさからフレークになる人は、 約束のキャンセルを続けるにしたがって、だんだんとお声が掛らなくなるのが通常です。

3種類目は、経済状態からフレークになるケース。
給料日前になると、お金が足りなくなってディナーをキャンセルするのがこのタイプ。 夏のバケーションを前もって一緒に計画していても、「やっぱりそんな旅行に行っているほどお金が無い」と考えて キャンセルするケースなどもありますが、このタイプが 正直にお金が苦しいことを明らかにしてキャンセルしている場合は、フレークとは見なされるよりは 金欠状態と 周囲から判断されるもの。特にアメリカでは リセッションの後は、「お金が無い」という理由で、リゾート地で行なわれるウェディングの出席を断るような ケースが非常に多いのが実情ですが、こうした例はフレークとは呼びません。
でもプライドが邪魔するなどして 「仕事で忙しい」、「突然予定が入った」というような理由をつけて、一度受けた招待や約束を断っている場合、たとえ周囲が 金欠状態を察知していても、フレークと見なされることになります。

4種類目はフリップフロップ・タイプ。フリップフロップとは、くるくる考えを変える人のことで、 一度は行くと約束しておきながら、理由も無く気が変わって行きたくなくなるのがこのタイプ。
デートの約束はしたものの 一晩眠ったら気が変わって デートをキャンセルするというのは、このタイプの典型ですが、 中には相手に連絡もせずに そのまますっぽかす という例も少なくないようです。

どんなタイプであれ、”フレーク” とカテゴライズされる人々は、 ”バック・スタッバー(Backstabber / 直訳すれば後ろからナイフで刺す人という意味ですが、陰で裏切り行為をする人、 不意打ち的に裏切ったり、攻撃してくる人)” や ”コンプレイナー” 等と並んで、アメリカでは 友達になるべきではない人間に挙げられているキャラクターです。
私は、今までに ”フレーク” は1人しか出会ったことがありませんが、 やはり約束というものを重視しない人でしたので、 信頼出来るタイプではありませんでした。 私の意見では、友情というのは信頼感や敬意を抱ける間柄でなければ育たないものなので、 フレークと仲良くやっていこうとするのは、時間と労力を無駄にする結果になるかと思います。

フレークは、改善が望めるキャラクターではないので 害が及ばないようにお付き合いするしかありません。
すなわち、ドタキャンされても大丈夫なイベントや集まりにしか声を掛けないことです。 たとえカジュアルなディナーでも、4人以下の集まりのメンバーにはフレークを含めない方が賢明です。
フレークによるドタキャンによって 6人が5人になっても、5人が4人になっても 大勢には影響がありませんが、 4人集まるはずが3人に減ってしまうというのは、集まりのダイナミックスが変わってしまいます。

フレークは、基本的には身勝手な人が多いので 振り回されないようにすること、 ドタキャンされても影響しないセッティングでしか付き合わないようにすることが大切ですが、 そんな ”数に含めない” 付き合いさえしていれば、たとえ相手がドタキャンをしようと、時間通りに現れようと、 Aさんは一喜一憂することもなく、平常心を保つことが出来ると思います。


Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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