Nov. Week 2, 2014
★ Friend Or Not Friend?
友達のはずが、いつも・・・


初めまして。秋山様のウェブサイト、毎週楽しみに見させていただいています。
Q&Aのコーナーでは自分ではどう答えたものか…と頭を抱えてしまうような状況でも、秋山様は的確に客観的に答えられていて、いつも勉強させていただいています。
私は海外在住なのですが、急激に仲良くなったものの、こちら側では何故か分からないまま 数ヶ月後には 相手に離れられてしまうという 友達関係が2度続き、秋山様のご意見をお伺いしたくメールさせていただきました。

1人目は2年前、2人目は去年共通の友人を通して出会い、どちらも私より2,3歳年下で、海外に移住したばかりでこちらの状況を少しずつ開拓していっているところでした。そこで外出が大好きな私が、色々な場所に誘ったり、カフェで長話をするなどしているうちに仲良くなり、月に2、3回は出かけ、 会う予定の合間にはメールでもやりとりをする、という楽しい関係を続けていました。私の他の友人も交えて大勢で会うことも多々ありました。 しかし半年ほどすると、2人とも良い方なので、より親しい友達ができ、私を入れて会うより、彼女たちだけで会うことが多くなり、私の方には声が掛からなくなり、その後あまり会わなくなる、というパターンになっていました。 こういう「急激に仲良くなる関係」というのが「急激に冷めることになる」という側面もあるということ、「最初はお互いを良く知らないまま、 ただ会って話すことが楽しかった」が、「よく知ってみると別に気が合う訳でもないと判断され、次の友達に乗り換えされることもある」ことを、 今回2度も同じような状況が続けてあったことで学んでいるところですが、 2度目の方は特に仲良くしていたところ、彼女の態度が急に変化したこともあり、また、 いつも私は 「え?どうして冷たくなっちゃうの?」と思う側なので、「私にきっと非があるのだろう、だとしたら 今後のためにも改善したい」と思っているところです。

私が思うに、自分では年下の方の方が気楽に話せるし、フットワークも軽いので誘いやすく、いつも声をかけてしまうのですが、私が気づかずに気に障ることや、共通の友人についてのネガティブな話(陰口ではなく、こういう面もあるね、と客観的に話しているつもりなのですが)など、オープンにしすぎて話しているのかも、また自分が年上なのだから会話をリードしなくては、と頑張りすぎているのかも…とも考えています。

2度目の方は、彼女のブログに「今までならやらなかったようなことも、海外に来てからは自分をプッシュしてやろうとし、無理をしていた気がする。これからは自分に正直に生きる」ようなことを最近書いていて、私が知らないうちに彼女を悩ませていたのかな…と感じました。1度目の方はすでに帰国していて、2度目の方は1年後に帰国します。それもあって、2度目の方からは特にお誘いがない限り、離れていようと思っています。

最近別に仲良くなった年上の方で、スピリチュアルな方面に知識がある方に相談したところ、「離れる友達はそれまでの関係だったのだし、縁があれば戻ってくる。40歳過ぎてからの時間は瞬く間に過ぎるから、自分のことを大事にしてくれる人に力を注いだ方がいいよ。」と言われて納得はしているのですが、このまま自分が変わらずにいると、また同じことを繰り返すのかも、と不安に思います。

長文になってしまって申し訳ありません。もしお時間があったら、私の今後の取るべき行動についてお知恵を拝借させていただければ幸いです。

−A−





Aさんのメールを読ませていただいた私の正直な感想を申し上げると、お友達だと思っていた2人の女性が いつのまにかAさんとのお付き合いを止めてしまうのは、Aさんがお2人をお友達として扱っていらっしゃらなかったためだと思います。

年下であっても、友達と呼ぶからにはその関係は対等です。 ましてやその年齢差が2〜3歳程度であれば、年上だという意識を持つ必要は無いように思います。
中学生程度の年齢であれば、2〜3歳の違いは大きいですが、大人になっての2〜3歳の違いで、 年下扱いをするのはどうかと思いますし、友達と呼ぶ関係では会話をリードする必要もなければ、 その付き合いにおいて頑張る必要も無いのです。

私がメールから受けた印象では、Aさんは新たに海外にいらした2人の女性の世話役を買って出たような存在で、 決してお友達としての付き合いをしていなかったように思います。 言ってみれば、新入スタッフが職場に慣れるまでの間、仕事からランチまで、一緒に行動している先輩社員のような存在です。
なので そうした新入スタッフが 職場に慣れてきたら、気の合う別のスタッフとランチに出かけたり、1人で仕事をこなすようになるのと同様、 Aさんから離れていっても不思議ではないように思います。恐らく お2人にしても「もう海外生活に慣れて来たので、 これ以上Aさんのお世話にならなくても…」と思って、先輩のようなAさんではなく、 もっと気楽に、同等に付き合えるお友達関係を求めて、離れていったのだと思います。

またAさん側にしても、「年下の方の方が気楽に話せるし、フットワークも軽いので誘いやすく、いつも声をかけてしまう」とメールに書いていらしたように、 海外にいらしたばかりのお2人に交友関係が少ないのを見越して、ご自分が出掛ける際のお供に便利な存在として お2人を活用されていた部分もあるのではないかと思います。
それは「友達として 一緒に楽しい時間を過ごしたいからお誘いしている」というよりも、 外出が大好きとおっしゃるAさんにとって「誘えば来てくれる、都合の良い相手」という感じです。 もちろん2人の女性にしても、海外に来たばかりの知り合いが少ない段階でのそうしたお誘いは 有り難いものだったことと思いますが、 そんな「お互いの余暇を一緒に過ごす関係=友達」というセオリーは成り立ちません。

またAさんのメールに、2人目の女性が「あと1年で日本に帰国してしまうから、特にお誘いがない限り、離れていようと思っています」とありましたが、 友達というのは一緒に過せる時間の長さで決まるものはありませんし、物理的な距離で決まるものでもありません。
友達関係とは心の繋がりで決まるものであって、お互いを尊敬し、思い合って、その関係を大切にしていく姿勢が友情です。 したがって 心さえ通っていたら、お互いが何処に暮らしていようと、どんなに会える時間が短くても 永遠に友情は続きます。

私はニューヨークに20年以上暮らしていますが、親友と呼んで大切にする長年の友達が日本に何人も居ます。
私のアメリカでの一番の親友は マイアミに暮らしていますが、彼女が育児で、私が仕事で忙しく、 お互いを訪ねることが出来ない状態が10年続きました。 でも会えない間も お互いの友情が変わらないと信じて、疑ったことはありませんでした。 その彼女とやっと再会を果たしたのが昨年のことでしたが、全く時間のギャップが無く、 親友同士で居られることを お互いに本当にラッキーだと語り合っていました。

Aさんのメールを読ませていただいた限りでは、Aさんが必要としていらっしゃるのは コンパニオン、すなわち お出かけのお供や、社交相手だと思います。 だからこそ、誘い易い方をお誘いして、もう直ぐ居なくなってしまうような方とは、 あまり仲良くしても仕方がないとお考えになるのだと思います。 それはそれで悪いことではありませんが、 そこにお友達としての関係を求めようとするところに 行き違いが生じているのかと思います。
”友達”呼ぶ関係であれば、あと1年しか相手がこちらに居られない場合、その1年間のうちの 一緒に過ごせる時間を 出来るだけ有意義で、思い出深いものにしようとするはずです。 そして 相手の方が帰国してしまってからも、何かの折に連絡を取り合って、ずっと友情を続けていこうとするものです。

Aさんにとって、本当のお友達と呼べる方はどなたでしょう?
そしてその方とは、どんな風にお付き合いをしているでしょうか?
その方とは、心を開いて悩み事を相談したり、幸せな出来事やその幸福感を分かち合っていらっしゃるでしょうか?
その方と、心から笑い合ったり、嫌なことを全て忘れて 楽しい時間を過ごしていらっしゃるでしょうか?

これらを自問自答して、Aさんにとっての ”お友達”とはどんな存在なのかを今一度考えていただきたいと思います。
年上のお友達に「自分のことを大事にしてくれる人に力を注いだ方がいいよ。」とアドバイスされたとありましたが、 自分を大切にしてくれても、自分が好きになれない人とはお友達関係を続けることは出来ません。 友達という関係は、一方通行ではなく、お互いの気持ちが同じであるからこそ成り立つものです。
そのことも良くお気持ちに留めて、交友関係を見直して頂きたいと思います。

良い友達は 人生の財産ですので、それに恵まれることは人生を豊かにしてくれるだけでなく、 心に強さや安定を与えてくれます。
Aさんが、今後良いお友達関係に恵まれることをお祈りしています。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。




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