Nov. Week 2 2017
★ "50 Years Young..."
"50歳、年寄り扱いされずに仕事や恋愛をするには?"



秋山 曜子さま、
キューブ・ニューヨークのウェブサイトを毎日チェックしているファンです。
48歳の時に、このまま人生が終わるのも…と思って奮起して起業をして、その1年後に夫と離婚しました。 そうなるまでには本当にいろいろあったので、どちらも後悔していません。
毎日忙しくしている間に、私もついに50歳を迎えました。 自分では誕生日が来て、年齢が1歳増えただけと思っているのですが、 周囲からは これからビジネスを盛り立てて、恋愛だってしてみたいと考える私がとても楽観的に見えるらしく、 いろいろなことを言われるので、私は 「今時の50歳なんて、そんな年寄りじゃない!」と事あるごとに主張しています。 ですが50歳になった途端に、何となく年寄り扱いされるようになった気がして、周囲によって歳を取らされたような気分を味わっています。
アメリカや、秋山さんがお住まいのニューヨークではどんな感じなのでしょうか? 周りから年相応の行動を押し付けられる状況にはどうやって対処したら良いでしょうか。 何かお知恵を授けて下さい。
いつも素晴らしいアドバイスをしている秋山さんを心から尊敬しています。これからも頑張って下さい。

- K -





世界的に年齢の概念がどんどん変わってきているので、自分の親の世代の50歳、60歳と現在の50歳、60歳が違ってきているのは言うまでもないことです。
アメリカでは「50代はかつての30代」と言われるようになって久しいので、50代だからと言って あと10〜15年でリタイアする人生を送る必要など ありませんし、アメリカのスモール・ビジネスで3年以上生き残っているのは、 若い世代がスタートしたビジネスよりも、50代、60代で起業したオーナーのビジネスの方が多いので、 経験や忍耐、計画性など、歳を重ねてからの方がビジネスをする際に有利に働く要素が多いのは紛れもない事実です。

恋愛に関しても、オンラインの出会いが結婚に結び付くケースは若い世代よりも 40代後半以降が多いようで、それは若い世代が晩婚になって、 セックスの相手を探しているのに対して、 40代後半以降は 一緒に過ごすパートナーを探す傾向が顕著なためです。 いずれにしても、アメリカ社会では50歳というのはそんなに年寄り扱いされる年齢ではないのは確かです。

もちろん恋愛となれば、男性の方が 裕福であればあるほど、若い女性とのロマンスを楽しんだり、再婚をする傾向にあるのは周知の事実です。 ミック・ジャガー(74歳)の最新のガールフレンドは22歳だそうですが、それは彼の長女の半分以下の年齢です。 もちろんミック・ジャガーは極端なケースですが、年齢を重ねた男性が若い女性を惹きつけることが出来ても、 その逆がそうそう起こらないことは、この先どんなに年齢の概念が変わっても同様だと思います。 それはやはり女性と男性が本能的に異性に求めるものが異なるからとも言えます。

さて、「周りから年相応の行動を押し付けられたくない」とおっしゃるKさんにアドバイスを差し上げるとすれば、 まず自分から年齢の話をしたり、「今時の50歳なんて、そんな年寄りじゃない!」などとあえて年齢を主張をしないことです。 KさんのEメールの文面からは、Kさんが50歳という年齢を自分では気にしていないように振る舞いながらも、どこか負い目に感じていらっしゃる様子が窺えましたが、 自分の年齢を頻繁に自覚したり、人と話題にしているということは、Kさん自身が年齢に捉われているということなのです。

ヒンズー教の教えでは、「長生きのためには、年齢を言うべきではない」とされているそうですが、 それは年齢という概念から自分を切り離して生きるべきという事だと思います。
そもそも年齢という数字は 体力や能力、感覚などにおいて、周囲から偏見を持たれる要因となる訳ですから、 ある一定の年齢を超えてから 自分の実力や資質で勝負したい場合には 公表しない方が有利な情報です。 その点 アメリカは、履歴書に年齢を書く必要さえありませんが、それは年齢差別を防ぐためで、履歴書に写真を添付する必要が無いのもルックス差別を防ぐためです。 見方を変えれば、それほど年齢とルックスは差別の対象になり易いということなのだと思います。

そのルックスについては、私は服装、髪型、メークなどにおいて年齢相応というコンセプトを非常に嫌っていますが、 だからといって無理に若作りするのにも反対の立場です。 ある一定の年齢に達して、年齢の概念に捉われずに生きたいと思うのであれば、若く見せるよりも年齢不詳になるべきというのが私の考えです。
そもそも何歳だから こんな服を着て、こんな髪型とメークをするべきというのは 全く馬鹿げたコンセプトです。 それより 常に自分がベストに見える服、髪型、メークをするべきで、 それと同時に考慮するべきは 機能と着心地であって、決して年齢ではありません。 常に自分をベストに見せるということは、ある程度の経験が備わっているからこそ出来ることであり、自分の魅力や見せ方を心得ていなけれはできないことです。 そして それを常にやってのけるところに、年齢という判断基準が割り込めないスマートさがある訳で、 若作りをして周囲に「年齢不相応」と見下し目線で見られたり、 「年相応」の服装で必要以上に年寄り扱いされるよりも、年齢などではジャッジできない 年齢不詳の自己ベストを心掛けるべきなのです。

その一方で、年齢という概念から自分を切り離すためには、周囲が「歳の割には…」という目で判断するような事を避ける必要があります。 例えば、今の世の中には50歳でも60歳でもスリムで若々しいボディ・ラインの女性は沢山居ますが、それでも20代の若いボディとは同じではありませんし、 ましてやそれに勝てる訳ではありません。ですので50歳、60歳になって過度に肌を露出すれば、「歳の割にはキレイ」、「50歳とは思えない」とは言ってもらえますが、 それは年齢という概念が介入した賛辞でしかない訳です。 ですから「歳の割には…」という年齢が判断基準として介入してくる行動や行為をすることは、 本人は若さをアピールしているつもりでも、実際には自分を年齢でジャッジする機会を周囲に与えているに過ぎないのです。

また年齢を意識しないということは、自分より若い層と同じ振る舞いをするということではありません。 若い世代とは、経験や人生観、体力、リスクなど全てが異なる訳ですから、年齢という枠を取り除いたところで違いは山ほどあるのです。 アメリカには娘と同じような服装でクラブに出かける母親が居たかと思えば、 若い女性に囲まれてパーティーを楽しむうちに 若返ったような錯覚を覚える男性も居ますが、 本人達がどう考えようと、その世代の一員になったり、同様に見なされることはありません。そんな見栄や勘違いがあるうちは、 年齢というしがらみから解き放たれることはありません。

年齢の概念に捉われず、周囲にもそれを押し付けられない生き方というのは、”マイペースで生きる=自分のペースでエイジングをする” という事なのです。 食生活に気を付けて、エクササイズをすれば、身体のエイジングのペースがどんどんスローになりますし、 様々なものに興味を持って、目標を掲げて努力や勉強をしたり、様々な人と出会って刺激を受ければ精神のエイジングがスローになります。 加えて休息をしっかり取って、ストレスを軽減すれば時計の針を戻すことさえできます。 ですが 努力もせずに、自分を若いと思い込んで、そう振る舞うだけであれば、 周囲の目からは単なる独りよがりな年寄りにしか見えないのです。

要するに年齢に捉われずに生きるというのは、いつも同じペースで自分に厳しく、目標を持って、常に貪欲に、前向きに、楽しみながら人生を過ごすということで、 自分の弱さや至らなさ、消極性や諦めの言い訳として年齢やエイジングを持ち出さないということなのです。 自分を甘やかさず、前向きで、積極的に何かに取り組んでいる人ほど、常に若々しく、シャープで、興味深いだけでなく、 幅広い年齢層の交友関係に恵まれているものです。 年齢に捉われない生き方というのはそういうものだと思いますし、そういう人は年齢層に関わらずアピールする魅力や社交術も身に着けているものなのです。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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