Dec. Week 1 2017
★ "Imapropriately Touched by..."
"義父の痴漢行為に悩まされています"



秋山曜子様、
初めてお便りしますが、ウェブサイトには毎日お邪魔して、化粧品などを購入させていただいたこともあります。 その節は、スタッフの方に丁寧に対応して頂いてとても嬉しく思いました。
私も秋山様にご相談したいことがあります。

結婚して1年数か月が経過しますが、夫の親族の集まりなどで、義父に会う度に何らかの痴漢行為をされます。
婚約時代にも「ひょっとして今、お尻を触られた?」と思うことなどはありましたが、 気に留めず勘違いだと思ってきました。 ですが、もう偶然や私の勘違いとは思えないほど前例が積み重なってきて、そのうちの1度はスカートの中に手を入れられました。 その時ばかりはショックで、電車の痴漢などとは比べ物にならないほど嫌な思いをしました。 また昨年のお正月の時には酔っ払って、バランスを崩したふりをしながら私の胸を鷲掴みにして、その時の手の生暖かい感触や 胸を握られた感触はトラウマになっています。
わざとやっているのが分かるのは 人前ではそういう行為を控えているからで、親族揃って外食をした時などは、私が化粧室に出掛けて、 戻ってくるのを待ち伏せていて、身体を触ってきました。 スカートの中に手を入れられたのは、私が義理の両親宅で独りで片づけをしていた時で、 それを助ける振りをして触ってきました。 偶然触れたのではなくて、意図的に触っているのは明らかです。 本人は私が怒ったりしないので、私が 単に偶然祖父の手が触れただけと思いこんでいるかもしれないのですが、 思い出すだけでイライラしたり、悲しくなります。 お正月に義理の両親宅に親族が集まる時のことを考えると 今からゾッとする思いです。

一度、さりげなく夫にこのことを話しましたが、その時は「まったく しょうがないな、親父も」と言った程度で、 家族だから そんなことで波風を立てられないと言って、それについては何もしてくれることはありませんでした。 私も家族内で波風など立てたくはありませんが、アメリカでセクハラの被害を受けた女性達が我慢せずに勇気を持って被害を訴えている様子を知って、 私もきちんと義父に対して抗議をしたほうが、気持ちが救われるように思い始めました。
ですが義母は良い人ですし、罪もないので、義母を傷つけるようなことはしたくないので、どうやって抗議をするべきかで迷っています。
それとは別に、夫に最初に話した時の様子を考えると、「会社でセクハラの対処とかは出来るのかしら?」という気持ちで心配になっています。

そこで、秋山さんにアドバイスをお願いしたいのが、どうやって義父に痴漢行為を止めさせることが出来るかということと、 夫にどうやってこうした痴漢行為についてもっとちゃんと対処してもらえるかという事です。 父親にそんな事を言いたくない気持ちも分かりますが、夫が何もしてくれないと、やはり妻としては無力感を感じてしまいますし、 義父だけでなく、夫に対しても頭に来る気持ちが沸いてきてしまいます。
何かお知恵を授けて頂けたら嬉しいです。 よろしくお願いします。
これからもこのコーナーやキューブさんのウェブサイトの情報を楽しみにしています。

- E -





アメリカでは今日11月29日に 長年視聴率No.1を獲得してきたNBCのモーニング・ショーのアンカーが セクシャル・ハラスメントとセクシャル・ミスコンダクト(性的不適切行為)で突如解雇されたことが、 全米にショックを与える大ニュースになっていました。 でもTV業界では彼の不適切な振る舞いやセクハラについては、かなり以前から噂が飛び交っていたようでした。

アメリカでは先週にも同様に3大ネットワークの1つ、CBSのモーニング・ショーのアンカーがセクシャル・ハラスメントとセクシャル・ミスコンダクトで 解雇されていますが、ハーヴィー・ワインスティンのスキャンダル以降、セクハラの告発を受けて職を追われた男性達に対しては、 必ず複数の女性がその被害を告発しています。 そうしたセクハラ行為や、性的不適切行為を行う男性というのは、それらをオープンにはやらなかったとしても 特に悪い事とは思っていない場合が殆どで、 被害者女性の心情など省みずに、「誰にも迷惑など掛けていない」と考えているケースさえあります。 また少なくともこれまでであれば、女性が被害を告発したところで、「女性がウソをついているだけ」、「女性が以前自分が冷たくしたので、復讐しようとしている」などと 適当な言い訳やデマをでっちあげれば、世の中がシステム的に男性側を擁護してくれていたので、セクハラや性的虐待行為で罰せられることなどなく、問題無く続けて来られる状況でした。

もちろんアメリカと日本では 社会の仕組みやシステムには若干の違いがありますが、セクシャル・ハラスメントや 痴漢行為を含むセクシャル・ミスコンダクトを行う男性というのは、どの国においても1人の女性に限ってそれを行う訳ではありません。 Eさんの義父のように、化粧室に出かけて戻ってくるEさんを待ち伏せて、家族や親族が見ていない場所で痴漢行為に及ぶというようなことは、 ファーストタイマーにはあり得ない機転の利き方です。
また普通に常識やマナーを心得た男性であれば、女性の身体、特に痴漢行為として疑われるようなボディ・パーツに触れるというのはそんなに簡単なことではありません。 触ろうと思ってチャンスを窺っているからこそ出来ることですので、Eさんの義父は Eさんだけでなく、他の女性に対しても同様の行為をしていると思います。 したがって親族の集まりまで手ぐすねを引いて待っていて、ここぞとばかりにEさんだけをターゲットにしている訳ではなく、繰り返し痴漢行為を行った相手もEさんが初めてではないと思います。

Eさんの義父がどの程度の年齢でいらっしゃるかは存じませんが、セックスなどには全く興味がないだろうと周囲が油断しているような高齢者が ボケを装ったり、Eさんが受けた被害のようにバランスを崩したように装って女性の身体に触れたり、抱きついたり ということは 決して珍しいことではありません。またそれらの行為は本人が思っているほどは巧妙な演技でもありません。
そもそも、触られた側の女性は 僅か0.1秒ほどの手の感触からでも それが単なる偶然で手が触れただけなのか、それとも意図して触られたかの違いを察知します。 それほど偶然と意図的では、触られた側は大きな違いを感じる訳で だからこそ意図的な痴漢行為に怒りや動揺といった強い感情を覚えるのです。 もし男性が「瞬間的に触るくらいならバレないだろう」と思っているのであれば、それは大きな間違いです。

Eさんと義父のケースは、これまでの経緯から 義父が意図的にEさんに痴漢行為を働いているのは、お互いに織り込み済みの事実と見なしているように受け取れる状況です。 すなわち、義父側は自分がEさんの身体に触れるのが偶然やアクシデントではなく、意図的な行為であることを Eさんも認識していることは理解しています。
Eさんを手伝う振りをしたり、バランスを崩したように装ってからEさんの身体に触れるのは、その行為に及ぶきっかけを求めているだけで、 上手く バレずに偶然を装って痴漢行為をやってのけているとは本人も思っていないはずです。
その上で、Eさんに対して痴漢行為を続けているのは、Eさんが新しく親族に加わったばかりの義理の娘という立場で、義理の父親を痴漢扱いは出来ないだろうと思っているのかもしれませんし、 今まで触られても我慢してきたEさんの様子から、騒ぎ立てないだろうと勝手に解釈しているのかもしれません。 そうでなければ、たとえEさんが痴漢行為に抗議を申し立てたとしても、自分の家族がそれを信じないように言い逃れが出来ると思い込んでいるのかもしれません。
いずれにしても、痴漢行為を定期的、継続的に行う男性というのは、過去にも何度となく同様の行為をしているはずですので、 文句を言ったり、騒ぎ立てない相手に対しては、それを続けても大丈夫だと高を括っている可能性は非常に大きいと思います。

そんなEさんの義父に、全ての女性に対する痴漢行為を止めさせるためには、実際に逮捕されるなど刑事的、もしくは社会的に厳しい処罰を受ける必要があるかと思いますが、 Eさん個人に対する痴漢行為を止めさせるのはさほど難しいことではありません。 次に義父がEさんの身体に触ってきた時に 「貴方みたいな人に触られて、私がどんなに不愉快な思いをしてきたか考えたことがあります?」というようワンセンテンスを、 怒りを露わにするのではなく、ごく冷静に、しっかりと相手の目を見据えながら言うだけで十分であったりします。この場合、ワンセンテンスの方が 相手の脳裏にしっかり焼き付くので、余計なセンテンスを加えるのは逆効果です。 Eさんが堂々とした冷静な態度で その目線が冷たく見下すようなものであればあるほど、義父はEさんに対する性欲、もしくは身体に触れたいという欲望を失うはずです。 それほど男性の性欲というのは、強さを感じさせる冷静な見下し目線であっさり萎えるものなのです。

Eさんは、これまで義父の痴漢行為を容認せざるを得なかった自分にそんな態度と言動が出来るか?と不安に思うかもしれませんが、 今までのEさんは 義父の痴漢行為が起こることを危惧しているだけで、それが起こった場合の手段や対策を持たない無防備な状況であったので、 凍り付いたように何も言えない、何も出来ない、もしくは触られた手を振りほどいて無言で逃げる程度のことしかできなかったものと思います。 そして義父の痴漢行為に対する怒りやフラストレーションだけを感じて、その対策としても 義父を避けるくらいの事しか してこなかったものとお察しします。 ですが人間というのは、「こうなった時にこうする」というシナリオをしっかり頭に入れておけば、いざその事態が起こった時には そのように振る舞える生き物なのです。 だからこそ非常訓練というものがあるのです。
ですからお正月に義理のご両親の家を訪れる前に、起こりうる痴漢行為に対する 最も有効なセンテンスを冷静に言えるようなトレーニングを今からしておくことをお薦めします。 これまで自分の思い通りに痴漢行為が出来ると思っていたEさんが突如強さを見せれば、 相手にとってのショックバリューが高まりますので、先方も自分にもたらされるリスクを考えるようになるはずです。


ご主人については、上司のセクハラについて訴えられた世の中の多くの男性同様に「面倒なことには関わりたくない」といった様子が見受けられましたが、 アメリカでは セクハラを訴えたのに揉み消した上司なども批判の対象になっていますので、 事なかれ主義の姿勢を見せることは 思わぬバックラッシュを招くことになると考るべきだと思います。 痴漢やセクハラなどの行為は、それを行う男性が罰せられるのは当然ですが、 それを知りつつ放置、容認することは、性的虐待者の側についてサポートすることと同じと見なされますし、 お茶を濁して時間稼ぎをするのも同様の行為と見なされます。

おそらくご主人の場合も、これまでは自分が擁護しなければならない女性から痴漢の訴えなど受けた事などなかったのだと思いますし、 そうした事にどう対処するかについても 深く考える機会が無かったのだとお察しします。 ですが、企業社会では たとえご主人がセクハラの扱いに慣れていなかったとしても、被害を訴えた女性が ご主人の対応で更なる仕打ちを受けたと解釈すれば、 それが ご主人にネガティブな形で跳ね返ってくることになります。ですから職場だけでなく、個人的な交友関係においても、 セクハラや性的不適切行為の被害を訴えられた場合、それにどう対処するかはケース・バイ・ケースであったとしても、 それを放置したり、無視することなく、きちんと取り合う姿勢を身につけるべきなのです。

その意味で、私はご主人が自分の父親の自分の妻に対する痴漢行為を知りながら放置する姿勢には 断固反対の立場です。ご主人と父親の親子関係がどうであれ、自分の妻に対する痴漢行為を容認する夫など私には信じられませんし、 Eさんがご主人に腹を立てるのも当然です。 ですので、前述の義父の痴漢行為に対する対抗手段を実践する以前に、まずご主人が自分の父親と話し合うべきだと思いますし、 それが出来ない、もしくはそれを厭うようであれば、EさんもEメールの中で指摘されていた通り、ご主人は企業社会においても同じ間違いを起こす可能性が大きいと思います。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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