Hair Extensions Beginner's Manual
長さ、ボリュームが自由自在!
今やセレブが誰でも愛用する
ヘア・エクステンション、ビギナーズ・マニュアル





ここ数年で急激に需要が伸びたヘア・エクステンション。 エクステンションが出始めた当初は決して安いものではなかったため、 セレブリティやソーシャライトの間でのみで流行していましたが、最近では安価なものも続々と登場し、 今では一般の女性にも広く浸透。 もともとは短い髪をロング・ヘアにするために装着するのが主流でしたが、最近では長さだけでなくボリュームを与えるために使用することも多く、 髪の毛が少ない欧米人の間では欠かせない存在となっています。

上はエクステンションを愛用するセレブ達。現在ハリウッドではエクステを着けていないセレブの方が少ないと言っても過言ではないほどで、 最近ではヘア・サロンでも一般的なサービスとなっています。

以下では、そのヘア・エクステンションの知っておきたい知識をマニュアル化してご紹介します。



マテリアル


ヘア・エクステンションは馬の毛等でできたものもありますが、一般的には人毛か人工ファイバーでできてるものが主流。
人工ファイバーはカネカロンやトヨカロン等、ブランドによって違った素材が使用されていますが、いずれにしても人毛よりはるかに安価である点が最大のメリット。 ですが、摩擦等の刺激によるダメージを受けやすく長持ちしない上に、 熱に弱いためドライヤーやヘア・アイロンを使用することができない等のデメリットがあるため、 長期使用のユーザーの間で需要が高いのはやはり人毛。 値段が高くてもダメージに強く長持ちし、さらにシャンプー、ドライヤー、ヘア・アイロン等、自分の頭髪のようにケアやスタイリングが可能であることから、 多くのエクステ利用者は人毛を好みます。
また、2011年に大ブームを巻き起こしたフェザー・エクステンション人気も未だ続行中。 多くのセレブがアクセサリーとして取り入れているフェザー・エクステンションは、人工のものもあれば本当の鳥の羽を使ったものも存在。 昨年の夏には、全米の釣具店の釣り用フェザーがヘア・サロンによって買い占められるという考えられない状況が続きました。
その他にもクリスタルをあしらったもの、トラ柄等の模様が入ったもの、ラメ入りの光るもの等、ファッション性の高いものも多く販売されています。


クオリティー


人毛にも様々なグレードや種類があります。一般層においてポピュラーなのは ”ノン・レミー” と呼ばれるもので、 これはキューティクルの向きが揃っておらず絡まりやすいため、あまり長持ちはしませんが、人毛なのにリーズナブルな価格であることが人気の理由。
一方、キューティクルの向きが全て揃っている ”レミー” は、もちろんノン・レミーより高額。 さらにその中で最もハイ・クオリティーとされているのが、細くて強いインド人の髪の毛でできたもの。 カラーリングやパーマ等を施していないバージン・ヘアはさらに高価で、インド人のバージン・ヘアを入手するために、 修行僧の髪の毛を販売しているインドの寺院と独占契約を交わしているエクステンション業者もあります。
インド人の髪よりも価格がリーズナブルで、質も良く、人気が高いのが、柔らかくてストレートなヨーロッパ人の髪。 ですが、こちらは紛い物が溢れているため、オンラインやショップで購入する際は充分な注意が必要です。


ウェフト vs ストランド


ヘア・エクステンションには、ウェフト (上写真左) とストランド (上写真右) という2種類があります。 ウェフトというのは毛が連なった幅の広いもの、そしてストランドは毛が小さい束になったもの。 人気が高いのは圧倒的にストランド・タイプ。ウェフトよりも自然な仕上がりで、さらにメンテナンスの頻度が低いことが人気の理由。 ウェフトよりもストランドの方が装着に時間がかかるためどこのサロンでも値段が高く設定されていますが、 長期に渡ってエクステンションを続ける場合、メンテナンス頻度を考慮するとストランドの方が経済的だと言えます。


クリップオン・タイプ


内側にネットが付いていてウィッグのように被るタイプや、コームが付いていて髪に差し込むだけのクリップ・オン・タイプ等は、 出かける時に装着して帰宅したら外すという、簡単な着脱が魅力。 必要な時だけに使う、最もシンプルかつ簡単なヘア・エクステンションです。

オケージョンによってショート・ヘアとロング・ヘアを使い分けるヘア・エクステンションの先駆者的セレブ、パリス・ヒルトンも、 こうしたクリップ・オン・タイプを愛用しており、その日の気分でエクステンションを使い分けて、ヘア・アレンジを楽しんでいるとのこと。 さらにパリスはクリップ・オン・タイプを揃えた独自ブランドもプロデュースしていますが、 彼女だけに止まらず、ジェシカ・シンプソンも独自ブランドを手掛けており、人気を集めています。

クリップ・オン・タイプはマテリアルの種類やそのクオリティー、そして長さや量によって価格は異なりますが、 安いものだとウェフト1本で7ドル、高いものだとストランド1本で70ドルと幅広い価格帯となっています。


パーマネント・タイプ


ウィッグやクリップ・オン・タイプは非常にリーズナブルな価格のものが多く販売されていますが、 それでもやはり一般的に人気が高いのは数週間付けたままに出来るパーマネント・タイプ。 パーマネント・タイプのものは 地毛に編み込むトラッキング、そして専用接着剤で付けるボンディングの2種類が主流になっています。


まずトラッキングは、地毛を細かく編み込み、糸と針を使ってそこにエクステンションを縫いこむというもの。 サロンでの価格は長さ、量、毛の種類やクオリティーによって異なりますが、長時間を費やすフルヘッド・エクステンションの場合、一般的には平均1000〜1500ドル。

そしてボンディングは、専用接着剤でエクステンションを地毛に付けるというもの。 接着剤にも種類がありますが、髪へのダメージが少なく、さらに長持ちすることで最近人気が高いのは、 ケラチンをベースとしたポリマー素材の ”コールド・フュージョン” と呼ばれるもの。
サロンでは、1〜2週間でやり直しが必要な安価の接着剤を使用したエクステンションが平均300〜500ドルであるのに対して、 コールド・フュージョンを使う場合は平均で800〜1800ドル以上とかなり高額。ですが、髪へのダメージが少ない上に最高で6ヶ月も長持ちするため、 他の接着剤を使って髪がボロボロになったりメンテナンスの頻度が上がるよりも、「髪に安全で、結果的に割安」という見解から、 コールド・フュージョンを選ぶ人も少なくないようです。


また、パーマネント・タイプを選ぶ際に気をつけなければいけないのが、サロンの技術。 長期に渡ってエクステンションを行う場合、どうしても安いサロンを選びたくなってしまいますが、 あまり上手ではないヘア・スタイリストにやってもらった場合、写真上のヴィクトリア・ベッカムやパリス・ヒルトンのように境い目が目立ってしまったり、 装着の仕方が悪くて髪や地肌にダメージを与えてしまうこともしばしば。 そのため、少し値段が高くても腕の確かなサロンやヘア・スタイリストを選ぶことが推奨されています。


レース・ウィッグ


そして もう1つポピュラーなのが、レース・ウィッグ。これは生え際ににレースがあしらわれたウィッグで、生え際が自然に見えることからとても人気が高いプロダクト。 額のみレースがあしらわれたものもありますが、全体にレースがあしらわれたものは、耳の後ろから襟足にかけての生え際も自然に見えるため、ポニーテール等のアップが可能となります。
タイラ・バンクスとビヨンセもレース・ウィッグの愛用者。様々なスタイルを使い分け、常にパーフェクトなスタイリングで多くの女性を魅了していますが、 よくよく見るとレースが露になっていることも・・・・。 下写真のタイラ・バンクスもビヨンセも、生え際が不自然に白くなっていますが、これは明らかにレース・ウィッグのレース。 そして歌っているビヨンセは、レースを装着している接着剤で肌が引きつっている状態。


専用接着剤、もしくは専用テープで装着できるレース・ウィッグは、オンライン等でウィッグを購入し、自分で装着するユーザーがほとんど。 専用接着剤やテープは、1日用、1週間用、1ヶ月用がありますが、ほとんどのユーザーは1ヶ月用のものを使用して2〜3週間で一度取り外し、地毛と頭皮のケアをしてから再度装着をするのが通常です。
クオリティーは様々で、人工毛を用いた安いものもありますが、人毛を用いた良質のものは200ドル前後。 ですが、セレブが使用するようなハイ・クオリティーのものはカスタムメイドであることが多く、その価格は数千ドルにも及びます。


レースウィッグは女性だけではなく、額の生え際が薄くなってきた男性の間でも人気。 写真のジョン・トラボルタは、額のレースが写真に写ってしまった時のもの。
ニュース・キャスターを初めとするメディア関係にも多くの愛用者がいることが伝えられていますが、 男性の間でも一般的になってきただけに、最近では男性用レース・ウィッグも様々な種類が販売されています。


ヘア・エクステンションの問題点


このように様々な種類が登場し、どんどん進化を続けているヘア・エクステンションは、前述のようにハリウッド・セレブの間ではもはや当たり前。 一回のエクステンションに数千ドルを費やすケースも決して珍しくありませんが、 一流のサロンやヘアスタイリストに、最もハイ・クオリティーなエクステンションをフルヘッドで付けてもらうというセレブ級のサービスともなると、 なんと1万ドル(日本円にして約80万円)を超えることも。

ですが、ディマンドが高まっていると同時に、エクステンションの問題点も浮上しているのは事実。それは、エクステンションによって起こる毛髪や地肌へのダメージ。
2年程前に上のナオミ・キャンベルの写真が、広告撮影の合間にパパラッツィによってスナップされ、ヘア・エクステンションが引き起こした脱毛の典型例 として話題となりましたが、こうした脱毛は長期間に渡り頭髪を強く引っ張ることによって起こる牽引性脱毛症と呼ばれるもの。 ナオミ・キャンベルは脱毛が始まった段階で、適切な処置を行わずエクステンションを続けていたために、毛髪が生えなくなってしまったと考えられています。
他にもブリットニー・スピアーズ、ビクトリア・ベッカム、パリス・ヒルトン等のセレブもこれに悩まされた経験があると伝えられていますが、 その1人であるジェニファー・アニンストンは、エクステンションによって髪がダメージを受けて、細くなってしまったとのことで、 「もう2度とエクステンションはしない」とメディアのインタビューで語っています。
また、エクステンションを付けている間、シャンプーやブラッシング等の手入れが思うようにできなくなってしまいますが、 これによって髪や地肌の健康が損なわれ、頭髪が弱まったり、抜け毛や脱毛が起こったりという問題が生じることも。
さらに恐ろしいのは、エクステンション用の人毛に虫が潜んでいる場合があるという事実。 虫によって毛髪、頭皮ともにダメージを受けたユーザーが少なくないことが伝えられているため、 エクステンションの購入、もしくはサロンでエクステンション・サービスを受ける際は、信頼のおける業者やサロンを選ぶことが重要です。





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