Jan. 3 〜 Jan. 9 2005




インテリア・メイクオーバー


先週のこのコーナーで、「2005年にニューイヤー・レゾルーションがあるとしたら、それは本能に従って行動をすること」と、 書いたけれど、今週の私は、早速それを実行して予想以上の成果を得ることになった。
とは言っても、決して大掛かりなプロジェクトをした訳ではなく、単に自分のアパートの中を一部模様替えしたり、 掃除をしただけの話なのであるけれど、これが私にとっては物凄くポジティブな結果をもたらすことになったのである。

私がアパートの模様替えをしようと考えたのは、以前 凝りに凝っていた風水の本を久々に取り出して見ているうちに、 様々な問題や、気の高まらない要素を発見したためで、「これでは物事が上手く行かないはず」と改めて反省してしまうことになってしまった。 でも、よく考えてみると、これらの風水課題は自分の心の中では 以前からずっと引っ掛かっていて、「いつかはやろう」と思いながら 野放しにされていた部分も多く、私の本能は常に「ここはこうするべき」、「あそこには赤い物を置かなければ・・・」などと 感じ続けてきた訳なのである。それを、「今週は忙しいから 来週にしよう」、「今日は疲れているから 明日にしよう」と先送りするうちに、 すっかり時間が経ってしまい、アパートの中の気のエネルギーが沈滞すると同時に、それが私自身のエネルギーや、 運気にも影響を及ぼす結果になってしまったのだと私は分析していたりする。

そこで、その最優先課題として取り組んだのが、アパートの入り口横のクローゼットで、ここは風水では 私のキャリアを意味する大切な部分であると同時に、 私のシューズが収納されている大切な場所であったりもする。
ここは、以前からクリア・プラスティックのドローワー(引き出し)にシューズを収納して、箱の外から何が入っているかが 分かる状態にしようと考えていたけれど、実行の機会が無く、シューズは買った時に入っている箱のまま積み上げる形で収納をしてきたのだった。 もちろん箱にはブランド名やカラー、時にシューズのイラストが書いてあるので、それで識別が可能な場合もあるけれど、 季節ごとに 履く機会が多いシューズは下段の棚に移し、空箱を破棄してしまうし、セールで購入するシューズなどは、 箱が折れ曲がっているために捨ててしまうことも多く、その結果、箱の外の情報と中身が一致しないということが頻繁に起こっていたのである。
そして、それが何をもたらすかと言えば、どうしても履きたいシューズがあって、それが見つからないと、 出掛ける前に10分以上も、パラノイア状態でシューズを探しまくり、シューズを片付ける間もなく出掛けては 時間に遅れ、 帰宅すれば 床にシューズが散乱しているという悲惨な状態なのであった。
そこでクリア・プラスティックのドローワーをオーダーしたところ、僅か数日で到着し、金曜の夜から翌朝4時まで掛かってシューズの 入れ替え作業をしていた訳であるけれど、終わってみると、あまりに整然と 見易く整ったクローゼットにうっとりしてしまい、 疲れを一切感じないほどに満足してしまった。 これで私のキャリア運が向上するかどうかは 分からないけれど、例えキャリアが向上しなくても、 もう2度とパラノイア状態でシューズを探して 遅刻することが無いというだけでも、 私にとっては大きなプラスと言えるのがこのクローゼット改善計画だったのである。

でも、クローゼットに取り組む前に、今週私が発見した最もショッキングな事実は、ベッドルームのヴァニティ(鏡台)の前に置いてある スツールが、事もあろうに黒カビのアジトになっていたということだった。
このスツールは、ヴァニティと一緒に10年以上も前に購入したもので、既に1度ファブリック(布)を張り直しているけれど、 昨年の夏頃から、「ファブリックを張替えるか、そうでなければ新しいスツールを購入したい」とずっと思い続けており、 年末を迎える頃には このスツールが私にとって「アパートの中で一番嫌いな物」になっていたのだった。 私がこう思ったのは、スツールの中で何か不吉な事が起こっているような気がしていたためで、 いつもならば、張替えは自分でやってしまうこともあって、古いファブリックの上から新しい布で覆う形で行うけれど、 今回ばかりは、そんな気持ちになれずハサミで表面のファブリックを割いてみたところ、内側の布に黒い斑点のようなものが かなりの勢いで付いていたので、ゾッとしてしまうことになった。
それまで表面に張ってあったファブリックはホワイトとシルバー・グレーのストライプという薄めのカラーであったけれど、 それには全く黒カビはついておらず、だから私自身も気が付かなかった訳であるけれど、 それを割いて現れた、内側に張ってあるヴェルヴェット素材は、見事にカビのアジトになっていた。 そのヴェルヴェットをさらに割いてみると、麻素材の内布もカビだらけで、その内側のクッションも若干カビに侵されおり、 こんな黒カビの大群と寝起きを共にしていたことは、ホラー映画を見るより恐ろしいことだった。

どうしてスツールがこんな黒カビのアジトになってしまったかと言えば、思い当たるのは、 私がシャワーを浴びた後、塗れたタオルを巻いたままそこに座ってスキンケアやメイクをするためで、 毎日朝晩2回 これを続けているうちに、表面のファブリックは乾いても、内側のベルベットは水分を含んだままで、 カビが発生してしまったということである。
理由は何であれ、こんな物を家の中に置いておく訳には行かないので、一時はスツールを解体して 捨てに行こうとも思ったけれど、 よく考えてみると、私は夏頃からずっと替わりのスツールを探していたにも関わらず、見つかっていない訳で、 「これを捨てて、その場凌ぎのものを購入しても、気のパワーを弱めることになるだけ」 と考えを改め、 カビた椅子を生き返らせることにしたのだった。

先ずはファブリックというファブリックを全て剥ぎ取り、クッション部分は熱湯と塩素クリーナーで消毒し、 十分に乾かしてから内布でカバーし、その外側にシルク・ジャカードの ファブリックを張るというのがその手順であったけれど、 ここまでは家具用のステープラー(ホッチキス)が使えるから、誰にでも出来る簡単な作業である。 でも、その後トリミングをつけるのは手縫いで、根気と裁縫の技術を要するもので、 結局3時間掛けて仕上げたのが写真左のスツールだった。
これをプロに任せると、300ドルはチャージされるし、自分で仕上げると やはり思い入れも違うもので、 個人的にはこの出来に非常に満足しているし、不吉に感じていたものが、自分の満足するスツールに替わったことによって、 ヘッドルーム全体が以前よりずっと好きになったのは事実だった。 また、今回のスツールのファブリックやトリミングは、以前のものより 部屋のインテリアにも馴染みが良く、 張替えを実践して良かった!と心から思ったと同時に、目には見えなかった黒カビを察知した 自分の本能には、感謝感激の思いさえ込み上げて来てしまった。
さらに、大袈裟な表現はであるけれど、この張替えには運も味方してくれており、 ファブリックを買いに行けば、一番気に入った布がちょうど30%オフになっていたり、トリミングを買いに行けば、 採寸を忘れて出掛けてしまったため 「2ヤードでは足りないかも・・・」 と悩んでいた私のために、 お店の人が 高価なトリミングにもかかわらず、2ヤードにたっぷり余分を付けてカットしてくれたのだった。

さて、その他に 以前から気になっていたことには、秋口からのゲスト・バスルームのトイレの水の濁りという問題があったけれど、 これもトイレット・タンクを開けてみたところ、表面に 水コケのようなものが付着してヌルヌルした 金具の部品が 中に落ちているのに気付いてしまった。
これはおそらく昨年秋に、トイレの水を流すハンドルを直してもらった時にハンディ・マンが落として、放置していったものだと思っているけれど、 これも思い切ってタンクを開けてみて本当に良かったと思える発見だった。
また、同じくバス・ルームの問題としては、私はバスタブの角の部分に、ボディ・スクラブのコンテナを置いていて、 このコンテナがあまりに角にピッタリ収まっていたので、掃除も置いたままの状態で行っていたけれど、 久々にこれをどけてみると、案の定、コーナーが黒くなっていた。 こちらは塩素系の漂白剤で簡単にきれいになったけれど、不精をして掃除を怠ると、どんどん運が悪くなる要素が増えていくことを 改めて実感させられたのが今週であった。

この他、昨年の夏に購入して失敗したと思っていた壁時計も、部屋を変えて、風水でそれに相応しい場所に取り付けた途端に、 部屋のエネルギーを高める役割を果たし始めたし、2年も使ってメッキが剥げてきたソープ・ディスペンサー(液体ソープ用の容器)を買い換えたのも、 僅か16ドルで、手を洗う度に気分を良くしてくれる有効な投資だった。 既に部屋の中にあって、長年眺め続けてきた花瓶や飾り皿にしても、風水で適切な場所に配置換えした途端に、 まるで新しい物や懐かしい物に触れるような新鮮な気持ちで眺められるようになったのも、気分の良いことだった。 加えて、それまで気になりながらも 放置してきた問題が改善されたお陰で、 それを もう気に留めなくて良い というのは、細かいストレスを溜めずに済む ことも実感することになってしまった。

今週、こうした様々なインテリア問題を解決、改善した結果、私自身に起こった変化というのは、 まずエネルギーがアップしたこと、そして気持ちがポジティブになったこと。 さらに、家で過ごしている時間が穏やかな反面、非常に効率が良くなったことで、 そのお陰で、この私が毎朝早起きをして、規則正しい生活が出来るようになったというのは、 大進歩と言えるものだった。
だから、今週は本当に忙しい週であったけれど、新しい年の初めに家の中の問題を取り去って、 気のパワーの改善が出来たというのは非常にラッキーだったと思っているのである。
ちなみに風水といえば、金曜に離婚のニュースが発表されたブラッド・ピット&ジェニファー・アニストンが 約13億円で購入し、ブラッド自らが2年を掛けて改装したという豪邸の航空写真が今朝の新聞に掲載されていたけれど、 私が学んだ風水の見地から言えば、家とプールの位置と形を見ただけで、そこに暮らす人間が出て行くことになるのは 十分納得できる不動産だった。

最後に、バックナンバーのキャッチアップをさせていただくと、 12月 第4週のギフト&アフター・クリスマス・セールで、 プラダのミュールを探して気分が悪くなったことを書いたけれど、その後、数名の読者の方や、知人から質問を受けたのが、 その後ミュールが手に入ったか?ということ。
お陰様でシューズは、1月2日に私の手元に届いて、店員さんにお礼の電話をしようと思っていたら、 先を越されて、先方から電話をもらってしまったけれど、彼曰く、「同じ買ってもらうなら、靴を本当に愛している人に買って欲しい」と 思ったから、私のために一生懸命にミュールを探してくれたとのことだった。 彼が、どうして私がシューズ・ラバーだと思ったかと言えば、私が棚から落ちてきたシューズを、拾って棚に戻していた様子を彼が 目撃していたためで、コラムにも書いた通り、多くの来店客が平気で落ちているシューズを踏みつけていた大混雑のセールの中にあって、 彼は、妙にそれに感激してくれたようだった。
だから私は年明け早々、シューズを棚に戻すというような些細なことでも、不精をしないで きちんとしていれば、 神様が見ていなくても、店員さんがそれを見ていて、助けてくれるもの、などと思っていたのだった。

それと、未だにご感想のメールを頂くのが、 11月第4週のThanks Peeling Dayのコラムであるけれど、 私が行っているサロンを是非教えて欲しいというリクエストを何通も頂いたので、ここでお知らせすると、 Re:new / リ・ニューというアッパー・イーストサイドのサロンで、連絡先は以下の通り。

Re:new
109 East 73rd St. 1B (Between Park & Lexington Ave.)
Tel:212-452-1012

リ・ニューについては、別のコラムで書いたトリートメントについてもお問い合わせを頂いているので、 今後記事でご紹介することを計画しています。
ちなみに私が行ったマイクロ・ダーマブレーションはチップ、タックス込みの190ドルです。



Catch of the Week No.1 Jan. : 1月 第1週


Catch of the Week No.4 Dec. : 12月 第4週


Catch of the Week No.3 Dec. : 12月 第3週


Catch of the Week No.2 Dec. : 12月 第2週





執筆者プロフィール

秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、1989年渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.設立。以来、同社代表を務める。