Jan. 5 〜 Jan. 11 2015

” Fall in Love in 4 Min? 36 Questions to Bring 2 People Closer”
4分で恋に落ちる方法&親密な関係になる36の質問 !?


今週のアメリカ、及び世界各国で最大の報道となっていたのが、パリで起こったテロのニュース。
特にアメリカのメディア及び、政治関係者にショックを与えていたのは、テロが起こったのがワールド・トレード・センターのような、 政治や経済にインパクトを与えるロケーションではなく、週刊紙、シャルリー(英語表記ではチャーリー)・エブド紙の編集部や、 郊外のコーシャ・デリ(ユダヤ教の基準をクリアした食品を販売するデリ)といった、ごく普通の職場やストアで起こったということ。
シャルリー・エブド紙に押し入り、カートゥーニストを射殺したのは、 アルジェリア系フランス人の兄弟、サイド・クアチ(34歳)、シェリフ・クアチ(32歳)。 2人は長く アメリカの入国禁止リストに名前を連ねていた要注意人物で、一時はホームランド・セキュリティが 監視下に置いていた存在。 犯行の目的は、シャルリー・エブド紙が、イスラム教のモハメドをギャグにしたのカートゥーンを掲載した報復のため。
クアチ兄弟も、コーシャ・デリに約20人の人質をとって篭城したアメディ・クリバリ容疑者(32歳)も、共に射殺されているけれど、 クリバリ容疑者は、TV局に対して電話で 彼の篭城がシャルリー・エブド紙の事件とシンクロナイズした犯行であることを 明らかにしているのだった。

欧米の先進諸国では、アイシスの勢力拡大に伴い、ホーム・グロウン・テロリスト、すなわち先進諸国に生まれ、 イエメン、ナイジェリアなどでテロリストとしてのトレーニングを積んで、自国に戻ってテロ行為を行うテロリストへの警戒を強化が 呼びかけられて久しい状況。 それと同時に、メディアや政府関係者の間では、何故先進諸国の若者たちがイスラム教過激派に共鳴し、自国でテロ行為を行おうとするのか? について、理解に苦しんでいるのが実情なのだった。




それ以外で大きく報じられていたのは、今年一番の寒さを記録した米国北東部を襲った寒波のニュース。 ニューヨークでも、写真上のようにブライアント・パークの噴水が凍りつく寒さで、 夜間には 体感温度マイナス21度を記録したほど。
でもその猛烈な寒さも、来週半ば以降から緩み始めることが伝えられているのだった。

インターネット上で大きな話題になっていたのが、新たにカルバン・クラインのアンダーウェア・モデルとなった シンガー、ジャスティン・ビーバーのボディがフォトショップで修正されていたというニュース。
ティーン・アイドルとしての軟弱なイメージが抜けないジャスティンであるけれど、本人曰く、広告撮影のために 厳しい筋力トレーニングを積んだとのこと。 ところが、広告写真(写真上右側)と、CMのビデオにフィチャーされたボディ(写真上中央)を比較した人々から、、 「腹部の6パックの凹凸が、全く異なる」、「腕の筋肉が増強されている」、「腹部を若干毛深くして、マニッシュなイメージにしている」など、 次々とフォトショップの指摘が寄せられ、ただでさえミス・キャストと言われた同広告の 更なるイメージ・ダウンを招いていたのだった。




話は全く変わって、今日のニューヨーク・タイムズ紙のスタイル・セクションに掲載されていたのが、 4分間で恋に落ちる方法。 これは、今から20年以上前に心理学者、アーサー・アロン博士が見ず知らずの男女を被験者にトライし、 実際に2人を恋愛関係にした実績を持つ手法。
でも それをトライするにあたって、お互いに以下の36の質問に応えるというタスクが科せられているのだった。 ちなみに、以下の質問リストでパートナーと言っているのは、質問セッションを一緒に行う相手のことです。

1. 世界中の誰でもディナー・ゲストに招待できるとしたら、誰を選びますか?

2. 有名になりたいですか? だとしたらどんな形でなりたいと考えていますか?

3. これまで電話を掛ける前に、何て話すかをリハーサルしたことがありますか? それは何故でしょう?

4. 貴方にとって完璧な1日とは、どんな日でしょう?

5. 最後に自分のために歌を唄ったのは何時ですか? 人のために歌ったのは何時ですか?

6. 貴方が90歳まで生きるとして、30歳の時点で 残りの60年間、「30歳の心を保てる」、「30歳の身体を保てる」というチョイスが与えられました。貴方ならどちらを選びますか?

7. 自分の死に方について何らかの予感がありますか?

8. 貴方とパートナーの共通点と思われることを、お互い3つずつ挙げてください。

9. 人生の中で最も感謝すべきと考えるものとは?

10. もし自分の成長過程の何かを変えることが出来るとしたら、何をどう変えますか?

11. 自分のこれまでの人生をできる限り詳しく、パートナーに4分間で説明してください。

12. 翌朝目が覚めたら、何か1つ能力や資質が身に付いていると仮定します。貴方ならどんな能力、資質が身に付くことを望みますか?

13. もし水晶玉が貴方の未来や人生、貴方自身について正確に教えてくれるとしたら、何について知りたいですか?

14. 長年やりたいと思っていて、実行していないものはありますか? それを実行して来なかった理由は?

15. これまでの生涯で最大の成果や収穫と思うことは?

16. 友情において最も大切だと思うことは?

17. 生涯で最も貴重な(幸せな)思い出は?

18. 生涯で最も最悪な思い出は?

19. もし自分の命があと1年だと決まっていたら、現在の生活の何かを変えますか?変える場合は、どう変えますか?それは何故?

20. 貴方にとって友情とはどんなものでしょう?

21. 人生において、最も好む自分の役割は何でしょう?

22. パートナーと交互に、お互いのポジティブな性格や人柄について5回ずつ言い合ってください。

23. 貴方の家族関係は良好でしょうか?自分の子供時代は他の人より幸せだったと思いますか?

24. 自分と母親の関係をどう考えていますか?

25. パートナーと2人の”私達”を主語に、3つのセンテンスを事実に基づいて作ってください。(Ex. 「私達は、共に・・・である」)

26. 「XXXXXが一緒にシェアできる人が居てくれたらよかったのに・・・」 XXXXXの部分を埋めてください。

27. もしパートナーと非常に近しい友達になる場合、パートナーが貴方について知っておくべきと思うことは?

28. パートナーと、自分達2人がお互いのために良い存在だと思える点を、できる限り正直に語り合ってください。

29. 生涯で最も恥ずかしかった経験をパートナーとシェアしてください。

30. 最後に誰かのために泣いたのは何時? その時は1人で泣いた?それとも別の誰かと?

31. パートナーと自分2人の(友達やカップルとして)好きなところは何ですか?

32. 冗談として語るには、深刻すぎると思うことは?

33. もし今日、死ぬと分かっているものの、何の通信の手段も無かったとしたら、「生きているうちに言っておけば良かった」と最も後悔するのは、 誰に対して、何について? 何故それを今まで言わずにきたのしょう?

34. 貴方の財産、持ち物が全て納まった家が火事になりましたが、貴方の家族やペットは既に無事に避難しています。 命を危険にさらすことなく、1回だけ家に戻って何かを持ち出せるとしたら、何を選びますか?そしてその理由は?

35. これまで経験した家族や親類の死去で、最も辛かったのは?それは何故?

36. パートナーに個人的な悩みを打ち明けて、それについてどうするべきかのアドバイスを仰いでください。そして、パートナーに自分が その悩みを打ち明けるチョイスをしたことについてどう思うかを訪ねてください。

この36の質問は、お互いに簡単に答え合う程度で良くて、所要時間は45分程度とされているけれど、 NYタイムズ紙のライターは約90分掛かったと説明していたのだった。


この質問リストは、恋愛関係になるためだけでなく、深い交友関係になるためにも有効なものだそうで、 サイコロジーを扱ったウェブサイトでは、これを近しい友人を作るための質問リストとして紹介する傾向にあるのだった。
でもここから先の4分間は、お互いに恋に落ちるためのトライアルで、何をするかと言えば、お互いをじっと見つめ合うだけ。 実際にこれをトライした男女の中には6ヶ月後にスピード結婚した例もあるそうで、 「恋愛に非常に有効な手段」と言われるのが このシンプルなメソッド。

私がこの記事を読んで思い出したのが、パフォーマンス・アーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチが MoMAで行った、史上最長のパフォーマンス・アート、「アーティスト・イズ・プレゼント」(写真上)。
これは、マリーナ・アブラモヴィッチがパフォーマンスを訪れた人々と向き合って座り、見つめ合うだけのパフォーマンス。 彼女の向かいに座った人々は、時間制限無しに 自分が座っていたいだけその場に居て良いというのがルールで、 ほんの数秒間の人から、最長2時間以上座り続けた人が居たことが伝えられていたのだった。 この「アーティスト・イズ・プレゼント」シンプルでありながら、向かいに座る人々だけでなく、それを見守る人々にも 非常にパワフルなインパクトがあったのは、パフォーマンス・アートの歴史が証明する通り。
多くの人々がマリーナ・アブラモヴィッチと向き合ううちに涙ぐんだことが伝えられていたけれど、 それと同時に多くの人々が抱いたのが 「彼女が自分に恋をしているのではないか?」、「自分が彼女に恋をしてしまったのではないか?」 という気持ちであったという。

このニューヨーク・タイムズ紙の記事は、ライターが実際に職場の男性とこれをトライして、恋に落ちたというもので、 恋愛は 偶発的な出会いから起こるものではなく、個人のチョイスで実現させるものという結末になっていたのだった。
でも私に言わせると、ニューヨーカーは街中の85%の人口を Undatable / アンデータブルと考える傾向にあるので、 まずはデータブル、すなわちデートしたくなる人間に出会うのが先決。 そして、その相手と深い仲になってみたいと思ったときに 実践すべきなのが この36の質問と4分間の”にらめっこ”。
でも、36の質問については、答えを考える際に、それまであまり気付かなかった自分自身を知るチャンスになると同時に、 普通の会話では踏み込めない個人的な事情や心情を、ごく自然に語り合うきっかけとなるので、 交友関係を深めるにはとても有効な手段だと思うのだった。


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。




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