Jan. 20 〜 Jan. 26, 2014

” Dating a Guy Met @ Yoga ”



今週も記録的の低気温に見舞われたニューヨーク、及びアメリカ北東部。
ニューヨークでは火曜から水曜にかけて大雪が降ったけれど、この際に物議を醸したのが市の清掃局の除雪作業。 というのも通常ならば、高額納税者が大勢住むと同時に、交通量を考慮して、真先に除雪作業が行われるはずのマンハッタン、アッパー・イーストサイドが、 こともあろうに一番後回しにされるという異常事態が発生。 ブルックリンのアトランティック・アベニューの除雪が完璧に行われているにも関わらず、 アッパー・イーストサイドが雪だらけという前代未聞の状況となっていたのだった。
これについては、新 ビル・デブラジオ市長に対して メディアの記者から責任追及とも言える質問が集中していたけれど、 一部では、「アッパー・イーストサイドの住人がデブラジオ市長に投票しなかったための報復」との説が聞かれていたほど。 でも、それが故意であったとしても、無かったとしても、アッパー・イーストサイダーを後回しにしたことで、 デブラジオ政権が一期で終わることを確信したニューヨーカーは少なくないとも指摘されているのだった。

さらに、今週は東北楽天ゴールデンイーグルスの田中 将大投手のヤンキーズ入団も報じられていたけれど、 ローカル・メディアがそれより大きく報じていたのは、 このシーズンオフに10人のフリー・エージェントに対して、 既に5億ドル(500億円)以上を支払っているヤンキーズの大判振る舞いぶり。
とは言ってもヤンキーズは、高額プレーヤーを揃えるポリシーがスタートした2001年以降は、1度しかワールド・シリーズに勝利していないだけに、 ヤンキー・ファンのリアクションは冷めたもの。ニューヨーク・ポスト紙は今日、日曜のスポーツ欄で 野茂、伊良部、荒木、井川といった日本人ピッチャーを例に挙げながら、日本からエースを輸入するリスクについて 言及する記事を掲載していたのだった。


その一方で、ソチ・オリンピックが近付いてきたことを受けて、ラルフ・ローレンがデザインするアメリカ選手団の ユニフォームが正式公開されたのが今週。 前回のロンドン・オリンピックのユニフォームがメイド・イン・チャイナで 批判を浴びたラルフ・ローレンは、 今回のソチ・オリンピック・ユニフォームの全アイテムをメイド・インUSAで製作。
好評だったのは、写真上左のピーコートとブーツ。その一方で、アメリカ国旗やオリンピック・フラッグをフィーチャーしたカーディガンは不評で、 「メイド・イン・チャイナに見える」との批判が聞かれていたのだった。

そのソチ・オリンピックは、既にテロリストが同大会をターゲットにする声明をしていることもあり、 セキュリティが懸念されているのは周知の事実。 アメリカ政府は、オバマ大統領夫妻、バイデン副大統領夫妻がいずれもソチには出向かないことを明らかにしているだけでなく、 今週に入ってからは 選手の家族や旅行者に対して テロの危険を正式に警告。 加えて選手団に対しても オリンピック施設以外でUSAのユニフォームを着用した場合、 テロや犯罪のターゲットになる可能性を警告しているのだった。


話は替わって、昨今非常に混み合っているのがヨガ・クラス。
一部には、人々が寒さのために さほど外食をしない分、ジムやヨガ・クラスに出かけているという指摘もあるけれど、 理由は何であれ、昨今のヨガ・クラスに顕著なのが、男性が増えているという傾向なのだった。
かつてはヨガ・クラスにやってくる男性というと、身体が固くて、簡単なポーズもろくに取れないケースが多く、 見るからに「エクササイズはしたくないけれど、ヨガならばキツクなさそうだからやってみよう」というタイプが多かったのだった。 これに対して 昨今 ヨガ・クラスで見かける男性は、日頃からエクササイズをしていて、 ヨガにメリットを感じて、ある程度打ち込んでいるという印象の人々。 ポーズのバラエティを熟知しているだけでなく、柔軟性がある男性を多く見かけるようになってきたのだった。

これは ニューヨークで長くヨガを続けている友人がこぞって認識する傾向。 なので、ヨガが男性の間でも根付いてきたことが実感出来るけれど、 そんな話を女友達としていた際に、浮上したのがヨガ・クラスで出会った男性とデートしたことがあるか?という話題。
友達の1人は、「見ていて悲惨なほど 身体が固い男性の方が 女性との出会いという下心があって来ているケースが多くて、 きちんとポーズが取れる男性はゲイか、そうでなければヴェジタリアンやヴィーガンで、あまり性欲が無い男性」と、 かなり偏見に満ちた分析を展開。 別の友達は、ヨガ・クラスで会った男性と クラスの帰りにジュース・バーに一緒に出掛けて、 1時間ほど話していたというけれど、彼女よりも遥かにヨガに熱心で、話を聞いているだけで疲れてしまったと言っていたのだった。

人によっては、共通のアクティビティがある方が、出会った者同士が急速に親しくなれたり、話題に事欠かないと 考える傾向があるけれど、私が知る限りでは ヨガについては それが該当しないのが実情。 ヨガは人によって打ち込むレベルが異なるので、それがマッチしてないと 逆に上手く行かないケースが多いのだった。



かく言う私も、デートというほどではないもののヨガ・クラスで出会った男性とディナーをしたことがあるけれど、 そのきっかけは、男性の柔軟性があまりに素晴らしいので、 どういうバックグランドの男性が そこまで卓越したヨギ(Yogi / ヨガをする人のこと)になれるのかと思った私が話しかけたところから始まっているのだった。
訊いて見れば 彼はティーンエイジャーまでバレエ・ダンサーだったとのことで、 バレエを辞めたのは怪我が原因。でも彼は バレエのインストラクターだった母親に強制的に バレエをさせられていただけで、本音では常に辞めたいと思ってきたとのこと。 その後、バレエの女々しいイメージを払拭するために、マーシャル・アーツ(武術)を始めた彼は、 大学に入ってからはチーム・スポーツがしたくて、ラクロスを始めたそうで、今はヨガとラクロスがエクササイズだと語っていたのだった。
そんな話をしている時は面白かったけれど、その後 ビリヤードをプレーしたところ、驚いたのが あまりにコンペティティブ(競争心が強いという意味)な彼の性格。 楽しもうというより 勝とうという意志が強すぎて、ウンザリしてしまった私は 以来連絡するのを止めてしまったのだった。

それとは別に 昨年、 ダーマ・ミットラのヨガ・スタジオに通っていた時には、長身で、物凄くフィットしたボディの男性と知り合ったけれど、 彼は、ヴィーガンで食べ物に全く興味が無いタイプ。 チア・シードを水でふやかしたものを飲み干すのが毎日のランチだそうで、 精神と肉体のバランスについて 長々と理論的に語る様子を見て、「友達になるのも無理!」と思ってしまったのだった。

でもそんな相性を語る以前に、ヨガ・クラスに熱心に通う女性ほど、そこで出会った男性とは 熱心にデートしたがらないとのこと。
というのは 男性と上手く行った場合は、それまでスッピン&ヨレヨレのTシャツで 気軽に出掛けていたヨガ・クラスで、 ルックスを気にしなければならなくなるため。 上手く行かなかった場合は、クラスで男性と顔を合わせるのが気まずいという問題が出てくるのだった。

さらに言えば、ヨガ・クラスというのは他のエクササイズのクラスよりも参加する人々がフレンドリーで、 目が合えば微笑んで、挨拶するというのが通常。 それだけに、男性とアイ・コンタクトがあって、微笑み合ったとしても、ラウンジやクラブとは違って、 相手が自分に興味があるのか、それとも単にマナーの一環として そう振る舞っているのかが 分からないとボヤく女性も少なくないのだった。

でも結局のところ、 ロマンスがそう簡単には上手く行かないのがニューヨークという街。 それは 出会いがヨガ・クラスであろうと、なかろうと、決して変わることが無いフォーミュラと言えるのだった。





執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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