Feb. 1 〜 Feb. 7 2016

”Don't Do It If You're Over 40!”
20代のアメリカ人男性の意見:
どんなに若く見えても40歳を過ぎた女性がやるべきでない8つのこと


今週は、2月2日に行われた大統領予備選挙のアイオワ・コーカス(アイオワ州党員大会)で、 民主党側が僅少差でヒラリー・クリントン、共和党側は予想を裏切ってテッド・クルーズが勝利を収めたことが大きく報じられていたけれど、 多くのメディア報道は テッド・クルーズの勝利よりも、ドナルド・トランプが破れたことにフォーカスしたもの。
その1週間後、2月9日に行われるニューハンプシャーでの予備選挙を控えた現時点で言えるのは、 両党とも多くの投票者が選挙の直前になっても候補者を決めかねているだけに、事前の支持率のアンケート調査の数字が さほどあてにならないということなのだった。

その一方で、どんどん世界中で感染が広がっているジカ・ウィルスは、現在ブラジル、メキシコ、プエルトリコといった中南米の29カ国が、 アメリカ政府が指定する渡航警告地域になっているけれど、ニューヨーク州では11人、ニューヨーク市でも3人が 中南米への旅行でウィルスに感染。 今週の報道では ダラスで性交渉によるジカ・ウィルスの感染が確認されているほか、 感染者の唾液や尿からもウィルスが検出されているだけに、必ずしもその感染源が ウィルスを運ぶ蚊だけではないことが 指摘されているのだった。
妊娠中の女性がジカ・ウィルスに感染した場合、頭が極度に小さく、脳にダメージが認められる子供が生まれることは周知の事実であるけれど、 妊娠中でなかったとしても、妊娠を計画している女性が感染した場合、ウィルスの影響が体内に残るは その後2年間。 感染症状は発熱、じんましん、関節の痛みなど風邪の症状に極めて近く、多くの人は感染しても気づいていないケースが殆ど。 実際に妊娠さえ関係しなければ恐れるに値しないウィルスとも言われており、一度感染した人は 二度とジカ・ウィルスには感染しないとのこと。
それでも今回のアウトブレークによって、ブラジルでは過去4ヶ月で4000人以上の子供がウィルスに感染した母親から出産されており、 コロンビアでも3100人の妊婦の感染が伝えられているのだった。




ところで、私がこれを書いている2月7日、日曜日は スーパーボウルが行われるスーパー・サンデー。
今年はスーパーボウルがゴールデン・アニヴァーサリーである50周年を迎えたとあって、30秒のCM放映料が500万ドル(約6億円)という 史上最高額になっていたけれど、今回話題が最も集中していたのが デンバー・ブロンコのクォーターバックで、 このスーパーボウルを最後に引退が噂されているペイトン・マニング(39歳、写真上左)と、対戦相手キャロライナ・パンサーズのクォーターバックで、 今年のNFLのMVPに輝いたカム・ニュートン(26歳)の 13歳の年齢差。それもそのはずで、ペイトン・マニングは史上最年長のスーパーボウル・クォーターバック。 それだけに、この対戦カードが決まってからというもの、メディアは事あるごとに彼の年齢を持ち出してくる傾向にあり、 39歳以上の人々にとっては、彼を年寄り扱いするジョークを聞く度に 耳が痛い状況になっていたのだった。

そんな中、今週ヴァイラルになったのが右上の写真。 これはツイッターにアップされた母親と双子の娘のショットであるけれど、"Mom, twin and me."というキャプションを見た人々が 「誰が母親か分からない」という疑問から リツイートを繰り広げて、一般のメディアにまで広まったのがこの写真。 正解は左側の女性で、私は目の下のくぼみと 首のシワが若干深いのに加えて、眉のシェイプにお金を掛けた痕跡があったので 彼女が母親だと思ったけれど、それでも この母親の若さにはすっかり脱帽してしまったのだった。




ティーンエイジャーの娘が居ることを考えると、恐らくこの母親は40代前後と思われるけれど、 今やアメリカでは「40 is new 20, 50 is new 30」すなわち、40歳がかつての20歳のようになって、 50歳がかつての30歳のようになってきたと言われて久しい状況。
そんなアメリカの中で、年齢よりもルックスが若く見える人々が 最も多いと言われるのがニューヨーク。 全米で アンチ・エイジング・スキンケアの売上げが最も高い街もニューヨークで、 車社会のアメリカにあって 毎日の歩行距離が全米一多いのもニューヨーカー。 先週のこのコーナーにも書いた通り、エクササイズやダイエットに大金を投じる人々が多いのに加えて、 エイジングが進む前にレーザーやボトックスなどの美容施術を行う傾向があるのもニューヨーカーなのだった。
これを受けて今週のニューヨーク・ポスト紙では 40代にして未だにバーでIDの提示を求められるほど若く見える男性や、 30代に見える50代の女性、どう見ても40代にしか見えない60代の男性など、 年齢より遥かに若く見えるニューヨーカーの特集が組まれていたのだった。

そんなこともあって、今週友人とレストランに出かけて、隣のテーブルに座っていた男性3人と話しこんでしまった際にも、 ヴァイラルになった黒人親子の写真や、ペイトン・マニングとカム・ニュートンの年齢差などの話題から 会話に火がついてしまったけれど、そこから発展して トピックになったのが、 「どんなに若く見える女性でも 40歳を過ぎたらするべきではないこと」。
この男性のうちの1人は28歳で、あと2、3年したらリタイアを考えているヘッジファンダー。 もう1人は3月に30歳になる29歳で、ニューヨークとマイアミで不動産ブローカーをしているとのこと。 3人目は元金融で、ヘッドハントされて新しい職場に移る前の自由時間を楽しんでいる真っ最中の28歳。
彼ら曰く、不自然にならない限りは、女性でも男性でも ボトックスやフェイスリフトなど、アンチエイジングに有効なことをやって 若さを保つのには異論はないし、彼らとて グルーミングにはかなりお金を使っているとのこと。 でも、「若く見える」と「若い」は別物なので、外観が若いからといって 若者と同じような振る舞いをしたり、 若く見せようとしている舞台裏を露呈するのは、”かえってみっともない”という意見なのだった。



そこで 「どんなに若く見える女性でも 40歳を過ぎたらするべきではないこと」 を彼らにリストしてもらったところ、挙がったのは以下のようなもの。

  1. パッカー・セルフィー(キスをするように唇をつぼめた表情のセルフィー)をソーシャル・メディアにアップする

  2. 写真を撮影する際に 手でハート・サインをする (ただし、子供と一緒にこのポーズをするならOK)

  3. 自分が 「若く見える」と言われた自慢話をして、相手にも自分が若いと言わせようとすること

  4. ワークアウトやダイエットの自慢話やレクチャーをすること

  5. ブラトップやショートパンツでワークアウトをする

  6. 膝の上に寄ったシワや、浮き出た関節を見せながらミニスカートやホットパンツを着用すること

  7. 脚を組んだり、車から降りたりする際に肌色のスパンクスが見えること

  8. ノーブラ


4番については、グルテン・フリーとヴィーガン・ダイエット、ジュース・クレンズの話をされたり、薦められたりするとウンザリというのが彼らの意見。 ワークアウトをブラトップやショーツでするべきでないというのは、見た目は細いボディでも 動くことによってセルライトや皮膚のたるみが目立つため。 スパンクスはブラックならばまだマシであるけれど、ヌードカラーの長いスパンクスをスカートの下から見せるくらいなら、 セルライトが見えていた方がまだ若く見えるとのこと。
最後のノーブラについては、昨今ランジェリー業界で売上げを落としていると言われるのがブラ。 これは女性たちの間でスポーツ用のブラトップやキャミソールを着用するケースが増えているためで、 それと共にセレブリティの影響で増えているとメディアが指摘するのがノーブラの女性。 このアメリカ人男性らによれば、彼らも昨今ノーブラの女性を見かけることが多いとのことなのだった。

このリストが当っているか否かは別として、「外観を若々しく保つ」のと 「若そうに振舞う」のが別物だというのは私も全く同感。 また私も20代の頃には、40代を”リタイアに片足を突っ込んだ世代” と考えていたので、 彼らが40代をまだまだ先のことだと思っていて、あっという間にやってくる など想像さえしていなくても仕方ないと思うのだった。 そもそもエイジングがどういうもので、どんなスピードで来るかが分からないのが若さというもの。
それよりも 今からこの会話を振り返って、私が思うのは「彼らは一体私が何歳だと思って喋っていたのだろう?」ということなのだった。

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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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