Feb. 17 〜 Feb. 23, 2014

” Things Make You Look Older ”



今週のアメリカのメディアがフォーカスしていたのは、国際情勢では 過去数週間の間に、 反政権デモと警官隊の衝突で多数の死傷者を出していた ウクライナにおける政権交代のニュース。 国民から反感を買っていたヤヌコビッチ政権が週末に崩壊したことによって、 今後ウクライナはEUのメンバーになる見込みで、 ロシアと距離を置き、アメリカ寄りの政治姿勢になることが見込まれているのだった。
ビジネス絡みのニュースで最も大きく報じられていたのは、 フェイスブックが190億ドル(約1.9兆円)を投じて、スマートフォンのメッセージ・アプリ、WhatsApp /ワッツアップ (写真上右)を買収したというニュース。 同社に対しては、グーグルも買収をオファーしていたことが伝えられているけれど、 2009年に登場した同アプリは、今やアメリカ国外を中心に4億5000万人のユーザーを擁するメガ・ヒットぶり。
フェイスブックが2012年に買収したインスタグラムに支払った10億ドルに比べて、この価格は高過ぎるという声もあるけれど、 ユーザーがパーソナルなレベルで毎日使用するアプリという点で、ワッツアップがフェイスブックにとって 魅力的な商品であったことが指摘されているのだった。


それ以外では、今週もアメリカのメディアがかなりの時間を割いていたのは 私がこのコラムを書いている2月23日に閉幕したソチ・オリンピックの報道。 ソチ大会は 史上最高額のオリンピックであっただけでなく、 世界89カ国から2800人以上のアスリートが集まり、90種目で競いあった史上最大規模の冬季オリンピック。
事前に危惧されていたテロの危険も無く、現地を訪れたジャーナリストやコメンテーターたちは、 そのセキュリティの安全さに加えて、ホテルの待遇や居心地の良さ、このオリンピックのために新設された 競技施設の優秀さを讃えていたのだった。

ソーシャル・メディア上で最も物議をかもしていたのは、女子フィギュア・スケート・シングルの結果についてで、 韓国のキム・ヨナを押さえて、ロシアのアデリナ・ソトニコワがゴールド・メダルを獲得したことについては、 オンライン署名運動の「チェンジ・ドット・コム」に、その審査プロセスの調査を求める 署名が 約190万寄せられたことが伝えられており、その大半は韓国からのものであったとのこと。
でもマジョリティは、「オリンピックがスポーツの祭典である限りは キム・ヨナの優雅さやアーティスティック・インプレッションよりも、ソトニコワの アスレティズムやテクニカル・ディフィカルティが評価されるべき」というリアクションだったようで、 アメリカでは ソトニコワのゴールド・メダルは妥当という見解に落ち着いているようなのだった。



オリンピックのフィギュア・スケートや体操の審判をめぐって論議が起こる度に、クリアな得点システムの必要性が話題に上るのが常であるけれど、 今週、ソーシャル・メディア上で 「これがオリンピック種目?」、「これがスポーツと見なされるべき?」という 疑問が 投げかけられていたのが アイス・ダンス。
「スケートを履いただけで、ダンスがオリンピック競技になるのはおかしい」というのがその指摘であったけれど、 実際のところ、スケートを履かないダンス・コンテストの方がアイス・ダンスよりも 遥かにアスレティズムとテク二カリティが要求されるのは 周知の事実なのだった。

そのアイス・ダンスは メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイトのペア(写真上)が アメリカに史上初の金メダルをもたらしたけれど、私の周囲でちょっとした話題になっていたのが、メリル・デイヴィスが27歳の若さにして 43歳程度に見えるということ。
実際のところ彼女は老け顔で、その傾向はヘアをアップにすると 益々顕著になるのだった。 顔にシワこそは無いけれど、今時 ボトックスを打っている40代は、彼女より遥かに若く見えるのが実情。
また髪の毛だけでなく、演技中のメリル・デイヴィスを老けて見せていたのは、その時代遅れでヘビーなメーク。
そんな彼女は プレス・カンファレンス(写真右)の際に、メークが薄くなり、ヘアを下ろした途端に印象が若返っているのは明らか。 さらに、一度口を開くとジェネレーションY特有の チャラチャラした喋り方になって、声のトーンも高いので、 喋っている声だけを聞いている分には 年齢相応、もしくはそれより若いというのが彼女の印象なのだった。
一方のチャーリー・ホワイト(26歳)は、メリル・デイヴィスよりも ずっと若々しいルックス。 でもプレス・カンファレンスで老眼鏡のようなメガネを掛けた途端に 老けた印象になっていたので、 このアイス・ダンスのペアによって、私は年齢の印象が様々な要素で簡単に左右されることをまざまざと感じたのだった。


そこで、人を老けた印象にする要素をインターネット上から拾ってみることにしたけれど、 まずその筆頭に上げられるのが髪の毛。頭髪の量の乏しさ、ツヤの無さもさることながら、 ケイト・ミドルトンから ケイティ・ホルムズまでが、昨年ソーシャル・メディア上でエイジングを指摘される原因となったのが白髪。 両者とも、頭髪に何本か白髪が混じっていただけで、かなり老けた印象になっていたので、たとえ若白髪でも ルックスのためには隠すべきという教訓を与えていたのだった。

次にどんなに年齢が若くても、老けて見える要素になっているのは 顎のラインが首につながってしまっている顔。 昨今、これを直す美容整形はかなり盛んで、横顔が美しくなるのはもちろん、前から見た場合にも 顎のラインがクッキリするのは、驚くほど顔が若返る要因。 この施術はチン・アーギュメンテーションと呼ばれて、アメリカでは 老若男女を問わず、過去数年で件数を急激に増やしているものなのだった。
それ以外にも薄く、細い眉、黄ばんだ歯、濁った白目、こけた頬などが、年齢以上にルックスを老けさせるのは言うまでもないこと。 

衣類で老けた印象を与えるのは、無彩色の服や ゆったりし過ぎのバギーな服。 ウエストがゴムのパンツや、肌色のストッキング、肌に食い込んだブラのラインや、肌色の太いブラ・ストラップがネックラインや ノースリーブのアームホールから覗いている様子、ストッキングやタイツにソックスを重ねてからサンダルを履くのも 年配者の印象を与えるのだった。
また衣類だけでなく、オールド・ファッション過ぎるアクセサリーや眼鏡、眼鏡にストラップをつけて首からかけるのも 老けたイメージの象徴といわれているのだった。


体型としては、やはりスリムな方が若々しく見えるのは当然のこと。 特にウエストに肉が付いていると 老けて見えるというのは、数多くのインターネット・サイトで指摘されていることなのだった。 基本的に女性はメナポーズ(閉経)を迎えるとウエストが太くなるものなので、ウエストとヒップの比率は身体の若さのバロメータになると言われるもの。
とは言っても、痩せ過ぎのボディも 骨に下がった肉と皮がついているだけに見えて、 決して若々しいとは言えないのだった。

さらにはバストがウエストラインの直ぐ上まで下がって来ている様子も、体型を老けて見せる要因。 イギリスではつい最近、この下がりを防ぐために軽量ブレスト・インプラントが開発されたというけれど、 年齢を重ねてメタボリズムが落ちてきた女性の中には 「痩せて見えたい」、「若々しい身体のラインになりたい」という 理由から ブレスト・インプラントを除去するケースが増え始めているのだった。

でもどんなボディ・ラインをしていても、身体を老化して見せるのは、姿勢の悪さや 老けたボディ・ランゲージ。
ウエストに肉が付いて、バストが下がり始めた女性は往々にして 前屈みの立ち姿になるけれど、 これでは何を着ても若々しい印象には映らないのだった。
年齢を重ねて姿勢が悪くなるのは、腰が弱くなったり、長年の身体のクセで背骨が曲がってくるため。 スイムウェア・モデルのような、腰骨を反らせた颯爽とした立ち姿をするためには、ある程度背筋の強さが要求されるのだった。


今やボトックスやフィラーのお陰で、顔のシワからはエイジングをジャッジすることが難しくなっているけれど、 イギリスで、首のシワやデコルテのシミ同様にエイジングのチェック・ポイントになっているのが膝。
写真上は、左が現在48歳のシンディ・クロフォード、右が49歳のエル・マクファーソンであるけれど、 どちらも以前ほどではないとは言え、モデルボディを保っている存在。 でもメディアは、彼女らの膝に年齢が如実に現れていることを指摘しており、同様に膝にエイジングが現れているスーパーモデルとしては、 今年1月に40歳を迎えたケイト・モスが居るのだった。
ヨーロッパにおいては、この膝のエイジングを改善するニー・リフティングは人気の施術。

それ以外に手足のエイジングの問題とされるのは 浮き出た血管。 これは老化だけでなく、急激に体重を落とした場合等にも顕著になるもの。
この治療にはレーザーやヒアルロン酸や効果的と言われていて、 アンジェリーナ・ジョリーも 劇痩せで浮き出た血管の問題をこれらの施術で解決したことが伝えられているのだった。


逆に年齢よりも若々しく見せるためには、以上のポイントを全て除去、改善すれば良いということになるけれど、 そのためには、エクササイズをしてスリムなボディ、特に細いウエストを保ち、 立ち姿など、若々しいボディ・ランゲージを身につけ、若々しい服装、濃すぎないメーク、ゴージャスでフサフサなヘアをしていること。
それを見事にやってのけているのが 今年60歳になる元スーパーモデルのクリスティン・ブリンクレー(写真上)。 彼女は80年代にはビリー・ジョエルと結婚しており、彼のヒット曲「アップタウン・ガール」のインスピレーションになった存在。 そのミュージック・ビデオにも出演しているのだった。
彼女は自らエクササイズ器具のスポークス・モデルになるほど、スポーツ好きで知られているだけでなく、 美容整形やレーザー施術には かなりのお金を掛けているのだった。 だとしても彼女のこの若さは驚くべきもの。 でも、さすがに そのゴージャスなブロンド・ヘアはエクステンションだそうで、エクステンションは自らのブランドを立ち上げて販売しているのだった。

クリスティン・ブリンクレーが最初にスポーツ・イラストレーテッド誌の表紙を飾ったのは、1970年代のこと(写真上一番左)。
写真上、右から2枚のスナップは先週行われたスポーツ・イラストレーテッド・スイムウェア・イッシューの50周年のパーティーの時のものであるけれど、 会場に現れたどのモデルよりもフラッシュを浴びていたのが彼女。
何をどうやったら こんな若さが保てるのかは分からないけれど、彼女は3回の離婚の度に老け込んでは、 美容整形でカムバックしてきた存在。 それだけに美や若さへの執着は人一倍強いと思われるのだった。
もちろん執着しすぎて、恐ろしく作り物というイメージになっている女性も多いけれど、 クリスティン・ブリンクレーの場合、ラッキーなのは アイス・ダンスのメリル・デイヴィスとは反対に、 彼女が若々しい顔立ちと表情の持ち主であるという点。
したがって、若さを保つためには若々しい資質の持ち主であることも大切だと思うのだった。

さて、 2月2週目のこのコーナーでアナウンスをして、金曜日から正式にメンバー登録をスタートしたCUBE New York のディナー・クラブですが、 着々と何名もの女性からお申し込みを頂いています。
その際に、レストランやダイニングについてのアンケートにお応えいただいているのですが、 簡単な質問事項でも、読んでいると何となくお人柄が伝わってきて、そんな女性達が集まったら きっと楽しいディナーになるものと 今から楽しみにしています。
登録は無料ですので、ニューヨーク在住の女性は是非お申し込みをしていただければと思います。
お申し込みはこちらのサイト詳細はこちらのサイトでご覧いただけます。





執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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