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Mar. 26 〜 Apr. 1 2007
”他人の人生を難しくする7種類の人々 ”
気温的には春になりそうでならないニューヨークであるけれど、”マーチ・マッドネス” と呼ばれる カレッジ・バスケットボール
選手権が決勝を迎える一方で、メジャー・リーグも開幕となり スポーツの世界では
春到来を感じるのが昨今である。
そんな今日付けのニューヨーク・タイムズ紙によれば、1965年にメジャー・リーグでプレーをしていた外人プレーヤーは全体の10%で、
12カ国が選手を送り込んでいたというけれど、その中で最多はキューバの26人であったという。
これに対して昨年、2006年ではメジャーでプレーをする外国人プレーヤーは全体の28%にまでアップ。
20カ国より選手を集めており、最多はドミニカン・リパブリック(ドミニカ共和国)の147プレーヤーであるという。
この記事には、43年前の1964年にリリーフ・ピッチャー、マサノリ・ムラカミが 日本人として初めてメジャー・リーグでプレーをしたことが
記されていたけれど、「今シーズンはその日本からの松坂大輔投手が 誰もが最も注目するプレーヤーである」とも記載されていたのだった。
さて、そのニューヨーク・タイムズ紙のスタイル・セクションに今年1月に掲載されていて、私の目に留まったのが、
"Help, I'm surrounded By Jerks" という記事。(写真右) ”Jerk / ジャーク” とは所謂 ”人でなし” 的ニュアンスのスラング。
私が持っている英和辞典には、「米俗で”ばか者”」と記載されていたけれど、
実際には ”ばか” というような頭脳の悪さを示す言葉というよりは、人柄や人間性の悪さを示すのがこの ”ジャーク”
という言葉である。
そしてこの記事に書かれていたのは、人々がいかに ”ジャーク” に代表される扱いの難しい人々のために
ストレスを感じ、生産性を損ねているかで、昨今では こうした人々に対応するクラスや本が登場しているということだった。
これによれば、キャリア・プレスという出版社からはこの春 「151 Quick Ideas to Deal with Difficult Pelple (難しい人々と対処するための151の
クイック・アイデア)」という本が出版されるというし、デューク法律大学のキャリア&プロフェッショナル開発センターでは、
やはり「Dealing with Conflict and Difficult People (矛盾した、難しい人々との対処)」 というワークショップが2月よりスタートしているとのこと。
またハーバード法律大学でもエグゼクティブ・エデュケーション・シリーズに「Dealing with Difficult People, Difficult Situations (難しい人々、難しい状況への対処)」
というセミナーが盛り込まれる とのことで、
「この世に存在して欲しくない人々と 共存していくための手法」を学ぼうとする人々、学ぼうとするニーズが増えている実状がレポートされていたのである。
こうした”ジャーク” に対応する最初の書物と言われるのは、1981年に出版されたロバート・M・ブレイムソン著の
「Coping With Difficult People / コーピング・ウィズ・ディフィカルト・ピープル(難しい人々との対処)」。
この本で、著者であるブレイムソン博士は 扱いの難しい人々を7種類に分類している。それは以下の通りである。
1. Indecisive / インディサイシブ
インディサイシブとは優柔不断なこと。アメリカは「Yes」、「No」がはっきりした社会であるから、
日本社会以上に 優柔不断 な人が厄介がられる傾向にあるもの。
2. Know-It All / ノウ・イット・オール
「何でも知っている」という意味であるけれど、博学というよりは 人が何を言っても 「そんな事は自分は前から知っている」と見下した態度を取ったり、
人にレクチャーをしたがる人物。 会話の相槌に 「I Know」 が多いのがこのタイプ。
3. Super-Agreeable / スーパー・アグリーアブル
アグリーアブルと言えば、ノリが良くて、快活で、イージーゴーイングな性格を指す言葉なので、
通常は褒め言葉であるけれど、これにスーパーが付くとそれが過ぎることを意味するので、
「誰にでも愛想が良過ぎて理解出来ない」とか、
「何でも肯定したり、いたずらに人に期待を持たせるような事を言ってトラブルを起こす」ような人々。
4. Complainer / コンプレイナー
これは、文句ばかり言う人のこと。人の悪口ばかり言っている人や、
人の粗探しをしては指摘する人もこれに含まれる。
5. Silent & Unresposive / サイレント&アンレスポンシブ
大人しい性格というのとは別に、反応を示さず沈黙を守るのがこのタイプ。
何を考えているか分からないので、
自分の意見を持たないように見られるのも アメリカでは嫌われる要因。
6. Hostile-Aggressive / ホスタイル・アグレッシブ
アメリカ、特にニューヨークにはアグレッシブ(攻撃的)な人々が多いけれど、
これがホスタイル、すなわち敵対的になると 会話をしていても相手をやり込めようという姿勢が出てくるもの。
7. Negativist / ネガティヴィスト
何にでも否定的な人。
プランニングをする際に、ネガティヴィストが1人居るだけで それが難航するけれど、
ネガティヴィストは通常、論理的にどうしてそのプランがダメなのかを説明するし、
人にそういった否定的な説明をするのを好む人が多いという。
私はこの7つの分類には それほど賛同はしていなくて、それというのも
私がこれまで出会った多くの ”ジャーク”、もしくは ”扱いが難しい人々” というのは、この分類の2つ以上のキャラクターを持っている場合が殆どであるため。
コンプレイナーというのは往々にしてネガティヴィストであるし、ホスタイル・アグレッシブ や ノウ・イット・オールも、
他人に対してはネガティブな姿勢を持っているもの。
その一方で スーパー・アグリーアブルやサイレント&アンレスポンシブは往々にしてインディサイシブ(優柔不断)なものであるけれど、
コンプレイナー、ホスタイル・アグレッシブ、ノウ・イット・オールに比べれば、これらは遥かに無害な人種だと私個人は判断していたりするのである。
こうしたネガティヴィストや、コンプレイナー、ホスタイル・アグレッシブは、アメリカには決して少なくないけれど、
時に恩恵ももたらしてくれるもので、私は以前ジムで嫌な思いをして”コンプレイナー”にそれを話したら、
彼女が私に代わってコンプレインをしてくれたお陰で、私自身は文句1つ言わずして、
マネージメントから謝罪を受けたことがあった。
基本的にコンプレインというのは、平穏な生活を好む人間にとっては 決して楽しいものではないので、これを好んで代わりにやってもらえるのは
有り難い場合も出てくるのである。
また誰もが”ジャーク”と認める人間が職場やクラスなどに存在した場合、その不愉快さは周囲が同様に感じているものなので、
その人物から嫌な思いをさせられた時は周囲は非常に同情的であるし、”ジャーク”の悪口で意気投合して
他の人間同士が仲良くなってしまうというのもありがちなシナリオである。
ところでロバート・M・ブレイムソンの7つのキャラクターは、職場の上司や同僚、取引相手、顧客、コミュニティのメンバー、もしくは義理の家族など、
社会的に関わらなければならない人々の難しさを分類したもの。
したがって、これらはある程度割り切った付き合いが出来る人々であり、社会的に力関係もはっきりしているので、対処法をマニュアルのようにして
本にすることが出来る訳である。
でも、これより遥かに難しいのが自分がもっと気を許して付き合っている友人同士のケース。
この場合、プライベートなオケージョンで カジュアルに人と接することになるけれど、付き合い始めて遠慮があるうちは
人間関係は極めて平和なのである。
ところが、親しくなってその遠慮の壁が崩れ始めると、時に意外な素顔を見せてくる人も居るもので、
そうしたプライベートな人間関係における ”ジャーク” をロバート・M・ブレイムソンを真似て7つのカテゴリーに分けると以下の通りになる。
1. カスト・マニア:
カストはインドのカスト制度のことだけれど、社会的なランク付けを現す言葉。
私がカスト・マニアと名付けるのは、勤めている会社、出身校、出身地、住んでいるエリア、
年収、愛車、結婚相手、身につけている物、容姿 など様々な要素を持ち出してきては、自分の周囲の人間に 勝手なランク付けを行なう人。
カスト・マニアは、自分よりカストで下と見なす人々を蔑視するのはもちろん、
社会的に自分より上の人の悪口も言うのが常である。
2. オーバー・リアクター :
過剰反応する人。人が言った些細なことや、小さな事件に凄く腹を立てたり、ショックを受けたりして 大騒ぎをする一方で、
自分のした事、言った事を人がどう思っているかを 何時までも 気にしているタイプ。
これとは逆に、誰にでも親切な人に優しくされたことで、相手が自分を好きだと勘違いするケースもあり、
基本的には自意識が過剰な性格が多い。
このオーバー・リアクターの相談相手にされてしまうと、毎日同じような内容の長電話が掛かってくるなどして、時間を無駄にさせられるケースが多い。
3. ケアレス・スピーカー :
言って良い事と、悪い事の常識的なコンセプトを理解してない人。
本人には悪気が無いだけに、最悪の事を最悪の人にペラペラ喋ってしまったり、
人が気分を損ねるようなことを平気で口にしてしまう。
「言わないでね」と口止めして、誰にでも秘密を喋ってしまうのもこのタイプ。
4. スクリプト・ライター :
自分の書いたシナリオを他人が言ったことにする人。
往々にして自分の言った悪口、自分の作り話を、誰か別の人間から自分が聞いたことにして人に喋ってしまう。
また、人が言った言葉を必要以上に悪く他人に伝えるのもこの類の人間。
5. インスペクター :
人のプライバシーを必要以上に知りたがる人。
友人の家を尋ねて、クレジット・カードの請求書などをさりげなく覗き見たり、
自分の周囲の人間のことをグーグルなどで調べているのがこの類。
6. スーパー・コンペティター :
ライバル意識、競争意識が高く、議論になると自分が勝利しないと気が済まないタイプ。
自分と同じようなことをしていたり、同じような物を持っている人が褒められていると、
ジェラシーが燃え上がるけれど、おだてれば機嫌が直る場合が殆ど。
自分が競争意識を持っている人の悪口を言う傾向が強い。
7. ネーム・ドロッパー :
ネーム・ドロップとは、共通の知人や、相手に顔が効く人の名前、セレブリティの名前等を出して、
便宜を図ってもらおうとしたり、相手と親しくなろうとすること。
要するに、人の名前を使って自分の交友関係、利害関係を有利にしようとする人のこと。
この類の人は1度会っただけの人を「友達」と表現しがちである。
これらのうち、私が最も大きな被害にあったのは ”スクリプト・ライター”。
私は物をはっきり言う方なので、”スクリプト・ライター”にとっては利用し易いキャラクターのようで、
話題にしたこともないような事が、私の発言ということで人に伝わっていて、ビックリしたことがある。
こうした”スクリプト・ライター” が言った誰かの悪口を 聞いて こちらが笑ったりすると、後にそれが私の発言として
人に語られてしまうので、話に相槌さえ打てない場合も多かったりする。
また ”スクリプト・ライター”は 人が実際に言ったことの内容を修正して伝える場合も多く、例えば 以前私が知人と一緒にレストランでランチをした時のこと。
そのレストラン可も無く、不可も無くのレストランだったので、知人はその店の感想として
「1度行ったら十分っていう感じ」 と語ったそうだけれど、このセンテンスが”スクリプト・ライター” を通じて人に広まる時には、
「あのレストラン、2度と行きたくないわ」というものに変わっていて、知人が慌てて周囲に訂正していたことがあったのだった。
このように 悪気がある、無いは別として、他人の発言を乱暴に人に伝える人間が存在すると、
人間関係がこじれるチャンスがそれだけ増えることになるもの。
でも こじらせている側は、よほど回を重ねて諸悪の根源であることがバレて来ない限りは、
常に「信頼できる情報源」のように振舞って、”良い人役”を演じていたりするのである。
でも、言っていない発言をでっち上げられるのは別として、自分が実際に言った言葉というのは、誰を介してどう伝わるか分からないものだし、
人が語る言葉のニュアンスまでコントロールするなどというのは不可能なこと。
私が尊敬するベンジャミン・フランクリンの言葉に、「人の悪口はたとえそれが事実であっても言うべきでない」という
ものがあるけれど、やはり人と上手くやっていこうと思った場合、人に誤解されたくない場合、
「たとえ事実でも人の悪口は言わない」というのは本当に鉄則だと思えてしまうのもの。
人に不愉快な思いをさせられると、思わず愚痴ってしまいたくなることもあるけれど、
その数十秒の愚痴が、その後 厄介な噂話になって自分のところに帰ってくることを思ったら、
我慢して飲み込む方が遥かに楽なのである。
今週は何故か人間関係のネガティブ系のストーリーがトピックになってしまいましたが、
以下、以前からお伝えしているニューヨーク・エリア在住女性のためのネットワーク・パーティーのご案内です。
私自身、何人もの良いお友達を作らせて頂いているのがこのネットワーク・パーティーで、
効率よく短時間で沢山のお友達を作っていただける機会だと思っています。
お1人でも、お友達同士でも、お気軽に参加していただければと思います。
ニューヨーク・エリア在住女性のためのネットワーク・パーティー開催のお知らせ
前回の開催から1年が経過してしまいましたが、来る4月14日、土曜日 午後2時より、
CUBE New York主催のニューヨーク・エリア在住女性のためのネットワーク・パーティー開催します。
レジデンシャル・ビルディングのパーティー・ルームが会場となりますので、セキュリティの関係で、
参加御希望の方には事前のご登録をお願いしています。
過去のパーティーにご参加いただいた方には、先週木曜にEメールでご案内を差し上げていますが、
もし受け取られていない場合は、カストマー・サービスまでご連絡をいただけると幸いです。
今回初めて参加を御希望になる方は、こちらをクリックして ご登録をお願いいたします。
また、RSVPをされたにも関わらず、当社より48時間以内に参加確認のメールを受け取られていない方は、大変お手数ですが、
カストマー・サービスにご連絡くださるようお願いいたします。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、1989年渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に
ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.設立。以来、同社代表を務める。
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