Apr. 3 〜 Apr. 9




ネットワーク・パーティーご報告




私がこれを書いている4月9日、日曜日は、以前から このコーナーの最後の部分でお伝えしていた通り、CUBE New York主催の第6回NYエリア在住女性の ネットワーク・パーティーの日。
CUBE New Yorkでは、ネットワーク・パーティーの他にも、これまでにクリスマス・パーティーや、ミルクレープの会を行ってきているので、 CUBE主催のイベントとしては、8回目にあたるのが今回のパーティー。 ネットワーク・パーティーを最初に行ったのは 2002年12月で、同じNYエリアに住む女性同士が交流の場を持つことによって、仕事面やアメリカ生活での 経験や情報をシェアして、互いにサポートしていくことを目的に開催してきたもの。
時に「どうして女性だけが対象のパーティーなのか?」とご質問を受けたり、NY在住の男性から「参加したい」というご連絡を頂くこともあるけれど、「女性だけのパーティーは他では行われていないので、このままのスタイルを続けて欲しい」という参加の皆さんからの要望があるのに加えて、やはり女性同士の方が早く打ち解けて、効率良くお友達を作って頂けること、シングルズ・パーティーのような意味合いが無いのが 明らかなので、既婚の女性でも心置きなく参加して頂けるというメリットがあるので、今後もネットワーク・パーティーについては 女性のみの参加で開催していく予定です。

さて、総勢61人となった今回のパーティーであるけれど、メイン・アトラクションとして企画したのが、 現在、CUBE New Yorkで「ワイン・ソフィスティケーション」の連載を担当して下さっている オークション・ハウス、クリスティーズの ワイン・スペシャリスト、渡邊順子さんにご登場いただき、映画「Sideways / サイドウェイズ」に登場したワインのテイスティングを 行うというもの。
「サイドウェイズ」は、昨年のオスカーの作品賞にもノミネートされた映画で、ワイン通で、学校の教師をしながら作家を目指す 離婚経験者のマイルス(ポール・ジアマッティ)と、結婚を控えた売れない俳優、ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ))という2人の 中年男友達が、ジャックの独身時代最後の1週間を楽しむためにワイン・テイスティングの旅に出掛けるというストーリー。 2人が立ち寄るワイナリーや、レストランでの食事シーン、 登場人物の語らいのシーンで何種類ものワインが登場する他、台詞の中にもワインの名前がいくつも登場するのが同作品で、 こうしたワインの数々は、映画の監督で、自らワイン好きであるアレクサンダー・ペインが、自分で気に入ったワインを セレクトしたものだという。
「サイドウェイズ」には幅広い価格帯のワインが登場しており、最も値が張るのは、マイルスのお宝ワインで、終盤では彼の自棄酒(ヤケザケ)として飲まれてしまう61年シュヴァル・ブラン。これは今ではなかなかオークションにも登場することの無い希少さで、1本1000ドルは下らないもの。さらにマイルスが心を寄せるマヤ(ヴァージニア・マドソン)が 最初にワインにハマったきっかけになったという88年のサッシカイア、ジャックと短い恋に落ちるステファニー(サンドラ・オー)の お宝で、マイルスをうならせたリーシュブール、そして元妻との思い出を語るマイルスの台詞に登場した 85年のオーパス・ワンなどは、オークション・ワインとカテゴライズされる高額ワイン。
でもこういったワインをお出しするのは、会費25ドルのネットワーク・パーティーでは不可能なので、 今回セレクトしたのは以下10本のラインナップ。

2003 Byron Vineyards and Winery Pinot Noir Santa Maria Valley
バイロンは、ジャックが車の中で開けてしまうシャンペンのプロデューサー。映画の中の台詞にあったように、 バイロンのピノ・ノアール100%のシャンペンは希少で探せないので、今回は代わりにピノのレッドを選びました。

2004 Sanford Winery Pinot Noir Santa Barbara County
マイルスとジャックが訪ねたサンフォード・ワイナリーで、2人がテイスティングしたピノ・ノアール。

2004 Hartley Ostini Hitching Post Winery Pinot Noir Santa Maria Valley
ヒッチング・ポストはマヤが務めていたワイナリー兼レストラン。ヒッチング・ポストのバーでマイルスとジャックが飲んでいたのがここのピノ・ノアール。

2004 Fiddlehead Cellars Sauvignon Blanc Happy Canyon Santa Ynez Valley
フィドルヘッドは、マヤが4人でディナーをするレストランで、マイルスとジャックが現れた時に既に飲んでいたソーヴィニオン・ブラン。

2000 Domaine Huet Vouvray Petillant Brut
2002 Domaine Huet Vouvray Clos du Bourg Demi-Sec

レストランでのマヤとマイルスの会話で、マイルスが好きなワインとして登場するのがロアールのホワイト・ワイン、 ドメーヌ・ガストン・ユエ・ヴーヴレイ。 ワイン通の間では、「ハリウッド映画の台詞にこのワインが登場するなんて・・・」と驚かれた1本。
今回は、ドメーヌ・ユエのヴーヴレイ・ペティアン・ブリュット(スパークリング・ワイン)とヴーヴレイ・クロ・ド・ブール デミセックの2種類お出ししました。

2002 Whitcraft Winery Pinot Noir Santa Maria Valley Bien Nacido Vineyard N Block
ウィットクラフトは、レストランでのディナーのシーンで出てきたワイン。

2003 Andrew Murray Vineyards Syrah Santa Barbara County
恐らくサイドウェイが最も有名にしたのが、 このマヤとマイルスが ステファニーの家で2人で飲んだ、アンドリュー・マーレーのシラー。

2003 Kistler Pinot Noir Sonoma Coast
2003 Kistler Chardonnay Sonoma Coast

キスラーは、今回のラインナップで最も高額なワイン。オークションにも度々登場するプロデューサー。 映画の中では、レストランのシーンでピノ・ノアールが登場していたけれど、今回は特別にシャルドネ(英語ではシャドネー)の レ・ノワゼティエール も一緒にお出ししました。パーティーでは、ご説明し損ねたけれど、 2003年のレ・ノワゼティエールは僅か93,336本の生産で、ラベルには、その通し番号がスタンプされています。
2003年のピノ・ノアール・ソノマ・コーストは、ワイン評論家のロバート・パーカー氏が91点をつけたもので、アメリカでの小売価格は約90〜130ドル、シャルドネは70ドル〜100ドル程度。







ネットワーク・パーティーでワイン・テイスティングをしようとすると、予算の関係でどうしてもプラスティックのカップを使用しなければならないけれど、今回お出ししているのはプラスティックで味わうには本当に勿体無いワイン。 それでも参加者の皆さんに美味しいワインに触れて頂きたかったので、運営費の許す限り ワインにはバジェットを割いていて、 特にキスラーはちょっと奮発のチョイスでした。
でも事前にワインがお好きな方は、「My Glass 持参でどうぞ」とご案内したところ、何人もの方がグラス持参でいらして下さったので、 それはワイン・テイスティングを担当して下さった順子さんにとっても、私にとっても嬉しく感じられたことでした。

皆さんのリアクションでは、今回お出しした唯一のシラー、アンドリュー・マーレーやヒッチング・ポストの評判が良かったけれど、 やはりキスラーを飲まれて、「高いワインは違う、美味しい!」と言って下さった方が多かったので、 個人的な好みも手伝ってキスラーをリストに加えた私としては、特にそれが嬉しいリアクションでした。

今回のパーティーでは初めて参加された方が半分近くいらしたけれど、やはり何度開催してもネットワーク・パーティーは エネルギッシュで、はつらつとした快活な女性が集まるもの。 初めてパーティーに参加された方からは、「こんなに沢山日本人が集まっているのを久々に見ました」というお言葉を頂いたけれど、 参加して下さった皆さんはそれぞれに、キャリア・ウーマンだったり、活動的なハウスワイフでいらしたりで、いつもながら、 主催者側が圧倒される勢いで 皆さんがネットワーキングをされている姿は、見ていて頼もしい限りのもの。 特に途中からはアルコールが入ったせいか、今回はいつもより盛り上がりに迫力が感じられたように思いました。

私がこのネットワーク・パーティーを開催していて、本当にラッキーだと思うのは、参加して下さる方が、 本当にお友達になりたいと思うような素敵な方ばかりで、交友関係を広げようと思って参加してくださる方を 失望させることがないこと。 私自身、ネットワーク・パーティーで沢山の方とお友達になっているけれど、ことにニューヨークのような外国の街で暮らしていると、 友達は財産のようなもの。なので、こうした素晴らしい女性達に交友の場をご提供出来ることをとても光栄に思っています。
今回、初めて参加された方から、「前からパーティーに来たかったけれど、ちょっと敷居が高く感じられたので・・・」 というコメントを頂戴してしまったけれど、確かに「参加者のレベルが高い」というのはパーティーの度に 頂くお褒めの言葉。でも、決してスノッブなパーティーではなく、皆さんフレンドリーで、カジュアルなパーティーなので、 どなたでもお気軽にご参加頂ければと思いますし、また、ニューヨーク在住でなくても、日本からご旅行でいらしている方なども、日程さえ合って ご参加頂ければ、ニューヨークの日本人女性のパワーやエネルギーを感じて、触発されるのでは と思っています。

さて、今回は13ヶ月ぶりの開催となったネットワーク・パーティーだけれど、やはり人を集めるイベントの準備をするというのは 事前に頭で考えている2倍も3倍も時間と手間が掛かってしまうもの。また、毎回異なるトラブルも起これば、 異なる準備や計画も必要で、気を揉んだり、予定通りに物事が進まないことも多いので、パーティーの前には 「どうしてこんな事を始めてしまったんだろう・・・」と考えてしまうことさえあるけれど、 その気持ちが払拭されて、またパーティーを開催したいという気持ちになるのは、参加してくださった方達がパワフルにご歓談される姿を見る時や、皆さんが「楽しいパーティーだった」と喜んで下さる時。 加えて以前参加して下さった方が、「前回のパーティーでも素敵なお友達が出来たので・・・」などと言って下さると、 主催者冥利というか、本当にHappyな気持ちになってしまうもの。

今回のパーティーもCUBEスタッフはもちろんのこと、ご協力を頂いた何人もの方々のお力添えで、無事滞りなく 終了したのは言うまでも無いことで、ワイン・テイスティングを担当して下さった渡邊順子さんを始め、 CUBEスタッフと同じ時間に会場に来てお手伝いをしてくださった 稲見千晶さん、俊成美佐さん、そして会場の手配をして下さった森貞利佐さんにはこの場を借りてお礼を申し上げます。
そして、もちろん参加して下さる皆さんあってのパーティーなので、お忙し中 いらして頂いて パーティーを盛り上げて下さった皆さんにも この場で感謝の気持ちを申し上げたいと思います。どうも、ありがとうございました。 また、片付けを手伝って下さった方が何名もいらしたので、その皆さんにもお礼申し上げます。
今回のパーティーで出会ったお友達と、今後 連絡を取り合って、お仕事に役立てたり、食事などの機会を持って楽しんで頂ければ、 本当に嬉しい限りです。






Catch of the Week No.1 Apr. : 4月 第1週


Catch of the Week No.4 Mar. : 3月 第4週


Catch of the Week No.3 Mar. : 3月 第3週


Catch of the Week No.2 Mar. : 3月 第2週





執筆者プロフィール

秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、1989年渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.設立。以来、同社代表を務める。