Apr. 11 〜 Apr. 17 2017

"Men and Women Age Differently"
女性と男性では、どちらが早くエイジングするか?


今週のアメリカで引き続き大きく報じられたのが、シリアのアサド政権に対する アメリカ軍の爆撃をめぐるロシアの対応と、日に日にキナ臭くなってきた北朝鮮情勢のニュース。
トランプ政権初の軍事力行使となったシリアに対する攻撃をトランプ大統領が決定する際、 その後押しの助言をしたことが今週明らかになったのが 3月からホワイトハウス内にオフィスを構え始めたイヴァンカ・トランプ。
今週には、ポリティカル・ウェブサイトがそんなイヴァンカや夫のジャレド・クシュナーを含む ホワイトハウス・スタッフ8人についてのアンケート調査を行ったところ、 最も支持率が高かったのがイヴァンカで、46%の回答者が彼女を支持。でも36%の回答者が彼女に対して ネガティブなイメージを持っており、17%の人々は彼女の名前を聞いたことが無いという答え。 一方、彼女の夫のジャレッド・クシュナーの支持率は8人中4位で27%。 好感を持たないと回答した人々は30%、そして42%もの人々が彼の名前を聞いたことが無いと 回答しており、大統領のアドバイザーを務める娘婿としては知名度が低い様子を窺わせているのだった。




さて2週間ほど前にソーシャル・メディア上でヴァイラルになったのが、このページのトップの写真のラッセル・クロウ(53歳)の姿。
すっかり太ってしまい、エイジングが進んだ印象が否めない彼の姿に驚いた人々は少なく無かったけれど、 彼の体重が増えたのは映画の役作りのためにではないようで その変わり果てた姿がソーシャル・メディア上で批判やジョークの対象になっていたのだった。
そこで指摘されていたのが、ハリウッドでは男優は エイジングが進んでも演じる役どころはあるけれど、女優はそうは行かないということ。 そのため、ハリウッドにおいては同じ年齢の女優と男優のルックスを比較すると、 女優の方が明らかに若く見えると指摘されているのだった。
写真上は左よりジュリア・ロバーツ、ヴィン・ディーゼル、ニコール・キッドマン、 マーク・ラッファロであるけれど、いずれも今年50歳を迎える1967年生まれ。 この4人を見ただけでも女優が男優よりも若く見える傾向は顕著であるけれど、 一般人においても 同じ年齢の男女の外観を比べた場合、 54%の人々が「女性の方が男性より若く見える」と回答しているのだった。

ところが医療やフィットネス、遺伝子工学の見地からは エイジングが穏やかで若さが保てるのは圧倒的に男性。
平均寿命という点では男性より女性の方が長いのは周知の事実。 アメリカにおいては2014年の時点で女性の平均寿命が81.2歳、男性の平均寿命は76.4歳で、 女性の方が男性より約5年長く生きるというデータが得られているのだった。
男女で寿命に差が出る原因としては、男性のみが持つY染色体の影響という説もあれば、 女性の方がガンになった場合の生存率が高いこと、女性の方が年を重ねても社会性があり、精神的なサポート・システムを 持っていること、女性の方がきちんと定期的に健康診断を受けること等が挙げられるけれど、 女性が男性より長生きなのは世界的な傾向。したがってDNAやライフスタイルとは無関係と判断されるもの。
でも寿命の長さと、エイジングのスピード、見た目の若さというのは全くの別問題なのだった。




男性でも女性でも、年齢を重ねることによっておこるのがホルモンの変化。
それがより劇的に訪れるのは女性で、それが言うまでも無くメノポーズ(閉経)。 平均50歳前後でメノポーズを迎えることにより、女性ホルモン(エストロゲン)が作り出されなくなり、 ホットフラッシュや多汗、疲労、性欲減退、めまいなどの症状が出て、 女性によってはそれが生活に支障をきたしたり、ライフスタイルに変化をもたらす場合があるのは周知の事実。
これに対して男性のホルモンのテストステロンは、30歳過ぎから 毎年1%ずつ減少するのみという穏やかな変化。テストステロンのレベルの低下がもたらすのはED、睡眠パターンの変化などの症状。 女性のようにメノポーズによって完全に生殖機能を失うことは無く、 生涯に渡って生殖機能を持ち続けるため、それが肉体的な若さに繋がると言われるのだった。

でも、人間を年齢より老けて見せるポイントと言えば、 肌、体型、髪の毛の3つ。
肌のシワ、シミ、たるみ、腹部や顔に付いた脂肪、薄くなった頭髪は、 時に30代を50代に見せるほど外観のエイジングをもたらす要因。 ラッセル・クロウが53歳とは思えないほど老けていると指摘されていたのも腹部や顎の脂肪、白髪頭が 原因になっているのだった。

肌については、女性の方が毎日のようにスキンケアをしているので、男性よりも保湿が行き届いていたり、 日焼け止めを使用することにより色素沈着を防いでいること、また男性のように頻繁にシェービングをしないので、 女性に肌の若さの軍配が上がるかと思いきや、実際には肌の若さが無理なく保てるのは男性。 というのは、男性の方が女性よりも皮膚が25%厚いのに加えて、 その皮膚を構成するコラーゲンの量が女性よりも遥かに多いため。
またエイジングに伴い、男性と女性は同じスピードで肌のコラーゲンを失って行くと言われるけれど、 女性はメノポーズ後の5年間に一時的にそのスピードがアップ。この時期に 肌質の衰えが顕著になるので、それが無い男性の方がスローで安定した肌のエイジング・プロセスを迎えることになるのだった。




体型についてもアドバンテージがあるのは男性。 肥満が社会問題になっているアメリカは、今や成人の4人に3人がオーバーウェイトと言われるけれど、 オーバーウェイトを通り越した超肥満の割合は男性が35%、女性が40%。女性の方が超肥満になる傾向が顕著。
そうなるのは男性の方が筋肉質で代謝能力が高いことが理由の1つ。 加えて女性は男性よりエイジングによる筋肉の減少が早く、30歳以降は10年ごとに5%の筋肉を失うため、 男性よりも急速に脂肪体質になっていくのが宿命。それだけでなくメノポーズの前後から腹部に頑固な脂肪が付いて、 65歳くらいまで体重が増え続けるのが女性。これに対して男性は50代半ばを過ぎる頃をピークに その後は徐々に体重が落ち始めるのだった。

髪の毛については初めて女性にアドバンテージがあって、 男性の半分は50歳に至るまでに禿げることが指摘され、 遺伝性の薄毛が顕著になるのは40歳前。 これに対して女性は髪が薄くなるスピードが遥かに遅く、エイジングで頭髪のボリュームを失うことはあっても、 50歳前にストレス以外の理由で禿げることは極めて稀。
とは言っても近年、女性の現代病の1つに挙げられているのがヘア・ロスで、 若くして脱毛庄に悩むアメリカ人女性は3300万人と言われるのだた。

これだけ男性にアドバンテージがあっても、イメージ的に女性が若く見える要因は、女性の方が頭髪が減らないことに加えて、 ヘアダイで白髪を染めること、メークである程度は年齢がごまかせること、そして、ボトックスやレーザーなどの施術で 肌の老化のサインをリバース出来ること。 さらには女性の方がストレスに強く、男性よりも外観に固執する傾向があることも、 女性が同じ年齢の男性よりも若く見える原因。

前述のように世界的に女性の方が男性よりも長生きをする傾向にあるけれど、 100歳を超える長寿になると、健康が保てるのは男性。 特に深刻な健康の問題が無い状態で100年以上生きている男性の割合は 何と女性の2倍以上。 そしてこの段階になると、身体の健康がそのまま外観に反映されるようなのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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