May 22 〜 May 28 2017

” F.Y.I (For Your Information) "
プールの水に含まれる尿の割合から、人間を確実に死に至らせる落下物まで、
知っておいて損にならない雑学知識アットランダム



今週末のアメリカは、夏のヴァケーション・シーズンの皮切りとなるメモリアル・デイのホリデイを月曜に控えた ロング・ウィークエンドで、3連休。 この日を境にビーチが解禁となり、多くの郊外の家庭が今年初のバーベキューをするのがこの週末。
この週末からオープンする公営プールも多いけれど、2週間ほど前のニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたのが 「公営プールの水にどれだけの尿が含まれているか?」の調査結果。 この調査をしたのはカナダの科学者で、29の公営プールの水質を調べたとのこと。 それによればオリンピック・サイズのプールの3分の1の水量に当たる22万ガロンの水に対して、 20ガロン(約76リットル)の尿が含まれていたそうで、 単純計算をすれば、水量の1000分の1弱が尿という割合。そのバクテリアの量を考えれば この結果は決して歓迎すべきものではないものの、 この科学者は水泳というエクササイズの健康へのメリットの方が大きいことを指摘していたのだった。

その一方で、今週のメディカル・ニュースで私が気になったのが、 ワインと乳がんの関連性についてのデータ。
それによれば、例え僅かな量でもワインを毎日飲んでいると、 メノポーズ前の女性は5%、メノポーズ後の女性は9%乳がんにかかるリスクがアップするというのがその報道。 ここで指摘される僅かな量というのは、レストラン等におけるサーヴィング・ポーションの3分の2程度の量。 すなわち普通のワイングラスの3分の1杯。
でもこのリスクはあくまで毎日飲んでいる場合で、週に1度、食事と一緒に飲む程度であれば問題は無いとのこと。 先週のこのコーナーで、食事と一緒に毎日1杯アルコールを飲むと、 大腸がんの再発防止と予防の確率が高まるデータをご紹介したけれど、 女性の乳がんに関しては全く逆のようで、がん家系、特に家族や親せきに乳がん患者が居る女性は、 毎日のアルコール摂取を控えるべきと警告されているのだった。




話を水に移すと、これまで通常の水とガス入りのウォーターを比較した場合、「ダイエットに効果的」と言われてきたのが ガス入りウォーター。炭酸が満腹感をもたらし、食欲がコントロールできると信じられてきたのが ガス入りウォーターであるけれど、先週報じられがのがそれを覆すデータ。 それによれば、ガス入りの水を与えたモルモットの方が食欲が旺盛になり、体重が増えたとのことで、 人間における実験でも、朝食時にガス入りの水を飲んだ被験者は、 通常の水を飲んだ被験者に比べて、食欲ホルモンと言われるグレリンのレベルが6倍も高かったことが伝えられているのだった。
グレリンは胃から産生されるペプチドホルモンで、成長ホルモン分泌を促す一方で、 食欲を増幅させるもの。 アメリカではコーラやソーダなど炭酸を含んだソフトドリンクが肥満の原因と指摘されて久しいけれど、 砂糖を含まないゼロ・カロリーのダイエット・ソーダを飲んでも太る理由と指摘されるのがこのグレリン。
同実験によってソーダだけでなく、ガス入りの水も体重増加の原因となることが立証されているけれど、 全く同じことはシャンパンにも言えるようで、私の知人はナイトキャップをワインからシャンパンに切り替えたところ、 やはり体重が増えたと語っていたのだった。

さて、アメリカではアップル・ウォッチのアプリに脳卒中のリスクを的確に予測するものが登場して話題になっているけれど、 そんなアプリが無くても脳卒中のリスクの確実な目安になると アメリカン・メディカル・ジャーナルで指摘されたのが 耳たぶの折れ目のようなシワ(写真上右)。
同ジャーナルによれば、脳卒中患者88人中 78人の耳たぶに大きなシワがあったとのことで、 英語でミニ・ストロークと呼ばれる脳卒中の手前の症状の患者、153人中 112人にも耳たぶに大きなシワがあったとのこと。 耳たぶにこのような折れ目が出来てしまうのは、脳卒中のリスクを高める動脈の詰まりのせいで 耳たぶに血流が行き渡らないためで、それが耳たぶの弾力低下を招いて、折れ目のようなシワの原因となるというのがその説明。
このシワは脳卒中だけでなく、心臓発作のリスクの目安にもなることが指摘されているのだった。




ところで、今日5月28日日曜にはメモリアル・デイのホリデイを控えて、お隣ニュージャージー州の リバティ・ステート・パークで、海軍海兵隊のパラシュートのデモンストレーション・イベントが行われていたけれど、 そのうちの1人のパラシュートが開かず、隊員はパラシュートを切り離してハドソン川に墜落。病院に収容されたものの 死亡するという悲劇が起こっているのだった。
NASAの調べによれば、人間が墜落して生存の可能性があるのは高さ約12メートル程度まで。 ハドソン川のような水面に墜落する場合は、生存の可能性が高まると思われがちであるけれど、 波の無い水面への墜落はコンクリートの地面に落下するのと大差が無いショックを身体に与えるとのこと。 でもその水面がナイアガラの滝のように大きく動いて、波打っている場合、身体へのショックが水の動きと それに含まれる空気で緩和されるため、生存の可能性がかなり高まるのだった。

とは言っても落下した水の温度がほぼゼロ度だった場合、水は空気の25倍のスピードで 身体を冷やすため、まず味わうのが かき氷を慌てて食べた時のような頭痛。これは脳が凍り付くのを防ぐために、身体が脳に血液を 慌てて送り込むために起こる症状。そして15分後には手足がしびれて動けなくなり、意識がもうろうとして、 映画「タイタニック」の生存者のような状況となり、 体温が25度程度まで下がると心肺停止状態で死に至るのは言うまでも無いこと。 そこまで体温が下がるには45〜90分を要するけれど、 その時間は身体にどれだけ皮下脂肪がついているかによって異なるのだった。

一方、落下物に当たって死亡するケースに着眼すると、 エンパイア・ステート・ビルディングの天辺から1セントのコインを落とした場合、それが当たった人が死ぬかと言えば答えは「No」。 軽量なコインなだけに、地上88階から落としても時速27キロ程度でぶつかるだけ。 人体へのショックは 何かがカツンと当たった程度であるという。
ではそれが野球のボールであればどうなるか?と言えば、これもよほど打ちどころが悪いケースを除いては「No」。 エンパイアの天辺からベースボールを落とした場合のボールのスピードは約時速152キロ。 すなわちメジャーリーグのピッチャーのデッドボールを受けたような衝撃があるものの、死には至らないことが明らかになっているのだった。
逆にエンパイアの天辺から落ちて来て確実に死をもたらすのはボールペン。スピードはベースボールほどではなくても、 ペンの先端が矢のように頭蓋骨に刺さるので、そうなれば確実に死に至ることが指摘されているのだった。




最後に、夏の休暇等を利用してニューヨークにやって来る人が知っておいて方が良いのが 昨今のJFKでは悪質な白タクが非常に多いということ。
JFKからマンハッタンへのタクシー代はフラット・レート(一律料金)になっていて、イエロー・キャブであればメーターを使用せずに、 チップやトール(高速料金)を含めて65ドル程度。ところが私の知人のイタリア人親子がNYにやってきた際には、 その倍以上の150ドルを支払ったとのことで、 どうしてイエロー・キャブを使わなかったのかと不思議に思っていたけれど、その理由を私が納得したのが先日のこと。
JFKに降り立ってタクシー乗り場に向かおうとしたところ、空港のタクシー乗り場のスタッフのように見える服装の男性に、 「マンハッタンに行くの?」と尋ねられ 「Yes」と答えたところ、「移民政策のデモの影響で、マンハッタン行きの タクシー乗り場の場所が変わったの知ってる?」と言われ、 空港の建物を出てすぐ左側にあるタクシー乗り場ではなく、目の前の道を渡るようにと言われたのだった。 その男性が私のトランクを引きずって誘導してくれたけれど、道を渡り切っても まだまだ先まで行きそうな気配だったので、 「これはおかしい!」と思って 「イエロー・キャブなの?」と訪ねると、「違うけど、ちゃんとメーターで チャージするから。キャブが来るのを待っていたら、あと30分は掛かるよ」とのこと。 「だったら違法営業じゃない」と言うと、男性はバツが悪そうな顔をして、そのまま私の荷物を置いて 次なるカモを探しに行ったけれど、 その直後に、私はその男性が仲間かライバル業者の3〜4人の男性に追いかけられて、走って逃げている様子を目撃することになったのだった。
唯一その男性が正しかったのは、正規のタクシー乗り場で確かに20分以上待たされたことだったけれど、 待っている最中にも、空港の職員のような服装をした男性が、「ここはブルックリンとクイーンズに行くタクシーの乗り場だから、 マンハッタン行きの人は向こうの乗り場に行くように」などと言いに来て、 旅行者が引っかかっても仕方が無いと思われる状況が繰り広げられていたのだった。

それと、人が良い日本人旅行者が気を付けた方が良いのが、「Free Hugs」というプラカードを持った黒人男性。 「フリー・ハグ」は、すさんだ世の中に人間愛を取り戻そうと、 見知らぬ人とハグをするムーブメントで、もっぱらアメリカの地方都市で見られていたもの。
この男性はタイムズスクエア、ユニオンスクエア等、人が集まる場所でプラカードを持ってを徘徊しては フリー・ハグのアクティビティを装っているけれど、彼が寄っていくのはもっぱら女性。 痴漢行為をする訳では無いものの、女性にかなりのコンプレックスがあるようで、 ハグを拒否した女性を追いかけたり、過去にはハグを拒んで口論になった女性を殴って逮捕されてたことも数回あり、 その都度「精神不安定」が認められて、数日施設に入れられただけで釈放されてしまうので、 警察も取り締まりに手を焼いているとのこと。
この男性は無職のホームレスで、怒りのスウィッチが入っていない時は まともでフレンドリーに見えるので 何も知らずにハグに応じてあげると、しつこくチップをせびるケースも多いという。 なので「Free Hug」のプラカードを持った男性が寄って来そうになったら、目を合わせず遠ざかることが奨励されるのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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