May. 25 〜 May. 31 2009




” Detoxed but Poisoned... ”


今週のアメリカでは、週前半に大きな話題となっていたのが 今年10月に空席になる最高裁判事の候補として、 ブロンクス出身のヒスパニック系女性判事、ソニア・ソートマイヨー(写真右)) がオバマ大統領によって指名されたこと。 今後の審議を経て、議会から承認されれば、米国史上 初めてマイノリティの女性最高裁判事が誕生することになるのだった。
エンターテイメントの世界で最も話題を集めていたのが、今週を最後に17年間に渡ってNBCの夜のトークショー、「トゥナイト・ショー」の ホストを務め、視聴率No.1を保ってきたジェイ・レノがそのポストを降板したこと。 とは言っても、彼は引退する訳ではなく、9月からは夜10時からのプライム・タイムのショーを担当することになっているけれど、 アメリカでは3大ネットワークの夜11時のニュースの後のトークショーは、看板番組の1つであると同時に、 アメリカン・カルチャーを象徴する存在。 ハリウッドや音楽業界にとっては最新映画やCDをプロモートするのに最も効果的なメディアであり、 大統領選挙を始めとするアメリカ国民の政治観にも多大な影響を及ぼしてきたもの。 どんなに朝早起きをしなければならないビジネスマンでも、「ジェイ・レノのオープニング・モノローグを 観てから寝ないと世の中の流れについて行けない」と言われるほど、広範囲のジャンルに渡る時事ジョークで知られたのが ジェイ・レノがホストする「トゥナイト・ショー」であったけれど、 今後はホストが若いジェネレーションのコナン・オブラインに受け継がれ世代交代が行われることになるのだった。


さて、5月第1週 のこのコラムで、豚インフルエンザが流行りそうなので、 ボディ・クレンジングを延期したことを書いたけれど、私がそれを遂に実行したのが先週のこと。
私が何故 ボディ・クレンジングを行おうかと思ったかと言えば、デトックスとダイエットという2つの目的を兼ねてのこと。
デトックスが必要だと思ったのは、年が明けてからというもの、個人と会社の税金申告に負われて、ストレスがたまっていた一方で、 ワークアウトする時間が減ってしまい、食べ物にもあまり気を使っておらず、この期間にかなり体内に毒素が貯まったのを自覚していたため。 さらに その後、 日本に一時帰国をしたけれど、時差がある旅行というのも身体に毒素を貯めて、老化を促進させる要因の1つ。 しかも日本に帰ればどうしても食事とアルコールの摂取量が増えるので、必然的に体重が増えるという状況をもたらしていたのだった。
このため、日本から帰国してからは、きちんとジムに週4〜5回通うようにして、水泳も復活させて、 食事も野菜&果物、魚を 中心としたものに戻したのだった。 お陰で 日本への一時帰国中に増えた体重は 程なく落とすことが出来たけれど、 そこから先が全くの小康状態で、肌の調子が良くなってきた以外は努力しているだけの成果が上がらないことを少々不満に思っていたのだった。
そこで、「薄着の季節を控えて、もうちょっと痩せていたい」という願望から 実行しようと思いついたのがボディ・クレンジングなのである。


私の過去のボディ・クレンジング体験


私は5年ほど前にも7日間のボディ・クレンジングを行ったことがあったけれど、この時行ったのはアーユルベーダに基づくプログラム。 そもそもデトックス、クレンジング(Cleansing)、ピュアリフィケーション(Purification) といった身体の浄化のアイデアの基本になっているのは、 他ならぬアーユルベーダ。その本によれば、身体に毒素がたまっている限りは人間の身体は 100%のパフォーマンスが出来ず、 その結果、老化を促進させるのだという。
この時のプログラムでは、バスマティ・ライスというでん粉が少なめのお米と グース・マング・ビーンというレンズ豆に似た小さな豆で、 豆ご飯を炊いて、それをご飯茶碗に半分程度、1日3回、7日間 食べ続けるというもの。 この豆ご飯には 塩を使うことが許されず、調味料として使えるのはシナモン、カーダモン、クミン、ブラック・ペッパー。
なので正直なところ食べられたものではなくて、 私は最後の2日はスパイスの替わりに 少量ながら塩を使い始めてしまったけれど、 そうしたら 今度はそれが とんでもなく美味しく感じられてしまって、 食欲を抑えるのに 更に大変な思いをする羽目になってしまったのだった。

私は意思は強い方なので、一度やると決めたことは とりあえずは やり遂げる主義で、 この7日間、食欲との戦いで 本当に苦しかったけれど、クレンジングを何とかやり遂げたのだった。
この時減った体重は2キロ程度だったと思うけれど、それより何より、肌が透き通るようにキレイになったのには 自分でもウットリしてしまったのをはっきり覚えていたりする。
でも、こうした食事療法の最も難しい点は 食生活を戻す段階で、私を始め、多くの人々は空腹が7日も続いた後に食事を与えられると、 一度 目覚めた食欲をコントロールできなくなってしまうのである。 なので、本来だったら4分の1 しか食べてはいけない りんごが、あまりに美味しく感じられて、気が付くと丸ごと平らげてしまうわけで、 結局 この時のデトックスのせいで、私は逆に体重が増えてしまった上に、せっかく美しくなった肌のコンディションも 体重と同様にあっという間に元に戻ってしまったのだった。

これをきっかけに私はボディ・クレンジングは自分に向いていないと思っていたけれど、 つい最近になってその考えを改めたのが、スパで3日断食をして体調を整えたという 友人の友達の話を聞いてから。
そもそも、私は大学時代に ”10日間の断食” というプログラムをこなしたことがあって、 この10日間は普通に学校に行き、 アルバイトや、テニスもしていて、5日目と6日目はとても苦しかったのを覚えているけれど、それを過ぎると 徐々に食事をしない状態が平気になってきて、10日目を終える頃にはもう1日、2日延長しようかと思ったような状態。 私の記憶では、豆ご飯を食べる7日間のデトックスの方が 食欲との戦いがずっと辛くて、食べることが頭から離れず、 ストレスフルなものだったのである。
もちろん10日間の断食の際は、ニンニクのエキスが入ったカプセルなど、サプリメントは1日複数回摂取することになっていて、 これのお陰でめまいや脱力感のようなものは一切味わわずに居られたのである。
なので、10日間の断食経験がある私としては、2〜3日でもデトックス効果があるのならば、是非とも試してみたいと思っていたけれど、 そんな時にタイミング良く出会ったのが デヴィッド・カーシュの48アワー・デトックス・プログラムだったのである。



48アワー・デトックス・プログラムとは?


48アワー・デトックス・プログラムは写真左のボトルに入ったレモネードを4オンスずつ、水で2倍に薄めて、 これを1日に4回飲むというもの。もちろん、それ以外に水はもちろん、ヴィタミン・ドリンクや、薄いグリーン・ティー、カフェインの入っていない ハーブ・ティーなどを なるべく沢山飲むことが奨励されるけれど、それ以外は一切の食事の摂取を控えることになっており、 サプリメントは デヴィッド・カーシュがクリエイトしているような ケミカルが少ない上質なもののみの摂取が奨励されているのだった。
デヴィッド・カーシュという人物は、セレブリティやソーシャライトが多数通う エクスクルーシブな マンハッタンのジムのオーナー兼トレーナーであり、 エクササイズだけでなく、食事とサプリメントによる身体の内側からのアプローチを重んじる 総合的なプログラムで知られる人物。
この48アワー・デトックス・プログラムはアン・ハサウェイ等を始めとするセレブリティが、オスカーや映画のプレミアなどの直前に行い、 ボディ・ラインをすっきりさせるのに使用しているもの。
このデトックスで用いられるレモネードは基本的には ビヨンセが映画「ドリーム・ガールズ」に出演する際に、体重を10キロ落としたというマスター・クレンズ・ダイエットと 同じフォーミュラであるけれど、48時間の短い期間と、その後のサプリメントの摂取で、誰にでも実行し易いプログラムにデザインされているのが 同プログラムである。

このプログラムはデトックス効果があるのはもちろんのこと、 消化器官に48時間の休息を与え その機能が高めることによって、体重が落とし易い身体になると言われるもの。 なので、特にこれからダイエットを始めようという人、ダイエットの壁にぶつかっている人などにとっては、 ここで短時間にウエイトを落として、減量に弾みをつけることが出来、 加えて ルーティーン化してなかなか変えることが出来ない 食事の量や 生活のペースを変え易くなるので、 ダイエットに取り組み易い環境を整えてくれるメリットもあるのだった。



いざ、実行! 第1日目


さて、私がこのプログラムを正式に開始したのが、先週5月21日の午前零時。曜日では木曜と金曜をこのデトックス・プログラムに当てたのだった。 あえて平日を選んだのは、仕事をしていた方が 気が紛れて食欲を抑え易いかと思ったのと、 48時間のプログラムを終えて、最初に食事を取るのが土曜の朝というのも、時間がゆったり割けるので 都合が良いと判断したためである。
このため、私は月曜から朝のコーヒーの量を半分にして、砂糖の摂取を控えて、デトックスの下準備に入っていたのだった。

第1日目の朝は、レモネードのボトルを開けて 目分量で4オンス(約110ml) をコップに注ぎ、それを2倍に割って飲んだけれど、 味はメープル・シロップの味が僅かに感じられる普通のレモネードという感じ。 でも、これだけが私の2日間の食事になるかと思うと、 かなり物足りないという印象なのだった。
ボトルの説明では時間を掛けて飲む方が良いということで、新聞を読みながら20分ほど掛けて 飲み干したけれど、やはり空腹感を感じるのは当然のこと。
そこで、気を紛らせるためとカロリーを燃やす目的を兼ねて ジムに行き、有酸素運動を10分、その後ウェイトを使ったストレングス・トレーニングを15分、 ストレッチや軽いヨガを10分、その後プールで15分泳ぐという いつものエクササイズ・ルーティーンを ごく普通に こなしたのだった。
その後仕事を始めて、ミーティングに出かける前の午後2時半くらいに2杯目のレモネードを飲んだけれど、やはり空腹。 ミーティングから戻る際にバスに乗ると、エネルギー不足のせいか睡魔に襲われて、珍しくバスの中で眠ってしまったのだった。
3杯目のレモネードを飲んだのは 仕事を終えた6時半のこと。 そして、それから友達と向かったのがゴルフのドライヴィング・レンジ。 私がこのプログラムで 何より心配していたのが、空腹で夜眠れなくなることだったので、とにかく身体を疲れさせようと思って ゴルフの練習を計画していたのだった。
ここでも身体のダルさなどは一切感じることはなく、いつもと同じペースで 150球ほど打って、その後はレストランにもバーにも行けないので そのまま帰宅。 帰宅後に4杯目のレモネードを飲んだのだった。
夜遅くなるに連れて、感じ始めたのが 「ガス欠状態」、すなわちエネルギーが低下しているということ。 そして 気力が衰えているということ。 なので、今年に入って一度も夜の12時前に眠ったことがない私が、 11時半には目を開けていられないほどの睡魔に襲われてしまったのだった。 実際、何も食べてはいけない、ワインも飲めないとあっては、起きていても 何も楽しいことが無いので 直ぐに寝ることにしたけれど、 シャワーを浴びている最中に、何となく身体が冷えている気がしたので、カロリーを燃やす目的も兼ねて、ゆっくりとぬるま湯に浸かって 12時過ぎにベッドに入ったのだった。



そして 2日目


2日目、金曜の朝は空腹で目が覚めたけれど、起き上がる気力がなくて、目を開けたままベッドに横たわること20分。 「起きなければ!」とベッドから転がり落ちるように起きた途端に、力がなくフラフラしている自分に気付いたのだった。
「たった1日の断食でこんな風になってしまうなんて・・・。食料危機が来たら一体 私はどうなるんだろう・・・」と考えながら、 レモネードをコップに注いで、新聞を読みながら飲み始めたけれど、頭が全く機能していなくて、 目で文字を追っているものの、内容が全然頭に入ってこないのである。 なので、政治やビジネスの記事を読むのを諦めて、「アメリカン・アイドル」の結果についての分析記事や映画の批評など、 柔らかい内容のものだけを読んでいたけれど、どうも元気が出ないのが凄く不愉快に感じられたのだった。
私は、この時点ではサプリメントを摂取しても良いということは知らなかったけれど、 「何故10日間の断食の時はずっと元気だったんだろう?」と考えた結果、摂取することにしたのがサプリメント。 マルチ・ヴィタミン、ヴィタミンBコンプレックス、エスターC、アルファ・リポイック・アシッド、コエンザイムQ10、カルシウム、ヴィタミンE、セレニウム、 ジンク、マグネシウム、アサイ・ベリーのオーガニック・カプセルというのが、私が摂取しているサプリメントであるけれど、 「レモネードだけでは今日1日、とても活動できない」と判断して摂取を決めたのだった。

でも 何となく フラフラする割りには、どうしても行きたかったのがジム。これは 気分的にすっきりしたい と思っていたためで、 「絶対、無理はしないようにしよう!」 と 心に決めて ジムでワークアウトを始めたのだった。 すると有酸素運動を始めた頃からサプリメントが身体に吸収されてきたようで、 猛然と元気が出てきてしまい、有酸素運動では いつもより多めにカロリーを燃やし、 水泳も止めたくないほどに気分良くこなすことが出来たのだった。
でもストレングス・トレーニングはさすがにキツクて、腕立て伏せをしたら、自分の身体が重たくて持ち上がらない感覚を味わってしまったのだった。 その後 仕事を始めて、2杯目のレモネードを飲んだのはやはり2時過ぎ。この日は 薄いグリーン・ティーを何杯も飲んでいたのに加えて、 2杯目に飲んだレモネードの味が、飽きてしまったのか何となく嫌に思えたせいもあって、夜の11時まで レモネードは一切飲まずに居たのだった。 とは言っても夜8時頃から空腹との戦いがかなり辛くなってきて、ここで考え始めたのが、夜中の12時になって、48時間がピッタリ経過した時点で、 何かを食べて眠るか、それとも何も食べずに眠って、翌朝の朝食まで我慢するか?ということ。
でもいずれの場合にしても、決められた量のレモネードを飲まないと デトックス効果が得られない訳で、 夜の11時になって3杯目のレモネードを飲むことにしたのだった。 本来だったら、2日目にもう1杯を飲まなければならないけれど、 ボトルに残っていたのはかなり少量だったので、私は少し多めにレモネードを飲んでいたようだった。
でもこの最後のレモネードの味は非常に酸味が不愉快で、胃がもたれる感触があり、結局 この日は何も食べずに眠ることにしたけれど、胃の不快感のせいで寝入るのに時間が掛かってしまったのだった。



And Poisoned・・・


私が翌朝、土曜に目を覚ましたのは午前4時半。 軽い腹痛と寒気で目が覚めてしまい、腹部に触れると とても冷たく、 心臓の鼓動が早くなっているのに気付いたのだった。 でもこれは お腹が空き過ぎたための症状だと思ってたので、あまり気にせず 眠ろうと試みたけれど 寝入ることが出来ず、 結局、午前7時半まで 寝たり 起きたりを繰り返して、腹痛と闘うことになってしまったのだった。
この症状が空腹のせいだと思い込んでいた私は、朝食を取れば治るだろうと思っていたので、 起き上がってキッチンに向かったけれど、フラフラして歩くのもやっとなのである。 前日も、起床直後はエネルギー不足でフラフラしていたけれど、この日の具合の悪さは比にならないほどで、 とにかく 先ずはエネルギーを補おうとベーグル&クリーム・チーズ、紅茶で朝食を取ったのだった。
でも腹痛は治まらない上に、何ともいえない不快感、しかも心臓の鼓動の早さもそのままで、視界が定まらない感覚。 この症状に覚えがある私は、自分が軽い食中毒になっていることに気付いたのだった。

決して自慢すべきことではないけれど、私は既に生涯に5〜6回 食中毒になっていて、 食中毒というのは 食中り とは全く異なるもの。 原因不明の重病のようにスタートするのである。
でも過去48時間に摂取したものと言えばレモネードだけ。レモネードで食中毒?と思ったけれど、 ボトルに残った1杯分のレモネードが、酸化して茶色くなり、酸の匂いがきつくなっていたので、 これが原因であることを確信したのだった。
ではどうしてレモネードが傷んだかと言えば、ボトルのインストラクションに15〜25℃で保存するようにと記載があり、 それは すなわち室温であるため 私はボトルを開けてから冷蔵庫にあえて入れていなかったのである。 ニューヨークの先週の木曜と金曜の気温は25度に達していないし、私のアパートは外より涼しいので、 私の保存ミスというより、デヴィッド・カーシュ側が開封後は冷蔵庫に入れるようにとインストラクションを書くべきだったというのが その時の私の考えなのだった。
実際、良く考えてみれば 初日のレモネードの味は先述のように 普通のレモネード」という感じで、特に不快なドリンクではなかったけれど、 2日目になって酸味が不快に感じられるようになり、特に2日目の夜に飲んだものは、胃が拒絶反応を示していたのである。
でも食中毒とは言え、過去48時間、断食状態だったので、胃や腸に何も入ってないとあって、 吐き気や下痢の症状は全く無く、 食中毒経験が豊富な私としては、これはかなり軽い食中毒であると判断しているのだった。
いずれにしても、食中毒だと分かってからは 直ぐに抗生物質を飲んで、その20分後には腹痛が治まって気分も良くなり、 気付いた時にはベッドでぐっすり眠っていたのだった。

この日は大事を取って 1日静養することにして、本来だったら食べ物の量は少量にする予定だったけれど、 体力を回復させなければ! と思ったので、お腹が空いたら胃に優しい炭水化物を食べるようにしていたのだった。
そして、翌日出かける予定だったバーベキューのお誘いも この時点で断わることにしたけれど、 正直なところ、「デトックスの後に バーベキューに出かけたら、せっかくの努力が水の泡かも・・・」 と思っていたので、 これについては 断わったことで 逆に 気が楽になった部分が大きかったのだった。 でも友達には、「デトックス・プログラムで、フード・ポイズニング(食中毒)になった」と説明したら、心配してくれるどころか大笑いされてしまって、 実際、私も他人事だったら 「何て馬鹿げた話!」と思って聞いていたと思うのだった。



デヴィッド・カーシュ側の対応と説明


その後の週明けに、先ず私が行ったのが デビッド・カーシュ側に今回の食中毒をレポートすること。
CUBE New York で商品として扱っているからには、私だけの問題でなく、やはりお客様への責任もあるので、 同様のケースが無かったのか?、レモネードに傷むような原料が入っているのか?、 生産工程でバクテリアが混入することは無いのか?など、 訊かなければならないことが沢山あったのである。
なので、朝一番にEメールでデヴィッド・カーシュにコンタクトしたところ、ちょうど私が朝のワークアウトを終えてジムから戻ってきた頃に、 デヴィッド・カーシュと長年一緒に働いてきた ヘレンという女性から電話が掛かってきたのだった。
ヘレンは、私に電話をする前に、既に製造元に対して、 「レモネードを冷蔵する必要があるのか?」、「製造工程でバクテリアが混入する可能性は無いのか?」といった 私と同じ疑問を問い合わせくれていて、それによれば レモネードに含まれているものは 全て常温保存が出来るもので、これまで一件たりとも食中毒のレポートなどないこと、 生産はバッチで行われるので、私のボトルのみにバクテリアが混入することもあり得ない といったことを丁寧に説明してくれたのだった。
このヘレンという女性自身、月に2回の割合で48アワー・デトックス・プログラムを行っているそうで、 デヴィッド・カーシュのジムのメンバーの中には、このレモネードをジュース代わりに飲み続けている人も居るという。 また、デヴィッド・カーシュではこのプログラムを 過去1年で100万ユニット以上販売しているそうで、 その安全性については保障することを自信を持って語っていたのだった。

デヴィッド・カーシュ側が室温保存を薦めているのは、デトックスの最中は 特に高齢者や身体が弱い人の場合、 断食状態で冷たいドリンクを飲むと胃にショックを与える場合があるからだそうで、もちろん冷蔵庫で低温保存しても 変質したり、効果が衰えるようなことは無いとのことだった。 でもメーカー側でも 室温保存は48時間以内に飲み干すことが条件になっていることは 強調していたようなのだった。

そうなってくると、益々どうして私だけが食中毒になったのかが不思議であるけれど、 ヘレンと話した結果、私がこういう経験をしている以上、CUBE New York では冷蔵保存を薦めるという販売を行うことにしたのだった。 特に48時間も断食をすれば、身体の抵抗力、免疫力も落ちる訳で、今となってはこれが起こったのがお客様ではなく、 私でよかったとさえ思っているのだった。
ヘレンは自分でデヴィッド・カーシュのプロダクトをほぼ全てトライしており、商品知識が非常に豊富であったけれど、 それによれば、まず48時間の断食の後に免疫力を高め消化機関の機能を高めるプロバイオティック・バランス(写真右)の 摂取が如何に大切であるかということ。更に、デトックスの最中、サプリメントやヴィタミン・ジュースを摂取する際、 日頃より吸収が良くなる分、そのサプリメントが上質で、ケミカルが少ないものであることが非常に大切であるかということ。
いずれにしても、私があえて かなり厳しいクレームをしたにも関わらず、 デヴィッド・カーシュ側は非常に誠意ある対応をしてくれたことに非常に満足したし、 信頼できる会社であることや、サプリメントもお金儲け主義ではなく、本当に上質なものを提供していることが分かったので、 CUBE New York のお客様にも自信を持って薦められるということについては、益々確信を強めることが出来たのだった。



デトックスの効果は・・・


デトックスの翌日は 大事を取って休養していた私であるけれど、その次の日にはすっかり回復した私は、 体重を測りたいという好奇心も手伝って ジムに出かけることにしたのだった。(私は多くのアメリカ人同様、自宅に体重計を持っていないのである!)
私が体重を測るのは1日のエクササイズルーティーンをこなしてからで、いつも同じタイミング&胃のコンディションで測るようにしているけれど、 その結果、48時間のデトックスで減った私の体重は2キロ。 もちろん食中毒の症状はあったものの、下痢や吐き気は一切無かったので、食中毒がこのウェイトに影響しているとは考え難かった上に、 食中毒の後は、免疫力を高めようと 予定よりずっと多い量を食べていたので、食中毒のせいでむしろ体重が増えていたのでは? とさえ思っているけれど、 いずれにしても 私はこの結果にはかなり満足してしまったのだった。
というのも、私が10日間の絶食で落とした体重は4.5キロほどだったので、こちらの方が遥かに効率が良いのである。 2日間は終わってみればあっという間だったし、途中で 「私は一体何をやっているんだろう?」と 食欲と闘っていることを不思議に思うこともあったけれど、精神的には非常に苦しいという思いはしていないのだった。
しかも 夜は直ぐ眠れるので、不眠症の友達にこのデトックスを薦めようと思ったくらいで、 仕事の効率としては、やはり2日目に根気と集中力が低下したけれど、それ以外は殆ど問題が無かったのである。

しかもデトックス後、1週間以上が経過しているけれど、体重は更に0.5キロ減って、リバウンドは未だしていないのである。 その理由は、自分では普通に食べているつもりでも 食べる量が確実に減っているためで、 2日間の断食で胃が小さくなったのか、いつもなら食べ終えてしまうような量のサラダを 食べている最中に、 脳にストップが掛かって、それ以上食べたくなくなるのである。
逆に以前だと満腹だと思っても、手持ち無沙汰で何かを口に入れてしまうことがあったけれど、 2日間の断食をした後だと、ある程度空腹な状態が当たり前になってしまって、食事というのは非常に空腹な状態でするもの という価値観に変わってしまうのである。

それ以外の変化としては、あまりキレイな話ではないけれど、デトックスの後 数日間は朝一番にトイレに行って 尿に全くにごりが無いのである。デトックス後に初めて 尿がにごったのはチャイナ・タウンでディナーをした翌日のことで、 極力野菜を食べるようにはしていたものの、やはり脂の多い食事は身体に良くないことを実感してしまったのだった。
身体の外観として最も変わったのが、ウエスト周りがスッキリしたこと。 通常減量をしても、なかなか落ちないのがウエスト周りであるけれど、 この48時間の断食で確実にサイズダウンしたのがウエストなのである。 なので、セレブリティがレッド・カーペット・オケージョンの直前にこのデトックス・プログラムを行う気持ちは非常に理解できてしまったのである。

さらにデトックスをして気付いたのは食事をしないということは、かなり時間が余るということ。 食材のショッピングも必要なければ、外食も出来ないし、調理や食べる時間も掛からないのである。 でも、その分1日の節目を失うので、テキパキ動くことが出来ず、TVを観ながらボーッとする時間が増えるけれど、 これは言ってみればエネルギー不足による休息の時間なのである。
私の場合、朝ジムに出掛けて、その後仕事が始まるというルーティーンがあるので、それに合わせて動こうと努力することによって、 なんとか生活のリズムを保ったけれど、これが休日だったら、1日ベッドで寝ていたかも知れないと思うし、 もしそうなれば気が紛れない上に、カロリーもそれほど燃やせなかったように思うのだった。
加えて気付いたのが、食事をしないということは、ゴミの量が激減するということ。 アメリカではグレープ・トマトを買っても、ブルーベリーやイチゴ、インゲンを買っても、プラスティック・コンテナに入ってくるけれど 食事をしないということはこうしたゴミが一切出ない訳で、それについては非常に気分が良かったのである。

それと、個人的に興味深く思ったのは20代に10日間の断食した際は、食べたくてたまらなくて、頻繁に頭に思い描いていたフードが モンブランやエクレア等のケーキ類。アーユルベーダの7日間のデトックスの際は、ステーキやチョコレート・ケーキだったけれど、 今回の48時間ダイエットで、私が最も食べたい!と思っていたのが 何故かお気に入りのベーカリーの焼きたてのフランス・パン。 フランス・パンであれば量さえコントロールすれば、食べたところで ダイエットが台無しになることは無い訳で、 自分自身のフード・ファンタジーが 以前よりも若干 ヘルシーになっていたのが 嬉しいやら、面白いやら だったのである。


本来、デトックスとは スパにこもって、軽いヨガやメディテーション(瞑想)以外は何もせずに 行うべきものとされているけれど、 食費が一切 掛からないにも関わらず、こうしたデトックス・プログラムにスパがチャージする料金は2日で500ドルとか 5日で3000ドルといった 馬鹿げた金額。
それを思ったら、このデヴィッド・カーシュのプログラムは、ずっと良心的な価格で出来る上に、 日常生活の中で行える手軽なプログラム。 でも、経験者として言えるのは やはりデトックス中も サプリメントの摂取でエネルギー・レベルを保つ必要があるということと、 一度開封したボトルは冷蔵庫で保存すべきということ。 さらに夜は睡眠を十分にとることもデトックスだけでなく、健康には大切なこと。
あとは、適度な運動と 食物から気を散らすための気分転換を心掛ければ、 この48時間のデトックス・プログラムは体重を落とし、食習慣を改善させる足がかりを作ってくれると思うのだった。
デヴィッド・カーシュのジムのメンバーには、これを頻繁に行って10キロ、20キロといった減量に成功する人も多いというけれど、 もとの体重がどの程度であるかは別として、このプログラムをやり遂げて、その後、理性的な食生活と エクササイズをすれば 誰でも5キロは落とせるだろうというのが私の感想なのである。


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Catch of the Week No. 4 May : 5 月 第 4 週


Catch of the Week No. 3 May : 5 月 第 3 週


Catch of the Week No. 2 May : 5 月 第 2 週


Catch of the Week No. 1 May : 5 月 第 1 週







執筆者プロフィール

秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、1989年渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。





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