July 6 〜 July 12 2009




” スポーツ & マッチメーキング ”


今週のニューヨークは 雨が多かった6月とは打って変わって、カラッとした素晴らしいお天気の連続。
でも夜は、肩を出したサンドレスで 屋外のカフェで食事をしていると、 寒いと感じる避暑地のような気候で、「とてもこれが7月のニューヨークとは思えない」 という感じなのだった。

さて 今週のアメリカでも 週の前半まではマイケル・ジャクソン関連の報道が盛んに行われていたけれど、 火曜日にロサンジェルスのステープル・センターで行われたメモリアル・サービスをピークに これも収まってきて、木曜以降は 各メディアがこれまでと同じ報道ペースに戻ったという印象になっていた。
私個人は、仕事をしながら 火曜メモリアル・サービスを途中まで生放送で見ていたけれど、 イベントの式次第が あまり きちんとオーガナイズされていなかった上に、各パフォーマーが 感極まってか? かなり ピッチー(音程が外れていること)な 歌唱をしていたので、 「こういうイベントこそ 後からインターネットでチェックするべき」 と考えて途中で観るのを止めてしまったのだった。
実際、メディアのリアクションもメモリアル・サービス自体の意義は認めながらも、 「準備期間が短すぎてオーガナイズがしきれていなかった」 という指摘が多く、 コメンテーター達も、”このイベントで一番印象に残ったこと” として挙げていたのが、 ニューヨークのタイムズ・スクエアやアポロ・シアター、モータウン・レコードがあったデトロイト といったアメリカ国内の各地だけでなく、世界の各都市のファンが このイベントをライブで視聴し、 音楽に合わせて手を上げていた姿 で、 イベントそのものより、それを見守った世界中のファンが このイベントをダイアナ元皇太子妃の葬儀と 同等のイベントにしたことを報じていたのだった。

CUBE New Yorkのトップ・ページでもお伝えしていた通り、マイケル・ジャクソンのメモリアル・サービスの アメリカ国内における視聴者数は、97年のダイアナ妃の葬儀の際の3300万人、 2004年のロナルド・レーガン元大統領の葬儀の3500万人には及ばず、3110万人。 でもこの数字は 2005年に死去したヨハネ・パウロ2世の4倍であり、視聴率には反映されないものの インターネットでこのイベントを 観た人々も非常に多かったという。


ところで、話は全く変わって この夏 私が何時に無く 夢中になって時間を割いているのが スポーツである。
これまでは怪我を心配したり、時間が取れないこともあって、エクササイズはしても それほど スポーツ はしてこなかったのだけれど、 今は それまであまり好きではなかったゴルフが段々楽しくなってきて、加えて最近10年以上ぶりにテニスを復活させてからというもの、 身体を動かすことがとても楽しくて、機会を見つけては テニス、ゴルフ以外にもセントラル・パークでサイクリングをしたり、 ジムで泳いだりして、久々にスポーツというものを満喫しているのだった。
突然スポーツをすることになった理由は、仲良くしている 20代の女友達らがやはりテニスをしたり、泳いだりと 物凄く アクティブであるためで、特にニューヨークではゴルフ以外のスポーツだったら 非常に安価に楽しめるのだった。 ことに、今はリセッションの最中とあって、労働時間がカットされて残業が無くなったり、 レイオフされて失業中の人々も少なくない訳で、こうした人々が平日の昼間や夕方にスポーツを楽しんでいるケースは多いようで、 私と同じビルに住むテニス・マニアの女性は、レイオフのお陰で 昼間に一緒にプレーできるテニス・パートナーが増えた ことを喜んでいたのだった。
でもそうかと思えば、朝の7時からテニスをしたり、毎朝2マイル泳いだり、走ったりしてからオフィスに出かける人々も 多い訳で、ニューヨーカーは基本的に非常にヘルシー志向だし、スポーツ好きなのである。

そんな風に スポーツ好きの人にとっては、交際相手もスポーツをする人の方が理想的な訳で、 つい最近、 私の女友達が登録したと語っていたのが そうしたスポーツ愛好家のシングルを集めたマッチメーキング・サイト。
その女友達は、春先まで交際していた スキー旅行で知り合ったテニス・プレーヤーのボーイフレンドが、 ニューヨークを離れてしまったため、彼のようにテニス&スキーをするパートナーを探していたところ、 友人にそのマッチメーキング・サービスの存在を教えてもらったという。
そのサイトは、真剣な交際相手から単なるスポーツ仲間までが探せるサイトであるというけれど、 彼女はそのサイトに登録しようとして、一度は根負けしてしまったと語っていたのだった。 というのも、あまりにプロフィール作成の質問事項が多いためで、 スポーツのサイトであるから どんなスポーツを どの程度のレベルでプレーするかを登録するのは当たり前であるけれど、それだけでなく 年収、人種、身長、体重、髪の毛と目の色、 望む相手の年齢、好みの性別(ゲイかストレートか?という意味)、 自分の性格、食べ物の好み、ペットの好み、喫煙、飲酒等の嗜好に至るまでの質問に答えなければならず、 特に喫煙に関しては、「自分はタバコは吸わないし、タバコを吸う人間の傍にも居たくない」、 「タバコは吸わないけれど、タバコを吸う人間が傍に居ても構わない」 というように ノンスモーカー を さらに分類するカテゴリーが設けられていたという。

そうしてやっと登録を済ませても、写真をアップロードしなければ誰もコンタクトしてこないのがマッチメーキング・サイト。 加えて 「サイト上で人気が高いとされる女性陣は ことごとく ビキニ姿の写真をアップロードしている」 と 気付いた友人は、 私が教えてあげたデヴィッド・カーシュの48時間デトックス・プログラムを行い、 2.5キロを落としたボディで ビキニ・ショットを撮影して アップロードした という苦労話(?)を聞かせてくれたのだった。
実際、ビキニ・ショットをアップさせてからの方が、テニス・ウェアやスキー・ウェアだけの時よりも 遥かに男性からのコンタクトが増えたとのこと。 彼女によれば、スポーツを通じたマッチメイキングの利点は 彼女が最も苦手とする 肥満体の男性には出会わないこと だと語っていたのだった。

でも彼女の意見では、スポーツを通じたマッチメイキングで出会った男性の方が、通常のマッチメイキング・サイトで出会った男性より 相手に対する理想像をしっかり持っている場合が多いのだそうで、 彼女はテニス・パートナーと 2度目にテニスをした際に 「この前着ていたウェアの方が個人的には 好きだ」 とはっきり言われてしまったことを説明してくれたのだった。
また彼女自身はそれほどテニスが上手くないこともあって、相手の男性は 女性として彼女に興味が持てないと、 2度とテニスのお誘いをしてこないのだそうで、男性側の言い分では 「自分よりずっと上手い女性も困るけれど、 ある程度のレベルで一緒にプレーが出来る腕をしている方が楽しめる」 のだという。
私の女友達は、このスポーツ・マッチメイキングで出会える男性のレベルにはそこそこに満足しているというものの、 スキーやウォーター・スポーツ、ゴルフの方がリッチな男性に巡り会えるため、 「これからはゴルフを始めたい」 とも語っていたのだった。

ところが、そのコメントを聞いたもう1人の女友達が口を挟んできたのが、 「ゴルファーだったら、例えお金があっても 腰を痛めている人とは絶対に付き合わない方が良い」ということ。
彼女のオフィスの同僚は、34歳のウォール・ストリートのブローカーと一緒に暮らしているけれど、 彼はゴルフのやり過ぎで腰を痛めてしまい、何度もギックリ腰になっては 動けなくなっており、 その都度 彼女が会社を休んで医者に連れて行ったり、迎えにいったりしていて、 彼女は ボーイフレンドのことを 陰では 「うちの グランパ(おじいちゃん)」 と呼んでいるという。
しかも彼は腰に不安があるので、引越しの時や重い荷物を運ぶ時は 全くの役立たずだそうで、 彼女は既に 「もし彼がレイオフされて、ギックリ腰になったら、その時点で別れる」と 宣言しているという。

ゴルフというのはシニアでも楽しめるスポーツであるため、安全なイメージがあるものの、 フィジカル・セラピストの間では 非常に怪我が多いと考えられているスポーツ。
アメリカには2900万人のゴルファーが居るというけれど、そのうちの60%が ゴルフが原因の 何らかの怪我や痛みに悩まされているという。
このうち最も多い 35%が腰の痛みだそうで、これは圧倒的に男性が多いのだという。 理由は男性の方が、クラブを高く振り上げて それを素早くスウィングするため。 加えて男性の方が女性より 腰のフレキシビリティ(柔軟性)に乏しいのもこの問題を助長しているとのこと。
実際、私もドライヴィング・レンジに出かけると 凄まじい速さでクラブを振り回している男性ゴルファーを何人も見かけるけれど、 男性のスウィングの早さは、主に見栄や競争心から来ていると ゴルフの怪我を専門にリサーチしているドクターには指摘されていたりする。
なので、私はゴルフを頻繁にするようになってからは、とんでもなく早いスウィングでボールを打って、飛距離は出ていても 全てOBになりそうな ” ドスライス ” ばかり打っているような 男性とは付き合いたくない と考えるようになってしまったのだった。

また水泳を頻繁にするようになってからは、水しぶきを派手に上げて泳ぐ男性も御免!と考えるようになってしまったけれど、 こんな事は 水泳を始める前までは考えもしなかったこと。
そもそも、私は顔を水につけずに泳ぐのが好きなので、隣のレーンから水しぶきが降ってくるのはとんでもない迷惑。 そして、何故かそういう 迷惑泳法 をするのは男性ばかりなのである。 しかも そういう泳ぎ方をしている男性ほど、無駄な動きが多いので、 私のブレスト・ストローク(平泳ぎ)よりも 遅いクロールで泳いでいたりするのである。

さらに 私と友人が昨今ウンザリしたのが、大してテニスが上手くないのに、ラケットが6本も納まるプロ・バッグを持ち歩き、 やたらと人に教えたがる男性。
私には「もっと肩を入れて打たないと・・・」 とアドバイスしておきながら、自分の肩のラインはネットと平行の真正面を向いたままで、 しかも変に格好をつけるので、彼が打つボールの多くがネットを越えないのである。
そして それがまるでラケットが悪いかのように、頻繁にバッグに歩み寄っては ラケットを取り替えていて、 私は途中から笑い出してしまったけれど、友人は彼が居る間 かなりイライラしながらプレーを続けていたのだった。
その後、友人と話していたのが ゴルフだったら、下手でも 高そうなクラブを沢山バッグに詰めていると、 「腕をクラブでカバーしようとしているんだなぁ」 と理解を示せるけれど、テニスの場合、下手な人がラケットを4本もプロ用のバッグ に入れて持ち歩いていると ちょっと馬鹿みたいに見えるということ。
なので、この日を境に私とその友人の ”付き合いたくない男性リスト” に 「下手なのに何本もテニス・ラケットを持ち歩く男性」 というのが加わってしまうことになってしまったのだった。

さらに この時 友だちと話していたのが、こうやって いろんなスポーツに勤しんで 自分のライフスタイルが広がれば広がるほど、 ”付き合いたくない男性リスト” が さらに膨れ上がっていくということ。
でも恐らくこれは男性側も同じで、だからスポーツのマッチメイキング・サイトの男性の方が好みがはっきりしているのでは? と思えるのだった。事実、私は90年代半ばに付き合っていた超フィットネス・コンシャスのボーイフレンドに、 今より2キロほど軽い体重になった途端に 「ちょっと太り過ぎたから ダイエットして欲しい」と言われたことがあったりする。
その反面、スポーツをしていない男性というのは ヘルス&フィットネス・コンシャスでもないので、 多少こちらの体重が増えたところで そんなクレームはしてこないもの。
そういう男性は時に フットボールやベースボールの試合をビールを片手に観戦するのが唯一の スポーツであったりするけれど、スポーツによる怪我の心配が無い分、 突然 心臓発作をわずらったりするデメリットがあったりする。
要するに、「趣味として適度に、怪我をしない程度に スポーツを得意とする男性」 というのが望ましい訳であるけれど、 私はシングル生活が長いだけに、そういう男性が如何に少ないか?くらいは熟知しているのである。







Catch of the Week No. 1 July : 7 月 第 1 週


Catch of the Week No. 4 June : 6 月 第 4 週


Catch of the Week No. 3 June : 6 月 第 3 週


Catch of the Week No. 2 June : 6 月 第 2 週





執筆者プロフィール

秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、1989年渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。





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