Aug. 23 〜 Aug. 29 2010




” Manage Your Time! ”


今日 8月29日、日曜のアメリカはハリケーン・カトリーナがニュー・オリンズとミシシッピーを襲った5周年。
当時、家を失った人々が 救援の遅れで 道端で倒れている様子、スーパードームに避難した人々が 飲み水や食料の配給が不十分で、アフリカの難民のような状況を強いられた様子は 今も記憶に鮮明であるけれど、 その5年後の現在、現地は 未だハリケーンの傷跡から 完全には立ち直っていないのが実情。 なので、5周年を報じるメディアはその復興ぶりと まだまだ残る問題との双方にフォーカスを当てる姿勢が目立っていたのだった。

さて、今週月曜に正式に離婚手続きが行われることになったのが、タイガー・ウッズとイレン夫人 (Elinというスペルで、正式な発音は”イレン” だそう)。
タイガーとの間に2人の子供をもうけ、30歳になる夫人は 今週 遂に9ヶ月の沈黙を破って ピープル誌とのインタビューに応え、彼女側の不倫スキャンダルによるインパクトを語っていたのだった。
それによれば、イレンは2児出産後は、育児が忙しかったこともあり タイガーのゴルフ・トーナメントに同行する機会が激減していたので、 彼の不倫については、全くの ”寝耳に水”状態で、事実を知って本当に恥ずかしく思ったとのこと。 そして、彼女は何ヶ月にも渡って 子供達のためにタイガーと やり直す努力を試みたものの、愛情と信頼の無い結婚生活は 続かないと判断。 子供達には ”1人でもハッピー” な方が ”結婚しているけれど、相手が信頼出来ない” よりベターであることを理解してもらえるように努力する と語っているのだった。
タイガーのことを許せるか?については、「時間が掛かるけれど、いつかは彼を許して、自分に起こったことを受け入れられる日が来ると 信じている 」とコメント。しかしながら、シングルになったからといって 直ぐに誰かとデートをしたいという気持ちにはなれないことも 語っているのだった。
イレンは最低でも 100億円程度をタイガーから慰謝料として受け取ることになるけれど、 それについては「お金で幸せにはなれないけれど、そのお陰で(働かずに済むので)子供達と一緒に過ごす時間が 持てることは有難い」と思っているという。
通常、スキャンダルで有名になった人物が ピープル誌のインタビューにエクスクルーシヴに応える場合、 リアリティTVの出演や、本の出版といったプロジェクトを抱えている場合が多いけれど、イレンの場合は ここで彼女側のストーリーをメディアに語って、スキャンダルに終止符を打つ事により、今後のプライバシーが守られるようにと配慮したもの。
インタビューの内容は極めてまともなもので、心労で髪が薄くなってしまったエピソード、元気が無い様子を子供に慰められた様子なども 語られていたのだった。
一方の タイガー・ウッズは今週行われていたバークレイズ・トーナメントのプレス・カンファレスで、 ピープル誌のイレンのインタビューについて尋ねられ、離婚が成立したのはイレンにとっても彼にとっても悲しいことだとコメント。 さらにスキャンダルの余波が昨今の彼のゴルフ不振に影響していることも認めていたのだった。


話は変わって、私は今週、久々に会う友人達とブランチ&ディナーをしたのだった。
ブランチは日曜、ディナーは木曜で、この2つのイベントにダブって参加することになっていた 面子は私を含め3人。 でも、そのうちの1人がブランチをキャンセルしてきたので、木曜のディナーで会ったときに 「忙しかったの?」と さりげなく理由を尋ねたところ、「忙しかったのもあるけれど、自分のプライオリティを大切にすることにしているから・・・」 というのが彼女の言い分。
突っ込んで話を聞いてみると、未だ20代ながらもキャリア・アップを狙っている彼女は 仕事をしながら、金融のクラスにも通っていて、 自分の時間がなかなか持てないことを嘆いていたという。 そんな時に、同じ職場のシングル・マザーから タイム・マネージメントの本を薦められたそうで、 それがローラ・ヴァンダーカム著の「168 Hours:You Have More Time Than You Think (168時間、貴方には自分で考えている以上の時間がある)」(写真左)。

私も彼女に言われて リサーチしてみたところ、 この本で提案されているのは、1日24時間でタイム・マネージメントをするのではなく、 1週間 168時間で タイム・マネージメントをするべきというセオリー。
そうすれば、1週間40時間働いて 56時間眠ったとしても、 未だ72時間も残されている。1週間50時間働いたとしても62時間が残されているので、 1日で区切るよりも 時間を有効に使うプランが立てられるというのがそのコンセプト。
ローラ・ヴァンダーカムによれば、ダイエットをしたければ食べた物を全て記録してカロリー・コントロールをするのが有効であるし、 借金を減らしたければ 収支のバランスを全て記録して、 無理の無い返済プランを立てるのが大切なのと同様に、 タイム・マネージメントもまずは逐一自分のスケジュールを管理することから始めるのが有効とのこと。 なので 彼女が奨励するのは そのウェブサイトから 30分置きに予定を記録するスプレッド・シートをダウンロードして、 最初の1〜2週間で良いので、これを記録して自分の時間の使い方を見直すこと。
これによって自分が無駄にしている時間に気付くと同時に、どうやったら無駄が省けるかを考えることが出来るようになる としているのだった。

ローラ・ヴァンダーカムはこの本を書くに当たって、サクセスフルな人々100人以上にインタビューし、そのタイム・マネージメントのテクニックを 分析したとのことだけれど、それによれば サクセスフルな人々というのは以下の3つの点に重点的に時間を使っていたという。


自分のキャリアは、仕事に役立つクラスを取ったり、仕事のためのコネクション作り、インターネットを使ってのリサーチなどの時間。
家族や大切な友人のための時間は、団欒のひと時をもうけたり、一緒に食事をするなど 一緒に時間を過ごすこと。離れている場合は電話をしたり、Eメールでコミュニケーションを取るような時間。
そして自分自身の時間はネール・サロンやフェイシャルなど 自分の外観に使う時間、ボランティアや趣味などに使う時間、スポーツやエクササイズに使う時間などで、 これらをプライオリティにして、それ以外のものへの対応は アウトソーシング(外注)をしたり、時間がある時にこなす、無理に時間を割かない、 というのがサクセスフルな人々のタイム・マネージメントであったという。

私の友人に話を戻せば、彼女が日曜のブランチをキャンセルしたのは、ブランチに参加予定の彼女を除く4人中、2人は木曜のディナーで会えることになっていること、 日曜のブランチでしか会えない2人の友人については、 「別に嫌いではないものの 特にプライオリティではないので、 忙しい時に時間を割いてまで 会いたくない」 と考えたのだそうで、そういう社交の無理を省いてから 彼女のスケジュール管理はかなり楽になったという。
現在、彼女は友人と外食するのは週2回と決めていて、それ以外は金融のクラス、ヨガのクラス、日曜の夜と週日1日は自宅で過ごすことにしているので、 1週間は全て埋まっているとのこと。そして昨今は、買い物は食料品・日用品も含めて殆どオンラインで済ませていて、ヨガのクラスもオフィスの近くに替えたので、 スーパーに行く時間や移動時間をかなり省けるようになったという。


実はタイム・マネージメントというのは、私にとっても大きな課題であり続けたこと。
人生に対して欲張りであろうとすると、どうしても 時間が足りないと感じるものだけれど、 同様に誰もが感じるのは 働く時間、睡眠、食事、パーソナル・ケアの時間など、明らかに何かをしている以外の時間が 一体何処に消えているのか?ということ。
その答えは 何をするでもなくボーっとしている時間であったり、部屋の中も含めての移動の時間、そして軽視できないのが何かを探している時間、 人や物を待っている時間。

私がボーっとしてしまう傾向にあるのは 自宅でのディナーの後の時間。何故かすぐに動く気になれなくて くだらないTVに見入ってしまうのがこの時間。
さらに移動時間も馬鹿にならなくて、自宅のアパートの中でも 取りに行った物を忘れて、別のことをして戻ってきては 出直すことがしばしば。
物を探している時間というのは私の場合 かなり深刻で、 さっきまで手に持っていたものを 別の事に気を取られている間に どこかに置いてしまって、 それが見つからなくて出掛けるのが遅れるというのは良くあること。 アメリカ人は平均で 人生のうちの2〜3週間をTVのリモートを探している時間に費やし、同じ程度の時間を鍵を探して費やすと言われているけれど、 私はこの2つについては置き場をきっちり決めているので、それほど探さずに済んでいるのだった。
それよりも私の時間を食いつぶしているのは 着ようと思っている服が見つからないという状況。 これは往々にして別の服のハンガーに引っかかっていたり、クローゼットの下に落ちていたり、ちゃんとクローゼットに吊ってあるのに、 あまりに窮屈に詰め込んでいるので見逃しているというだけの話。 でも、着ようと思っている服が見つからないというのは 私にとって極めてフラストレーションを感じる状況なので、 それをパラノイア状態になって探していて、時間を無駄にすることは非常に多いのである。
最後に挙げた 人や物を待っている時間 というのは、 時間にルーズな友人との待ち合わせ、ドクターズ・オフィスの待ち時間、ストアのレジに並んでいる時間などで、 こういう時はもっぱらスマート・フォンで時間を潰すことになるけれど、これとて 決して有効な時間の使い方とは言えないのである。


自分の時間の無駄を悟った今、私が取り組んでいるのが 自宅を ”時間を有効に使える環境” にすること。
例えば、私は ボディ・ケア・プロダクトをヴァニティ(鏡台)とバスルームに分けて置いていて、これが原因で 2箇所を不必要に往復しながらボディ・ローションを塗ったり、 ハンドクリームを塗ったり、ヒールタスティックを使ったりというボディ・ケアを繰り返していたのだった。 そこで、今週末にまず行ったのが ボディ・ケア・プロダクトを全てバス・ルームに移すということ。
そのためには、バスルームの棚にあるものをかなり捨てることになったけれど、もう何年も使っていないヘア・ローション等、不必要なものが かなりあったので、それらを処分することによって ボディ・ケア・プロダクトを纏めるスペースが確保されたのだった。

さらに、未だ進行中であるものの現在、取り組んでいるのが効率良く服が探せるクローゼットの構築。 そのために今週はシューズ30足、大きな紙袋3つ分の服を選り分けて、その処分を決めたばかり。
実際私は、昨年冬に コート&ジャケット専用のクローゼットをオーガナイズして、素材の薄いものから厚いもの順、すなわち暖かい季節用から寒い季節用の順番に 並べ替えて、服が滑り落ちないハンガーに変えた途端、コート&ジャケットに関しては行方不明の捜索時間がゼロになっていたのだった。

ふと考えると、これだけをこなすために今週は土曜と日曜の半日を費やしているけれど、 プロジェクトが達成されれば、それによって無駄になる時間が省ける訳であるから 言ってみれば これは先行投資のようなもの。
タイム・マネージメントの専門家の意見では、決して疎かにしてはいけないのが睡眠、エクササイズ、食事の時間。 これらの時間をしっかり確保することによって、エネルギーが確保され ストレス・レベルを下げることが出来るので、 たとえ8時間でも9時間分の仕事をこなせたり、次の行動への切り替えが早く出来る結果、さらなる時間の節約になるとのこと。
逆にこれらの時間をきっちり確保せずにいると、集中力や体力が低下して 同じ仕事をするにも余分に時間が掛ったり、 ストレスを感じるようになり、時間を効率的に使えなくなるという。

要するにタイム・マネージメントは効率良い生活であるけれど、その基本はやはり健康なのである。





Catch of the Week No. 4 Aug. : 8月 第 4 週


Catch of the Week No. 3 Aug. : 8月 第 3 週


Catch of the Week No. 2 Aug. : 8月 第 2 週


Catch of the Week No. 1 Aug. : 8月 第 1 週





執筆者プロフィール

秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、1989年渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。





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