次回、10月第3週目のこのコーナーのアップデイトは、 都合で1日ほど遅くなる予定です。日本時間の火曜日、アメリカ時間の月曜日夜には アップデイトする見込みです。あらかじめご了承をお願い致します。

Oct.6 〜 Oct.12 2003




一般評論家のダウン・サイド


これだけインターネットが普及した世の中になってしまうと、10年前にはインターネットという言葉さえ 知らなかったことが不思議に思えてくるけれど、 インターネットによって世の中の何が1番変わったかといえば、 それは情報の発信量だと思う。
昔だったら巨大な図書館に行かなければ得られなかったような広範囲に渡るありとあらゆる情報が、 今ではインターネットを通じて自宅に居ながらにしてリサーチが出来る訳で、 これはライターのように調べ物の多い職業にとってはこの上なく有り難いものである。
でもインターネット上にある情報は、玉石混交でもあり、質の高い情報や事実だけとは限らないから、 ネット上の健康アドバイスを実践して、体調を崩す人も居れば、「ヘイト・サイト」と呼ばれる 人種差別やゲイ差別を呼びかけるホームページがティーンエイジャーに歪んだ思想を植え付ける場合もある。
ネット上の情報の中には、企業や団体が発信しているもの、個人が発信しているものに加えて、 BBSで個人がポストしているものがあるけれど、インターネットによって一般の人々の声が 世の中に届くようになったのは、ある意味で大きな革命の1つと言えるものである。
これによって、一般の人々も、政治、スポーツ、レストラン、コスメティック、映画等、 様々な分野の批評家になったり、サービスの悪い店や、メディアに取り上げられたことで過大評価されていたレストラン、 悪徳商法で酷い目にあった話をシェアするなど、様々な情報を発信するようになったけれど、 これらは、多くの消費者にとって宣伝文句やメディアによる報道よりも 信憑性のあるものとして受け入れられるものである。
でも、私はネット上の批評というのは、果たしてどの程度信頼すべきかについては少々疑問を持っていて、 これには3つの理由がある。
先ず1番目は評価を下している人間がどういう人物で、どういう価値観、味覚を持っているかが分からないという点である。
私もレストランを選ぶ際には、よく知人で先に出掛けた人の意見を聞くけれど、知人の中には 「あの人のレストラン評ほどあてにならないものは無い」というくらい理解に苦しむ味覚の持ち主も居る訳で、 意見を参考にしようとする場合は、相手のセンスが信頼出来るかを見極めなければならないのは当然のことである。 だから、批評している人物が一体どういう価値観の持ち主で、何をもって美味とするのか等が 分かるように、例えばレストラン評ならば その人のお気に入りのレストランを3軒程度挙げるとか、 映画のレビューならお気に入りの映画を数本、コスメティックのレビューなら、その人が愛用している コスメティックを列挙するなどして、評価する側の情報をある程度提示しない限り、 その批評を鵜呑みにする訳にはいかないと思うのである。

2番目の理由は、インターネットの批評の中には 「一般人の意見を装った、別の意図」も含まれているという点である。
私は少し前に某日本食レストランで友人達とおそばを食べて、その場に居た私を含む5人は 全員そのおそばをとても美味しいと思ったし、サービスも良くしてもらって、レストランのマネージャーにも その旨フィードバックしたけれど、そのマネージャー氏はネット上の 一般人のレビューで酷いことを書かれていることをぼやいていて、 「恐らく同業者が嫌がらせで書いているんじゃないかと思うんですけれどね」と語っていた。
毎年発表されるザガットのレストラン・ランキングにしても、一般人を装ってレストランの関係者が自らの店の評価を上げるために、 集団で投票したことが明るみに出て、そのレストランは掲載拒否となったことがあったけれど、 自らの宣伝、他者の妨害をしたい場合、これほど簡単でお金の掛からない方法は無かったりするのである。

3番目の理由は、レビューを書くことに使命感を感じている人でない限り、 一般の人々が感想や意見を寄せるのは、非常に頭に来ている時、非常にハッピーな時であり、正当な判断力を失っている場合が多いことである。
虫の居所の悪い時に出掛けたレストランで、少しでも嫌なことがあれば、親の仇のような評価を下すことになるし、 良いことがあって気分が良い時に、ちょっとした心遣いをしてもらうと、とんでもなく幸せな気分になったりするわけで、 それは人間だから当然ではあるけれど、そんな気分では正当で客観的な評価は出来ないものである。
だから酷いことを書いた後で、「ちょっと酷く書きすぎたかな」と反省する人も居るかもしれないし、 ハッピーに舞い上がって最上の評価をした後、再び出かけてみたらガッカリしたという人も居るだろうけれど、 批評する人達の精神状態などはインターネットを通じて読む側は知る由もないのである。

かく言う私も、お客様からのメールで「CUBEさんからネーム・プレート・ペンダントを買った人が、 ネット上でこんなことを書いていました」というお知らせを貰って、唖然としたことがあるけれど、 それは「これは本当にうちのサイトのペンダントのことを言っているのだろうか?」と思うような内容だった。
私はそのかけ離れた批判内容から、その人が当社の製品に限らず、ネーム・プレート・ペンダントの実物をつけたことがあるのかさえも 疑わしいと思っているけれど、こう書くほどに、私は商品に自信を持っているし、それをを製作してくれる業者を信頼していたりもする。 その自信や信頼の裏付けになっているのは、 ペンダントを購入された方達が良いレビューを寄せて下さっているからで、陰口のようにネット上にポストされた批評よりも、 実際に購入された方々が下さるメールの方が私にはずっと大切だし、真実であるとも思っている。
でも、知人の中には中傷メールを何通か受け取ったことが原因で サイトの運営をストップしてしまった人も居るし、サイト上のレビューで悪く書かれたために 目が腫れ上がるほど泣いた人も居たりする。
一生懸命やっている人ほど、こうした一般の人々が寄せる感想やレビューを真剣に受け止めるし、 その結果悩んだり、苦しい思いをすることになるけれど、 やはり1番大切なことは、誰に何を書かれようが自分の姿勢を崩さず、やっていることを続けることだと思う。
「真実は中傷を跳ねのける」というのが私が信じるモットーであると同時に、 ネット上で不当な評価や意見を受けた人々に送るメッセージである。



アーノルド効果

ご存知のように今週の火曜日には、俳優のアーノルド・シュワルツネッガーが カリフォルニア州の州知事に選出されたけれど、それ以来いくつかのアーノルド効果というのが現れている。
まず、カリフォルニアのことを「カルフォーニャ」、ガバナー(州知事)のことを「ガバヌァ」と アーノルドを真似てふざけて発音する人が益々増えたことで、 ことにアメリカ中のコメディアンというコメディアンは、今後彼らのネタを沢山提供してくれることが確実の アーノルドのスピーチをビデオに撮って、練習に励んでいることが伝えられている。 無個性で真似のし難いブッシュ大統領に比べて、アーノルドのアクセントの強い英語と セクハラ問題を起こした俳優上がりの州知事というキャラクターは、彼らにとってコメディの宝庫なのである。
さらに美容整形のメッカ、マイアミではアーノルドの夫人で、ケネディ家の一員でもある ジャーナリスト、マリア・シュライバーの、夫の出馬を見込んで行なったと思われる 整形手術が話題になっているという。
彼女は以前からボトックス注射とフェイスリフトをしているのがはっきり分かる突っ張ったような顔で、 その大きく張ったエラにシワの無い薄い皮膚が張り付いた顔立ちは、 彼女が出演していた3大ネットワークの1つNBCのニュース・ショー、「デイト・ライン」で 既にお馴染みのものであった。
ところがアーノルドの一連の選挙活動で登場していたマリア・シュライバーの顔は、 張ったエラが削られ、そのエラに張り付いていた頬が以前に比べて格段にふっくらして、 似て非なる顔に作りかえられていたのである。 TVに出演するジャーナリストが美容整形を受けることなど今では当たり前であるし、 そんなことに今さらアメリカが着眼することは無いけれど、 そのエラがとてもナチュラルに削られていたので「She Looks Great! Who's the doctor?」、 すなわち「どの医者の仕事かしら?」と話題になっていたという。
ちなみにマイアミのように美容整形にオブセッションがある街では、 「Who's your doctor?」と美容整形医を訊ねられるのは、「素敵なバッグ、それ何処のブランド?」と 訊かれるのと同様、誉め言葉である。
また、夜のトークショーでは、アーノルドのセクハラ問題を茶化して、 「ハロウィーンのコスチュームを買えない男性は、女性のヒップを掴めばアーノルドになれる」などと 言っていたけれど、こればかりは彼の発音のように誰もがマネをするようになっては困ると思う。
既にハリウッドではアーノルド・シュワルツネッガーの知事選出までを 描いたストーリーがTV映画化されることが決定しており、 アーノルド役は未定と言われているけれど、マリア・シュライバー役には 人気TV「フレンズ」でモニカ役を演じているコートニー・コックス・アーケットをキャストしたいというのが、 プロデューサーの意向であることが伝えられている。









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