Oct. 24 〜 Oct. 30 2016

”One Way or Another You're Aging!”
私が美容整形に感じる限界!?


今週のアメリカで、大統領選挙の行方を覆すかもしれないと報道されていたのが、 ヒラリー・クリントンの長年の側近、フマ・アバディン(写真上右、右側)の元夫で、かつてニューヨークの下院議員であった、 アンソニー・ウィナー(写真上右、左側)のラップトップから、ヒラリー・クリントンのプライベート・サーバーのEメールが出てきたというニュース。 このコンピューターは、フマ・アバディンがこの夏に離婚を明らかにした夫とシェアしていたもので、 そのアンソニー・ウィナーは数年前にセクスティング・スキャンダルで職を追われた最初の政治家。
現在FBIは彼が15歳の少女とセクスティングをしていた事件を調査中で、その最中で出てきたのが この新たなEメール・スキャンダル。フマ・アバディンが夫とシェアしていたコンピューターのEメールの中に政府の機密情報が含まれているかは FBIさえも未だ把握していないというけれど、容疑未定のままFBIがその捜査の再開を発表したことで、イメージ打撃を被ったのがクリントン陣営。 でもFBIが確定していない容疑の捜査について発表するというのは極めて異例なこと。 しかもFBIはこの事態を数週間前に知りながら、あえてこの選挙直前まで発表を遅らせたことも明らかになっており、 もしそれが大統領選挙に影響を与える意図で行われた場合は明らかな違法行為。 これを受けてヒラリー・クリントンは金曜、午後7時半に臨時記者会見を行い、 FBIに対して一刻も早く捜査内容を明確にするようにと抗議した様子はメジャー・ネットワークで 臨時ニュースとして放映されており、民主党側からは これを発表したFBIのディレクターに対して、 辞任要求が早くも出ている状態。
一方、当然のことながら このスキャンダルをトランプ陣営、および彼を支持する右寄りメディアは大歓迎しているけれど、 これほどまでに間際まで トラブルが続出する選挙は過去に例を見ないことだけは確かなのだった。





さて、10月26日の芸能メディアで報じられたのが、ロンドンのクラブで行われたスタイリストのパーティーに マドンナ(58歳)、ケイト・モス(42歳)、ナオミ・キャンベル(46歳)が姿を見せた様子。
ここでメディアが注目したのは3人のエイジングで、そうなっても仕方ないのは3人の合計年齢は146歳。 若々しくパーティーを楽しんでいても、HD画像で捉えられたスナップで顕著だったのがそのエイジング、およびエイジング対策が あまり上手く行っていない様子で、ソーシャル・メディア上では辛辣は批判が飛び交っていたのだった。

マドンナとナオミ・キャンベルについては、フィラーを入れてパンパンになった頬や唇が見て取れるけれど、 2人とも30代の頃から美容整形をしていたことで知られる存在。 特にマドンナについてはその回数が非常に多いことは周知の事実で、映画監督で元夫のガイ・リッチーが マドンナに対して「鏡を見てみろ、化け物みたいだ」とその度重なる美容整形をなじった様子は 2人の離婚の際に報じられていたほど。
でもマドンナは、エクササイズに熱心で、食事にも気を遣い、スキンケアにお金を掛けているとあって 肌は若々しく、 少し前に実物のマドンナとエレベーターで乗り合わせた私の友人によれば、写真で見るよりは ナチュラルでキレイだし、まだまだオーラもあるとのことなのだった。

ケイト・モスについては、20代前半からドラッグ、特にコカインの常用、ヘビー・スモーキング、アル中の一歩手前と言われるほどの 酒量の多さで知られてきた存在で、不摂生を絵に描いたようなライフスタイル。 それでも写真写りの良さは抜群で、モデル・エージェンシーでは夜遊びをしたがる若手モデル達に対して、 「ケイト・モスのDNAは特別中の特別」と言って、普通は彼女のような不摂生をしたらモデルとしてやっていけないとレクチャーしていたほど。
そのさすがのケイト・モスも38歳くらいから、ウエストに肉が付き始めて、40歳を過ぎてからは長年の喫煙、ドラッグのシワ寄せが 肌に来ていることが指摘されていて、上のスナップでは肌にハリもツヤもなく、頬がこけて、額や瞼にシワが増えて、唇も薄くなってきた様子が 窺えるのだった。
ファッションと美容のエキスパート達が認めるほどに恵まれたDNAの持ち主であったケイト・モスも、 今では10歳以上 年上に見えるほどにエイジングが進んだ様子を目の当たりにすると、エイジングにおいてDNAが及ぼす影響は約30%で、 残りの70%は食生活を含むライフスタイルと言われるのが まさにその通りだと思えてしまうのだった。




でも、私が個人的にケイト・モスよりもせっかくのDNAを台無しにしてしまったと思っているのは90年代のスーパーモデル・ブームで その頂点に君臨したリンダ・エヴァンジェリスタ。(写真上)
私は90年代半ばのNYのパーティーで実物の彼女と話したことがあるけれど、多くのセレブリティが実物の方が写真よりもキレイだったり、痩せていたりするのに対して、 リンダは写真と全く同じイメージで、雑誌からグラビアから抜け出してきた彼女がそのままそこに居るという雰囲気。 当時の彼女はそのメタボリズムを自慢にしていて、パーティーでもデザート・バーでピックアップした大きなケーキを食べていたのを覚えているけれど、 スーパーモデル・ブームが去ってからは、何度か太ってしまった様子がスナップされては、再びスリムになるというサイクルを繰り返していたのだった。
近年で最後に彼女がメディアの注目を集めたのは、現在セルマ・ハイヤックの夫で、グッチやボッテガ・ヴェネタのオーナーとしても知られる フランソワ・アンリ・ピノーとの間に生まれた息子の養育費を請求する裁判を起こしていた2012年。 子供の養育費として1カ月に日本円で約500万円を請求していた彼女は、 その内訳として、「モデルとしての美しさを保つためにエクササイズやフェイシャルなどに出掛ける間、 子供の面倒を見るナニー(子供の世話役)が必要」などと説明していたけれど、 それから4年足らずの今年春の彼女のスナップが写真上、一番右。 リンダはもちろん美容整形やボトックスをしており、2012年の裁判の際には 以前ほどではないものの、若さと美しさを保った状態で法廷に姿を見せていたのだった。 でも、エイジングと共に徐々に骨格が横に広がってきており、今では体重が増えたので顔に肉がついて、 それがたるんでおり、以前の面影が全くなくなってしまったのだった。
リンダ・エヴァンジェリスタの例から言えるのはDNAが優れていて、美容整形で手を入れていても、 摂生を続けなければエイジングが早まるということ。ちなみに顔が横に広がってたるんでくるのは、 飲酒量が多い人にありがちなエイジングのパターンと指摘されるのだった。




ここで浮上してくるのは、摂生をして それに美容整形を組み合わせたら、若さが保てるか?という問題であるけれど、 そうとは言えないのがハリウッドで美容整形失敗の代表例と指摘されるメグ・ライアンとレネー・ゼルウェガー。
メグ・ライアンは54歳、レネー・ゼルウェガーは47歳。メディアの関心が変わり果てた顔にばかり集中しているけれど、 2人は共に今もスリムなボディを維持していて、レネー・ゼルウェガーについては運動神経が抜群なことはハリウッドでは知られている話。
でも、スリムなボディを維持しているコケイジャンのエイジングに付き物なのが、頬の肉が落ちて、肌のボリュームが無くなることで、 そのために白人のエイジング・セレブリティがこぞって注入するのがフィラー。 ボトックスのように顔が動かなくなる問題もなく、「自然なボリュームをもたらす」というのがウリのフィラーであるけれど、 メグ・ライアンとレネー・ゼルウェガーは、美容整形の世界でそのフィラーの打ち過ぎによる失敗例として挙げられる存在なのだった。

上の4枚の写真は、左からジェニファー・ローレンス、メグ・ライアン、マーゴ・ルビー、レネー・ゼルウェガーで、いずれもNBCの夜のトークショー「トゥナイト・ショー」に出演した際のスナップ。 すなわち同じバックグラウンドとライティングで撮影されたフォトショップ無しのスナップであるけれど、ジェニファー・ローレンスとマーゴ・ルビーは共に26歳。 彼女らも笑えばスマイル・ラインが出来るし、その深さはレネーの顔のラインより深く見えるけれど、それでも2人の方が明らかに若いと識別できる理由の1つは眼力。
とは言っても、上の写真の鼻から上を隠して顔の下半分だけを眺めた時の方が、鼻から下を隠して 顔の上半分だけを眺めるよりも エイジングの違いがはっきり分かるので、やはりエイジングというのは顔の下半分により顕著に現れると言えるのだった。


でも私がトゥナイト・ショーのスナップを探していて気付いたのは、 メグ・ライアンとレネー・ゼルウェガーの写真は2人のスナップの中では写りが良い方であるということ。逆にジェニファー・ローレンスとマーゴ・ルビーについては、 上の写真は特に写りが良いという訳ではなく、2人は別オケージョンの写真についても一定レベルの写真写りをキープしているのだった。 要するに「顔が若い」ということは、何時どの角度からスナップされても きちんとした表情を保っていられるだけ顔の筋肉がしっかりしているということ。
その衰えた顔の筋肉をフィラーで補おうとした場合、同じ表情でも若い頃とは似ても似つかないものになるのは 上のメグ・ライアンの 堅そうな頬と深い法令線の写真に現れているのだった。
マドンナとケイト・モスのスナップに戻ってみても、気づくのは二人の唇の傍に寄った不自然なシワ。 こんなシワは若かりし頃のケイト・モスの表情にはあり得ないものなのだった。

エイジングによって顔の筋肉が衰えると、若かりし頃はキュートだった表情が 同じような効果を演出できないケースも多く、 写真上右のレネー・ゼルウェガーの表情は、「ブリジット・ジョーンズ」シリーズや、彼女を有名にした「ジェリー・マグワイア」で見せた 戸惑ったような笑顔であるけれど、今彼女がこれをやると老けた印象が強まるだけ。
そんな顔の筋肉に悪影響を与えると言われるのがフィラーやフェイスリフトといった美容整形。 どちらも筋肉の動きを妨げて劣化させたり、本来の向きとは異なる方向に引っ張るなどして、 顔の表情を歪めたり、顔の動きを不自然にするケースがあるのは、多くのセレブリティやリアリティTVスターの失敗例が立証する通り。 そうなってしまうのは、これらの施術が普通の表情と笑った顔だけをチェックして行われるためであるけれど、 人間というのはその2種類以外も様々な表情をするもので、その2種類以外の表情をしている時間の方が長いのが実情。
しかも美容整形によって、その後の顔の筋肉の使い方が変わって来れば、また別の問題が浮上してくる訳で、 出て来る問題に対処しているうちに、トゥーマッチな状態になってしまうのが お金がある女性たちの美容整形の失敗例なのだった。

そう考えると、シワへの対処より大切だと思えるのが肌を若々しく保つことと、顔の筋肉を鍛えてキレイな表情を保てるようにすること。 顔の筋肉が衰えて来ると、口角を上げるのを怠けて笑ううちに笑顔が歪んでくることもあれば、 何もしないでいる時の顔がダラけて、表情ゼロの魅力の無い印象になってしまうもの。
顔も身体同様に30代から10年ごとに3〜5%をの筋肉を失っていくけれど、 美容整形では顔も身体も衰えた筋肉を補うことが出来ないのだった。



執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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