Nov. 22 〜 Nov. 28 2004
Thanks Peeling Day
今週は木曜から週末までがサンクスギビングの休暇であったため、
このコラムでもサンクスギビングのことを書くことになるのかなぁ?と思っていたけれど、
それどころではなくなったのが今年のサンクスギビングであった。
私は1年ぶりに会う友人宅でサンクスギビングを過ごすことにしており、
前日の水曜に仕事を終えた後に出発する予定で、
パッキングまで済ませ、準備万端の状態だったのである。
でもこの予定を大きく狂わせることになったのが、火曜日にスキンケア・サロンで受けたマイクロダーマブレーションのセッションだった。
マイクロダーマブレーションは、別名ダイヤモンド・ピールとも呼ばれるピーリング・トリートメントで、
肌の表面に細かいクリスタルを噴射することによって、古い角質や皮膚の表面層を崩し行き、
それを噴射したクリスタルと一緒に吸い取るというもの。
古い皮膚の下の若々しい肌に剥け替わることによって、水分の行き渡ったみずみずしく、透明感のある肌になるのはもちろんのこと、
コラーゲンの分泌も促してくれるのがこのマイクロダーマブレーションであるけれど、
5歳〜10歳若い肌を半永久的に獲得するには、まず肌のコンディションに応じて2週間おきに4〜6回のセッションを
集中して行わなければならず、その後も、やはり肌のコンディションに応じて、年3〜6回のメンテナンス・セッションを行う必要があるというものである。
マイクロダーマブレーションは、決して新しいトリートメントではなく、私が最初にこのトリートメントについて知ったのは、
99年に某ファッション誌に掲載されていたビューティー・エディターの体験記からであった。
私が知る限り、これまで多くのファッション&ビューティー・マガジンがマイクロダーマブレーションについて記事や情報を
掲載しているけれど、これらはエディターや読者が1回体験して、「肌に透明感と潤いがもたらされた」と感想を語るものばかりで、
「完璧な効果を得るには、続けて6回程度のセッションが必要」というコメントが、付け加えられてはいるものの、
「2週間置きにセッションを続けた場合はどうなるか」についての情報は皆無であり、
私自身も複数セッションを続けた場合のピーリングについては 全く未知の状態でセッションに臨んでいたことは、後になってから改めて気がついたことだった。
そもそも、私がマイクロダーマブレーションを試そうと思ったのは、最近肌にツヤや透明感が無くなってきたと感じていたためで、
30代前半からグリコリック・アシッドの入ったプロダクトを使い、週2回のスクラブを行ってきた私としては、
もっと肌の深いところからピーリングをしてくれるトリートメントが必要であると常々思っていたのである。
そこで、マイクロダーマブレーションの機械のサプライヤーに問い合わせて、最新の機種が導入されている、
腕の確かなサロンとして紹介してもらったのが、現在私が通っているスキンケア・サロンであった。
トリートメントのプロセスは、まずアシッドを顔全体と首、デコルテに塗り、この刺激によって角質や古い皮膚層を浮き上がらせてから、
マイクロダーマブレーションの細いペンのような機械でクリスタルを噴射しながら、同時に古い角質や皮膚を吸い取っていくというもので、
アシッドの刺激はかなり強いものであるし、マイクロダーマブレーションにしても細い物体で、ゴリゴリと顔を擦られる訳で、
決して通常のフェイシャルのようにリラックスした気持ち良いものではなかったりする。
でも、セッションが終われば、みずみずしい、新しい肌に剥け替わり、透明感や肌の張りが実感できるのが
マイクロダーマブレーションで、ファッション&ビューティー誌のエディターや読者の体験記が絶賛するのもこの部分である。
しかしながら、私個人としては、1回目のセッションではこうした感動を覚えることはなく、どちらかと言えば、
「続けてみないと効果は分からない」と、200ドルの料金を支払いながらも、さして効果が得られなかった自分を慰めたのが実際のところだったのである。
むしろ私が効果を実感したのは、2回目のセッションの後で、セッション後の2日間というもの、私の顔の皮膚は
消しゴムのカスのようにボロボロと剥け落ち、この時、一緒にレストランに出掛けた友人達は、
食事中に私の顎の皮膚がみるみるうちにボロボロと裂けては剥けて行くのに、すっかり驚いてしまったほどだった。
私は、この2回目のセッションを経験するまでは、マイクロダーマブレーションというものが、
サロンでのトリートメントが終わってからも剥け続けるものだということは全く知らなかったし、
それはどんな雑誌の記事や、スキンケア・サロンのトリートメントの説明にも記載されていないことだった。
さらに2度目のセッションの後、ニキビ跡の肌の穴が明らかに浅く、小さくなっていたのも確認することが出来た反面、
それまで皮膚の下で薄いソバカスのように見えていた小さいシミが濃くなって来たのも感じられ、
レーザー・ピーリング同様、肌を剥いていくうちに将来出てくるシミに遭遇するというのを実感することにもなった。
さて、そうして迎えた今週火曜日の3回目のセッションであるけれど、私は前回同様のピーリングが起こる程度のことしか考えておらず、
だとすればサンクスギビングのディナー中に、また顔がボロボロと剥け出すだろうとは予想していたけれど、
それ以上になるとは思ってもみなかったのが正直なところだった。
しかし、この日はエステティシャンの女性が、通常通りのセッションをしてくれたものの、
私の左頬にあるシミが過去2回のセッションでかなり薄くなってきたこともあり、「このシミを取っちゃいましょう」と、
その部分をかなり集中的にトリートメントしてくれていたのだった。
ちなみに、このシミというのは、以前このコラムにも書いたことがあるけれど、
私が33歳の時に粗悪アシッド・プロダクトを使ったことによって出来たもので、
これまでいろいろなプロダクトを使ったり、軽いレーザーを当てても消えることが無かったもの。
サイズにして小指の爪の先程度のものであったけれど、
スッピンでジムに出掛けるにも、このシミの部分にはコンシーラーを使うほど、気になっていたもので、
1年前から私がケミカル・ピーリングを計画していたのも、このシミ1つを取るためだった。
さて、3回目のセッションを終えて帰宅した私が、鏡を見てビックリしたのは、
肌全体が日に焼き過ぎたように赤らんでいたことで、ことに集中的にトリートメントを受けたシミの部分については、
シミが一段と濃く、大きくなって、その周りが大きく丸を描いて赤くなっていた。
肌全体が赤らんだことは、既にマイクロダーマブレーションのセッションが3回目を迎えて、
ピーリングが肌の深い層まで進んできたことを意味するので、それほど気にはしてはおらず、
実際、2週間置きという肌の再生のサイクル(4週間)よりも早いペースでセッションを続ける理由も、
肌を深くピールするためで、セッションを続ければ 続けるほど、肌がセンシティブになっていくことは
当然予測されることだったのである。
でも、この日は温いシャワーも顔に痛く感じられ、
夜になっても顔が熱を持っていて寝付けない状態だったので、
シミの部分を中心にアイスパッドを当てて 眠ることになってしまった。
翌朝(水曜)になると、シミの部分はさらに赤みを増しており、サロンに電話をしてこの状態をエスティシャンに伝えると、
彼女はマイクロダーマブレーション後のトリートメント・クリームを持って、わざわざ私のアパートまで様子を見に来てくれたけれど、
肌のコンディションを見るなり、「これは肌が深く剥ける前の典型的な症状だから、全く心配要らない」と、
いともあっさり慰められてしまった。
この日、私の顔を見たアシスタント達は、皆、シミの濃さと大きさにビックリしていたけれど、私自身は、
少なくとも この日の夕方までは 「ファンデーションとコンシーラーで隠せば、友人宅を訪ねることは問題ない」と 思っていたのだった。
ところが、仕事を終えて、いざメークを始めると、シミの部分はファンデーションやコンシーラーを塗るのが怖いほどに 未だ熱を持っており、
顔の他の部分はファンデーションを塗ろうすると、ボロボロと皮膚が剥けて、とても化粧どころの状態ではなく、
2回目のセッション後を遥かに上回る、大々的なピーリングが起こりつつあったのである。
私はこの時点で、友人宅に行くのを諦め、友人には電話で事情を説明して謝り、
再びアイスパッドで顔を冷やしながら、眠ることになったけれど、
昨今、トラブル続きで睡眠時間が減っていた私は、
翌日のサンクスギビング・デイは午後3時に一度目を覚ましただけで、
結局金曜の午後まで熟睡することになってしまった。
起きて鏡を見ると、肌のシミは少し薄くなっており、いかにも剥ける直前の、硬くパリパリした皮膚になりつつあったので、
少しは希望が見えてきたけれど、正直なところ火曜日以来の私は、
整形手術やレーザーピーリングを行った人が一時的に陥る「マイルド・ディプレッション(穏やかな落ち込み状態)」に似た精神状態で
あったことは紛れもない事実だった。
この時点で、デジタルカメラで肌の状態を撮影したのが、写真右の上のもの。
光の関係で、シミの部分の色が実物どおりに出ていないけれど、シミを囲む丸い部分は実際にはもっと濃い色で、
顔の肌全体も皮膚が剥ける前のザラザラした感触のものだった。
この段階で、シミの部分が剥けることは明らかであったけれど、「剥けたとしても、果たしてどの程度シミが薄くなるのか?、
シミの周囲の赤みは取れるのか?」という疑問と不安は頭から離れない状態で、
その答えが明らかになったのは、この日の夜の入浴後のことだった。
入浴中の私の肌は、顔だけでなく、首、デコルテを含む、マイクロダーマブレーションを行った部分が、
どんどん剥がれて来て、問題のシミの部分も その半分が
ペロリと剥がれ落ちることになったのである。
そして鏡を見て驚いたのは、その部分の肌が、他の部分の肌より白くフレッシュな状態で、シミを囲む丸い赤い部分が消えていただけでなく、
何年も私を悩ませてきたシミ本体までもが消えていたことであった。
結局シミの部分が全体的に剥けたのは土曜日で、この日も顔、首、デコルテが
大々的に剥け落ちることになったけれど、私は、それまで酷くなったシミのコンディションに落ち込んでいただけに、
シミがきれいに消えうせるという予想以上の結末には、すっかり興奮してしまうことになった。
そしてピーリングが一段落した今日、日曜の午後に撮影したのが右の下の写真。写真はどちらも無修正、ノーメイクであるけれど、
マイクロダーマブレーションによって一時的に酷く、そして大きくなったかに見えたシミが、
一皮剥けた後は、すっかり影も形も無くなっているのは説明するまでもないことである。
私としてはまさか肌のテクスチャー改善のために行っていたマイクロダーマブレーションで、
何年も悩まされてきたシミが取れるとは思ってもいなかっただけに、これは本当に嬉しいサプライズであったけれど、
当初は、シミが濃くなっただけでなく、シミの周りの円形の部分の赤みまで一生残るのかもしれないと
真剣に悩んでしまった訳で、こうした不安はいくらエステティシャンが「大丈夫」と慰めてくれたところで、
実際に皮膚が剥け落ちて、シミが消えるまでは脳裏を離れることは無いのである。
でも自分の熟睡ぶりを振り返るにつけ、今年のサンクスギビングは、友人宅を訪ねるよりも
休養に当てるべきであったのだと思うし、一時的な精神的落ち込みを経験したとしても、
レーザーやケミカル・ピーリングよりも遥かに安上がり、かつ安全に、シミが消えたことは
本当に感謝に値すべきことだと思うのが現在の気持ちである。
サンクスギビング(感謝祭)は、ターキー・ディナーの際に1人1人、何に感謝するかを
述べてから乾杯をすることになっているけれど、今年の私は、ターキー・ディナーこそは逃したけれど、
もし今、乾杯するとしたら、家族や友人、仕事で私を助けてくれた人々に加えて、
今回のマイクロダーマブレーションにも感謝することになると思う。
|