Apr. 26 〜 May. 2 2004




不運の特効薬

私が感じるところでは、過去2ヶ月、すなわち3月と4月の私の運は極めて悪かったと言える。
この2ヶ月の間に起こったことといえば、先ず業者のミスでCUBE New Yorkが日本円にして30万円近くを 損させられていたことが発覚し、しかもそれが取り戻せる訳ではなく、ミスをした業者からは、 「アイム・ソーリー」と謝罪されただけという情けない状況に陥ってしまった。
そうかと思ったら、これまでCUBE New Yorkをホストしてくれていたサーバーから、 「契約を更新しないで、新しいサーバーに移るように」とアドバイスされ、 サーバーを移したまでは良かったけれど、その新しいホスト・サーバーのキャパシティが小さかったために、 サイトは直ぐにダウンしてしまうし、サービスも最悪で、1ヵ月も経たないうちに、またサーバーを変える羽目になってしまった。
次に移ったサーバーは1ヵ月100ギガ・バイトのファイル・トランスファーが出来るので、安心していたけれど、 そのサーバーも移った直後にまたしてもダウン。 幸い今回は、ホスト・サーバーを再び変える必要は無かったけれど、 サーバーを変えればその分、セットアップ・フィーを始めとする諸経費と、手間が掛かる上に、 何より私自身に大変なストレスになる訳で、このホスト・サーバーのゴタゴタは私の今回の不運の大きな一端を成していた。
その一方で、かかっていたドクターとは、お金の請求のことで揉めたために、 弁護士を間に挟んで交渉する羽目になってしまったし、 そういう時に限って、身勝手なことを依頼してくる知人や他人が多く、 メールを読んだり、電話をもらったりする度に、イライラしたり、情けなくなったりすることばかりだったのが、 私の過去の2ヶ月であった。

私が分析するところ、運が悪いという状態は、以下のようなケースに分けられると思う。

1.自分が一生懸命にやっていることが、裏目に出る、認めてもらえない、もしくは結果として現れない。
2.他人が運んで来るトラブルに巻き込まれる、もしくは人のせいでお金や労力の損をさせられる。
3.知らず知らずのうちに、自分に体力的、経済的な無理を強いる状況になってしまう。
4.自分でも何が悪いのかが分からないけれど、調子が冴えないし、悪い事が起こりそうな気がする。
5.何をしたら良いのかが分からなくて、気持ちだけ焦って、非生産的に、無駄に時間が過ぎていく。

運が悪いというのは、本人が悪いという事ではないので、「犯罪を犯して逮捕された」というような 自業自得のことはカウントされない訳で、本人がそれまでと同じように暮らしている、 もしくはそれまで以上に頑張っているにも関わらず、運という歯車が悪い方向に動いているがために、 「思い通り」や「予定通り」、もしくは「いつも通り」に事が運ばない状態になることである。
私の過去2ヶ月は上記の「2」の状態であったけれど、 運が悪くなってくると、人は生活のペースが乱れる訳で、 それは私にとっては、以下のような具体的な現象として現れることになった。

・睡眠時間が短くなる。
・エクササイズをさぼりがちになる。
・食生活が乱れて、お酒を飲む量が増える。
・集中力が散漫になるので、同じ仕事をこなしても以前よりも時間が掛かる。
・疲れ易くなる。
・簡単なことでも直ぐにやる気がしないので、仕事や用事が貯まってくる。

過去2ヶ月の私の場合、自分が原因ではないトラブルに巻き込まれたり、人からの頼み事を 押し付けられたために、その事後処理や対応に追われたので、 当然睡眠時間は短くなったし、その結果、身体が疲れているからエクササイズをサボるようになってしまった。 また、身体が疲れていると、砂糖や炭水化物が食べたくなるので、野菜や良質な蛋白質の摂取量が減るし、 お酒を飲むと酔い易いので、調子にのって飲み過ぎてしまうことにもなってしまった。 そうやって生活がリズムが狂ってくると、仕事もダラダラこなすようになる訳で、 直ぐにポンポンと物事を片付けようという気力が無くなってしまうのである。
これは言ってみれば不運が招く悪循環で、これに気付かないでこの悪循環を繰り返していると、 人はやらなければいけない仕事をこなせなくて信頼を失ったり、 飲みすぎと食べ過ぎと睡眠不足で 太ったり、身体をこわしたり、 体力が無くなって、無気力で消極的なライフスタイルになってしまうことになる。
運が悪くなって来た時というのは、多くの人間がそれを 何となしに自覚している訳で、 そのために焦りが出て、必要以上に無駄な頑張りをしてしまう場合もあれば、 その嫌な予感や冴えない気分を紛らすために飲酒や、夜遊びが激しくなったりもするし、 細かい事が気になって眠れなくなったりもするものである。
さらに運が悪い時の人間は、周囲から見てもオーラが弱くなって、顔つきや体つきが冴えなくなるもので、 今週の水曜まで32打席ノーヒットを続けたデレク・ジーターなどはその好例と言える存在であった。 また女性の場合、運が悪い時は肌が荒れてしまったり、似合わない髪型や、顔の欠点を強調するメークを 好んでする傾向もあり、そうやって外観の魅力を失うことが、不運に拍車を掛けることも少なくないようである。

「人間、良い時ばかりではない」というのは、誰もが承知している通りで、 運の悪い時は誰にでも巡ってくるものであるし、どんなに備えても、予期せぬことが起こるのが不運というものであるから、 残念ながら これを未然に防ぐ手は無かったりする。
私が運が悪いと感じた時に努めてすることは、

・食事、睡眠、エクササイズを含めた健康管理
・部屋、特に水周りの掃除
・日頃より身なりをきちんとすること
・自分に起こった悪いことを、愚痴や悩みとしてではなく、冗談や話のネタとして人に話す

ということである。
運が一時的に悪くても、心や身体まで悪くなったら大変であるから、 一時休止して、健康や生活環境の管理をすることはマスト!である。 特に「水周りをおろそかにする家は不幸になる」というのは私が小さい頃から信じている教えなので、 排水口が詰まっていないかを含めて、水周りを点検するのは、運が停滞している時に私が必ず行うことである。 身なりをきちんとするのは、外観から不運を招かないようにするためのことで、 自分に起こったことを人に話すのは、悪い運気を払拭して、気持ちを整理するためにも大切である。 でも、これは悩みや愚痴として話してしまうと、話しているうちにストレスが貯まってかえって逆効果になるし、 聞かされる側もウンザリするだけな訳で、あくまでエンターテイメントとして話して、 喋っているうちに自分の中で「もう こんな過去の出来事なんて、どうでも良い!」と思えるようにするのがポイントである。

こうすることによって、悪い方に動き始めた運の歯車を止めて、 リバース・ギアに入れるように努める訳であるけれど、 その際に必ずしなければならないのは、 「不運をもたらした原因の究明と、対処」である。 私の場合、過去2ヶ月の不運の最大の要因となったのは、業者のミス、サーバーの問題、ドクターの請求の 3点であったけれど、サーバーとドクターについては見切りを付けて、スッパリ切ることにしたし、 縁を切る訳には行かない業者については、これまでかなりお世話になって来たこともあって、 「2度と同じミスはしない」と約束してもらうことで、許してあげることにした。
でも不運の原因というのはモグラ叩きゲームのようなもので、 今回叩いておいても、次に運の悪い時期が訪れれば、また新しい原因がムクムク出てきて、 「こっちを叩いても、またあっちから出てくる」という悪戦苦闘を強いられることになるのである。
こう考えるとウンザリしてしまう人も居るかもしれないけれど、 実際には、モグラ叩きゲームが楽しいのと同様、人生というのは不運が訪れることがあっても、 楽しめるものであったりする。
事実、過去の2ヶ月私は自分が「不運」だと感じていたけれど、 決して「不幸」だとは思っていなかった訳で、 その間も楽しいことや笑えることは沢山あったし、それよりも 何よりも、不運に見舞われた私を いろいろな人達が助けてくれたり、助けようとしてくれたことを思い返すと、 逆に「私はなんてラッキーなんだろう」とさえ 思えてくるのである。
だから、その意味で幸運も不運も紙一重であると思うし、 不運に特効薬があるとすれば、それは起こってしまった事件や出来事を 後からポジティブな 経験や記憶として置き換える事であると思う。



Catch of the Week No.4 Apr. : 4月 第4週


Catch of the Week No.3 Apr. : 4月 第3週


Catch of the Week No.2 Apr. : 4月 第2週


Catch of the Week No.1 Apr. : 4月 第1週