Color Psychology
Do Different Colors Affect Your Mood?

色彩心理学
カラーによってもたらされる心理効果とは?






カラーが人間心理に大きな影響力を及ぼすのは周知の事実。
カラーのイメージを漠然と理解している人は多いけれど、カラーはその心理効果を熟知すると、 ビジネス、スポーツ、快適な居住空間作りなどに役立てることが出来るもの。
ここでは、カラーとそのイメージ、心理効果をご説明します。


Black / ブラック


ブラックは権威とパワーを象徴するカラー。ファッション業界がブラックを好むのは、細身に見えることに加えて、 服がスタイリッシュかつ、タイムレスに見えるため。また、ブラックは悪を象徴するカラーでもあり、 それは「スター・ウォーズ」のダースベーダー、ドラキュラ等、悪役が黒いアウトフィットを纏うことにも現れていること。
そのため、ユニフォームがブラックのスポーツ・チームは、そのユニフォームによってパワーを感じる一方で、 審判からは、その悪のイメージで、プレー中の反則をより厳しく取られる傾向にあるという。
ブラックは、最先端のテクノロジーを感じさせるカラーでもあり、スポーツ・カーの内装や、 ハイテク・ウォッチ、ハイテク・ガジェットがブラックで製作されるのは、他のカラーよりもシャープに見えて、 高機能をルックスでアピールできるため。
ブラックは、修道僧の服装など、禁欲や神への服従を表現するカラーでもあるけれど、 それと同時にブラックのアンダーウェアがセックス・アピールの象徴であるのも事実。 これは、婚前のセックスや伴侶以外とのセックスを罪悪と見なす、セックス=「悪」の意識から 来ているとも言われるけれど、ブラックは身体を細く見せると同時に、相手を誘惑するパワーを与えるカラー。 肌とのコントラストを美しく見せるカラーでもあります。



White / ホワイト


ピュア、クリーン、無垢の象徴であるホワイトは、神やエンジェルなど、神聖なキャラクターのカラーでもあるけれど、 それと同時に、日光を反射するカラーでもあるので、夏の色、夏服の色と考えられがちな色。 ドクターの白衣は、その衛生面での清潔感、すなわち安全性を象徴するカラーであるけれど、 実際、ホワイトは清潔かつ、クリーンに保つのが最も難しいカラー。
白いものを真っ白に保つには、それなりのメンテナンスが必要であることから、ホワイトのインテリアや、アウトフィットには、 どこか贅沢なイメージがついてまわるもの。 また、 ホワイトはアウトフィットとして着用して、最も身体の粗が出易いカラー。膨張色である一方で、タイトなものを着用すれば、 下着のラインやカラーまで見えてしまう難しいカラー。それでもシンプルでクリーンな美しさを象徴するカラーでもあります。
ライス、パン、牛乳、卵 など、日頃主食とするものにも白いものが多いけれど、そのピュアでクリーンなカラーが 体内に取り込む安心感を与えてくれているもの。
ダースベーダーにしても、オール・ホワイトのアウトフィットであったら、威圧感が無いだけでなく、 善玉キャラクターと間違って受け取られてしまう可能性さえあるのは、紛れも無い事実。 ウサギ、白クマなどの白い毛の動物も、その罪の無い外観から、愛らしいキャラクターとして扱われることが多くなっています。



Red / レッド


レッドが象徴するのは、情熱、愛情。レッドは 心拍数をアップさせ、気分を高揚させるカラーでもあります。 男性が真っ赤なバラを送ること、女性が真っ赤なリップスティックをつけることは、誘惑の象徴。
レッドは、人々の関心を引き付ける色。それだけに真っ赤なドレスは、自分に自信がある女性が着用するものとカテゴライズされ、 注意事項や、危険表示にも赤が用いられるのは周知の事実。 また赤い車は、目立つだけに交通違反摘発のターゲットになり易く、またレッドは刺激的かつ、挑発的なカラーでもあることから、 交渉事を赤い壁の部屋で行なうのは不適切。また快眠を得たい人にとっては、真っ赤なベッドルームも不適切。
インテリアの世界では、アクセント・カラーとして用いられるのがレッドで、赤い家具やソファーをアクセントに使うと、それに関心が引き付けられて、 部屋の他の部分の粗が目立たないという利点をもたらします。 でもキッチンに関しては、赤が気分を高揚させ、食欲を刺激する結果、食事が美味しく楽しめる一方で、 体重が増えてしまうことも懸念されています。
レッドは、祝い事のカラーでもあり、国旗に最も頻繁に用いられるカラーでもあります。



Blue / ブルー


空と海の色であるブルーは、レッドとは全く逆のリアクションをもたらすカラー。 医学の世界でもレッドが動脈を示し、ブルーが静脈を示す人体図が頻繁に用いられていることからも分かる通り、ブルーは 気持ちを落ち着かせると同時に、心理的な平和を与えてくれるカラー。 なので、ベッドルームのカラーに用いられることも多く、ベッド・リネンのカラーとしても ホワイトの次に売れているのがブルー。
これはブルーを眺めていると、脳が自然に精神を穏やかにするシグナルを送り出すためですが、 ピカソのブルー・ピリオド(青の時代)に象徴されるように、冷たさや精神的な落ち込みを現すと同時に、もたらすカラーでもあるのは 「I'm Feeling Blue」という言葉にも現れていること。
またブルーは忠誠心や正義を象徴するカラー。なので、就職の面接に、ネイビーのスーツで出かけるのは、 正しいアプローチであるけれど、ブルーは食べ物の色としては最も食欲をそそらないカラー。
重量挙げの選手は、壁が青いジムで、より重たいウェイトを持ち上げることが出来るといわれています。



Green / グリーン


2000年以降、インテリア・デコレーションの世界で最も人気があるのがグリーン。 その背景には環境問題への意識や、オーガニックのコンセプトが浸透した影響もあると言われていますが、 グリーンは目に最も優しいカラーであると同時に、視力を向上させることが出来るカラー。
さらにブルー同様、気持ちを落ち着かせる効果があるものの、ブルーとの違いは、気分をリフレッシュする効果が高いということ。
アメリカのTV局では、TV番組のゲストの控え室を「グリーン・ルーム」と呼ぶけれど、これは実際に控え室をグリーンに ペイントしていたために呼ばれるようになったニックネーム。 ゲストは出演を控えて、ここでリラックスすることが出来るけれど、落ち着き過ぎてしまうと いざカメラの前に立ったときに、 活気やエネルギーが感じられなくなってしまうので、リラックス&リフレッシュをもたらすグリーンは、TVゲストの控え室には 完璧なカラー。 とは言っても、グリーンには様々なトーンがあるもので、淡いトーンのグリーンは寝室に適しているといわれ、病院でも 患者を落ち着かせるために頻繁に用いられるカラー。 ダーク・グリーンは男性的で、保守的、裕福さを象徴するカラーであることから、ゴルフのカントリー・クラブの インテリアや看板に見られるカラーになっています。
加えて欧米では、グリーンと言えばカラー・オブ・マネー。したがって、キャッシュを象徴する色でもあります。



Yellow / イエロー


陽の光を象徴するイエローは、 楽観的なカラーと考えられていますが、乳児が最も泣く部屋のカラーがイエロー。 イエローは、「人をクレージーにするカラー」、「精神異常者に好まれるカラー」とも言われますが、 実際、イエローのインテリアに滞在している人は、それだけ怒りっぽくなったり、イライラすることが 指摘されています。
この理由の1つは、イエローが最も目を疲れさせるカラーであるためと説明されていますが、 逆に、イエローは注意力を増すカラーであることも指摘されています。 アメリカの文房具には、リーガル・パッドと呼ばれるレポート用紙がありますが、 このペーパー・カラーにイエローが多いのは、そこに書かれた内容に注意が行き渡る効果を狙ってのもの。
イエローは、メタボリズムをアップさせるカラーでもあり、奇しくも、レモン水を飲むとメタボリズムがアップするのは マスター・クレンズ・ダイエットが立証する通りとなっています。



Purple / パープル


高貴なカラーとして認識されるパープルは、時にラグジュアリーや裕福さの象徴として扱われるカラー。
自然界には少ないカラーであるだけに、日の出、日没時の空がパープルに染まっている様子は、感動と心理的インパクトを与えるもの。 パープルは、レッドとブルーをミックスしたカラーであるだけに、コントロールされた情熱を暗示するとも言われ、 情熱をコントロールする理性や知性を暗示する、成熟さ=大人のカラーとして捉えられがちなもの。 でも、アメリカでは子供の玩具のカラーとして、パープルの人気が高いことも指摘されています。
その心をくすぐる微妙なカラーは、時にレッドや、ブラックよりも強烈に人々の脳裏に焼きつく効果があるけれど、 時に人工的な印象を与えるカラーで、作られた美しさのイメージが強いのも事実。



Brown / ブラウン


ブラウンは、土の色であり、自然の色。 ブラウンをすきな色に挙げるのは女性よりも圧倒的に男性が多いといわれています。
ブラウンは、信頼を意味するカラーである反面、枯葉など、命を失った自然のカラーで、 哀愁を漂わせるカラー。 食べ物でも、人間の肌でも、ブラウンは焼けた状態、ローストされた状態のカラーであると同時に、 コーヒー、チョコレートのカラーでもあり、ダークなカラーでありながら、食欲をそそるカラー。
ブラウンは、ブラックより目に優しいカラーなので、目が弱ってきた高齢者がベージュやブラウンを好むようになるのはエイジング・プロセスの1つ。



Pink / ピンク


最もロマンティックなカラー、メルヘンチックなカラーと称されるピンク。
ピンクは心をなごませるカラーであるものの、ブルーやグリーンとは異なり、落ち着かせるだけでなく、人格を大人しくさせるカラー。 ピンクを着用している人間が人を威嚇することが難しいことからも分かる通り、ピンクを着用していると、 戦闘意欲を失って、ソフトでメローな気分になるもの。
それだけに、ピンクは女々しいカラーとしてのイメージを与えており、レッドが男性にも好まれる反面、 ピンクを好む男性は少ないのが実情。 スポーツ・チームのスタジアムでは、ヴィジター・チーム側のロッカー・ルームをピンクにペイントするというのは、 頻繁に行なわれていること。もちろんそんなロッカー・ルームに押し込まれたヴィジター・チームの選手達は、 サングラスを掛けるなどして、カラーに影響を受けないようにしているといわれています。
したがって、キャリア・ウーマンを目指して欲しいと親が思った場合は、 特に人格が形成される時期は、娘の部屋をピンク一辺倒にするのは薦められないこと。 英語には「ピンク・パーソン」という言葉がある通り、ピンクが好きな女性というのは、乙女チック、 スウィート、ちょっと世間知らずといったイメージが付きまとう傾向があります。



Orange / オレンジ


オレンジは、人目を引くカラーであるレッドとイエローの中間色。
なので、オレンジも非常に人目を引く暖色で、オレンジ・ジュースが ”ヴィタミンC”、”健康”というイメージを与えるのと同様、 エネルギーをもたらすカラー。 レッドの情熱とイエローの集中力を高める部分が、それぞれ緩和された結果、よりも親しみ易く、大衆にアピールし易くなったカラー。 それだけに、ファスト・フード店など大衆を相手にするビジネスではその親近感をアピールすると同時に、店を目立たせるために、 オレンジを用いることは多いもの。
でもオレンジは、見ていて飽きるカラー。なのでファスト・フード店のように、客足の回転を早くしたいビジネスのインテリアには向いているけれど、 オフィスや、自宅のインテリアには、ポイント・カラーで用いる以外にはあまり適しているとは言えないカラー。
本来大衆的なカラーであるオレンジであるけれど、エルメスのような最高級ブランドが用いた場合は、 それが逆に強烈なアイデンティティになりうるもの。 でもそのエルメスでさえ、パッケージはオレンジでも、ブティックの外装やインテリアにはオレンジを用いていないのが実情です。






© Cube New York Inc. 2011