Saks' Health & Wellness Pop Up
オンラインでしかショッピングをしないカスタマーを引きつけるために…
サックス・フィフス・アベニューが展開するヘルス&ウェルネス・ポップアップ

Published on 5/15/2017 


アメリカでここ数年顕著なのが、オンライン・ショッピングの売り上げが毎年2桁成長を続ける一方で、 小売店での売り上げがどんどん低下しているという現象。
これを受けて、多くのチェーン・ストアやデパートまでもが店舗減らしをしているため、かつて賑わっていた 郊外のショッピング・モールがどんどん閉鎖に追いやられているのが現在。 もちろん都市部のデパートやブティックもその例外ではなくて、たとえ5番街やマディソン・アベニューにある一流デザイナーのブティックでも 誰も来店客がいない時が珍しくない状況。さすがにデパートとなると、来店客が居ないことは無いものの、 その数は以前とは比べものにならないほど減っているのだった。
そこでその状況を打破するために、5番街39丁目の老舗デパート、ロード&テイラーはこの春に アメリカ国内最大の3万スクエアフィート(約2790平方メートル)のフォーマル・ドレス・サロンを新たにオープン。 実際に試着しないと購入の決心がつき難く、お直しが必要な場合にプロのアシストが必要になるフォーマル・ドレスを ゆったりとしたサロン・スタイルの売り場で 気分良くショッピング出来る空間をオープンしたばかり。

一方、ブルーミングデールズもマンハッタンのフラッグシップの3階フロアに50枚のヨガマットを用意して、無料のヨガクラスを提供したばかりであるけれど、 そんな中サックス・フィフス・アベニューが5月8日月曜日にデビューさせたのが、ここにご紹介するヘルス&ウェルネスのポップアップ・フロア。




ポップアップとは言っても、5番街ロックフェラーセンター前のサックス・フィフス・アベニューのフラッグシップ・ストアの2階フロア、 1万6000スクエア・フィート(約1490平方メートル)をすべて使って、そこに20軒もの ヘルス&ウェルネスのセクションを設けた大掛かりなもの。
期間も10月までとロングランで行われることになっているけれど、このポップアップの集客アトラクションの企画に際して サックス・フィフス・アベニュー側が考えたのは、自分たちのカスタマーが日ごろ何をして時間を過ごしているか? 「忙しい」、「時間が無い」という理由でショッピングをオンラインで済ませるようになったニューヨークの女性&男性たちが、 仕事以外の時間を何にだったら喜んで費やすか?、どんなものなら繰り返し利用するか?を ニューヨーカー のライフスタイル・データから割り出した結果がこのヘルス&ウェルネス・フロアのコンセプト。

確かにニューヨーカーは、ジムのメンバーシップやパーソナル・トレーナー、フィットネス・クラスに割く可処分所得が多いことで知られる人々。 またハイテク・エクササイズ・マシーンを好むと同時に、メディテーション、サプリメント等、ヘルス&ビューティー関連のグッズやアクティビティに大きな関心を示し、 スパ・トリートメントやマッサージなどにもお金を使い、身体の管理を内側と外側からすることに余念がない状況。 これらを熱心に行う人々ほど、エクササイズ・ウェアや 日ごろのファッションにもお金を掛ける傾向は顕著と言われるのだった。
加えて、今やニューヨークではアスリージャー(アスレティック&レジャーをくっつけた造語)・ファッションで日頃から仕事が出来る人の方が、 スーツ&タイを着用して仕事に通う層よりも、若い層を中心に収入レベルが高いケースが多いとあって、 サックス・フィフス・アベニューがこのフロアをオープンして狙おうとしているのは、 そんな可処分所得の高いヤング・プロフェッショナル。彼らに 比較的新しいビューティー&スパ・トリートメントや、未だあまり知られていないフィットネス・クラス、 ファッショナブルなエクササイズ・ウェアやアスリージャー・ウェア等を1フロアで一気に提供しようというのがこの企画なのだった。






そんなサックス・フィフス・アベニューのヘルス&ウェルネス・フロアでは どんなセクションが展開されているかと言えば、 まずメディテーション・ベースのネール・サロンの”サンディ”、元服役囚が開発した刑務所でのブートキャンプ・スタイルのエクササイズ・クラスを提供する”コンボディ”、 ストラップを使ったストレッチのセッションを提供するベンダブル・ボディ、超ハイテなエクエクササイズ・マシンで知られる”テクノジム”のショールーム兼トライアル・スタジオ。 その他、”ドライ・ソルト・バス”(10分間25ドル)は5つ用意された電話ボックスのようなブースで行うデトックス・セッション、 サプリメントを個人のニーズに合わせてカスタマイズしてくれる”ケア・オブ”のカウンター、また日本で一時人気を集めた水素水も”ハイドロジェン・リッチ・ウォーター”として 1パック3ドルで販売。 さらに冷やすことで脂肪細胞を死滅させて脂肪吸引と同じ効果をもたらす”クール・スカルプ”なども、事前のアポイントメントで受けることが可能。
予約が必要なクラスやセッションは、ウェルネス・コンシアージュかウェブサイトを通じてブックするシステムになっているのだった。

もちろんエクササイズ・ウェアのセクションもあって、ここではAlala, Bodyismなど、主にオンラインで販売されているブランドが 実際に試着できるようになっているけれど、 サックス・フィフス・アベニューの狙いは、ビューティー&フィットネスのトリートメントやセッションを受けて、気分が良くなったニューヨーカーが その上のフロアでデザイナー・クローズのショッピングをしてくれること。
ちなみにサックス・フィフス・アベニューは過去にもインドア・スキー・マシンを店内に設置するなど、 集客のための様々な試みをしてきたことで知られる存在。 この企画がストアに何度も足を運ぶリピーターを生み出すかは別として、ニューヨーカーが一度は興味本位でチェックしてみようと思うフロアに 仕上がっていることは紛れもない事実です。



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